第47話『花のように・・・! つよくやさしく美しく!』
(2016年1月10日放送)
脚本:伊藤睦美 演出:畑野森生 作画監督:上野ケン

あべこべ

2016年第1話目。
遂にはるかがグランプリンセスになったよ!
なわけがない。
花の城が目覚めた以外は今までと割と一緒な回。

収録DVD

(DVDは48話~50話同時収録)
(BDは37~46話、48話~50話同時収録)

アバンタイトル


陶器がこすれる音がする前ではるかはトレーを抱いている。
お茶を飲むみなみ達。パフ達も専用のコップで飲む。
『おいしー!』と声を揃えた感想に『やったー』と立ち上がって喜ぶはるか。
ニンマリする彼女に『合格してからもティーレッスンを欠かさなかったのね』と言うシャムールに
『はい』と返し本棚から花のプリンセスの本を取り出す。
『今年もプリンセスに向けて、前進あるのみ!』と本を突き出すはるか。
すると何かに気付く。窓の外は雪が舞っている。
『吹雪いてきたねー』と言うゆいに更にハッとし

窓の外から下を少し見て部屋を去るはるか。
走って止まる彼女に『何パフ? うわかわいいパフ』なパフ、風に揺れる植物を発見。
『こんな寒い時に芽を出したロマ?』と聞くアロマ。
『うん。スノードロップって言うんだ』と突いて雪を落とし『花言葉は・・・希望』と語り嬉しそうな表情なはるかアップ。
OPへ(はるかナレ)。

で、サブタイトル。

3つの虹に包囲されたディスピアの城。

『残るは花の城だけか・・・』と言うディスピアに『このままではホープキングダムは』とクローズが返すと『もうよい!』と一蹴。
『は・・・それは一体?』と驚きを隠せないクローズ。
ニヤつくディスピア。

花の城のエンブレムが光を放つ。

それと同時にロイヤルドレスアップキーも輝く。
『これは?』とはるかが言い皆で見つめている。
『みんな、花の城の様子がおかしい! 急いできてくれないか?』とカナタの声。
本棚のレッスンパッドからホログラムカナタ。
『花の城が?』とトワ、『最後の城ね』とみなみ、『わかった。いこう』とはるか
が言う。
『気を付けてね』と心配ゆい。
はるかが『ロイヤルマジェスティ』と唱えワープ。 

花の城前にワープする一同。
『茨が無い!』と驚くトワ。
『でも城が目覚めた訳じゃ無さそうね』とシャムールが気付く。
『どういうことロマ?』なアロマ。


すると光る鳥が一話飛んでいく。
光と共に『プリンセス』と呼ぶ声ははるかだけに聞こえたらしく振り向く。
鳥を体で追うはるか。
『プリンセスプリンセス』と呼ぶ鳥を『あの小鳥は・・・』とあんぐり見ている。
それは花のプリンセスに出てきたあの鳥(18話)だった。
『まさか』と思うはるか。
空で止まっては『プリンセス』と呼ぶのを三度する鳥。
『あ! 待って!』と追いかけるはるかを『はるはる?』と呼ぶきらら。
『プリンセス』と言いながら光の扉の中へ入る鳥を『待ってー!』と後を追い入るはるか。
光が消えると同時に彼女の姿はそこになくなった。
『はるか!』と呼ぶトワ、あんぐりな一同。
ホワイトアウト。光の中からはるか登場。驚くはるか。

辺り一面花だらけ、水槽を囲んでいる。
噴水の水で風景が乱れている。立っているはるか。
その遥か後ろにある水の扉が閉まり、中央からバラの蔦が降りてくる。

驚いてるはるか、いつの間にか姫姿。
髪の毛が前に落ちてきたので元に戻すはるか、これで『ん?』と自分の髪が伸びていることに気付く。
そして『え、なにこれ?』と姫姿になっていることにも。
4隅レースで『この格好、まるで私』と驚きを隠せないはるか。
すると『花のプリンセス』と呼ばれる。
『うえぇ!?』と驚いて振り向くはるか。

噴水カーテンから現れるは『ようこそ我が城に、花のプリンセス』と笑顔の白馬の王子。
『私が、花のプリンセス?』と繰り返すはるか。

『そうですとも、ようやくたどり着いたのですよ。王子様の元へ』とニッコリ小鳥。
ハッとするはるか、これまた一場面(18話のグロー効果)を思い出す。


驚いてる彼女を『さぁ、参りましょう。プリンセス』と手を伸ばす王子。
『私が・・・プリンセス・・・』とまだ受け入れられないながらも手を取るはるか。
嬉しそうな小鳥。鐘がなる塔の横を飛んでいく。

紙吹雪舞う長い通路に控える使用人の列。歓声が送られる。
キョロキョロしていたが嬉しそうな顔のはるか。ニッコリ王子。

舞踏会。卒なく踊っているはるか。
フォークとナイフマナーも問題なく豪勢な食事。

馬車で大通りを通り抜けるはるかと王子、フィクションの姫様みたく笑顔で手を振っているはるか。

幸せそうな顔で背中から倒れるはるか、疲れてすぐ眠ってしまう。布団をかける使用人。

外へ向かって走っていくはるか。そこはバルコニー。
体を気持ちよさそうに伸ばす。風景を楽しそうに眺めていると鳥がやってくる。
鳥を見ていると『よく眠れましたか?』と声をかけられる。

『ゆっくりお寛ぎください』とメイド連れの王子。
ティーセットを見て『あー、私にやらせてください。お茶を入れるの得意なんです』とやりたがるはるか。
だが王子が『火傷でもしたら大変です』と止める。
『大丈夫です。レッスンしましたから』と言うはるかだが
『レッスン?』と驚いたような表情を一瞬したと思ったら満面の笑みで『プリンセスにはそんなもの必要ありません』と言う王子。
『レッスンが必要ない・・・?』とちょっと驚いてるはるか。
入れられる紅茶。
はるかの頭の天辺に降りる鳥。

空を見上げ『あれ? 私、レッスンなんていつやったんだっけ?』と思い出せないはるか。


『さぁ、めしあがれ。あなたはただ笑顔で居てくれればそれでいいのです』とトレーに乗ったクッキーを差し出す王子。
戸惑い気味にも上目でクッキーを食べるはるか『おいしー』とウットリ。
『プリンセスの笑顔は本当に素敵だー』と言う王子。


ドアをどんどん叩き『どうなってんの? 一体』と言うきらら。
すると裏の茨が猛スピードで伸び出す。
驚いて振り向くと塊が出来上がる。笑い声と共に目が登場。
『ディスピア!』と気付くカナタ。
『キュアフローラはこの城で夢を叶えた』と教えるディスピア。
『夢を』とみなみ、『どういう事?』ときららが言う。
『お前達のことなど忘れ、自ら望んだ幸せの中に落ちたのだ』と続けるディスピア。
『なんですって!?』と驚くトワ。
『もうその夢からは出てこまい、永遠にな』と告げるディスピア。
構える3人。それと同時に茨の塊は解散、そこに光る何かが残される。
闇のエネルギーに包まれたソレは錠前。
蝶型のメツボーグの誕生、唸るメツボーグ。
『お前達も』とフリーズが先に、『ここで終わりだ』とストップが足の上に乗る形で登場。
(声が逆だったりする)

構える3人。みなみ、きらら、トワのアップ。

ここでアイキャッチ。


森の中を駆け抜ける馬。背に乗ったはるか、『うわぁ!』と楽しそう。


ピンク色の花が埋め尽くす山岳地帯が一望できる高台に到着。
『うわぁ、すごい花畑ー!』と言うはるか。
カメラが引いて暫しBGMのみ。
『素敵すぎます』と王子に向くはるか。
『どんなに花が美しくとも、あなたの美しさにはかないません』と手を取る王子。
『そ、そんなー』と戸惑うはるか、うろたえるが何かに気付く。
『あ、あの、ここにも花の種を巻いていいですか? ここに来た記念に』と話題を逸らす。
『勿論ですとも』と指を動かす王子。


すると鳥がやってきて『花の種ですよ』と言う。
そして持っていた袋から種が出てきて受け取り『ありがとう』とお礼はるか。
手に取り巻こうとするが引っ張られる様に独りでに種だけが飛んでいき勝手に埋没。
瞬く間に発芽し花を咲かせた。
それを暫し見つめるはるか、動揺。
『綺麗な花ですねー、ありがとうプリンセス』とKY王子。
答えないはるかに『プリンセス?』と声をかける。王子の肩に降り立つ鳥。
『どうして?』と言うはるかに『え?』な王子。

『どうしてすぐに花が咲くの・・・』と引きカットで言うはるか。
『なぜそんな事を・・・花が咲いたのだからそれでいいでしょ。種はすぐに花を咲かせ、永遠に枯れない。ここは幸せ溢れる国なのだから』
と王子。
『幸せ溢れる?』と繰り返すはるか。

『そうですとも。美しいお城に素敵なパーティ、美味しいお茶に枯れることのない花畑。これ以上何を望むのです? すべてあなたの望んだ、夢の世界なのですよ』
と両手開きながら語る鳥。

花を見ながら『あたしが望んだ・・・』と繰り返すはるか。
前を見る。左、右と見渡す。
瞳に花を映し『花は・・・花は・・・。花はこんな風に咲いた?』と両手で囲う様にしているはるか。
目を瞑るとスノードロップがフラッシュバック。
逆光で『違う。これは花なんかじゃない』と言うはるか。
驚く王子と鳥。
『綺麗に咲くから美しいんじゃない。花が美しいのは土に根を張り、太陽の光へ芽を伸ばし
寒さに耐え葉を広げそうやっていつか美しく花を咲かせようと頑張るから・・・自分の力で精いっぱい努力して』
と言ったところでハッとするはるか。
『自分の力で・・・』と目アップで繰り返す。
その瞳には偽の花。

灰色になって散っていく花。辺りは灰色の空、柵や花が風化する様に崩れていく。
目を細める鳥『何が不満なのです?』と言う。
振り向くはるかに『あなたの夢はプリンセスになることでしょ?』と問う。
『私の夢・・・』と繰り返すはるかに『プリンセスになって幸せに暮らす。それがあなたの夢! 夢がかなったのですよ?』
と指摘鳥。
『ちがーう! 私の夢はこんなプリンセスじゃない。こんな努力もしないで叶う夢なんて夢じゃない!』
と断言はるか、体が光り出す。


彼女を中心に風が怒ったと思ったら世界がテレビの様に乱れだす。
花、王子の順に消滅。驚くはるか。
辺りは暗闇に・・・カメラ前を灰の花弁が通過したと思ったら制服姿に戻っている。
更に驚いてるとあの鳥が目の前にやってくる。
『ディスピア様の作戦は失敗か』と鳥の声がクローズの声になり紫に光って姿が変化。
『だがこんな予感はしていた』と続ける彼を『クローズ!』と呼ぶはるか。
『お前の夢は、俺が潰してやる!』と宣言クローズを睨んで変身。

花の城の紋章が急に光り出す。
『何?』とトゥインクルが驚く。勿論、他の面々も。
フローラが飛び出てくる。無論クローズも後を追って。


空中戦を展開、クローズの猛攻を回避し続けるフローラ。


『フローラ』と呼ぶスカーレット。
『どこを見てる』とお尻合わせのストフリ。
メツボーグ、体中央から赤い触手を伸ばす。
一度は気づいて避けたもののスカーレット、マートゥ、カナタが捕まってしまう。

両者のパンチが激突。
『あのまま幸せに暮らしていればよかったのに』とクローズが言い
『あんな世界、ちっとも幸せじゃない』とフローラが否定。

『やれることは自分でやりたい。その為にレッスンだってやってきた。それが私の夢に、本当のプリンセスに繋がっているから!』
と続けるフローラ。
(見ているマーメイド達、パフ達も見ている。あんぐりシャムールのアップ)


『くだらねぇ!』と蹴り飛ばすクローズ。墜落したフローラを襲う。
両腕を両腕で受け止めているフローラ。
苦しそうな彼女を
『お前の夢ってなんだ。本当のプリンセスってなんだ! キーが全部揃ってるのに未だグランプリンセスにもなれてねぇ。どうすればなれる? いつなれるぅ!?』
と追い詰める。
ハッとするフローラ。
『そうだ。お前の夢なんて本当はどこにもない。終わりのない夢をお前は追い続けてるんだ!』
と指摘クローズ。
目がアップ、驚き目から『終わりが・・・ない?』と動揺する。

『おらぁ!』とフローラを木に投げるクローズ。辛そうに地面へ落ちるフローラ。
掌を彼女に向けるクローズ。

エネルギーを飛ばすと察した一同驚きの表情。パフは目を覆っている。

エネルギー光球を飛ばすクローズ。命中。エネルギーは大きくなって消滅。
だが晴れると同時に驚くクローズ。

なんと、フローラは受け止めていた。しかもかき消した。
『終わりがない・・・そう!・・・私の夢に、終わりなんてないんだ』と言うフローラ。
怯むクローズ。
『私の夢は、大地に咲く花の様に強く、優しく、美しくあること。
たとえどんな苦しみや悲しみの中にあってもずっとずっといつまでも強く優しく美しくあり続ける存在。それが私がなりたいプリンセス』
と歩んだ後アップで語るフローラ。
あんぐりなマーメイド達&パフ達。

フローラ、リーストルビヨン発射。避けるクローズ。


『みんな!』とサクラキーをプリンセスパレスにセット。
『舞え、桜よ!』と上に掲げるとピンクの世界に桜が登場。
その下に立っているフローラ『プリキュアサクラトルビヨン』と叫んで手を翳す。
すると無数の花弁がメツボーグを襲う。4人を拘束する触手を消滅させメツボーグも体を消滅させる。

下り立った3人のところへ『大丈夫?』とやってくるフローラ。
『フローラ!』な3人。
アイコンタクト。
グランプランタン発射。
舌打ちクローズ、ストフリと共に逃亡。

光る4つのキー。嬉しそうな顔のフローラ達。
フローラの全キーをセット、プリンセスパレスでいつも通り回転させる。
『咲き誇れ、輝ける花よ』と唱えるフローラ。


花の城が光を放ち茨を消滅させる。光るエンブレム。暗かった周辺は明るくなり、同時に無数の花を取り戻していく。そして虹も・・・。
最後の虹はディスピアの城へ伸び光を放たせる。風化する用に消滅していく城。
湖面から無数の光の胞子が巻き上がる。すっかり綺麗な頃の姿を取り戻したホープキングダム。


『ホープキングダムが!』『私達の国が!』と嬉しそうなカナタとスカーレット。
『フローラぁ!』とパフロマも喜んでフローラに抱き着く。笑顔のフローラ。
『強く優しく美しくあり続ける・・・ね』と先ほどの言葉を復唱マーメイド。
『何事も、自分の力で成し遂げていく。それがプリンセスへの道』とスカーレット、『私達がやってきたレッスンもその為だったのかも』とトゥインクル
が言う。
すると『エークセレント!』の声。

『もう教えることは何もないわ。ユー達、とっても素敵なプリンセスになったわね』と振り向く4人に言うシャムール。
嬉しそうな4人のアップカット(クレジット順)。

『あとは、あの絶望の扉を開ければ、この国の民も解放される』と見上げるカナタ。
振り向いて見上げる4人。
『あの扉を開けられるのは、グランプリンセスだけ』と続けるカナタ。
『グランプリンセス・・・』と真顔フローラ。
背中からカット。
『大丈夫、きっともうすぐ』と心中で言い俯くシャムール。

すると絶望の扉が雷を放つ様に光る。驚く一同。
見覚えのある目が登場、『見事だ、プリキュア』と労う声。
驚き声の4人。
『いいだろう、ホープキングダムはお前達に返そう。だが絶望は止められぬ』と言うディスピア。
そう言い残し姿を消すディスピアの目。
『ディスピア!』と呼ぶヅカーレット。『どこ行ったの?』とトゥインクル。

なびくディスピアのマント。彼女が目指すはノーブル学園上空。
『は! まさか!』と驚いて振り向くフローラ。彼女のアップ。

今日はフローラの4キー

~おしまい~

EDはフローラ

~おまけ~

宮本さんいいデザイン。

~今週のまたみてね~


第48話『迫る絶望・・・! 絶体絶命のプリンセス!』
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