第13話『夢の船にのりたい!』
(2001年4月29日放送)
脚本:成田良美 演出:山内重保 作画監督:生田目康裕

かんたん船

船の作画が・・・。
どれみ達のおでかけ話第4弾。
今回は横浜が登場。
若かりし頃のみのりママは可愛いですね〜。だからキャプチャも多いです。
夢と現実と言う面白い題材を利用した話。
管理人が声優を夢見た時代があった様に丁度、どれみ達の頃は華のある仕事に就きたがるもの。
そして、現実を思い知り、夢を諦めるor諦めざるを得ない人が殆どなのが現実。
今回は夢の前の現実問題を乗り越えられるかどうかと言う面白い仕様。
あなたは乗り越えることが出来ましたか?
終わらない物語初使用。

収録DVD

(14〜16話同時収録)

アバンタイトル

船を見ている親子連れ。船が何処に行くのか聞く男の子。世界中を旅すると答える父親。
同時に自分もあんな大きな船に乗ったことがあると言う。そう聞いてスゴイと驚きながら自分も船に乗りたいと言う男の子。遠くなっていく船のアップになってOP。



魔女幼稚園の前でそれぞれ暇潰ししながら待っている5人。



するとお待ちかねのソレ登場。はづきは頭を打ったが5人は魔女幼稚園の入り口の前に集合。どれみズッコケる。
が、その前に登場したソレを見たどれみの顔は嬉しそう。そう、ハナちゃんである。お互い嬉しそうな6人。
約束通り、ハナちゃんの外出を許可すると言うマジョミラー。
人間界に行かせるのは特別ということで注意する様に言って、しっかり面倒を見る様に頼む。『は〜い』と返事する5人。

帰宅中。丁度、ゴールデンウィークに外出許可が出た事を喜ぶどれみ。揺り篭で楽しそうなハナちゃん。
MAHO堂が休みなら皆でおでかけできると言うおんぷ。あいこによるとGWはMAHO堂バスで出張すると言う話をマジョリカが決めているらしい。
が、まだ場所は未定との事。すると、ももこが横浜へ行きたいと言い出す。

で、サブタイトル。

とても素敵なところ。横浜に居なかったらカメラマンにならなかったかも知れないとみのりママが言っていたらしい。
『ももちゃんのママってカメラマンなの?』と聞くおんぷに『そうよ』と答えるおんぷ。

何でも向こうじゃ結構有名な雑誌の仕事をしていたとか。


横浜で見た夢をアメリカで叶えたことをカッコイイと言うどれみとあいこ。ハナちゃんも知ってか知らずか『ハイ〜』と言う。
車線変更の勢いそのままに移動するマジョリカ。熱心に読書中らしく無言。
みのりママは港から出て行く船を見て、自分も世界に通用するカメラマンになろうと思ったらしいと語るももこ。
何でも丘の上にある公園から港が見えるとか。船が見たいと言う理由で行きたがるどれみだがマジョリカ猛反対。
横浜へは遊びに行くんじゃないからしっかり働けと怒鳴る。


と言ってると雑誌が落下。マジョリカが回収に向かうがあいこに取られる。読んで中身に気付いたあいこ。気になるどれみ達。
どうやら横浜の観光ガイドブックらしい。マジョリカに『マジョリカ、えらい気合い入ってんな〜』と茶化すあいこ。
『横浜と言えば中華街じゃからの〜』と返すマジョリカ。


何て言ってると横浜の街が見えてきた。綺麗な海に綺麗な町並み。『あれがママの生まれた街』とうっとりなももこ。


で、到着するなり早速準備。今回はクレープ屋をやるらしい。
それぞれお役割分担していると、ハナちゃんが粉の入った容器を振り出し店内粉だらけ。それを見て驚く通行人。ハナちゃんを叱るどれみだが、ハナちゃんスルー。



おんぷとあいこが客引き中。結構集まる。ももこは調理中。すると、ハナちゃんが鉄板へ身を乗り出す。
慌てて救出へ向かうどれみ。自身は顔をぶつけながらも、何とかハナちゃんをキャッチ。危機一髪。

客の多さに驚くララ。今月の売り上げ期待できるとマジョリカに振るララだが、マジョリカ見てビックリ。
何時の間にか中華まんを食べてるから。本人曰く中華街から漂う匂いに勝てなかったらしい。


んで、どれみ、ももこ、ハナちゃんの3人は中華街へ。日本じゃないみたいと感想を言うももこ。
首振り人形を見てはしゃぐハナちゃん。が、クレープの材料を買いに来たと言う事でお別れ。相当気に入ったのか魔法で人形を浮かせるハナちゃん。
だが、どれみに取ったら泥棒であると指摘され、無闇に魔法を使わない様にと叱られる。



で、目的の店に到着。ハナちゃんはつまんなそう。どれみはももこが交渉上手と思いながらも英語なので何言ってるか理解不能らしい。
ももこの言葉に少し困る店主。両手の拳を握って応援するどれみ。すると、コレで自由になったハナちゃんは一人で何処かへ。
で、交渉は成功。ももこ達が可愛いからまけてくれるらしい。嬉しそうにハイタッチなどれみとももこ。
ここでやっとハナちゃんが不在な事に気付いたどれみ。捜索へ出発。


ハナちゃんは中華街の裏通りを放浪中。途中出会った猫と遊ぼうとするが逃げられる。
ションボリしてると『父さんの分からず屋!』と少年が飛び出てくる。そして何処かへは去っていく。


港で落ち込み中の少年。そんな少年に手を差し伸べるハナちゃん。


一方、こちらはハナちゃんを発見できず。自分のせいと涙目などれみ。そんなに遠くへは行ってないだろうと捜索続行を提案するももこ。
と、頷くどれみの耳に聞き覚えのある声。その声のする方向を見ていると肩車されたハナちゃんを発見。


無事を喜ぶどれみ。心配していたと言うももこ。
少年は肩車をしていれば母親か誰かが見つけてくれると考えたらしい。お礼を言うどれみ。同時に自分がママと言う。驚く少年。
が、現実に考えてオカシイと言う事でママになり切ってると誤魔化すどれみ。
で、ハナちゃんに来る様に言うが、どうもさっきの一件を根に持たれたのか拒否られる。
結局、少年が肩車したまま一緒に帰ることに。謝るどれみ。何故か懐かれたと言いつつ、少年はクレープ屋さんにも興味があるらしい。
MAHO堂号と言う車をお店にしていると言うももこ。



で、クレープ屋さん。器用に調理する少年。それもその筈、家は中華料理店らしい。
ここで名前を聞いてみるどれみ。劉向明(リュウ・コウメイ)と答える少年。
見慣れぬ顔が気になるマジョリカ。ララも中国人の少年とは分かった様だが、中華街の出張サービスとか言ってる辺り、よく分かってないらしい。
将来はプロの料理人になると言う事を聞いたどれみ。『やっぱり中華料理の?』と聞くはづき。
本人は船のコックになりたいそうで。中学卒業と同時に大型船に乗って世界を回るつもりらしい。
世界のあらゆる食材を使いこなす船のコックこそ世界一の料理人と言う向明。喋りながらクレープの生地を素早く完成させた。
きっとなれると言うどれみの言葉を聞いて嬉しそうな向明。

ここでアイキャッチ。




で、公園。ジャンプしたハナちゃんをキャッチして遊ぶ向明。向明にジュースを渡すももこ。『お疲れ様でした』と労を労うどれみ。
『ありがとう』と言う向明。『ノーノー、お礼を言うのはこっちの方、とっても助かりました』と言うももこ。
ハナちゃんに何が飲みたいか聞くどれみ。が、ハナちゃんまだ怒ってる。拗ねたまま何処かへ歩いていくハナちゃん。
すると、転んで下り坂を滑り落ちる。間もなく崖だったがどれみが先回りしてキャッチ。



が、キャッチした本人は凸凹の地面を滑り落ちる。驚いた顔のハナちゃん。どうやら、どれみは怪我したらしい。
心配するももこだが本人はかすり傷と言う事で大丈夫そう。心配した様子でどれみに痛いか聞くハナちゃん。
平気と答え、ハナちゃんが怪我しなくて良かったと喜ぶどれみ。そう聞いて目がウルウルするハナちゃん。
嬉しかった様で『どれみ〜』と言ってどれみに抱きつく。どれみも目がウルウルだったりする。そんな2人を見てなんだかんだ言って親子みたいと思うももこ。

親子の件に何かを思ってると後ろから向明を呼ぶ声。父親らしい。『こんなところで何をしている』と言われ顔が怖くなる向明。
自分ところのクレープ屋を手伝ってもらっていたと説明するももこ。どれみも大助かりと言う。
が、父は1人前でもないのに人様のところを手伝って居た事が不満な様子。連れ帰ろうとするが向明は拒否。
『どうせまた船のコックになる等と言ってたんだろ? お前にはまだ無理だ!』と言う父。
そんなのやってみなきゃ分からないと反論する向明。家で修行を積んで一人前になってからの話と言うのが父の考え。
向明はソノ修行が毎日同じ事をしているのが不満な様子。一日も早く船に乗って色んな料理を覚えたいらしい。更に父の修行を時間の無駄と続ける。


ここで父親の平手打ちが飛ぶ。どれみとももこ、あんぐり。ハナちゃんは空気を察知してか泣き出す。向明は絶対船に乗ると言って逃亡。
ももこは向明が本気でなりたがってると言うが、船のコックがどういう物か知ってるかと聞かれる。返答できないももこ。
父曰く、ただ船に乗っただけではなれないらしい。向明にはまだ早いとの事。辛い目に合うだけと考えている様だ。
そう言って父は去る。『どれみちゃん』とどれみの方を見るももことちょいと驚いた様子のどれみと泣いているハナちゃん。


公園に座っている向明のところへやってきたどれみとももこ。父は自分の思い通りにならないから僕の事が嫌いなんだと言う向明。
そんな事無いと言うどれみ。何でそんな事が分かるか聞く向明。
どれみ曰く、ハナちゃんと一緒に居るから分かるとのこと。たとえケンカしても、離れて会えなくても毎日思い出す。幸せになって欲しいと思うそうだ。
が、コレをどれみ達まで夢を諦めろと言っていると取った向明。否定するももこだが、彼は絶対船に乗ると言い出す。やってしまった顔などれみ。


一連の話をMAHO堂の面々にするどれみ達。中々難しい問題と言うあいこ。
どっちの気持ちも分かると理解を示すおんぷ。このままじゃケンカしたまま離れ離れになると言うどれみ。何か良い方法は無いかと考えるはづき。
するとマジョリカがこう言う時こそマジカルステージと提案。
客足が止んだ事、そして彼には手伝ってもらったと言う事もあって、力になってやれと言うマジョリカ。ハナちゃんもおねむながら乗り気。

マジカルステージで『向明君とお父さんを仲良くさせて』と願う。

ソノ頃の向明。階段を歩いてると強風に見舞われる。


そして気がつくと船の汽笛が聞こえる横浜の港へ。向明の前を女の人が走っていく。劉君と叫ぶ、その先にはコートを着た1人の男性が立っていた。

何処かで見た事があると思う向明。女の人が呼ぶ男性のフルネームは劉浩栄。それは向明の父だった。


彼は船から降りたらしい。彼曰く、少し料理が出来るからと船のコックを甘く見ていたと言う浩栄。それを聞いている向明。
外国語を知らないので周りの人たちの言っている事がよく分からなかったそうで。
更には国によって食べるもの、食べないものがあると言うことも知らなかったらしい。コック失格と落ち込む浩栄。


ここで、昔から美味しいと喜ぶ人の顔が見たいからコックになったと言っていたと言う女の人。
女の人曰く彼の作る料理はとっても美味しいと思うらしい。食べると幸せな気持ちになるそうで。カメラを構えながらコック失格な訳無いと励ます。
そう言って写真を撮る女の人。『そうかな?』と聞く浩栄。『みのりちゃんは相変わらず写真、撮ってるみたいだな』と続ける。撮影する女の人ことみのり。



と、ここで『えぇ、そうなんだけど・・・』とみのりも歯切れが悪くなる。みのりは小さい頃からカメラマンになりたいと言っていたらしい。
カメラマンと言うところでみのりの正体に気付いたももこ。
終わらない物語開始。
みのりも船に乗って世界に出ると決めていたらしい。が、親に反対されるし、失敗の事を考えると怖くて船に乗れなかったとのこと。
前を通過する船を見て、あの人たちは何処へ行くのか気になるみのり。海の向こうで何があるのか分からないのに怖くないのかと思う。
『でも、船に乗らなきゃきっと分からなかった』と言う浩栄。『え?』と言うみのりに
『俺、船のコックは失敗したけど色々分かった様な気がするんだ。上手く言えないけどスゴく大事な事』と続けて言う。
『何かな大事な事って? 私も船に乗れば分かるかな?』と聞くみのり。『絶対に分かる』と返す浩栄。
終わらない物語終了。

外国で写真の勉強をすると言うみのり。時間がかかるのは覚悟の上の様子。浩栄の方はコックに成る為に基礎からやり直す事にしたらしい。
そんな2人のやり取りが聞こえつつ現実世界の港に返ってきた向明。嬉しそうな顔になる。
ももこも『ママ・・・』と嬉しそう。そして船は海の向こうの世界を目指し出航。


調理中の浩栄パパ。向明はエプロンを付けている。反抗していた時とは違い浩栄パパにも優しい顔。そして、店の看板には明かりが点く。


ソノ頃、どれみ達は帰る事に。向明が仲直りできたか気になるどれみ。『どうやろな〜?』と言うあいこ。
何て言ってるとハナちゃんが外に向明を発見。車を止めて降りてくるどれみ達。船に乗るのはもう少し後にする事にしたらしい。
そして、ついでに差し入れも。色んな味のクレープで、浩栄パパと一緒に作ったらしい。そう言う向明の顔はイイ感じ。
美味いと言うマジョリカ。はづきやあいこの感想によると春巻きの具や杏仁豆腐等が入っているらしい。
クレープにも色々あると言うことで勉強になると言うおんぷ。
『来てよかった。ねぇ、また来ましょう』と言うももこ。『うん、絶対来よう』と返すどれみ。ハナちゃんもそのつもりらしい。

ある親子の問題が解決した横浜の夕景のカットで

〜おしまい〜

第14話『波乱のハッピーバースデー』
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