第30話『まぼろしのレシピをください!』
(2001年9月2日放送)
脚本:成田良美 演出:山吉康夫 作画監督:河野宏之

あん?゜Д゜(マジョハート)

新販促アイテム、レシピ日記のおな~り~!な話。
ハナちゃん絡みの新展開。
パティシエ試験が6人だから少ないと思ってたので、この組み合わせは上手いこと考えましたね。
これまた、絵を効果的に使った話でも~っと!最少の110枚で済みました。
マジョロクサーヌは結構お気に入りだったり。
松尾銀三さん最後の出演。

収録DVD

(29、31~32話同時収録)


アバンタイトル

オルゴールが曲を奏でる。実は唯一、専用BGMじゃないアバンタイトル。
女王様らしき人にトマトのゼリーを持っていくパティシエ。
『美味しいわ、マジョロクサーヌ』と言う聞き覚えのある声。ニッコリなマジョロクサーヌと女王様っぽい人。女王様っぽい人のアップでOP。

およそ2分、28話最後の回想。絵音そのままの使用なのでカッツ! サブタイトル。

魔女幼稚園では食事中。今日のメニューはシチュー。外で草むしり中のオヤジーデは金欠で碌な物を食べてないのでその匂いにウットリ。

ハナちゃん、シチューの具がニンジンやブロッコリーな事が不満な様子。ポンピーが見てないのを確認するハナちゃん。


で、お腹と背中がくっつきそうなんてオヤジーデが言ってるとブロッコリーがヒゲに絡む。窓から飛んでくる食べ物を食べながら魔女幼稚園の窓に向かうオヤジーデ。
やらかしてるのは勿論ハナちゃん。食べながらも好き嫌いはダメと言うオヤジーデ。
最後、落ちそうになった野菜を何とか舌でキャッチする。が、当然、中に入ってしまっては偶々来たマジョミラーに見つかるのも道理。
結局、魔法で出した掃除機で吸われて、皆に笑われる羽目に。


で、その後どれみ達と面会するハナちゃん。本日のお土産はハナちゃんの大好きなニンジンケーキ。それを聞いて嫌そうなハナちゃん。
あいこが食べさせようとするが嫌がる。この前は食べてくれたので困る一同。
すると、外から魔法で動かすゴーカートレースを始めると言う声が聞こえてくる。どれみ達そっちのけで嬉しそうに外へ行くハナちゃん。


どれみ達がハナちゃんを応援する中、早速レース開始。が、ハナちゃんだけカートが全く動かない。
何時もはぶっちぎりでトップなので不思議に思うどれみ達。ハナちゃんも戸惑ってる様子。それを見たマジョミラー『まさか・・・』と言う。
1週遅れで動いたものの少し動いたところで止まってしまう。しかも水晶は輝きを失ってしまった。泣き出すハナちゃん。
『よしよし大丈夫だよ、泣かないで』とハナちゃんをあやすどれみ。『もしかしたら、ハナの魔力が弱っているのかも知れない』と言うマジョミラー。驚き顔の5人。


落ち着かない様子で待っているどれみ達。ハナちゃんが奥から戻ってきた。早速、ハナちゃんの容態を心配するあいことおんぷ。
呪いがかかっているとのこと。先々代の女王様の呪いらしい。幼稚園の近くに呪いの森が出現した時かとマジョミラーに聞かれ頷くマジョハート。
オヤジーデの証言により野菜を一切食べてない事が判明。野菜嫌いの呪いと言うのがマジョハートの診断。
名前が名前だけにそれって呪いなのかと聞くはづき。当然、マジョハートに久々に『あんっ!?』と睨まれる。
野菜嫌いの呪いを侮ってはいけないそうで。野菜は魔力を育てる為の重要な栄養素とのこと。怯えるどれみ達。
このまま野菜を食べられなければ魔力は消え、何時か魔法が使えなくなってしまうそうだ。これにはさすがにショックなどれみ達。
自分達の手には余る事態と言う事で女王様に相談する事に。


早速、女王様の間へ。先々代の女王様はハナちゃんの魔力を恐れて力を衰えさせていると言うのが女王様の見立て。
このままでは魔法が使えなくなってしまうと言う事でどうすれば良いか聞くどれみ。はづき、魔法だけじゃなく野菜を摂取できないと大きくなれないと言う。
呪いで野菜嫌いになった者に野菜を食べさせるのは容易い事では無いが、レシピ日記に載っているレシピなら・・・と考える女王様。


こんな感じの日記。
先々代女王様の専属シェフ、マジョロクサーヌが作った魔女界の全料理のレシピが載っている本。その中に野菜嫌いを治すレシピがあると言う噂。
レシピって何か聞くどれみに料理やお菓子の材料とか作り方の事と説明するはづき。
マジョリンによると言い伝えでは大の野菜嫌いだった先々代の女王様もそのレシピのおかげで野菜好きになったと言われているそうだ。
そのレシピを手に入れればハナちゃんも野菜を食べれる様になると嬉しそうなどれみ達。女王様の前で大はしゃぎ。
女王様の前と言う事で注意するマジョハート。が、女王様は『構わないですよ、マジョハート』と言う。
マジョロクサーヌがすんなりレシピ日記を渡してくれるのかとマジョリンは懸念を示す。女王様も同意の様だ。

すごい行列が続く店の前に到着。おんぷ、レストランロクサーヌと文字を解読。女王様によるとマジョロクサーヌが経営する店らしい。
現在は現役を退いたそうだが、弟子達が引き継いで魔女界一美味しいレストランと言われているそうで。
焼かれてるステーキを見て美味しそうと思うどれみ。焼くシェフの手つきを見てももこはスゴイ、あいこはカッコイイとそれぞれ思う。


大きな部屋にある椅子に座る誰か。オルゴールを思い出すが音は無い。そして破れたページを気にする仕草。
女王様らしき人に仕えるシェフの回想。『アレはどんな曲だったか・・・』と言うその人。すると、店員魔女から来客の知らせ。この人がマジョロクサーヌだったのだ。


事情を説明する女王様。どれみ達にレシピ日記を預けて貰えないかと頼む。『お話は分かりました。しかし、レシピ日記を渡すことはできません。お帰りください』と言われる。

席を立ち去ろうとするマジョロクサーヌ。その前に立ちはだかり、再度お願いするどれみ達。
女王様も魔女界全体の問題と言う事を告げて再度お願い。しかし、返答は『お帰りください』。
挙句は渡してくれるまでココをどかないとまで言い出すどれみ達。『マジョパーラーを』と言うマジョロクサーヌ。『かしこまりました』と言う店員魔女。


マジョパーラーを見てビックリなどれみ達。と言うのもさっきのシェフだから。
直弟子らしい。『マジョパーラーと申します』と自己紹介するマジョパーラー。
マジョパーラーとお菓子作りで勝負をして勝ったら譲ると言い出すマジョロクサーヌ。そう聞いて頑張る気満々のどれみ達。見つめ合う師匠と弟子。

ここでアイキャッチ。


マジョパーラーを見て盛り上がるギャラリー。
『何だこの騒ぎは!?』と言うマジョハート。マジョパーラーがカリスマシェフと呼ばれファンが出来る程の人気があると言うマジョミラー。
料理勝負も一度も敗戦無しとのこと。そう聞いて『そんな者が』と言うマジョハート。

課題はオリジナルケーキ。制限時間は砂時計の砂が落ちきるまで。審査はマジョロクサーヌが行い、勝者はレシピ日記の持ち主となる。以上が条件。開始!
すい~とそんぐABC開始
どんなケーキにしようかと考えるどれみ達。食べたら歌いたくなる様な楽しいケーキと言うどれみの呟きを採用するももこ。
音楽のケーキを作ろうと言って、音楽をどうやってケーキにする?と聞かれる。
で、マジョロクサーヌは椅子に置かれていたレシピ日記を手に着席。



計量しないマジョパーラーを見て、お菓子作りは材料の正確さが基本なのにと思うどれみ達。
が、マジョパーラー曰く、ソレは素人の基本。魔女界の一流シェフは計量器具を使わずとも材料の分量が分かるとの事。
※ちなみに物を同じ重さに切れる料理人は実際に居たりします※
信じられないはづきとあいこ。魔法玉5個分の重さを切り出して実践するマジョパーラー。ピッタリである。驚くどれみ。
卵は両手で割り、一瞬でメレンゲを作り上げるマジョパーラー。ハンドミキサーでもこんなに早くは無理だそうで。
魔女界の一流シェフならこれくらい当たり前とのこと。『魔女界の一流シェフって凄過ぎる』と言うももこ。
すい~とそんぐABCフェードアウト終了

うろたえるどれみ。慌ててやっても失敗するだけと振り回されながらどれみを説得するはづき。
私達は私達、何時もどおりに作れば良いと言うおんぷ。『そっか、そうだよね』と言うどれみ。

で、その上では魔女界の女王様がマジョロクサーヌにどれみ達にチャンスをくれた事にお礼を言っていたり。
が、返答は『勘違いをなさらないでください』。マジョパーラーは料理だけでなくお菓子作りの腕も一流とのこと。
経験の浅い魔女見習いが勝てると思うかと聞くマジョロクサーヌ。勝負に負ければ諦めざるをえない。そう考えての提案だったのだ。
どれみ達の経験の浅さを認めながらもお菓子作りは技術だけではないと言う女王様。それを聞いてピクッと反応するマジョロクサーヌ。


んで、料理勝負。どれみのケーキだけ失敗。何でと不思議そうなどれみだったがはづきのおかげでメレンゲをいれなかったからと気付いた。
ギャラリーにも笑われてしまう。『笑うな! 誰にかて失敗はある!』と言うあいこ。

『そんな初歩的なミスをする者がよくパティシエなんて言えるものだな。自惚れもいいところだ』とバカにするマジョパーラー。どれみガックシ。ギャラリーも一緒に笑う。

それを見ていたマジョロクサーヌ。自分もかつて失敗した事を思い出す。
シェフ魔女に『マジョロクサーヌ、この時間に何をしているんだ?』と聞かれ『野菜のお菓子を作っているんだ』と言うマジョロクサーヌ。
『野菜のお菓子?』と言うシェフ魔女に先々代の女王様は大の野菜嫌いだが大好物のお菓子にすれば食べてくれると思うと言う自分の考えを明かすマジョロクサーヌ。
が、シェフ魔女は野菜のお菓子など聞いた事無いと信じられない様子。本当にできるのか問う。
作ってみせると言うマジョロクサーヌ。何度失敗しても諦めないそうだ。
そ~んな昔を思い出していたマジョロクサーヌ。


レシピ日記は料理人なら誰もが憧れる代物だそうで。
『お前たち等に渡すものか、あれこそ一番弟子である私が受け継ぐ物だ』と言うマジョパーラー。
謝るどれみ。あいこに落ち込んでる場合じゃないと言われる。急いでやり直せばまだ間に合うと言うはづき。
『でも・・・』などれみだったが皆で力を合わせれば大丈夫とももこが言う。ハナちゃんの為にも諦める訳にはいかないとおんぷに言われ『そうでしょ?』と聞かれる。
で、上に居るハナちゃんを見る。で、ここで気合を入れる5人。


『やはり初めから無理だったのか・・・』と言うマジョリンにまだ分からないと言う女王様。『しかし、女王様』とマジョリンが返してると
マジョロクサーヌは
『その者の言うとおりです。勝者は始めから決まっています。このレシピ日記はあの者達にも弟子達にも誰にも渡すつもりはありません。
たとえ女王様のご命令でもこのレシピ日記だけは』とレシピ日記を開く。
マジョロクサーヌ曰く、レシピ日記は先々代女王様との絆らしい。かけがえの無い思い出が詰まってるのだ。
女王様はページが1つ無い事に気付いてその理由を問う。
このページには先々代の女王様が一番好きだったお菓子のレシピがあったそうだ。
が、先々代の女王様が呪いの森に消えた時、何故かこのページが破れ無くなってしまい記憶もなくなってしまったのだ。
そのお菓子をもう一度作れたなら先々代の女王様が戻ってくるかも知れないと考えていると明かすマジョロクサーヌ。思い出す事を誓う。
どれみ達の気持ちも一緒と言う女王様。『ハナちゃんを救うためにああやって頑張っているのです。諦めませんよ、例え負けると分かっていても決して』と続ける。

どれみ達を見るマジョロクサーヌ。調理中のどれみ達。間もなく完成。パティシエポロンで『マジョロクサーヌさんに素敵なメロディが届きます様に』と願う。


制限時間終了。マジョパーラーはお城の形をしたケーキ。マジョロクサーヌの好物であるマロンをふんだんに使ったとのこと。ギャラリーもさすがと絶賛。頷くマジョロクサーヌ。


今度はどれみ達。ギャラリー、ケーキが小さくて見えないと言う。不満そうなギャラリーをよそに
どれみは自分達は音楽が大好きと言う。そんな楽しい気持ちがマジョロクサーヌさんにも伝われば良いなと思って楽器をケーキにしたと言うはづき。
ピアノ、バイオリン、ハーモニカ、フルート、ギターの形をしたケーキをお披露目。少し驚いた顔でケーキを眺めるマジョロクサーヌ。鼻で笑うマジョパーラー。


一口食べると今まで思い出せなかったオルゴールの曲が蘇る。先々代女王様に美味しいと褒められた思い出も。堪らず涙が浮かんでくるマジョロクサーヌ。
『遅くまでご苦労様です』と訪ねてくる先々代女王様。わざわざこんなところに来た理由を聞くマジョロクサーヌ。
『あなたにお礼を言いたくて。私の為にありがとう』と先々代女王様に言われ嬉しそうな顔。
レシピ日記を見て『わぁ、野菜のお菓子のレシピがこんなに沢山』と言う先々代女王様に
『まだまだでございます。このマジョロクサーヌが女王様の為に全ての野菜をお菓子にして見せます』と言うマジョロクサーヌ。楽しみにしてると言う先々代の女王様。

『メロディが聞こえた。とても懐かしい音楽が・・・』と涙を流しながら言うマジョロクサーヌ。作っといて驚いた顔のどれみ達。


声をかけようとするとマジョロクサーヌから勝者・どれみ達の宣言。歓声を上げるギャラリー。嬉しそうなどれみ達。が、当然マジョパーラーは不服。
『マジョパーラー、お前のケーキは確かに見た目を美しく、味も申し分ない。私の好物であるマロンもふんだんに使っていたしな』と認めるマジョロクサーヌ。
ならば何故と言いたくなるのは道理
しかし『だが、それは好物を使えば喜ぶだろうと言う謂わば型にハマった気持ちで作ったに過ぎん、違うか?』と聞かれる。返答に詰まるマジョパーラー。
続いて『この子等は未熟ながらもアイディアを捻り出し、そして何よりこのケーキには食べる人に喜んでもらおうと言う優しい気持ちが溢れている。
料理は心をこめて創作する物だ。食べてくれる人の事を思い自分で考えて作り出す。私はそうやってこのレシピ日記を作り上げた』
と言うマジョロクサーヌ。自惚れていたのは自分とショックを受けるマジョパーラー。

『レシピ日記は完成しておらぬ。続きはお前たちが書き加えていくが良い』とレシピ日記を譲渡するマジョロクサーヌ。
ありがとうございますと一礼するどれみ達。『ママ』と言うハナちゃんにレシピ日記を高く掲げて見せるどれみ。
そこから黒い丸い枠が画面を収縮して

~おしまい~

第31話『なおしてみせます! 野菜ギライ!』
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