映画 ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス
(2013年10月26日公開)
脚本:山口亮太 監督(演出):伊藤尚往 作画監督:上野ケン

47分25秒

MHから恒例となっているプリキュア映画の第11弾。
今回の題材は思い出と未来。
ペットもしくは祖母と死別している人には結構くる話かと。
(管理人は前者)
有名俳優の谷原章介さんがゲスト。
シリーズ映画としては72分でDX2に並んで最長とのこと。
(GOGOが75分で最長だそうですがオマケ込み)
シリーズとしては初(?)の流血描写。

DVD
(左かDVD通常版、特装版、BD特装版)


サウンドトラック




ライトアップされたと思ったらタイトルロゴ付きの専用ステージ。
『みんな、こんにちは~!』と両手を開いてフリフリ。
『今日は私達の映画を見にきてくれて、ありがとう!』と感謝するマナ。
右横からやってきて『映画が始まる前に私達からお願いがあるシャル』と言うシャルル。

『これはミラクルブーケライトと言って、この映画の中で奇跡を起こせるライトなのよ』と左手に持って紹介六花。
六花の方向いて『へぇ!』と言い、赤面しながらこっち向いて『キュンキュンだね』と言うマナ。

『映画の中で、プリキュアがピンチになったら、このボタンを押してプリキュアを応援してほしいの』と実践真琴。
『みんながライトを使って応援してくれたら、きっとすごい奇跡が起こりますわ』と振るありす。
ランスも少し連動。

『だけど、1つ注意がありますわ』と言う亜久里。

以下、亜久里ナレ。
『ライトを近くで見たり』と実践ダビィ。バッテン。
『友達のライトを引っ張ったり』と実践ラケラン。やっぱりバッテン。
『振り回したりするのは』と実践アイちゃん。どうしてもバッテン。

『危険ですから絶対にやらないでくださいね』とマジ注意。
その後、優しい顔に戻る亜久里。
『それから、ライトを持っていないお友達は心の中でプリキュアを応援してね』
と言うマナ。
2人同時に亜久里の肩に手を置くマナりつ。
『それでは』と言うマナの声と共に
『映画ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!? 未来につなぐ希望のドレス 始まるよ!』と声を揃える5人。
アイちゃんのハートから青空に移行。

相田家。
『マナ、マナ? ちょっと来てみて』と呼ぶあゆみママ。
『なーにママ?』とやって来てドアを開けるマナ。


ドアを開けるとキラキラのウェディングドレスを持っている。胸元、腰、ヒラヒラのアップ。

『うわぁ! ママ、どうしたのそれ?』と聞きながら来るマナ。
『服を入れ替えようと思ってね、押入れの整理をしていたら、出てきたの』と言うあゆみママ。
『これ、ママのウェディングドレス?』と聞くマナ。
『えぇ。でも、元々はなくなったおばあちゃんのなの』と答えるあゆみママ。
『おばあちゃんの・・・』と言うマナ。
『パパと結婚する時にママがどうしてもって言ってね。これを着て、式をあげたんだ』と説明健太郎パパ。

『へぇ~。ちょっといい?』と手を拭きながら借りるマナ。
鏡前にて仮着して嬉しそうに左右に揺れる。
『パパ、ママ! これ、あたしも着たい! ねぇいいでしょう?』と言い出すマナ。


『い、いるのか! そういう人!?』と声を荒げる健太郎パパ。
『いるの?』と聞くあゆみママ。
『え! やだなぁ。その時が来たらの話ですよ』と頭ポリポリ、
『はぁ・・・はぁ~・・・』と安心健太郎パパ、イスに崩れ落ちる。
『こう言う物って流行り廃りもあるし、レースだってところどころ解れてるし。何より、ウェディングドレスって一生に一度しか着られないものよ』
と教えるあゆみママ。
『だからだよ! 親子3代の思い出を受け継ぐなんて最高じゃない!』と意思を述べるマナ。

『お前が着たければ、着るがいい』とやってくる宗吉じいちゃん。
『おじいちゃん』と横目マナ。
『孫が着てくれたとなれば、お前のおばあちゃんも、喜ぶじゃろ』と言う宗吉じいちゃん。

『えへっ・・・うんっ!』と嬉しそうに頷くマナ。彼女が抱いてるドレスのアップ。

素敵背景でドレス抱いて2回転マナ。

ドレスで白く染まったらタイトル登場。

ウェディングベルカット。

教会には多数の客。見覚えのある姿がちらほら。


健太郎パパと共に大人マナ登場。やっぱりかわいい。
神父のもとへ歩いていく。

マナあり、まこあぐの大人姿。
(ありすと亜久里は後のと違ったり。恐らくイメージの出自の違い)

勿論、あゆみママと宗吉じいちゃんも居る。妖精ズはすそを持っていたり。

神父前。新郎の顔は伏せられている。健太郎パパに促され前進マナ。ピアノ奏者も居る。

マナが近寄る見覚えのある後姿。新郎はまさかのイーラ。驚くマナ。


構えるりつありとまこあぐ。妖精ズもビックリ。

となれば神父はベールでピアノ奏者はマーモなのは当然の流れ。

教会の周りはジコチュー軍団。カニ・ゴリラ・イカ。
教会から出てくるなり変身5人。変身後の構えだけ紹介。

ベール・イーラ・マーモの順に登場。今まで出たジコチュー軍団登場。
囲まれてる5人。ハートの目のズームアップ後、白くフェードアウトして

目覚めるマナ。ウェディングドレスはドア横にかけてあったり。
早朝マナの家カットで『おはようシャル』と挨拶シャルル。

で、大貝中学の秋。掃除中。

『ウェディングドレス?』と聞く真琴。
『うん! 50年前に仕立てられたとは思えないくらい、真っ白でキラキラしてて。もうキュンキュンだったよぉ』とウットリマナ。
『意外ね。マナの将来の夢はてっきり総理大臣かと思っていたのに』と言う六花。
『六花~、それはそれ、コレはコレ。純白のドレスは乙女の憧れですよ』と指立てマナ。

『へんっ! ウェディングドレスってのは相手が居ないと着られないってのをお忘れじゃありませんか?』と嫌味二階堂。
『そうそう』と同意百田。
『二階堂くん、百田くん。それどういう意味?』と聞くマナ。
『お前みたいな珍獣は、貰い手が居ないって言ってんの』と嫌味二階堂。
『そんな事言ったら、珍獣に失礼っすよぉ』とこれまた酷い百田。
ムッとして『ちょっと』と六花が言ったと思ったら、誰かがホウキを差し向ける。驚いてゴミ箱落とす二階堂。

この中でそんな芸当ができるのは当然真琴。
『女の子の夢を笑うなんて許せない! そこに直りなさい』と言う。
『まこぴー、ストップストップ』と待ったをかけるマナ。
不服そうながらホウキを下ろす真琴。

『男の子ってね、好きな人に構ってほしくてわざと意地悪な事を言ったりするのよ』と妙に色っぽい顔で言う六花。
『え!』と驚くマナまこ。

図星なのかビビる二階堂。
『そ、そうなんすか?』と疑う百田。
『バ、バカ! 誰がこんな奴!』と返す二階堂。
『好きだからイジワルするなんて意味が分からない! 好きなら好きってハッキリ言ったらどうなの?』と怒る真琴。
『まこぴーの言う通りだよ。自分の気持ちはハッキリ言葉にして伝えてあげないと』と言うマナ。
『はい?』な二百。
『あ、だったらおばあちゃん直伝のお呪いを教えてあげるよ。こうやって掌にハートをかきながらお願いすると、必ず願いが叶うんだよ』
と二階堂の手に自ら実践マナ。
『で、二階堂君は誰が好きなの?』と聞く。
『あ、え・・・だ、誰でもいいだろ! 行くぞ百田!』とゴミ箱拾い上げて足早に去る二階堂。
『あ、待ってくださいよ、兄貴~!』と追う百田。
『どうしたんだろう、二階堂君』と不思議がるマナ。
『分かってない・・・』と真琴、『マナってあぁ言う人なのよ、昔から』と六花が呆れている。
『え、何々?』と分かってないマナ。


で、四葉邸の庭。
『まぁ! そんな事がありましたの』と言ってるありす。
庭でのティーパーティー中。
『ウェディングドレスを着たいとか言ってる割に恋愛関係には疎いのよね。うちの生徒会長さんは』と言う六花。
『どうせ疎いですよ』と不満げマナ。
『それにしても二階堂君はとんだとばっちりでしたわね』と言うありす。
『ありすは彼のこと知ってるの?』と聞く真琴。
『はい。二階堂君は小学校の時、同級生でしたから』と答えるありす。
『そっか!』な真琴。
『3人はどんな小学生だったんダビィ?』と聞くダビィ。
『今とそんなに変わらないわよ。マナは昔からお節介焼きだったし、私とありすは毎日振り回されっぱなし』と答える六花。
『ケンカの仲裁を買って出たり、捨てられた子犬を拾ってきたり』と続くありす。
『里親が見つからなくて結局自分で面倒を見たりしてね』と更に続く六花。
『犬を飼ってたランスか?』とランス、『どんな犬シャル?』とシャルル、『名前は?』とラケルが聞く。

『マロン! 体は真っ白でフサフサの尻尾がクルンと丸まってね。あたしが学校から帰ってくると、その尻尾をぶんぶんふり回してお出迎えしてくれて』
と嬉しそうに話すマナ。
『その犬は今、どうしてるの?』と聞く真琴。
『色々あってね、今はもう居ないんだ・・・』と珍しくテンション下げてカップを触りながら答えるマナ。

引きカメラ。
『あ・・・ごめんなさい』と謝る真琴。
『いいよいいよ、4年も前の話だしね』と返すマナ。
手を叩いて『それよりさ、もっと将来の夢とか話そうよ。昔の事じゃなくてさ』と言い出すマナ。

『そうね』と六花、『賛成ですわ』とありす、『うん』と真琴が賛成。

『六花は結婚とか考えたことないの?』と聞くマナ。
『あるわけないでしょ~。私の夢はママみたいな立派なお医者さんになることだもん。恋愛や結婚なんてまだ考えられないわ』と答える六花。
『実は私、お見合いのお話は何度か頂いているのですが・・・』と言い出すありす。
一同ビックリ。
『どういうことシャル!?』とシャルル、『ランスも初耳でランス』とランスも驚く。
『早すぎでしょ幾らなんでも!』とツッコミ六花。
『相手はどんな人?』と聞くマナ。
『色々ですわ。下は5歳から上は65歳まで』と答えるありす。
一安心して腰を抜かし椅子に座る六花。
『で、どうなったの?』と真琴、『しちゃったの? お見合い』とマナが聞く。
首を振りながら
『すべてお断りしています。私はまだまだ人として未熟ですし、何よりもこうして皆さんと過ごしている方が幸せで』
と言うありす。
『そっか~』とマナ、『そうだよね。結婚とかまだ早いよね』と真琴も残念そうだが一安心。
えへへと笑いつつ『2人ともありすに先を越されたとか思ったんじゃないの?』と聞く六花。
『そんなんじゃないけど・・・』とそんなんじゃありそうな真琴。
『でも、気になるじゃない? この中で誰が一番早いか』と皆を見るマナ。
『あたしはマナだと思うけど』と六花、『いえいえ真琴さんという可能性も』とありすが言う。
『え?』な真琴。

『あるねぇ! まこぴーはアイドルだし!』と指差しマナ。
『芸能界で気になる人とか居ないんですか?』と架空マイクの六花。
『居ませーん!』と答える真琴。


解体中のビル。名画座と言う映画館の解体中の模様。
『寂しくなるねぇ』と言う男性A。
『ウチらが学生の頃はここで何本も映画を見たもんだよ』と女性。
『見たね~、SF映画の2本立て』と男性B。
『また1つ、町の明かりが消えちまうね~』と男性C。
『仕方が無いよ、これも時代の流れってやつさ』と男性Aが懐かしんで言う。
すると雨が降って来た。
『お、それじゃ』と言う男性の声と共に解散。
一人残った男性Aも残念そうに場を去る。

その夜・・・


廃墟に居る誰か。
『人間はズルイ生き物だ。物珍しいものにはスグに飛びつくくせに飽きたらスグに忘れ去ってしまう』
と床に楽器ケースを置く。
中にはクラリネット。取り出す。
『忘れられた者達の怒りと悲しみ、今こそ思い知らせてやる』と吹き出す。
何処となく暗い、その曲。

彼の目の前の映写機が揺れだす。とめていたネジを弾き飛ばし浮遊を始める映写機。
奏者の男はニヤついている。



ゴミ捨て場で光ってるテレビ。
『私は、まだ写るぞ』と言う声。
他にも
『オレは、まだ走れる!』と車、『ワシはまだ、時を刻むことができる!』と古時計、『私達だって』とマネキン
がそれぞれ光りながら主張。
『まだまだ使える!』と声を揃える。
その光はゴミ捨て場全体に広がる。
大貝町の外れの出来事。


車で車道を走ってるDB。
すると前からテレビが飛んで来たので慌ててブレーキ。
スピンしたものの事故は免れた。
外に出るなり『大丈夫、真琴?』と聞くDB。
外に出て『ダビィ、アレ』と言う真琴。
彼女の目の前では無数の捨てられし物達が飛行している。上空に集まっている。
『何!?』と驚いてるDB。

相田家でも・・・。
マナのウェディングドレスが光り出している。起きたシャルルがいち早く光に気付く。
驚くと同時に窓が勢いよく開く。
慌てて『マナ、マナってばぁ!』と起こすシャルル。
『くすぐったいよシャルル』と言うマナ。
『寝ぼけてる場合じゃないシャル、ウェディングドレスがぁ~』とシャルルに言われ


『えぇ~!』と飛び起きるマナ。
『あぁ!』と発見『待ちなさい、あなたは私が着るんだからぁ!』と降りながら間に合わないと察したかハシゴから飛び降りキャッチ。
なおも逃げようとするウェディングドレスに対し『出てっちゃダメよ!』と言う。
その言葉が通じたかウェディンドレスは飛行を止めた。
窓が開いている外を見るマナ。

だが、相田家の倉庫も開けられて中からベビーベッドを含む色々な物が飛んで行く。
夜更かしして1人将棋していた宗吉じいちゃん。
飛んで行く家具達を発見し『ん、なんじゃ!』と驚く。

菱川家でも『何?』と六花が驚いてる間にピアノが運ばれていく。窓を突き破って飛んで行くピアノ。

野次馬達が集まっている中、六花も外に出る。
やって来るなり『六花、大丈夫?』と聞くマナ。
『一体、何事?』と言う六花。
すると、あのクラリネットの音色が聞こえてくる。
『あれは』と言うシャルルと共に見上げるマナりつラケ。


捨てられし者達は上空にて集まり、鯨の様な姿になっていたり。蒸気を出している。
『でっかい鯨ケル』と言うラケル。

そしてアップになっていく上に乗っているあの男性。ちゃんと柵もある捨てクジラ。
フードを取り『我が名は・・・マシュー。思い出の国の王なり』と名乗る男性。
『思い出の国?』と繰り返す六花。あんぐりマナシャル。
『そう。そこはお前達に忘れられ、捨てられた者達の暮らす場所。マナ、お前を迎えに来た』と言い出すマシュー。

首を横に振り否定。
『あのー、すいません。あなたと会った事ありましたっけ?』と聞くマナ。
『覚えていないと言うのか。・・・ならばお前達も思い出の中で暮らすがいい。時が止まり、静寂だけが支配する暗黒の世界で!』
と言うマシュー。
あんぐりして驚いてるマナ。

そんな彼女達の後ろから『マナ!』と健太郎パパ、『何事じゃ』と宗吉じいちゃんがやって来る。あゆみママも一緒。
『パパ!ママ!おじいちゃん! みんな来ちゃダメ!』と待ったをかけるマナ。


マシューはクラリネットを吹き始める。
すると、クジラの口の中から無数の映写機達が姿を現す。
彼等はピンクの光を投影。
それに当たったマナの家族は浮き上がっていってしまう。驚くマナりつ。
彼等だけでなく野次馬達も次々飲み込まれていく。
『どうなってるの?』と周りを見るマナ。『今すぐやめるシャル~!』とシャルルが言う。
『ふん、騒ぐ必要は無い。コレを見ろ』と左手を左に差し出すマシュー。

クジラの体に投影される映像。
『あれは・・・』と言うマナ。健太郎パパに抱かれる赤ん坊を見て『私だ』と気付く。
あやされているマナ赤ちゃん。
『そう、これは彼等の思い出。人々は忘れられた者達の記憶と共にこのフィルムの中で生き続けるのだ。永遠になぁ』と説明マシュー。
驚いてあんぐりマナ。
『そして次は貴様の番だ! 相田マナ』と言うマシュー。
迫る映写機軍団。
『マナ!』と庇う六花。


ありすカーで走ってくるセバスチャン。階段を無理矢理上がっていく。
そしてそのまま慣性で突撃、映写機2つを体当たりで破壊する。
驚くマナりつの前に急停車するありすカー。
降りてくるありす『皆さん、お怪我はありませんか?』と聞く。
『ありす!』と声を揃えるマナりつ。

黒い車も到着。降りてきた真琴も『みんな、大丈夫?』と聞く。
『まこぴー!』なマナ。
『何だ、コイツらは・・・』と言うマシュー。
『どこの何方か存じませんが』とありす、『罪の無い人達を巻き込むなんて』と真琴、『絶対許せない』と六花
が言う。
『みんな、いくよ!』と言うマナに頷く3人。ラブリーコミューンに変身妖精。
というわけで変身。いつもどおりカッツ。

『愛を失くした思い出の王様』と指差して何時ものセリフのハート。
『このオレの邪魔をしようと言うのだな。仕方が無い、出て来い忘れられし者達よ』とクラリネットを吹くマシュー。
クジラの体表からマントと帽子をつけた3人が現れる。
構えるプリキュア4人。
飛んでくる3人。


降り立つなり装備を剥ぎ取る。
それぞれ笑いながら
『パープルバギー!』と車輪をつけたローラー男。
『シルバークロック!』と蛇腹時計男。
『マネキンカーマイン!』とマネキン女。
とそれぞれ登場。
『さぁ、あいつらを叩きのめせ』と命じるマシュー。
飛んで行く3匹。走り出す4人。


マネキンカーマインのドリルキックをジャンプで避ける4人。
シルバークロックが両手に持った針でハートを狙う。上手くあしらい続けるハート。
すると、彼の腕を誰かが腕組み状態にして持って行く。
『あ、こら。年寄りを大切にせんかー!』と叫ぶシルバークロック。
腕を組んだロゼッタに上空から叩き落とされ四散。見ているマネキンカーマイン。

その隙を突いて、まるで獣の様に両手を大地に突いて2回転しドロップキックするソード。
弾き飛ばされ、地面に当たると同時にバラバラになるマネキンカーマイン。


入れ替わる形で現れたパープルバギー。楽しそうに走っている。
ダイヤモンド、トゥインクルダイヤモンド発射。
ギリギリ当たらない距離を保って逃げるパープルバギー。
追い続けるダイヤモンドに笑いながら『どこ狙ってやがる~』と言う。
だが、実際は円を描いていたりする。となれば彼を待っているのはスリップ。壁に激突して四散のパープルバギー。
嬉しそうなダイソー。

だがマシューの奏でるクラリネットの音色と共にパープルバギーが復活。
笑うパープルバギー。
『再生した!?』と驚くダイヤモンド。ソードもあんぐり。
無論、シルバークロックとマネキンカーマインも。
笑う両名。
『こっちもですわ!』と言うロゼッタ。

ホーリーソードを発射するソード。3匹まとめてバラバラにするも、クラリネットの音色の前にすぐ復活。
笑う3匹。
『ダメか・・・』と残念そうなソード。
『このままじゃキリがありませんわ』とロゼッタが言う。
マシューを見るハート。
『きっとあのクラリネットが人形を操っているのよ』と指摘ダイヤモンド。
(吹いてるマシューカット)
『つまり、あれさえ壊せば人形は止まる・・・』と言うソード。
『やりますか』と3人に言うハート。
頷く3人。
ラブリーフォースアロー発射。
『やりました!』と言うロゼッタ。だがハート、何かに気付く。

マシューに受け止められている。
『この程度の力では、オレを貫くことはできん!』と退けるマシュー。かき消されるラブリーフォースアロー。
あんぐりなハート達4人。

『次はこちらから行くぞ。イレブンファング!』とオーラを纏って叫ぶマシュー。
無数の光の犬の頭らしき物体がハート達のところへ突き進む。
あんぐりな4人を間もなく大爆発が襲う。
じっと見ている手下ーズ。


降り立つマシュー。クレーターの中には変身が解けた4人の姿。
『そんな・・・』とありす、『あたし達が・・・まるで歯が立たないなんて・・・』と真琴
が言う。
上半身を起こすマナに『まだ立ち向かうのか? 勝てる見込みも無いのに』と言うマシュー。
『諦める訳ないでしょ。パパやママ、おじいちゃん、皆を返してもらうまでは!』と答えるマナ。
強気の表情。
立ち上がろうとするが顔が歪む。痛いらしい。
『マナ!(マナちゃん!)』な3人。

すると車の走る音。振り向くマシュー。クレーターの周り走りながらピンク色のスモークを出している。
じりじり近寄る映写機。
『脱出しましょう。さ、早く!』と降りて言うセバスチャン。


『セバスチャン!』と嬉しそうなありす。マナ達3人あんぐり。
だが、スモークを突破したイレブンファングがありすカーを貫通。
その爆破にマナ達の目前にて巻き込まれ吹き飛ばされるセバスチャン。
結局、彼も映写機の中に取り込まれてしまった。
『セバスチャン!』と叫ぶありす。
『慌てなくてもいい。この世界の人間達は1人残らず思い出の中に閉じ込めるのだからなぁ・・・そして次はお前達の番だ』と言うマシュー。

『あたし達は絶対に諦めたりしない』と振り向いて言うマナ。
『思い出の中で永遠に暮らすがいい』と言うマシュー。
映写機達登場。
マジ顔の4人は紫の光に包まれる。クレーターの引きカット、4人の姿は消えている。
『ふん、これでいい。さぁ行こう!』と去るマシュー。

飛んでクジラに戻る3匹。
『この世の全てを最高の思い出で包み込むために』と言うマシュー。
去っていくクジラ。

クレーターの瓦礫が動く。
出てきたのはシャルル。『マナ!』と叫ぶ。
『行っちゃったビィ・・・』とダビィ残念そう。『僕達、これからどうすればいいケル?』と聞くラケル。
『うわ~ん、ありす~』と泣くランス。
『泣いてもダメシャル。あたし達の力でマナ達を取り戻すしかないシャル』と言うシャルル。

『体に似合わず随分と勇ましいね』とかわいい足音で歩いてくる誰か。
驚いて振り向く4匹。『誰だビィ』と聞くダビィ。クレーターの端に誰かがくる。
バンダナを巻いた妖精だ。
『あなたは一体!』と言うラケル。

昔のフィルムみたいな映像。暗転。

したと思ったら目が開かれていく。小さく唸るその声はマナの声。
『お目覚めかい?』と和服の女性が声をかけてくる。
『ここはぁ?』と目を擦るマナ。
『あんたの部屋だよ。オムライスを食べながらコックリコックリやってたんで、運んできてあげたんだ』と教える女性。
(目だけ移さず前と横からのカット)
『そっか、あれは夢だったのか』と目を閉じるマナ。
『夢?』と聞く女性。

『大きなクジラが出てきてね、パパやママやおじいちゃん達を映画の中に閉じ込めちゃうの』と閉じた目を眠そうにピクピクさせているマナ。
『随分とハッキリしてる夢だねぇ。でもいい加減に起きないと、今度は夜に眠れなくなよ』と言う女性。
顔が映る女性。
両目を半開きマナ。声の主を見て驚いて両目をパッチン。

『うわぁ! おばあちゃん!』と言うマナ。
『あはは、失礼な子だねぇ。人の顔みて驚くなんて』と言うおばあちゃん。
(坂東五十鈴)
『だって、あたしのおばあちゃんはずっと前に天国に行ったはず・・・』と答えるマナ。
『ふふふ、いつまで寝ぼけてんだい。顔でも洗っといで。あたしゃお夕飯の支度をしにいくよ』と部屋を出る五十鈴ばあちゃん。

追うカメラが映した鏡には小さくなったマナが映っている。自分の姿に驚いて机の方へ走っていくマナ。

机の上には算数のノート。あんぐりマナが見るソレには4年3組 相田愛と書かれている。



『彼等は思い出と言うフィルムの中で忘れられた者達の記憶と共に生き続けるのだ。永遠にな』と言うマシューナレ。
ピアノ発表会六花。
車中でʕ•͡ᴥ•ʔ人形と遊んでるありす。
観衆の前であんぐりソード。横から来たアン王女に気付く。


ノートを眺めてると『ただいま~』の声。
『ママ!』と気付いて下へ向かうマナ。
『どうなってるの? ママなら何か知ってるかも』と階段を駆け下りる。
『ママ、ママ覚えてるでしょ? あたし達映画の中に・・・』と言ったところで何かに気付いて動きが止まる。


『あ、マナ。荷物キッチンに運んでくれる?』と言うあゆみママ。犬がついてきている。
驚くマナ『マロ! マロ、マロマロ!』と嬉しそうにマロに抱きつく。
顔を舐められて嬉しそうなマナ。
『ちょっとマナ、どうしたの?』と聞くあゆみママ。
『だって、マロが生きてるんだよ。ずるいよこんなの、嬉しいに決まってるじゃない』と泣いてるマナ。
しっぽフリフリのマロ。
そんな彼女を階段前から見ている五十鈴ばあちゃん。


その頃。
『ガラクタ?』と言うシャルル。
『そう。長い間、人間に愛され使われ続けて来た時計やら人形やらが、何時の間にか埃を被って忘れられ、修理されることも無いまま捨てられた。
そういう物の悲しみや怒りが凝り固まったのがあの連中さ』
と教える妖精。
『そいつらがなんでマナ達を?』と聞くシャルル。

『奴等は人間を思い出の世界に閉じ込めて未来を奪おうとしているのさ』と教える妖精。
『そんなの許せないシャル! マナ達にはまだまだ輝かしい未来が待ってるシャルよ。それを奪う権利なんて、誰にもないシャル!』と怒るシャルル。
(飛んでいるクジラ・誘拐されていく町の人達・クジラの目のアップ)
『シャルルの言うとおりケル』と同意ラケル。
『僕達の手でありす達を取り戻すでランス!』とランスも張り切る。

『なら方法は1つ。あの子達は思い出と共に映画のフィルムに閉じ込められている。それを奪い返して解放するんだね』
と教える妖精。
『ちょっと待つビィ。どうしてそこまで知っているビィ? あなた一体何者なんだビィ』と聞くダビィ。
『あたしの名はベベル。あのマシューって奴とは古い知り合いでね。あたしはただアイツが間違った道に進むのを止めたいだけさ』
と答えるベベル。
『だったら尚更シャル』と怖い顔のシャルル。
一転明るい顔で『あのクジラに突入して、あたし達の手でマナ達を救い出すシャル!』と言う。
何処かへ飛んで行くクジラ。

その頃
わりと綺麗な瞳をしているマシュー。コクピット上部に投影されている映像を見ている。

『いってきまーす』とランドセルを背負って家を出るマナ。
『マロ、帰ってきたら遊ぼうね』とマロに手を振って去る。マロは吠えている。

『六花なら分かるかもしれない。思い出の世界から抜け出す方法』と思いつつ六花の家に向かうマナ。
ベルを鳴らす。
『ハーイ!』と言う声。出てきた人に『おはようございま・・・え・・・』なマナ。


『はーい、マナちゃーん。グッモーニンッ!』と挨拶外国人。
『あのー、ここって六花・・・じゃなくて菱川さんのお宅じゃ?』と聞くマナ。
『マナちゃん、朝からジョーク得意ですネ。ここはずっと私の家ネ』と主張外国人。
『え、えぇ!』とうろたえるマナ。
『マナちゃん、どうしましたかぁ?』と聞く外国人。
うろたえて半壊マナ。
慌てて戻り表札兼ポストを見に行き『あ・・・』とあんぐり。

JOHN SMITH じょん・すみす

と書かれている。
『そんな・・・』と残念そうなマナ。
(英語圏では姓名共に有り触れたモノであり偽名の代名詞だとか。日本でいうところの山田太郎など)

で、大貝相学校。


教室。日直は相田(マナ)と石毛。
日直日誌を見ているマナ『六花とありすの名前が無い』と思う。
『おいっすー』と入ってくる二階堂。『おはよ』と挨拶マナ。
『今日も朝から暑いっすね~』と百田、『夏休みの登校日とかマジで迷惑だよな』と二階堂がボヤき。
『ねぇ二階堂君』と呼ばれ『え?』と振り向く。
『六花とありすって別のクラスだっけ?』と聞くマナ。
『誰? 知ってるか?』と百田に聞く二階堂。
『菱川さんと四葉さんだよ』と付け足すマナ。
『さぁ聞いた事ないっすね~』と百田が言う。『うん』と二階堂。
『この世界には六花とありすが居ない・・・』とショックを受けるマナ。
日直2名の名前のアップ。

六花が引っ越してきたのは2話の発言より10年前の4歳時と確定
この時点では4年前の10歳なので居ない筈は無い訳で。管理人は普通に昔なんだから居るはずがないと勘違いしてたので一応



陽射しの中『皆はどこに居るんだろう・・・。早く元の世界に戻る方法を探さないと』と歩いてるマナ、太陽を見る。

花に水遣りしてる五十鈴ばあちゃん。マロが吠え出したので『帰って来たようだね』と察する。
『ただいま』と帰って来た孫を『お帰り』と出迎える。

立つマロを見て嬉しそうに走っていくマナ。
だが何故か立ち止まって悲しそうな表情。マロは舌を出してこっちをずっと見ている。
堪えたと思ったら『んー、あーもうマロ! かわいいよマロ』と座って抱きしめるマナ。
『その子はマナの足音が分かるみたいだよ』と教える五十鈴ばあちゃん。
五十鈴ばあちゃんを見た後『そうなの?』とマロに聞いて『マロはお利口だね』とおでこスリスリのマナ。
マロを抱きしめる彼女の心は揺れている。
『おばあちゃん、いつも優しいおばあちゃん。それに大好きなマロ・・・。もう少し、一緒にいてもいいよね? 折角また会えたんだもの』
と心中で思う。

投影されている映像。
『そうだ、そのまま思い出の中で暮らすがいい。そうすれば辛い事や悲しいことは全て忘れ、永遠に笑顔で暮らせるようになる』
と言っているマシュー。


『前方に明かりが見えます』と報告マネキンカーマイン。
『まだ人間が残っていたのか』と立ち上がり『あのタワーに向かえ!』と命じるマシュー。
『はっ!』な3匹。向かうクジラ。

クローバータワー外周カット。
実は無人。望遠鏡で覗いているシャルル。
目のアップかわいい!
『来たシャル』と言うシャルル。ラケランも一緒。

屋上に来るなり『ダビィ~!』と叫ぶシャルル。
『ホントにその格好で行くケル?』と聞くラケル。
そこには何やら変な服を着て、ヘルメットを持っているDBの姿。
『私達のスピードではあのクジラに追いつけないしね』とヘルメットを被るDB。
彼女が開いた、特殊スーツ胸元に『お邪魔します』と入っていくシャルル・ラケル・ランス。
『いいわね、行くわよ』と言うDB。背中にくっつくベベル。

淵からダイブするDB。脇と足の間に皮膜がついている。
そう、これはバードスーツなのだ。慣れないので叫んでるシャルラケラン。
間もなくクジラの上に着地。パラシュートを切り離す。

船内
『罠だったか。まぁいい、お前達は忍び込んだネズミを捕らえろ! 1匹残らずだ』と命じるマシュー。
『承知した』とシルバークロック
『ちぇ、めんどくせぇな』とパープルバギー
『お任せを』とマネキンカーマイン
が去る。


バードスーツを放棄して船内を走っているDB。他の妖精達も一緒。
警報が鳴る。
『見つかったシャル!』と言うシャルル。
壁からマネキンが排出される。1体だけでなく3体も居る。


かかってきたマネキンを左側に弾き流し、正面からグーで殴るDB。
裏拳で2匹目を薙ぎ払い、3匹は首にジャンプ回し蹴り。
3人を鮮やかに粉砕して着地。
(カッコイイ!)
『すごいシャルー!』と感激シャルル。
『これくらいはね』と余裕のDB『行くわよ!』。

フィルムケースが棚にいっぱいの部屋へ到着。
『これは?』と聞くランス。
『映画のフィルムさ。この中に街の人々の思い出が閉じ込められているんだ』と教えるベベル。
『じゃあ、マナ達もこの中に?』と言うシャルル。
『手分けして探すケル』と言うラケルの言葉に従って分かれる5人。

シャルラケラン捜索。
DBが『けんざきまこと』と書かれた真琴のを発見。ランスとラケルも自分の相棒のを発見する。
だがシャルルは困り顔。
『マナの思い出が見つからないシャル!』と叫ぶ。
床を踏み『探し物はコレかな?』と黄色いブーツ。

振り向くDB達。
声の主はシルバークロック。あとの2人も居る。
『あれは!』とラケル、『マナの思い出!』とシャルルが言う。
彼の手には『あいだまな』と書かれたフィルムケース。

映写機近くの段差前に縛られのDB。シャルル達も一緒。悔しそうに見てる1人と4匹。
歩み寄り『久しぶりだな、ベベル』と挨拶マシュー。
『マシュー、お前も元気そうじゃないか』と言うベベル。
『フィルムを取り戻すためにわざわざ乗り込んでくるとは、相変わらず無茶なやつだ』と呆れるマシュー。
『いい子だからマナのフィルムを返しな』と諭すベベル。
『捕虜の分際でよく言う』とマネキンカーマインにアイコンタクトのマシュー。
投影される映写機。
マロと遊んでるマナの映像を見て『マナー! あたしの声が聞こえないシャル? 早く目を覚ますシャル~!』と叫ぶシャルル。

『無駄だ。彼女達は完全に思い出に捕らわれている。見ろ、この幸せそうな顔を』と教えるマシュー、嬉しそう。
フィルムをセットするマネキンカーマイン。
他3つの映写機も稼動。


無論、残りの3人を投影するためである。
ラケル・ランス・DBの順に相棒の名前を呼ぶ。
『ふん、辛い現実を忘れ思い出の中で何時までも居られるとしたら、これほど幸せな事はないだろう?』
と語るマシュー。
『時間が止まってしまったお前には分からないかもしれないねー』とベベルに言われ『何?』と振り向くマシュー。

『あの子達には無限の可能性が広がっているんだ。彼女達の未来を奪う権利なんて、お前には無いよ』
とシャルルと同じことを言うベベル。
『黙れ!』と叫ぶマシュー。

気張って妖精に戻るDB。となれば拘束が解けるのは必然。
『あぁ!』とシルバークロック、『こいつ妖精ジャン!』とパープルバギーが驚く。


マシューの顔に張り付いて押し倒すベベル。
剥がそうとしてるマシュー。
『時間が無い、あんた達あのスクリーンの中に飛び込みな』と言うベベル。
『え、でも』と気にするラケル。他の面子も一緒。
『さ、早くお行き!』と急かすベベル。
その言葉に従ってそれぞれの相棒の世界に飛び込んでいく。
『何っ!?』と何とかベベルを剥がして立ち上がるマシュー。
『思い出の中に入っちゃったジャーン』とパープルバギー、『そんなバカな!』とシルバークロックと驚く。
『やつらに何ができると言うんだ』と一蹴するマシュー。
『あの子達は、きっと思い出の中からプリキュアを連れ出してくれる。お前の野望もこれで終わりだよ!』
と言うベベル。
『マナ・・・』と口にするマシューに驚く。
『マナだけが・・・人間達だけが未来へ行くことは許さない。2度と現実の世界に戻りたくならないようにしてくれる』
と決意するマシュー。
『マシュー・・・』と口にする掴まれベベルのカットから暗転。


フィルム空間を抜け、ぶたのしっぽ前に墜落シャルル。驚いてるシャルル。
ドアには『本日 臨時休業いたします』の張り紙。
『え、おばあちゃんが?』とマナの声。
店内に移動。
『店の前で躓いてね。病院に連れて行ったら足の骨が折れてるって言われて、入院することになったんだ』と教える健太郎パパ。
『そんな・・・あたしも病院行って来る』とカウンター奥へ走り出すマナ。
『ママとおじいちゃんが付き添ってるから心配ないよ』と言う健太郎パパ。
裏口側へ飛んで行くシャルル。
『だけど・・・』なマナ。
『じゃあ大貝病院の605号室だ。気をつけていくんだよ』とあえて止めない健太郎パパ。
『はーい!』なマナ。


上空から見ているシャルル。マナが家から出てくるのを察して動き出すマロ。
傘を差してる自分を見つけてワンワン吠えるマロに『マロ、今はダメ』と流し目で去っていくマナ。
スローモーション演出。
『お散歩は後で連れてってあげるから』と病院へ向かうマナ。
だが、マロは吠えるをやめない。しかも、リードの一部が縮れて千切れそうになっている。
心中でおばあちゃんと2回連呼のマナ。
『マナ・・・』と心配そうに後を追うシャルル。

で、大貝病院。

病室、向日葵とティーポットのアップ。
『大袈裟なんだよマナは』と呆れ気味の五十鈴ばあちゃん。
『でもおばあちゃん、最近転んだりケガしてばかりじゃない。あたし心配で』と言うマナ。
『マナの言う通りよ』とあゆみママ、『お前もいつまでも若くないんだから気をつけないとな』と宗吉じいちゃんも同意。
『うふ』と小さく笑う五十鈴ばあちゃんに抱きつくマナ。
『ずっと元気で居てよ、あたしが結婚するまで長生きしてよ』とお願い。
マナの後頭部に手を当てる五十鈴ばあちゃん。
驚くマナに『モチのロンさ』と言う。
見上げて目をウルウルさせるマナの目を見て『約束するよ』とも。


そんなやり取りを雨の降る外から見てるシャルル。
水溜りだらけの道路。
帰路に着くマナの前に『マナ!』と右横から歩いてくるシャルル。
『シャルル!』と嬉しそうに駆け寄ってくるマナ。
『マナ!』と嬉しそうなシャルルを拾い上げて『よかった~、もう会えないかと思ったよ』と頬をスリスリして喜ぶ。
『マナ』と呼ぶシャルルに『うん?』なマナ。
『マナは帰らないシャルか?』と聞かれ『シャルル・・・』と言う。
『現実の世界はとんでもないことになってるシャル。さぁ、一緒に帰るシャル』と勧めるシャルル。
『だけど・・・』と乗り気ではなかったようだが立ち上がるマナ。
決意したのか『私・・・マロやおばあちゃんにお別れを言わないと』と走り去る。


だが店前にはパトカー。
『何?』と言うマナ。
『パパ、どうしたの?』と傘を閉じつつ警察官と一緒に居る健太郎パパに聞く。
『マナ!』と自分の両肩に手を当て『落ち着いて聞いて。実は・・・マロが逃げ出したんだ』と言われ『え・・・』なマナ。
切れたリード。
『雨でよく見えなかったのかも知れないけど・・・』と体勢を元に戻し顔を背ける健太郎パパ。
目をウルウルさせるマナ。
『横断歩道の真ん中で車にぶつかって・・・』と続ける健太郎パパ。
傘から落ちる水滴。水溜りができかけ。
何かに気付いて店のドアを開くマナ。


店内にはマットの上に横たわったマロの姿。
『あぁ・・・』とあんぐりマナ。
体は濡れてボロボロ。既に息は無い模様。
『すまない、パパがちゃんとマロを見てなかったから』と謝る健太郎パパ。
横たわるマロの顔のアップ。
(マロ、今はダメの回想)
口が震えるマナ『違うよ・・・』と涙を流す。
たからもの開始
『マナ・・・』と言う健太郎パパ。
『あたしが・・・あたしがもっとマロを・・・』と泣いてるマナ。


マナの肩に手をあてるマシュー。
『これで分かっただろう? 未来には悲しい出来事がいっぱい待ち受けている。僕は、君にこんな辛い思いをさせたくないんだ
さぁ、このままずっと思い出の中で暮らそう。嫌な事や、辛い事は何もかも忘れて、永遠に・・・』
と頬をなでる。
頷くマナ、傘を離した両手で顔を包んで座り込んでしまう。
闇に堕ちてしまった。
健太郎パパの横、ドア前から『ダメシャル! そっちに行っちゃいけないシャル! マナー!』と叫ぶシャルル。
だがズームアウトは止まらない。

暗闇の中の白END。
白くなって

フィルムも止まる。


拍手しているマシュー『これでいい、マナは永遠に僕の虜だ』と喜ぶ。
『本当にこれがお前の選んだ結末なのかい?』と問うベベル。
『ベベル・・・』と顔を向けるマシュー。
『マナはこんなことに躓くような子じゃない。いつも前向きで周りを元気にする向日葵みたいな子だからね。きっと立ち直って戻ってくる。あの子を慕う仲間も居るしね』
とポジティブベベル。
『仲間?』なマシューに『あぁ、そうさ。マナ達はきっとお前の思い通りにはならないよ』と言う。
『うるさい!』と立ち上がるマシュー。
自ら映写機のスイッチをいれる。


投影される六花達の姿。
『マネキンカーマイン、パープルバギー、シルバークロック。こいつらを始末してこい』と命じる。
『だけどこいつら、思い出の中なんだろう? ほうっときゃいいじゃねえか』と言うパープルバギー。
『やつらはプリキュアだ。万が一のことがある』と理由を述べるマシュー。
『人使いが荒いねぇ』とシルバークロック、『やれやれだぜっ!』とパープルバギー
が愚痴りながらソレゾレありすと六花の世界へ入っていく。
残ったマネキンカーマインも何も言わずにソードの世界へ。
『マナ・・・』と思ってるマシュー。見上げてるベベル。


セピア色フィルムカットから
『年に一度のピアノの発表会、いつも忙しいパパとママも、この日だけは一緒に私のピアノを聞きに来てくれる』と六花ナレ。
シャンデリアのアップ。
『今日は六花の好きな物、なんでも食べさせてあげるよ、何がいい?』と聞く悠蔵パパ。
『オムライス!』と即答六花。
『え?』と驚いた様子の悠蔵パパ。
『へ?』な六花。
『オ、オ、オムライスだな。よーし、それじゃあパパが知ってる最高の洋食屋さんに連れていってやろう』と言う悠蔵パパ。
嬉しそうに頷く六花。
両親に腕だけで吊り上げられて喜んでる。
が、心中では『楽しい。けれど、何かが足りない気がする』と思ってたりする。

まだ車中でクマと遊んでるありす。
『クマちゃん、今日は何の日ですか?』と聞くありす。
『今日はありすちゃんとパパのはじめてのお出かけの日だよ~』と自演。
『それは楽しみですね~』と感想を言う。
車に向かい窓を叩く星児パパ。
『お父様』と嬉しそうなありす。
ドアを開け『さ、ありす。今日はお前の社交界デビューの日だ。素敵なレディーになれるかな?』と言う星児パパ。
(車を降りるありす)
『はい、お父様!』頷くありす。
『そんなモノは置いておきなさい』と星児パパに言われる。
一瞬あんぐりだったがクマを見た後『はい、お父様』と頷いてクマを車中に置くありす。ドアを閉める。
手を繋いでる四葉親子。
『お父様とはじめてのお出かけ。嬉しいはずなのに、何かが足りない』
とありすも何かが気になる。笑顔も普通に戻る。


そして階段。降りてくる菱川親子と上がる四葉親子。
すれ違う2人。ありすから・・・そして六花からのカット。
ハッとする2人、足が止まる。
『どうした、ありす?』と聞く星児パパ。下を向いてるありす。
『ん?』な悠蔵パパと『六花?』な亮子ママ。ハッとした顔の六花。
星児パパから手を離し『あの!』と声をかけるありす。
(『会った事があるような気がするけれど・・・』とありすの心中。『思い出せない』と六花も思ってる)
『あなたは誰?』と声を揃えて聞くりつあり。


すると叫びながら落ちてきたラケルとランス。先にランスがありすと、ラケルが六花にぶつかる。
世界の色が緑色主体に変わっていく。
背中から倒れる六花。ありすも階段に背中から倒れる。

顔をあげるとそこにはマネキンの星児パパ、そして菱川夫妻の姿。


『どういうこと?』と思う六花。『私達、今まで何を?』とありすも思う。
『六花!』と言うラケルを『ラケル!』と呼ぶ六花。
『ありす!』と言うランスを『ランスちゃん!』と呼ぶありす。
それぞれ手乗り。
『もう会えないかと思ったでランス』と泣き言ランス。
『よかったケル』と喜ぶラケル。
亮子ママネキンを見て『そうか、私達思い出の中に閉じ込められて』と気付く六花。
『色んな事を忘れかけていたのですね』と星児パパネキンを見て下りてくるありす。
『さぁ、一緒に帰るケル』とラケル、『マナ達が待ってるランス』とランスが言う。
だが当然『そうはいかないじゃん!』とパープルバギーの声。
『あなた達には永遠の思い出の中に留まっていただきます』と言うシルバークロック。
『マナのいない世界なんて』と六花、『私達にとって何の意味もありませんわ』とありすが言う。
『いくよありす!』と言う六花に『はい、六花ちゃん』と頷くありす。

と言う訳で変身。
『帰りましょうキュアロゼッタ。私たちの世界へ』と言うダイヤモンド。
『えぇ。マナちゃんが待つ希望の世界へ』と同意ロゼッタ。
セピアフィルムカットと共にたからもの終了


青空から闘技場らしき広場にカメラ移動。
『ここは・・・トランプ王国?』と思うソード。
跪いてる彼女を前に『今日ここに、新たな伝説の戦士プリキュアが誕生した事は大いなる喜びです。共に祝いましょう』と王女が観衆に言う。
『王女様・・・』と言うソード。
『今日からあなたはキュアソードと名乗って、トランプ王国の平和の為に尽くすのです』とラビーズを授与する王女。
受け取って握り締め『光栄です、王女様』と返すソード。
観衆が声をあげる。
『これが私の思い出。確かにプリキュアになれた喜びで満ち溢れていたし、何より王女様のそばにいられるのが嬉しかった』
と思っているソード。
王女もこっちを優しい顔で見ている。
『この平和な時がずっと続いていればよかったのに・・・』と思うソード。
感動しかけな表情。

『そんなこと言ってちゃダメダビィー!』と落下しながら空に激突するダビィ。
すると青空が今のトランプ王国のような赤い空へ。
『ダビィ!』と驚くソード。姿が真琴に戻る。ラビーズも消える。


振り返った先の王女はマネキン。
『王女様!?』と動揺隠せない真琴。『真琴・・・』なダビィ。
『そんな・・・』と言ってる真琴。王女だけでなく観衆もマネキン。
『ここは真琴の思い出の中ダビィ。現実のトランプ王国はキングジコチューに滅ばされてしまったビィ』と現実を教えるダビィ。
頭を抱え『そんなの分かってる!』と座り込む真琴。
『真琴・・・』と心配ダビィ。
『私もう、あんな辛い思いはしたくない。1人ぼっちになるのは嫌なのよ・・・』と泣き言真琴。
(1話のキングジコチューを涙ながらに見上げる回想)
『真琴の意気地なし!』と言われ『ダビィ・・・』と見る。
『あなたは1人じゃない! マナ達はきっと元の世界に戻るために戦い続けてるビィ。あなたとの約束を果たすために』と説得ダビィ。
『約束・・・』と口にする真琴に『そう。あなた達は誓ったビィ。トランプ王国に必ず平和を取り戻すって』と思い出させる。
(7話、4人手を合わせる回想)
立ち上がり『ごめんなさいダビィ。私、久しぶりに王女様の姿を見たものだから、ちょっと動揺しちゃったみたい』と謝る真琴。
『真琴・・・』と言うダビィ。
『もう大丈夫。早く元の世界に戻る方法を探しましょう』と力強い真琴。
『分かったビィ!』と言うダビィ。

『そうはさせない』とマネキンカーマインが下り立つ。振り向くダビィと真琴。
『こいつは!』と言う真琴。『私達をこの世界から出さないつもりだビィ』と察するダビィ。
『行くよダビィ!』と言われラブリーコミューンに変身。
真琴、ソードに変身。
『愛を失くした悲しいからくり人形さん』とソードもあのセリフ。

オラオラオラと走ってくるパープルバギーを避けダイロゼ。
ターンするパープルバギー。地面を滑るダイヤモンド。


大地に手を突いて体の向きを逆に変えながら着地ロゼッタ。
下り立つ彼女に『お前らは2度と仲間に会えないままー!』と針を取り出し手を伸ばすシルバークロック。
ジャンプして避けるロゼッタ。
『この世界で朽ち果てるのだ!』と空へ手を伸ばすシルバークロック。
突いてくる彼の手の途中を叩き落とす。
足を伸ばし、同じ位置に迫ってきたシルバークロックが突きを出す。
ロゼッタウォールで連続突きを受け続けるロゼッタ。

地上では走っているダイヤモンドを嘲笑うように走るパープルバギー。
『いやっほぅ! ヘイヘイヘイヘイ!』と向かってくる。
ジャンプして『しつこい!』とダイヤモンドシャワーを発射するダイヤモンド。
地面が凍る。
『甘いじゃーん!』とジャンプしたパープルバギー、タイヤから針を出す。
それで氷の大地をものともせず走っていくパープルバギー『スパイクタイヤに改造済みじゃん!』と言う。
『えっ!?』と驚いてるダイヤモンドに何時の間にかスパイクにした両手のタイヤを投げつける。
ガードするも受けきれず2発とも喰らうダイヤモンド。墜落。
戻ってくるスパイクタイヤ。

防御しながら『キュアダイヤモンド!』と心配するロゼッタ。
『余所見はいけませーん!』と踵落としをするシルバークロック。
防御を試みるが、やはりこちらも失敗して上空から叩き落とされる。
『キュアロゼッタ!』と心配するロゼッタ。
2人の前で止まるなり『マナ っていったか?』とパープルバギーが
下り立つなり『今頃はそいつもお前らと同じ目にあっているでしょうねぇ』とシルバークロックが
言う。
倒れていたが上半身だけ起こし『マナ・・・』とダイヤモンド、『マナちゃん』とロゼッタが言う。

『そろそろトドメといこうじゃーん!』と言うパープルバギー。シルバークロックと共にジャンプ。
上空にて合体。
手先と足はパープルバギーの名残、顔と腕はシルバークロックの名残の怪物が誕生。
『あ!』と驚くロゼッタ。
『ちょっと嘘でしょ!?』とダイヤモンドも驚きを隠せない。
猛スピードで突撃して来るバギークロックをジャンプで避ける2人。
振り返って手先の口からエネルギー光線を発射するバギークロック。

ロゼッタウォールで受け止めるが破壊されてしまい、勢いそのままに大地に叩きつけられる。
下り立って『ロゼッタ!』と言ってるダイヤモンドも殴り飛ばされる。こちらも叩きつけられる。
『ダイヤモンド!』と心配するロゼッタ。

『あたし達は、いつもマナに助けられてきた』とダイヤモンド、『今度は私達がマナちゃんを助ける番ですわ!』とロゼッタが言う。
『行くよ、ロゼッタ』とダイヤモンドに言われ『はい』とロゼッタが頷く。


ロゼッタリフレクションでエネルギー光線を受け止めるロゼッタ。
体を大の字にして新技ダイヤモンドブリザードを発射するダイヤモンド。
喰らったバギークロック凍結。
ロゼッタも新技ロゼッタリレフクションを発動。りょうてのロゼッタウォールを手から離して巨大化。
それで凍りついたバギークロックを挟む。
爆発して跡形もなく消え去る。
降り立つなり倒れこむロゼッタ。左手庇っていたダイヤモンドも倒れこむ。

しばらく映される倒れた2人。

で、ソードとマネキンカーマイン。闘技場にて相手に向かい走っていく。

衝突する両者の蹴り。
何!?顔のソードとニヤつくマネキンカーマイン。
左回し蹴り、左エルボ、右チョップ、右裏拳、左水平チョップを放つソード。
全て防御される。
渾身の右パンチもバック転により回避される。
飛んだ後、ドロップキック。これもマネキンカーマインのドロップキックで相殺。
『相討ち!?』と驚いてるソード。
着地する両者。
『こちらの技が読まれているビィ』と言うダビィ。
『それなら・・・』とラブハートアローを取り出しスパークルソードを発射するソード。


ニヤついて『マネキンカッター!』と両手首のリングを発射するマネキンカーマイン。
両者の技が激突して爆発、吹き飛ばされるソード。暫く引きずられたが何とか止まる。
ニヤついてるマネキンカーマイン。
『私がただのマネキンだと思ったら大間違いよ? これが私の本当の姿!』と空を見上げながら両手をバンザイ。

立ち上がるソード。その横でアン王女だったマネキンが光になって消滅。観客達も以下同文。

それ全てがマネキンカーマインを包み込む。そして、光の中から顔が出たと思ったら巨大な体躯に進化したマネキンカーマイン。唸って構える。
『何なのコレ!』とソード、『デカイビィ!』とダビィが驚く。

リボン状の右手をドリルにして突き出すマネキンカーマイン。ジャンプして回避するソードを左ドリルで狙うが回避され腕を上られる。

走っていたソード、自分を狙っていた右ドリルが急に開いた事に驚き掴まってしまう。
『逃げてキュアソード!』と言うダビィ。
だが締め上げられ無理な模様。笑ってるマネキンカーマイン。ギシギシ嫌な音がする。
キュアソード絶体絶命・・・と、その時『きゅぴらっぱー!』の声と共にリボンが花に変化する。
(真ん中の画像にマウスポインタを乗せると・・・)
驚くマネキンカーマイン。ボトッと地上に落ちるソード。


花と化した手を見た後『誰だ!』と振り返るマネキンカーマイン。
あのテーマ曲に乗って『愛の切り札、キュアエース!』と名乗るエース。
(47分25秒で初登場。遅すぎぃ!)
『ハイ!』なアイちゃん。
いつもの名乗りをするエース。
『キュアエース・・・』とソード、『どうやってここに?』とダビィが驚く。
『愛は時空を超えるもの』と謎返答しつつ、指差して『さ、立ちなさいキュアソード! あなたの心はまだ折れてはいない筈です』とお説教エース。

それを聞いて苦しそうながら立ち上がるソード。ボロボロでピクピク。

突撃してエースが乗っていた柱を左ドリルで破壊するマネキンカーマイン。
ジャンプしてきりもみしながら別の柱に飛ぶエース。
『この程度の攻撃では、私の心は痺れませんわ』とドヤ顔エース。
こちらを見るマネキンカーマインに『お見せしましょう、本当の衝撃と言うものを!』と言う。
エースショット(赤)発射。
『キュアソード、今よ!』と言われ

マネキンカーマインに向かって走った彼女がアルティマソードを発射。
回転しながら無数の光の刃が散る。

そして自らの手刀でマネキンカーマインを一刀両断。倒れるマネキンカーマイン。

後ろに倒れそうになったソードを支え『さ、参りましょう。一刻も早くキュアハートを救うのです』と言うエース。
『マナを・・・?』とソードが言ってると後ろから音がしてハッとする2人。


『このまま逃がしやしないよ』とお腹がバチバチしてるマネキンカーマイン。
『しまった!』と振り向くエース。逃亡を図るがマネキンカーマインが爆発。
砂塵が晴れた後、倒れているソードとエース。
『エース、ソード、しっかりするきゅぴ!』と声をかけるアイちゃん。
だが2人からの返事は無い。

見ているマシュー。
『我がしもべ共はよくやってくれた。これでもうマナは思い出の中から出てくることは無い』と言う。
(なぜかニッコリ顔のベベル)
明け方、飛んで行くクジラ。
ベベルはマナの思い出を見る。

大貝小学校。今日も日直一緒。
『みーんな? 夏休みの宿題はちゃーんと進んでいますか? 最後の方になって慌てないように』と言う先生。
マナは俯いて聞いてない様子。

今日も水遣り五十鈴ばあちゃん。マロが吠える。
帰って来たマナを『お帰り』と出迎える五十鈴ばあちゃん。マロも一鳴き。
だが答えずに家の中に入っていってしまうマナ。
『んん?』な五十鈴ばあちゃん。

マナは椅子の上でグッタリ。
『マナ、帰らなくていいシャルか?』と聞くシャルル。
『あたし、もうマロが死んじゃった世界になんか戻りたくない。おばあちゃんだって私を置いて天国に言っちゃうんだもん。元の世界に戻っても辛い事ばっかりだよ』
とネガティブマナ。
『マナ・・・』なシャルル。
『もう未来なんてほしくない』と言うマナを
『そんな事言っちゃダメシャル! どうしてマロやおばあちゃんの分まで生きてみようって思わないシャルか! マナは自分に甘えてるだけシャル!』と叱る。

なんて言ってると『いいかい?』五十鈴ばあちゃんが入ってくる。慌てて隠れるシャルル。
『おばあちゃん・・・』とこっちを見るマナに『友達を心配させちゃいけないよ』と言う。
見抜かれてると分かったか出てくるシャルル。嬉しそう。
『あたし、折角おばあちゃんやマロに会えたのに・・・でも本当はこんなところに居ちゃいけなくて。どうしたらいいんだろうって』
と悩みを打ち明けるマナ。
『お前のマナって名前は、愛って字を書くだろ?』と聞く五十鈴ばあちゃん。
『ん?』なマナ。
『困った人が居れば手を差し伸べ、共に未来に進もうとする気持ち。それが愛さ』と教える。
『愛・・・』と繰り返すマナ。
『目を閉じて、耳を澄ましてごらん。何が聞こえる?』と自分が瞑って言う五十鈴ばあちゃん。
あんぐりマナ。


『マナ』とダイヤモンド、『マナちゃん』とロゼッタ、『マナ! マナ!』とソードエースが言う。
4人声を揃える。
マナは清聴。
『これは・・・』と言ってるマシュー。


『聞こえる・・・あたしを呼んでる皆の声が』と言うマナ。
『そうかい! だったら行ってあげなきゃお前を待ってくれている皆のところへ』と諭す五十鈴ばあちゃん。
座ってるマナの腰周辺アップ
『でも、あたし! おばあちゃんとも離れたくない!』と言い出すマナ。
『何を言ってるんだい。あたし達はずっと一緒だよ』と言われ『え?』。
『愛は受け継がれるんだ。親から子へ、子から孫へ。私たちが受け継いだ愛をお前も未来に繋ぐんだ』
と言う五十鈴ばあちゃんの言葉を目を潤ませながら聞いてるマナ。
『さ、お行き。お前自身の明るい未来へ』と促す五十鈴ばあちゃん。
立ち上がり『おばあちゃん・・・』と震えながら『でも、どうすれば戻れるのか! あたし分からないの』と泣き言。
そんな彼女の手を取り自分の膝元へ座らせる五十鈴ばあちゃん。
『教えただろ、魔法のお呪い。掌にハートをかきながら祈るんだ』と実践して教える五十鈴ばあちゃん。
あんぐりマナ
『帰りたい・・・みんなの場所に、仲間が待っている、あたし達の世界に!』とハートを書く。
すると書いた線がハート型に光る。

そして体が今のサイズに戻る。
ピンクに光輝いたまま浮き上がっていくマナ。
『おばあちゃん、また会えるよね?』と聞く。
『モリのロンさ!』と軽く頭を傾げる五十鈴ばあちゃん。消えていく。
『マナー!』と嬉しそうなシャルル。
ラブリーコミューンになるシャルルで変身マナ。

逆回りで宙を舞うフィルム。球体を作る。フィルムにはハートが映っている。
見上げてあんぐりマシュー。ベベルも一緒。

戻ってくる5人。
『どうして蘇って来た!? 折角甘い思い出の中で、永遠に生きる道を用意してやったと言うのに』と驚きを隠せないマシュー。
『永遠なんていらない』とソード、『未来に続く道は険しいかも知れないけれど』とダイヤモンド、『それでも私達は前に進みたいんです』とロゼッタ
『辛く苦しい思いを味わったとしても、その分だけ人は強くなれる!』とエース、『愛を誰かに分け与えることができる!』とハート
が言う。
割と綺麗な瞳で5人を見据えて唸るマシュー、震えだす。
振り返るベベル。
『おのれぇ!』と叫ぶマシュー。石の欠片を体に向けて集めだす。


彼はくじらの頭部から立つ光の柱の中。それはまるで塩を吹いている様である。
ハート、ダイヤモンド、ロゼッタ、ソード、エース、アイちゃん&ベベルの順にくじらの体内から飛び出てくる。
着地はハート、ダイヤモンド、ロゼッタ&ソード、エースの順。

『思い出などいらないというのか。踏みにじられ、忘れ去られた者の思いなど必要ないと言うのかぁ!』と怒るマシュー犬。
彼の首輪を見て『あなたはもしかして・・・』と何かに気付くハート。
彼女の脳裏に過ぎるマロの遺体(フラッシュバック)。同じ首輪を付けている。
『マシュマロ・・・?』と呟くハート。


例の公園。
ダンボの中で尻尾振ってるマロのカット。
『わー、かわいい』と言う六花の声。『どうしたのこの子?』と聞くマナ。
『公園の隅で拾ったの。ずっと鼻を鳴らしていたから放っておけなくて』と答える八嶋。
撫でながら『捨て犬かな?』と言うマナに『首輪もついていないし、きっとそうね』と返す六花。
『だったら里親になってくれる人を探さないとね』と提案マナ。
『名前はどうします?』と聞くありす。
『真っ白でフワフワしてるから、マシュマロ! 略してマロ!』と名付けマナ。
『略してって・・・マナ、自分で飼う気満々でしょ?』とツッコミ六花。
彼女達を見ているマロ。それぞれ喋っている子を見ているらしい。
『でも、素敵な名前ですわ』とありすは気にいった様子。
『じゃ、お前の名前はマロに決定ね!』と言うマナ。
嬉しそうに一吠えするマロ。

遠吠え後、突進してくるマシュー犬。ハートとロゼッタは横に回避。残りの3人はジャンプで回避。
前に飛んで捻り前転するハート。
彼女を狙って突進してくるマシュー犬。


驚くハートに噛み付こうとする。
両手で受け止めるハート。
『マナ!』とダイヤモンド、『マナちゃん!』とロゼッタが心配する。
『そんな、マロ、どうして!』と言うハート、押し切られるが彼の体の下を通って逃げる。4人のところへ戻ってきた。
『うるさいー! お前たち、全員奈落の底に叩き込んでやる。くらえ、イレブンファング!』と発射マシュー犬。


突撃して来る光の犬をそれぞれ飛んで避ける。ロゼッタのみロゼッタウォールで退ける。
ハートだけ避けるのではなく命中している。

迫るマシュー犬。それを見た彼女は立ち止まって眼を瞑る。ホワイトアウト。爆発。
『キュアハート!』とソードエース、『キュアハート!』とダイロゼが叫ぶ。

右肩に噛み付かれているハート。痛みに顔が歪む。噛んだ本人も驚いている。
離れるハート。マシュー犬の口からは彼女の血が垂れている。
『どうして避けなかった?』と聞くマシュー犬。
『あなたの気持ちを、受け止めなくちゃって、思ったから・・・』と答えるハート。
言葉を失うマシュー犬。

鮮血を垂らしながら
『ごめんね気がつかなくて。マロはあたしが帰ってくるとすぐに気付いて、尻尾を一杯振ってくれたのにね』
と歩み寄るハート。
だが
『騙されるな。あの日、お前の時間は止まってしまった。なのにそいつはお前を置き去りにして自分だけ未来に進んでしまうつもりなんだ』
と告げる声。キョロキョロマシュー犬。
『この声は?』と言うダイヤモンド。
その声を意に介さず進んでいたハート、マシュー犬に抱きつきながら『それでも・・・あたしはマロのこと一生忘れない』と言う。
『嘘だ!』と信じないマシュー犬。
『あたしね、あなたと過ごした時間は短かったけど、楽しい思い出はいーっぱいもらったよ。ありがとう、マロ』
と感謝するハート。
『マナ・・・』と言うマシュー犬。

ここで右肩を押さえながら座り込んでしまうハート。後ずさりしながら、光って人間形態に戻っていくマシュー犬。
『僕は・・・僕はどうしてこんな事を・・・』と後悔マシュー。
『どうなっているの?』なソード。
『マナの愛が凍り付いていた奴の心を溶かしたのさ』と教えるベベル。
『もう大丈夫だよ。ちゃんと元通り、町の人達も思い出から解き放てば、きっとみんな許してくれるよ』と言うハート。
『あぁ』と嬉しそうなマシュー。
だが

『裏切るのかマシュー。お前は誓った筈だ、我らの無念を晴らすと。忘れられた者達の復讐を成し遂げると。だから私はお前に力を与えたのだぞ、マシュー』
と彼の背後に浮かび、キラキラしているクラリネットが喋る。
『違う。僕の名前はマシューじゃない』と言い立ち上がるマシュー、『マシュマロだ!』と続ける。
イケボでなんてかわいいセリフを・・・。
嬉しそうなハート。

『黙れ。貴様ら最早、思い出の中に閉じ込めるだけでは治まらん。未来を丸ごと消し去ってくれる』
と言い自分を光に変えて消えるクラリネット。
クジラ消滅。
叫びながら落ちてくるハート達。
『どうなってるの!?』と聞くダイヤモンド。
『奴は時空を超えて君達の未来を潰すつもりだ』と教えるマシュー。
『そんな!』とロゼッタが言う。


何処かの屋上に降り立つ一同。ハートは苦しそうに座り込む。エースも座り込んでいる。
『変身が・・・』と言うエース、亜久里に戻ってしまう。
『もう5分過ぎてしまったんだビィ』と言うダビィ。
痛がるハートを『キュアハート、大丈夫?』と心配するダイヤモンド。
『未来を消すってどういうことですの?』と問うロゼッタ。
『現在と未来はつながっている。連続する時空が崩壊すればやがては君達が存在するこの世界も消えてしまう』
と教えるマシュー。
『なんですって!』と驚くソード。『どうすればいいのでしょうか?』とロゼッタが聞く。

『奴を追いかけて止めるしかない』と答えるマシュー。
『そんなの無理よ。私達には未来に行く方法なんか無いのよ!?』と反論ダイヤモンド。
『行こう・・・未来へ』と言い出すハート。
驚くプリキュアサイド。
『あいつを・・・止めるんだ!』と立ち上がるハートを『あなたそんな体で・・・』と心配するダイヤモンド。
『それに仮に行けたとしても、戻ってこられる保障はどこにもないのよ?』と指摘。
『それでも、行かないと・・・。私達が守らないで、誰が未来を守るって言うの?』と力強く言うハート。
『キュアハート・・・』なダイヤモンド。
『行きましょう、未来へ』と言うロゼッタが言う。
『私達の未来を守ろう!』とソードも同意。
『でも、どうやって?』と方法を気にするダイヤモンド。
『1つだけ・・・可能性があります!』と立ち上がる亜久里。

『え!?』と振り向く一同。
『伝説のミラクルブーケライト。それがあればプリキュアに奇跡を起こす事ができると言い伝えられています』と教える亜久里。
『そんなの何処に・・・?』と聞くダイヤモンド。

すると『きゅぴらっぱー!』と上空で涎掛けのハートから光を放つアイちゃん。光の輪と共に散る光の球。
6人と1匹の手に渡る。
光が消えたソレを持っているマシューとベベル。
『これは・・・ミラクルブーケライト!』と言うベベル。
『え!(ダイヤモンドだけ、えーーーーー!)』驚く一同。
『アイちゃんナイス!』と言うハート。
『凄過ぎなんですけど・・・』とやっぱり1人だけオーバーなダイヤモンド。
『これがあれば、未来に行けるのですか?』と亜久里に聞くロゼッタ。
『でもこれだけじゃ力が足りません』と答える亜久里。
『じゃあどうすれば?』と聞くソード。

こちらを向いて
『この映画を見てる皆さんにお願いがあります。あなた達の持っているミラクルブーケライトの光を私達に翳してほしいのです』
とお願い亜久里。

自ら光らせ『プリキュアに力を!』と言う。
『プリキュアに未来に飛び立つ力を!』とベベルも言う。
『プリキュアに、力を!』とマシューも言う。
イケボェ・・・。
『もっとプリキュアに力を!』とシャルル、『もっと、もっとプリキュアに力を!』と残りの妖精が声を揃える。

『プリキュアに力をー!』と言う子供声と共にきらーんと光る。


連呼される子供声。
『力が!』と言う亜久里、エースに戻る。
ハートは傷が癒える。『傷が、治ってく!』と言うハート。
『暖かい光』とソード、『力が漲ってきます』とロゼッタがウットリ。
『この力があれば』と両手開いて言うダイヤモンド。

『ありがとう、みんな!』と感謝するハート。
『行くよ、一緒に未来を守ろう』と皆に言う。頷く一同。
光と化して高速で空に移動。
ホワイトアウト

ウェディングベル。飛んで行く鳩の群れ。
何故か倒れてたりするハート達。
ソードが真っ先に起きる。
『皆、大丈夫?』と聞くハート。すぐさま起き上がるダイヤモンド達。
『えぇ、なんとか』と答えるダイヤモンド。
何かに気付くハート達。
『ここは何処シャル?』と言うシャルル。
彼女達の前には教会。


ドアが開くなり参列者が出てくる。
その中には大人になった六花・ありすの姿。
『あれは』と言うロゼッタ。
真琴・亜久里の姿も。
『私達の未来?』とソードが言う。

『皆様で新郎新婦をお迎えください!』と言う男性。
『あのドレスは!』と驚くハート。
『マナ!』と言うマシュー。

そう、そのドレスを着ているのはマナ。
『マナ』とダイヤモンド、『マナちゃん』とロゼッタが言う。

拍手する列席者達。両親は涙ぐんでる模様。
(画像にマウスポインタを乗せると・・・)

『そーれ!』とブーケトスするマナ。

だが途中で世界が止まる。ブーケはもとい、列席者も石の様な灰色に。
驚くハート達。

あの不協和音と共に式場へ迫るクジラ。
『あれは』とエース、『クジラに脚が生えてる』とソード、『まるでタコさんですわ』とロゼッタが言う。
『見た目で判断してはいけませんわ』と注意するエース。

『プリキュアめ、お前達の未来など消し去ってくれる』と言うクラリネット。
突撃するハート。


クジラが伸ばした触手は巨大ロゼッタリフレクションで弾かれる。
『今です、ハート!』と言うロゼッタ。
唸りながら走ってジャンプするハート。クジラの体を2度蹴る。だが触手で叩かれる。

ラブハートアローからスパークルソード(技名無し)を発射するソード。
だが、その装甲には効果なし。叩き飛ばす

ダイヤモンドシャワー(技名無し)で装甲を凍結させるダイヤモンド。やっぱり彼女も殴られる。

渾身の力を込めてパンチしたエースも以下同文。
皆、叩き落とされて地上に居たり(ロゼッタ以外)。

『やっぱり、あのクラリネットをなんとかしないと!』と走り出すハート。
『キュアハート!』と後を追うダイヤモンド。ロゼッタも合流。
『キュアハート!』とエースが言い、ソードも合流。
『無茶よ、どうやって』と聞くダイヤモンド。
5人揃って走ってたり。
『あの化け物の何処にあるかも分からないのに』とソードも指摘。
『僕に任せて!』と併走するマロ。光っている。
『マロ!』と嬉しそうなハート。
『僕の鼻を使えば、奴の居場所が分かるよ! ついて来て!』と先行マロ。
『うん!』と頷いて後を追う5人。
『みんな、援護して!』と頼むハート。


ジャンプするハートを狙う触手を蹴り飛ばすエース。
『ハートの判断は的確です、今は彼女を信じましょう』と言う。
触手の上に着地ハート。
これまた彼女を狙う触手をキックするダイヤモンド。
『もう! 勝手なんだからぁ!』と嫁発言。
『仕方ありませんわ、マナちゃんですもの』と触手を足場に飛んだ後ロゼッタリフクレションを繰り出すロゼッタ。
触手を防御。
『行って、キュアハート!』と手刀で触手を退けるソード。
『皆!』と嬉しそうなハート、触手の上を走っていく。
『ソード、活路を開きます』と言うエース。『ええ!』と同意ソード。

2人空で手を繋ぎ回転。
反動でソードを投げ飛ばすエース。自身も一緒について行ってキック。
『プリキュア』とエース、『ウルトラ』とソード、『キーック!』と両者が声を揃える。
クジラの装甲の破壊に成功する。
『こっちだ、マナ!』マロと中に入っていくハート『ありがとう、みんな!』と感謝する。
じっと見送るソードエース。

『またこうしてマロと一緒に走れるなんて嬉しいよ』と走ってるハート。
『僕だって!』と返すマロ。
飛んでくるメタルギアをジャンプ、側転、ジャンプ、パンチ&キックを駆使して退けつつ進んでいくハート。
分かれ道を左に進んでいくマロ。広い部屋が見える。
(3Dです)

見上げるハート。そこにはクラリネットが居る。
『遂にココまで入り込んで来たか』と言うクラリネット。
何時ものセリフのハート。
なんてやってる内にダイヤモンド達も追いついた。
『キュアハート!』と一斉に呼ばれ『みんな!』と5人を見るハート。
ラブリーパッドを召喚しラブリーストレートフラッシュで攻撃。
だが無効化されてしまう。驚く5人。

『そんな物が効くものか!』と言って不協和音を奏でるクラリネット。メタルギアがクラリネット周辺に登場。

飛んでくるギアをジャンプで飛び避けるロゼッタソード。ロゼッタは着地後の追撃も回避。
ダイヤモンドエースも以下同文。ダイヤモンドの目の前にギアが落ちるが無傷。

部屋であちこち命中して炸裂するギア軍団。ハート、ギアに気付く。

『マナ!』と庇ってモロに爆発を喰らうマロ。一瞬の事で理解できなかったハート。
『マロ!』と叫ぶ。残りの面々も言葉が出ない。

『マロ、しっかりして』と言うハート。
『マナ・・・』と呼ぶマロに『!?』と言葉が出ない。
『大丈夫・・・』と主張するマロに『でも!』。
明らかに大丈夫じゃない表情で
『そんな顔しないで。会えないと思っていたマナにもう1度出会えたんだ。もう思い残す事はないよ。戦って! 僕の分まで』
と光を出すマロ。
それはプシュケー。出現と同時にマロの姿は消えてしまう。

マロのプシュケーを抱きしめるハート。プシュケーが光を放つ。
驚いてるダイヤモンド達。
『これは・・・』とハートも驚く。
『何!?』とクラリネットも。
ハートは光ったまま浮き上がっていく。両手を合わせ祈りのポーズ。

髪が増量。服はウェディングドレスに変身。頭部や袖にはベールが装着される。
出てきたブーケを持ちながら『キュアハート、エンゲージモード!』と言うハート。

『キュアハート!』と叫ぶダイヤモンド達。


『マロ、見ててね。あなたの思いを弄んだ、あいつを私は許さない』とブーケを弓に変化させるハート。
光の矢も召喚。光の弓矢の誕生。
『人々に忘れられた者達が生まれ続ける限り、私は不死身だ!』と言うクラリネット。
『それでも私はあなたに勝つ!』と発射ハート。
手元・右アングル・左後ろの3カメ。


バラ型の矢じりな光の矢が命中。光り輝いて叫ぶクラリネット。
眩しい光を満足そうな顔で見ている4人。
ハートはあんぐり。

クジラも上空で光り輝いている。あんぐりなアイちゃんとベベル。
ホワイトアウト。


泣いてる赤ちゃんの声。
あゆみママの横で泣いてる赤ちゃんマナ。
『でかしたぞあゆみ! 元気な女の子じゃないか!』と喜んでる健太郎パパ。
『名前はどうするんじゃ?』と聞く宗吉じいちゃん。
『いや、それがまだ・・・』と答える健太郎パパ。
『なんだい、まだ考えてなかったのかい。しょうがないねぇ、そんな事もあろうかと思って、あたしが考えといたよ』と袖からペンと札を取り出し書く。
『愛と書いてマナ。相田マナというのでどう?』と発表五十鈴ばあちゃん。
『マナかぁ。いいですね!』と健太郎パパは好感触。
ベッドのあゆみママもマナを見ながら『愛が漲ってきそうな名前ね』と言う。
『きっとお前みたいなお節介焼きな人間になるよ』と指摘宗吉じいちゃん。
『あんた、一言多いよ』と反論五十鈴ばあちゃん。
『マナ』と健太郎パパ、『マナ』とあゆみママ、2人声を揃えて『マナ』と呼ばれ嬉しそうな赤ちゃんマナ。
白くフェードアウト。

高台。
『元の世界に戻ったみたいね』と言う六花。
街へ無数に降り注ぐ光を見て『あの輝きは・・・』と気にするありす。
『帰っていくんですわ。思い出に捕らわれていた人々の魂が』と解説亜久里。

1人歩いてくるマナ。振り向く4人。『マナ、それ・・・』と言う真琴。
石になったプシュケーのアップ。
『マロだよ、最後まで私を守ってくれたんだ』と答えるマナ。
『あんたのお陰でマロの魂は救われた。礼を言うよ』と言うベベル。浮き上がっていくマロのプシュケー。
『マロ!』と言うマナ。何故か嬉しそうなシャルル。

『この子の魂は、あたしが連れて帰るよ。今度こそ道に迷わないようにね』と言うベベル。
『あの、またマロと会えますか?』と聞くマナに『モチのロンさ』とウインクして答える。
涙を浮かべていたマナ『え!?』と驚く。
『これからは時々空を見上げて、マロのことを思い出してやるといいよ』と五十鈴ばあちゃんの声で言うベベル。
飛んで行くマロのプシュケーを追いかける。
『おばあちゃん・・・』と口にするマナに驚いて振り向く一同。

涙を流した後、拭うマナ。嬉しそうに『ありがとう、マロ。ありがとう、おばあちゃん』と言う。
一緒に空を見ている六花達。
消えていくマロのプシュケーとベベル。

『また、会おうね!』と言うマナの声。
ウェディングドレスのアップで白くフェードアウトしてEDへ突入。

(後期EDの最後の部分、およそ30秒程度延長)

~おしまい~

ドキドキ!プリキュアに戻る

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