第9話『バッチグー野球部 〜魔女達のないしょ〜』
(2004年10月16日放送)
脚本:大和屋暁 演出:五十嵐卓哉 作画監督:馬場充子

右飛失

第9弾は高木まなぶ&平松部長。
高木君の方は存在はあれど本編でメイン話が無かった2人目。
(まぁ存在だけで声すら無かったですけどね)
日本人では興味のある人も多いであろう野球の話。
デラの怖さが分かる話。
恐らくおジャ魔女216話の中で一番おかしな話。管理人も何度も見返してました。
それでいてちゃんと纏めてるんだから大和屋さんスゴすぎ。

収録DVD

(8話同時収録)

アバンタイトル

ももこが投げ、ももこが打ち、ももこが盗塁し、ももこがタッチし、ももこが応援。
謎の光景。応援カットからOPへ。
(巨人の星のパロディらしいです)

昇降口。
『何とかお願いできないかな? 毎日じゃなくてもいいんだけど』と誰かに頼んでる男の子。
バットとグローブを持っている。どうも野球部らしい。
『でもな〜』と渋る木村。姿は下駄箱に隠れている。
(ボールを持っているのと後に出る人物のお陰で分かります)
『頼むよ。週半分でもいいんだ』と言う男の子。半分の件に驚く木村。
丁度どれみ達が通りかかり、ももこだけこの会話に興味を示す。
無理なら1日でもいいんだけどとかなーり妥協する男の子。
だが、木村は『わりぃ、やっぱ止めとくわ』と断る。あ顔の男の子。
あんぐり顔なももこだったがどれみに呼ばれ追いかける。

1組の教室。
算数テストが25点で手が震えているどれみ。
『あっちゃ〜、またお小遣い下がっちゃうよ〜。て言うかこれ以上下がったら無くなっちゃう』と机の上に倒れる。
そんなどれみを見て苦笑いのももこ。左手側から『無理無理』と言う声が聞こえて振り向く。
『だってかったりぃもん』と言うまさる。その横にはさっきの男の子。
そこを何とかと食い下がるが『わりぃな、他あたってくれ』とまさるはヤル気無し。
『分かった、ありがとう・・・』と去って行く男の子。
じっと見ているももこ。先の会話中も只管どうしようと連呼していたどれみは
『どうしよう、ももちゃん!』と助けを求める。
『何の話だっけ?』と返され『あー!』と喚くどれみ。


屋上の手すりにもたれて落ち込んでいる先の男の子。溜息。
右ポケットからボールを取り出そうとして落っことしてしまう。それを拾う手。見覚えのある足。
『何かお困りですか? 高木まなぶ君!』とボールを軽く投げキャッチするももこ。
いきなりで『飛鳥さん・・・』と驚きを隠せない様子の高木。
飛行機雲を作っている飛行機のカット。説明省略と言うところか。
『へぇ! ベースボールクラブか!』と嬉しそうな顔のももこ。ウチの学校にもあったんだと驚く。
高木曰く『と言っても今は僕と部長の2人だけだけどね』。
さすがにこの件には驚くしかないももこ。
来年になったら部長も卒業と言う事でせめて1回くらいは試合をしたいと言う高木。先のスカウト活動はこの為なのだ。
が、結果は見ての通り。皆あんまり興味無さそうだしと弱音を吐く。
『何だ、そんな事か』と軽く言うももこ。この件には『え?』な高木。
『だったら、あたしに任せてよ』と言うももこ。『でも〜』と返す高木。
『大丈夫! あたしベースボールだ〜い好きだからさ!』と指立てももこ。

で、サブタイトル。

早速ユニフォーム姿のももこのアップ。目が燃えている。
『と言うわけだから皆、張り切って行こ〜う!』と言うももこ。頭を下げる高木と部長。
運動場。
『いや〜、まぁいいんだけどさ〜』と鼻を穿る主役。『突然すぎて何が何だか』と困るはづき。
『野球のグラウンドなんてあったんだ』と言うおんぷ。『野球なんて久しぶりやな〜』とグローブを叩いているあいこ。
4人が一言言う度、一旦運動場カットになるの繰り返し。

『皆、注目! これからあたし達は来たるべき練習試合に向けて、血と汗と涙と根性で練習に打ち込む事になりました。つきましては平松部長よりご挨拶を!』
とどうぞジェスチャーなももこ。
『は、はい、ぶ、部長の平松です。あ、あ、あ、あの、そ、そ、その。が、が、が、が、が!』
とドモりまくる平松部長。大きさが髪含めて高木の半分くらいである。
『が?』などれみ達。

『頑張りましょう』と赤面しながら言ったところで、右横から『ぶちょーう!』とももこに大声で呼ばれ高木と共に怯える平松部長。
『もっとビシッと言っちゃってください、ビシッと!』と1人テンション高いももこ。
『た、例えばどのように・・・?』と聞く平松部長。

『絶対勝ーつ!とか、目指せ甲子園!とか』と前者は炎、後者はバックスクリーンを背景に張りきりまくりのももこ。
『甲子園・・・』とえ?顔のどれみ達。でも、どれみだけ『って何?』と分かってませんでした。『オイ!』とツッコミを入れるはいぷ。

高校生じゃないんだし甲子園はちょっと・・・と指摘する平松部長。素振りしてたももこに睨まれビビる。

ここで『しつもーん』と挙手するおんぷ。『はい、おんぷちゃん!』とバットで指すももこ。
『甲子園はまぁ置いといたとして、野球って9人でやるものよね。ここには7人しか居ない様な気が』と指摘するおんぷ。
『ソレはソレ! コレはコレ!』
と謎の口封じするももこ。言ってはいけないことだったらしい。

で、ももこの『はぁ!』というカット。
馬越さんノリノリだったらしいので、これは馬越さんの仕業。

まずはキャッチボールから始めようと言う平松部長。
『さぁ、しまっていこーう、ヘイヘイヘイ! 行こうぜー行こうぜー! ヘーイ! ヘイヘーイ!』
と1人ハイテンションなももこ。
『いいかい? 相手の胸元目掛けて投げる』と教える高木。
実践。ミット動かさずにキャッチする平松部長。
『ナイスボール!』と声をあげるももこ。感心するどれみ。
『よっしゃ、ほな行くではづきちゃん』と言うあいこ。早速投げる。

怯えたはづきが寸前で回避。後ろで盛り上がってるももこに命中。しかも顔面。空中大回転の後、倒れるももこ。
心配するあいこと高木。青い顔で振り返るはづき。
『避けてどうするの・・・』と言うももこ。『つい・・・』と答えるはづき。

『ヒュー!』なももこカット。馬(ry

次はバッティング。ももこは反省したのか審判スタイル。マスクに巨大胸当ても装備。
『はいはーい、最初は私でーす!』と挙手するどれみ。

『さぁこーい!』と張り切るどれみ。でも平松部長は『逆です・・・』とツッコミ。『何が?』などれみ。
A.すべてが(実際は方向)
これで分かったらしく、ちゃんとした方向を向くどれみ。『さぁこーい!』。
まずは軽くと虫が止まるレベルの超スローボールを投げる高木。
『スットラーイク!』とコールするももこ。
暫しの沈黙の後、どうするのか?と聞くどれみ。振ると教えるももこ。
どれみが『お尻?』とか言い出すもんで頭を抱える。平松部長に至ってはガックリ。

試合なんて本当にできるんだろうかと不安がるはんぷ。

夕方。
最初はどうなることかと思ったけどルールも分かってきたし何とかなるっしょとポジるどれみ。
『ホンマかいな』とジト目のあいこ。はづきは怖いけどやってみるらしい。『その意気その意気』と言うおんぷ。
そんな4人の後ろをついて行ってたりするももこ、高木、平松部長。

『あのー、初心者も居て大変だけど、皆ヤル気はあるから』とイマイチばつの悪そうなももこ。
ももこにありがとうと言う高木。
驚いた様子のももこに久しぶりにキャッチボール以外のの練習が出来たからと理由を述べる。
『陰では僕達のこと、野球部じゃなくてキャッチボール部だなんて言ってる奴も居るけど、ソレに比べたら大進歩だよ!』
と平松部長も嬉しそうである。
これからもよろしくねと彼に言われ嬉しそうに頷くももこ。実はまだ顔に残ってるボール痕。
『よっしゃー頑張るぞ〜!』と言うももこ。腕を伸ばすももこにオーと続く高木と平松部長。
楽しそうに笑っている3人。

で、場面変わって机を叩く手。怯える高木と平松。

『練習試合をさせて頂きたい!』と頼み込む劇画ももこ。『試合? キャッチボール部なんてダメなんですか?』と言う教頭。
『ふん?』なももこ。『部員も何とか』と高木、『7人集まりましたし』と平松部長が続ける。
『なーんだ、2人足りないじゃないですか〜。そう言う事は人数を揃えてから言うもんじゃないですか?』
と教科書を振りながら指摘する教頭。

『何とか9人集めます』とももこは主張するが『そう言われましてもね〜』と耳を穿り耳垢を吹き飛ばす教頭。汚!
『監督!』と呼ばれ、『は?』な教頭。
『努力です! 根性です! 目指せ甲子園です!』と燃えるももこ。
『甲子園・・・』と反応する教頭。『甲子園です!』ともう1度言うももこ。こちらももう1度言う教頭。

『はい! 甲子園です!』とまた劇画タッチなももこ。甲子園のバックスクリーンが背景に。
それは教頭にも伝わったらしく
『甲子園・・・それは青春の1ページ・・・』と言う教頭。イケメン!

『分かりました! あなた方の甲子園を目指すソノ熱意に、一肌脱ごうじゃあーりませんか!』
とスーツを脱ぐと何故かユニフォーム姿な教頭。
ありがとうございますと頭を下げる3人。他の教員はこのやり取りに唖然。


教室で小竹と伊藤をどれみとももこ、昇降口で新SOSをはづあい、図書室で天野・中田・吉田をおんぷ(関先生に叱られているももこ)
中庭で飯塚・宮本・柳田を高木、見慣れぬ怖そうな生徒達をももこと平松部長がスカウト中。
矢印に注目。但し1回だけ何故かももこを指していたりする。

そんなスカウトの光景を背景に
『はーい、皆集合』と言うももこ。『なになに?』などれみ。はづきも『どうしたの?』。
『試合までにあと2人。何としても見つけなきゃならない』と言う高木。
『できるの? 試合?』と聞くおんぷ。『部員が集まれば』と答える平松部長。『スゴイやん』とあいこ。
『よーし皆、しまって行こう!』と言うももこ。オーと掛け声をあげる一同。


夕方のMAHO堂。豆腐屋のラッパが辺りに響いている。
店内で素振り中のももこ。『あーあ、集まらないね人』と愚痴るどれみ。
『集まらんのは客じゃろうが!』と怒鳴るマジョリカ。吹き飛ぶどれみ。
『やる気あんのかお前ら!』と怒っているマジョリカに『あるわーい!』と返すどれみ。飛んでいくマジョリカ。
『だったら態度で示さんかい!』と文句を言う。まぁまぁと宥めるララ。
『ばちこーい、ばちこいよ!』とグローブを叩きながら言っているももこ。
『なんじゃい、そのヘンテコな格好は〜』とジト目で聞くマジョリカ。
『とにかく何とかしなくちゃ』とキャッチャーマスクを上に上げるはづき。
『おう、はづき、お前なら分かってくれると思っとったぞ〜』と言うマジョリカ。
『でもこんなに人気が無いとは思わなかったわ』と言うはづき。?顔なマジョリカ。
『最近はサッカーブームやからな〜』とあいこ、『そうだよね〜』と同意するどれみ。
何の話をしてるか理解してないマジョリカ。さぁ?なララ。
『困った〜』と言うどれみ達。

『だったら、私が何とかしましょうか?』と聞き覚えのある声。
今日はキャンディボックスの中から
『皆さん、お久しぶりね。何でも揃う、魔法問屋のデラデラよ〜〜♪』
と歌いながら出てくるデラ。


『困ってるならあたしが、どーんと相談に乗っちゃうけど?』とニッコリ顔で言う。
『いいよ、デラに頼む様な事じゃないし』と拒否するももこ。
ムッとしたデラ、急接近。
怒るかと思いきや『そんな事言わずに話してごらんなさいよ』と聞いてくる。
話すだけ無駄と言うあいこに決め付けないでほしいわねとムッとしつつ言うデラ。
『じゃあさ、野球って知ってる?』と聞くどれみ。
『や〜きゅう?』なデラ。青い顔で明らかに知らないっぽいが知ってると答える。
『お年寄りが、腰や肩なんかの痛い所に乗せて燃やす』と手乗りマジョリカに実践するデラ。
『そりゃお灸!』とツッコミを入れるどれみ。
『悪いけど、私達野球も知らない素人と話してる場合じゃ無いんだよね』と言うももこ。
素人の件に反応するデラ。

『そんな言い方したら可哀想よももちゃん。魔女界に野球なんて無いんだし、正確には素人以前の問題だわ』
と結論を出すはづき。
『なんかムカつくわね、その言い方!』と怒るデラ。
ももこによって強制退場させられる。問屋魔女に不可能のは無いのよと喚いてるデラ。

『お店の事じゃないとは思ってたけど、野球の事だったとわね〜』と言うデラ。
『野球って何じゃ?』と聞いてくるマジョリカに少し間を置いて『えー! し、知らないのー!』と驚く。

で、練習。打球と言うものと打てる様になったおんぷ。
『ナイスバッティング!』と言うももこ。平松部長も『すごいよ瀬川さん!』と褒める。照れるおんぷ。
どれみがボールを拾ってると高木が皆を呼びつつやってくる。
走って息切れしてる彼にどうしたのか聞くどれみ。1人部員が見つかったと返す高木。目を輝かせるどれみ。

『キャッチボールは俺に任せろ!』と見覚えのあるメガネ男子。
『なーんだ中島君か・・・』と残念そうなどれみ。『なーんだって何だよ、文句あるのか?』と怒る中島。
『そんなこと無いって〜!』と割って入るももこ。
どれみ達と円陣を組み『何はともあれ、これで8人』と言うももこ。
『まぁ、この際贅沢は言うてられへんしな』と同意するあいこ。『そういうこと』とおんぷも同意。
『おい』とムッとしてる中島。
『美空〜! ファイッ!』と言うももこ。『オー』と掛け声をあげるどれみ達。ファイ!オーの件3連発。最後にバンザイポーズの5人。
一部始終見ていた中島は『拗ねるぞ、おい』とボヤく。

夕方。職員室。
『あぁ、そうですか・・・。やっぱり、あるか無いような分からない弱小チームが相手じゃーね・・・。でも、そこを何とか努力と根性で』
と説得しようとする教頭だが努力の件で電話が切れる。彼がしているのは対戦相手の確保。
が、見ての通り確保はできていない模様。画面で分かるだけで10校近く拒否られてる模様。
すると1本の電話。
出る教頭『野球部の顧問は私ですが』と言う。
『そちら様の野球部と、是非練習試合を。えぇ、はい、それではよろしく』
と話す電話の相手はなんとデラ。受話器を置くなり急にブラックアウト。

ここでアイキャッチ。



夕方の運動場。
『対戦相手が見つかった!?』と嬉しそうに言うももこ。
素振りをしつつ『えぇ、今さっき電話を貰いまして、週末に市民球場で2時からです』と答える教頭。
『おお!』と中島、『やっとできるんだ。やりましたね部長』と嬉しそうな高木。
『キャッチボール続けてて良かったな〜』と泣いている平松部長。
嬉しそうにハグする高木と部長。
『何かトントン拍子やな〜』と言うあいこ。『ね〜』などれみ。
『で、当然人数は揃っているんでしょうね?』と聞く教頭。この件には怯む一同。
だが、実質キャプテンみたいなももこは『バッチOKです監督!』と答える。
『おいおいホントかよ!』と思う一同。
『何せ甲子園目指してますから』と言うももこの言葉を聞いて『そうですか。それじゃ頑張りましょう〜』と満足そうに帰っていく教頭。
ユニフォームの背中にはカントクの文字。そんな監督居ないっしょ^^;
彼の背中を背に『こんな事もあろうかと最後の手段を用意しておきました』と言うももこ。
だったら最初から使いなさいってとどれみに言われ面目ないと謝る。
『で、誰?』な一同。


まさかのぽっぷ! 1年生!
これにはさすがに高木も怯む。お遊戯の時間じゃないんだぞと怒る中島。
だがノックしてみたらばバックハンド捕球に安定送球。まさかの安定守備。
姉も『げ!』とビックリ。高木も唖然。ちゃんと野球になってると推薦人も。えっへんとどや顔のぽっぷ。
ももこを呼ぶ中島。振り向くももこに『グッジョブ!』なはづき・あいこ・おんぷ・中島。


『9人揃った』と言う高木。振り向くももこ。『これで本当に試合が出来るんだ・・・』と続ける高木。『高木?』と平松部長も振り向く。
『何かすごく嬉しくて』涙目な彼は嬉しそうに涙を拭う。
『良かったね部長。皆、ありがとう!』と言う高木。
ここで皆に円陣組もうと言いだすももこ。え?な高木と部長を急かす。
円陣状態で『それじゃ部長、何か一言』と言うももこ。『皆、週末は精一杯頑張ろう!』と言う平松部長。『はい!』な一同。
『美空〜、ファイッ!』と言う平松部長。オーと掛け声で続く一同。先と同じく3回やる。
夕陽をバックに楽しそうに笑っている。

んで試合会場の美空市営球場。

怯むどれみ。超満員だから。驚いてるのは皆も一緒。
『どうなってんの、コレ・・・。なんでこんなに盛り上がってるわけ?』と言うどれみ。『さぁ・・・?』なはづあい。
教頭に今日の対戦相手を聞く高木。
『ああ、宇井一小学校です』と答える教頭。
『宇井一小?』なおんぷ。『そんな小学校あったっけ?』と言うぽっぷ。
『宇井一』とももこ、『ういいち』とどれみ、『うぃっちー』とあいこ、『ウィッチー!』と叫ぶはづき。

『本日はお手柔らかにお願いします』と言うデラ監督。『魔女だ!』と青ざめるどれみ達。
残りの面子が挨拶してる隙にデラを連れ去る。

『こんなところで何してんだよデラ!』と怒るどれみ。
『別に理由なんて無いわよ。この前あんた達に言われたことで怒ってる訳でも無いし〜』と返すデラ。
『怒ってるんだ・・・』と気付くおんぷ。
『あたし、そんなに心の狭い女じゃないわよ。だって、あたし野球の事なんてぜーんぜん知らないし』
と言うデラ。
横向いた彼女の左手には『ミスターベースボールが語る 野球のコトならオレにきけ?!』と言う本が。
(恐らくわざと見せてます)
『思いっきり勉強してるやん』と言うあいこ。
高笑いするデラ『まぁ、お互い正々堂々戦いましょう〜!』とスキップして去って行く。
え・・・顔で『正々堂々ね・・・』と言うどれみ。ももこも同じ顔。

胸筋揺らし、ガムを噛み、長い脚の人々。
これを見て『正々堂々だ〜?』と先の言葉を疑うどれみ。
眼前にはどう見ても外人な人達が一杯。3人ほどマスコットっぽい人も居る。
『メジャーリーガーもどき・・・』と声を揃えるどれみ達。

『あの、もしかしてあなた・・・この前メジャーリーグで完全試合とかやっちゃった?』と見上げながら言う中島。
『気ノセイデス〜! ミーノナマエハ中村太郎! バリバリノ日本人デース。ソレニー、イウマデモアーリマセンガ、ミーは小学生デス』
(オリジナルを尊重しつつ、ちょっち読みやすく漢字にしました)
『うそこけ!』と言うどれみ達。

そんなこんなでポジション決め。
平松部長はピッチャーにももこを指名。だが、拒否るももこ。高木を推薦。『え、でも?』な高木。
じゃあショートかセカンドを頼もうとする部長だが、ももこは外野をやらせて頂きますと言い出す。
外野の要のセンターを勧める高木だったが、ももこはライトやりますと返す。


『バチバチこいよ〜、ヘイヘイヘイ!』とはしゃぐライトももこ。
何か変だと思うセンターどれみ。レフトはづきはそれどころじゃない。
プレイボール。
ファーストは中島、セカンドはぽっぷ、ショートはあいこ、サードはおんぷ。
それぞれ準備に入る。

『来い、高木』と言う平松部長はキャッチャー。となると勿論ピッチャーは高木。
初球打ち、当たりこそしたものの良い当たりではない。

『いったぞ飛鳥!』と言う中島。滞空時間の長い(長すぎる)ライトへのフライ。
ベースボール大好き飛鳥ももこの実力・・・あるぇ!? 
顔面キャッチで右飛失である。

これにはチームメイト真っ青。

『もしかしてももちゃん・・・』と言うあいこ、『敵の回し者?』と続くぽっぷ。
うろたえつつもももちゃんは気力でカバーするタイプやからと庇うあいこ。できると思う?なぽっぷ。
やらかしたライトは自分でやらかしてるくせにドンマイとか言ってる元気振りである。


その後も
ファースト中島がトンネル、ぽっぷがライナーを取れず、あいおんが三遊間を抜かれ、はづきは強烈ライナーにビビり、どれみがホームランを眺めましたと。
既に19点。

閲覧者さんの指摘により判明したスタメン。まぁ、よく見れば書いてあるわけですがorz
1 サードおんぷ
2 ファースト中島
3 ピッチャー高木
4 キャッチャー平松
5 ショートあいこ
6 センターどれみ
7 レフトはづき
8 セカンドぽっぷ
9 ライトももこ

カントクもガックリレベル。
宇井一小のデラ監督は楽しそうに高笑い。で、ライトももこはまた右飛失。

1回表、スコアボードに刻まれた数字はまさかの25点。

『終わらないかと思ったよ、この回』と言うどれみ。頷くはんぷ。
『どんまいどんまい、さぁこれから反撃だ!』と言うももこ。耳を疑うどれみ達4人。
『反撃すっか?』とどれみ、『反撃ねぇ』とはづき、『400字以内で』とおんぷ、『方法を述べよ』とあいこが言う。
まだ始まったばっかりじゃないかと言う高木。同意した平松部長に至ってはまだたったの25点差とか言う。
『たった?』などれみ達。
残りの3人はピンチの後にチャンスありと言う事で反撃する気満々。


だが、今日のデラは容赦無し。魔法で打球を分身させる。
『げっ!』と声をあげるどれみ。はづあいも!顔。
ミットに収まる大量のボール。そして普通にストライク宣告。
『ピンチの後にまたピンチ・・・』と呟くおんぷ。

『何を考えてんねん、あんなあからさまに魔法使たら』と言うあいこを筆頭に残りの面子の方を向くどれはづ。
だが、残りの面子はあんぐり教頭を除いて『すげぇ!』と感動してる。ズッコケるどれみ達。

『分身魔球・・・』と言う平松部長。
メガネをちょい動かし
『説明しよう。あれはナックルとスライダーを混ぜ合わせて、指や肘の負担を無視し、コークスクリューの回転を加えて投げる揺れる魔球だ!』
と自慢げに語る中島。
『魔法だよ』とツッコミを入れるどれみ達。

タイムを取ったももこ、デラに猛抗議。
『ちょっとどう言うつもりぃ? 反則スレスレのメジャーリーガーは目を瞑るとしても魔法は止めて、マジメにやってんだからぁ!』
と怒るももこ。同意するどれみ、普通の人も見てると続くあいこ。
使ってないと惚けるデラ。『ウソこけ!』と怒る5人に証拠見せろとか言い出す。
『もうやめましょう。こっちは9人揃ってるんだし、こんなインチキチームじゃなくてちゃんとした相手を』
と提案するおんぷ。
だが『それは無理だわね〜』と言うデラの言葉。何故か問うおんぷ。
今止めたらお客さんの収まりがつかないとのこと。

客の手にはティケッツ。『賭けてるし・・・』と魚顔のどれみ。
『それにマジョリカにも迷惑がかかるわよ〜』と言うデラ。手に持った紙を揺らす。
『何それ!』と聞くどれみに契約書と答える。
読もうとするどれみの前に来て代読するはづき。
『この試合に負けたらMAHO堂に莫大な借金が!』と青ざめる。
『そんなアホな・・・マジョリカがそんなん許すわけ』と言うあいこ。

1人フェンス前で『やっつけろ! ぶっ飛ばせ! 小豆の負けを取り返すんじゃ! やっつけろ〜!』と叫ぶほど許してました。
ズッコケるどれみ達。
『これでも途中で止める?』とどや顔のデラ。

確認できる契約書の内容をここで

契約書
甲(MAHO堂及びマジョリカ)は負け又は雨天中止、もしくは試合放棄の場合、乙(私マジョデラ)に1億魔法玉を支払わなければならない。(ローン可)


倒れたまま『大人って酷過ぎる』と嘆くどれみ。


その後もメジャーと魔法のコンビネーショーンでただでさえ捕れない打球が有り得ない曲がり方をして、はづあいが取れませんと。
でも、ライトだけは魔法要らず!

どんどん有り得ないスコアに。
1回表25点、2回表18点、3回表20点、4回表23点。4回表時点で86対0。
快音響く中
『もう滅茶苦茶』とどれみ、『ねぇ皆、どうするの?どうなっちゃうの?』とはづき
『どうにもならんやろ』とあいこ、『やっぱりこっちも魔法使わないと勝負にならないわね』とおんぷが言う。
スコアボードに投げられるグローブとボール。

高く上がったフライ。
『部長!』と言う高木。『オッケー任せて!』と返す平松部長。打球を追いかける。
実はベンチ内。青ざめるデラ。つまりはそう言う事である。心配する一同。
ARIGATO開始
目を回すデラと『やった!』と言ってる平松部長。『部長!』と嬉しそうな高木に抱きつく。

『カッコイイぜ部長、男だぜ〜!』と感激してる中島。
『スゴイよ部長、ミラクルだよ〜!』とももこも抱きついてくる。はしゃいでる4人。


この一大事になんて呑気なと呆れるぽっぷ。これからどうするのとうろたえてるはづき。
楽しそうな4人を見て
『ホント、楽しそうだな〜。そっか、野球って勝ち負けだけじゃないんだ』
と気付いたどれみ。ニッコリ。
『あたし達も楽しみますか』と言いだす。『え?』なはづきとぽっぷ。
『部長! ナイスプレー!』と言うどれみ。
『よっしゃあ! 部長の根性に負けへんように気合入れて行こう!』とあいこ、『1ナウト、1ナウト』とおんぷも続く。

『よーし皆、閉まって行こう!』と言う平松部長にオーと拳と掛け声を続ける美空小野球部。



楽しそうに投げる高木。平松部長はカントクとお話し中。
中島はお手玉、あいこは仲間を励ます。はづき、ぽっぷも一緒に。
おんぷは楽しそうにバッティング。
んで、守備にも楽しそうに向かう美空小野球部。
〆はやっぱり言い出しっぺのももこ。

結局、試合は123対0の完封負け。
5回16点、6回11点、7回10点と加点されましたよーっと。
マジョリカは舞い散るチケットの下敷き。


夕陽の河川敷。
『Basebale all is one』と言うももこ。
え?な高木と平松部長に『やっぱ野球って、楽しいよね』と意味を説明。
『最高ッス!』と指立てする高木と平松部長。
ももこは嬉しそうに笑って走っていく。歩いていく高木と部長。

更にその後をついて『楽しかったね』と言うどれみ。
『最高やったかんな〜』と答えるあいこ。『偶にはいいかもね、野球も』とおんぷも同意。『ねー!』なぽっぷ。
ARIGATO終了
『でも、これから私達すごい借金が・・・』と呟くはづき。固まるどれみ達。
『と、とりあえず円陣でも組んどく?』と言い出すどれみ。
あいこは『何の?』と聞くが、どれみはいいからいいからと急かす。
うろたえる他の面子と共に円陣を組み
『借金、返すぞ〜!』と言うどれみ。まとまりの悪い掛け声。
もう一度『返すぞ〜!』と言うどれみ。まとまりがあるが勢いが無い。
3回目の『返すぞ〜!』と言うどれみ。『オー!』と元気(ヤケクソ)に掛け声な一同。
そんなこんなで夕焼け空から黒くフェードアウトして

〜おしまい〜

第10話『結婚の約束 〜幼なじみのないしょ〜』
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