映画 ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー…ですか!?
(2010年10月30日公開)
脚本:栗山緑 監督(演出):松本理恵 作画監督:上野ケン

そこにある花屋

MHから恒例となっているプリキュア映画の第8弾。
今回は初の外国であるパリ。
名前の通り、今回はファッションに中々凝ってたり。
このシリーズ、映画用の私服とかはあったりするんですが
基本的に1種類なので複数だったのは驚き。
そのファッションや上野さんの作画監督が気に入ったので製作を決意しました。
前年がヒーローとしての姿に重点を置いているのに対し
今年はドラマに重点を置いている様です。
今回のみ、ミラクルライトの説明及びダンス注意は無し。

DVD
(左がDVD特装版、右がBD特装版)



見覚えのある塔。その遥か上の方に2人の人物が居たり。
先に宝石の着いたステッキを振りながら『おー、麗しの都パリよ! 我々は帰ってきたぞ』と言う男性。
どうやら、ここはあのエッフェル塔らしい。
じっと前を見ている少年とニヤつく男性。
『幸運なことに月が満ちるまであと僅か。失われた力もここにある!』と宝石を見せる男性。笑い出す。
『今度こそ、この世界を破壊する』とか言ってる男性の横で拳を握る少年。
『砂漠の王にキュアアンジュ、世界は本当に憎らしいものばかりだぁ! そうだろ、ルーガルー?』
と問う男性。その横で髪が水色に光っている少年。


一瞬でステッキの先の宝石を奪うルーガルー。
『何をしている? それを返しなさい!』とムッとした様子で問う男性。
『やだっ! 力も戻ったしもう十分だろ? 世界を破壊するなんて止めてよ。お願いだ、男爵!』と言うルーガルー。
男爵と呼ばれる男性は無数のコウモリの様な物体を背後に目を赤く光らせる。人間では無い模様。
『それを返せ、ルーガルー』と言う男爵。間もなく無数のスナッキーコウモリに襲われ塔から落ちるルーガルー。
『どうして分からないんだ、父さん・・・』と涙を流しながら落ちていく。

で、翌朝のパリ。

ズレてると言い、もう少し左と指示するつぼみ。そこです!とシャッターを押す。エッフェル塔をバックにえりかを撮影していた様だ。
良い感じです!と喜んだ後、もう1枚要求するつぼみ。フランスっぽいと言ういつきに同意する。


彼女曰く、本やテレビで見るよりずーっと素敵とのこと。つぼみのセリフをバックにパリの風景が映る。
『フランス、パリ! あとは・・・』と言ってるとスケートで滑る男性と背中がぶつかってしまう。
謝った様子で去っていく男性の背中にはPOLICEマーク。つぼみも謝る。


ここで流之介パパから聞いたと言うえりか。ポーズを取りながら最近狼男が出るらしいと言い出す。
『狼男ってあの伝説の?』と聞くいつき。
頷くえりか、夜になると街中を走り回る怪しい影が居るそうで。
ソイツの鋭い爪と金色の瞳はとても人間のものとは思えないのだとか。
スナッキーコウモリをバックに飛び跳ねているルーガルーのイメージ。

それよりどいてください!とえりかを退けるつぼみ。どけられた後、そんな事言ってホントは怖いんじゃないのか聞くえりか。
別に怖くなんてないと否定するつぼみ。そんなやり取りを聞いてたりするゆりとももか。
カメラを構えていたいつきは『あ、狼男だ!』と言い出す。
怯えるつぼみ。何処ですか?と問う。
『なんてね!』と言ういつきとピースするえりか。写真撮影。
涙目で『酷いです~!』と叫ぶつぼみ。OP開始。

ズームアウト後、一瞬街中を映し、空にカメラが移る。コウモリスナッキーの大群を映す。
その後、カメラは下向き。凱旋門の上方に座る男爵を映した後、道路を滑る様に移動し狼男の写真つき新聞の登場。
新聞が消えた後は背景が街中に移動。正反対の街を映した後、建物の上にある塔の天辺にルーガルーが飛んでくる。

ルーガルーがまた飛び去った後にタイトル。



ここからが中々凝ってたり。街中にスタッフの名前を配置すると言う面白い演出。
カフェのメニュー板に製作スタッフ達の名前。
散歩がてら移動してるつぼみ達。ゆりだけはガイド読みながら移動中。
紳士に挨拶するえりかだったが、コフレが挨拶してしまい驚いて立ち止まる。
あ・・・顔のいつきとゆりと顔を見合わせるつぼみ。お菓子を背景にまた企画の名前。
来海さくら&ももかがジャジャーンと室内を見せる。キラキラ輝く素敵なお部屋。
目を輝かせるえりか。つぼみはえりかと、いつきは1人で大はしゃぎ。さくらママは見慣れぬ人と握手中。ゆりももは棒立ち。流之介パパはカメラを構えてる最中。

車に原作、公園の看板に脚本の名前。看板の上シプコフが、地図看板の上でポプリがキュアフルミックスを飲んでいる。


ショーウインドウのマネキンを映した後、道路に音楽スタッフ名。
低空飛行していたコウモリスナッキー飛んで行く。その間近の屋根に隠れてたりするルーガルー。屋根から飛び降りる。
イルミネーション付きの電動木馬のアップ後
建物についてる看板に製作担当スタッフ。
町の広告装置に編集・録音・音響効果スタッフ。
見慣れぬ少年と軽く変顔して遊んでるつぼみ。大笑い。
それを鏡の様に映してる沢山の球体にデジタル撮影監督・CGディレクター、色彩設計の名前。

エッフェル塔に美術監督、マンホールにキャラクターデザインと作画監督。
マンホールの上に来て振り向くつぼみ。虹色の花弁を見送る。
どや顔で歩いてるえりかと普通ないつき、ももかと歩いてるゆりのカット。
花弁が空に飛んでいった後、街の広告ロールに監督の名前。
OPが終わると同時に普通の広告に変化。

街中を撮影しているえりか。手を振っている女性を見て、あの人カッコイイとか言ってたり。
通過するカップルにカメラが移る。皆、すごくオシャレと言ういつき。ファッションの街だし、当然と返すえりか。
だが、つぼみは『いいえ、パリと言えば、花の都なんですよ~!』とカメラアップもとい、えりかに掴みかかる。
『何っ! 何なの!?』と驚くえりか。おばあちゃんが言ってたと言うシプレ。
一緒に鞄の上に居たりするコフレとポプリ。

花屋さんならソコにあると指差すいつき。確かにある。
そうじゃなくてと否定するつぼみ。彼女曰く、街中が色とりどりの花で溢れていてそれはそれは素敵なんだとか。シプレとうっとり。
全然そんな感じじゃないけどと水差すえりか。テンション下がるつぼシプ。
まぁ秋だししょうがないとえりか嫌味。更にテンション下がるつぼシプ。
花屋さんのことをもう一度言ういつき。それはさっき聞いたとキレるつぼみ。
ムッとしているつぼみの近くによってくるシプレ。シプレに視線を移すつぼみ。
ここで何を思いついたか、探してきますとどっかに行く。
待ちなよと声をかけるえりかだったが、また素敵な女性を見つけ気が逸れる。いつきも同意。
そんなこんなしてる間につぼみを見失う2人。

屋根を走りつつコウモリスナッキーの火炎攻撃を巧みに避け続けるルーガルー。アップ。
彼の手には先日、男爵から奪った宝石。街の方に気を取られたせいか背後からの火炎攻撃の衝撃で屋根の壁に激突。
落下は免れた。欠片が落ちて来る。


『これが、お前達の探し物だろ。これが無ければ、さすがの男爵も何もできないもんな』と宝石を見せつつ言うルーガルー。
答える様に歯をむき出しにするコウモリスナッキー。
そんなに欲しけりゃ返してやると投げ飛ばすルーガルー。投げた先には川。慌てて取りに向かうコウモリスナッキー。
『なんてね』と逃げるルーガルーの手には宝石。つまりは嘘である。ルーガルーが投げたのはリンゴだったりする。

歩きながら花が無いと言うつぼみ。『です~』と言うシプレ。
もしかしたらパリは花の都では無いのかもと疑いだすつぼみ。
一度は頷きながらも、何を弱気になってると怒るシプレ。薫子ばあちゃんが嘘つく無い筈とのこと。
そうですよねと思い直し、頑張って探しましょうと言うつぼみ。ノるシプレ。
と言いつつ、迷子になったことに気付くつぼみ。
なんて言ってると建物の上からルーガルーが飛び降りてくる。一枚絵カットになるつぼみとルーガルー。視線が合う演出。
慌てて落下軌道を変えようとするルーガルー。驚き顔のつぼみ。
何とか回避成功。腰が抜けたか座り込んでしまうつぼみ。
謝りつつ、つぼみの傍に駆け寄るルーガルー。

涙目で『あの、道をお聞きしてよろしいですか?』と聞くつぼみ。
やや驚いた後、呆れる意味で溜息をつきながら、まっすぐ行けば大通りと教えるルーガルー。
お礼を言うつぼみ。何も返さず行こうとするルーガルー。が、疲れたかフラつく。そんな彼の左手を掴み支えるつぼみ。
大丈夫ですか?と心配するつぼみ。ありがとうと言うルーガルーが傷だらけと気付いた。
何処かでの治療を進めるが、ルーガルーは別に平気だからと言う。
行こうとする彼の前に待ってくださいと立ちはだかるつぼみ。
『そもそも屋根から飛び降りて平気な訳ありません』と言う。
五月蝿いとうっとおしがるルーガルー。彼曰くあんたには関係ない。


ふと、前方の空を見て自分を追ってきてるコウモリスナッキーに気付いた。
『じゃあね!』と去っていこうとするが、待ってくださいとつぼみに捕まる。後ろに倒れるルーガルー。謝るつぼみ。
『いい加減にしてよ! どうして僕に構うのさ!』と怒るルーガルー。
『あなたがケガをして、私の前に居るからです。放っておけるわけありません』と言うつぼみ。
ジト目で嫌そうなルーガルー。
親切もほどほどにしないと何時か痛い目見るよと忠告する。つぼみが振り返ると背後にはコウモリスナッキーの大群。
『これは・・・!』と目つきが鋭くなるつぼみ。
僕にあった事もコイツ等にあった事も忘れた方がいいと言うルーガルー。
そう言って去ろうとする彼の手を三度取るつぼみ。
『またかよ!』と驚く彼を正反対の方向へ手を轢いて連れて行く。
『おい、何してんだ!』と聞くルーガルー。シプレは砂漠の使徒と言う。つぼみも気付いてた。同時にどうしてパリに居るのか気にする。
じっと見ていたルーガルーは振り向いて、火炎攻撃が来ることに気付いた。
振り向くつぼみの瞳に炎が映る。命中・・・

したかと思われたが、彼女が目を開いた先は上空。絶叫つぼみ。
あんまり暴れないでよねと釘を刺し落ちていくルーガルー。コウモリスナッキーを足場にして屋根の上に移動。
つぼみを抱きながらも火炎攻撃を避けていくルーガルー。低めの屋根に降りる。
無茶しすぎと言うつぼみに怒鳴らないでよと怒る。だから僕のことなんか放っておけば良かったのと言う。忠告はしたからね・・・とも。
『あなた一体』と気にするつぼみ。気にしないでいいと思うなとスピードをあげるルーガルー。

その頃のえりいつ。
つぼみが何処に行ったのかと思うえりか。飴を舐めつつ、折角自転車まで借りたのにとつぼみのお陰で半日仕事と愚痴る。
そんな事言ってる後ろでつぼみを発見するいつき。ジュースをばら撒きながら
間もなく自転車専用レーンを必死で走る2人の姿が。『つぼみぃ!』と絶叫するえりか。
どうしたことかつぼみ達を追い抜いて、そのまま去っていくコウモリスナッキー。立ち止まるルーガルー。

パリの街中。
人々が遊んだり歩いたりしてる中、ルーガルーを追いかけてるつぼみ。
ルーガルーについてこないでよと言われてションボリ。


遊んでる子供達、騎馬警官、椅子の上の子供のカット後、まだ追いかけてて鬱陶しいよと叱られるつぼみ。謝る。

土産物屋さん、人ごみのカット。

広場に来た辺りでいい加減にしてよと怒るルーガルー。あんた達一体何なんだよと問う。
私達は通りすがりの旅行者ですと答えるつぼみ。じゃあ、僕もそうだと言うルーガルー。
ちょっと待ってくださいと止めるつぼみは困ってるんじゃないかと問う。図星だったか反応するルーガルー。


『困っているのはこちらの方だよ、お嬢さん』と言う男爵。何時の間にか石像のところに居たりする。
『全く、追いかけっこはもう十分だろう。いい加減にアレを返しなさい、ルーガルー』と言う男爵。
振り向くルーガルー。ニヤつく彼はサラマンダー男爵と名を呼ぶ。
『分かっていると思うが、あれはお前が持っていても何の意味も無い、ただの石だぞ。それにあまり時間も無いんでね。戻って来い』
と言う男爵。
『ヤダって言ったら?』と聞くルーガルー。


そんな彼の上空で円を作るコウモリスナッキー。円ができたと思ったら赤い円柱に捕らわれるルーガルー。
こころの花強奪である。犯人はサラマンダー男爵。こころの花キンモクセイに絡む狼の様な物体。
デザトリアンを召喚する男爵。標的は小さめの塔。
『酷いです! お知り合いじゃないんですか?』と男爵に怒るつぼみ。
『まぁね。だが、我々と君は無関係。口出しは無用だ』と言う男爵。ニッコリ。
『もういいです!』と怒ったつぼみは変身。変身シーンはカッツ。余裕だった男爵も反応。


『行っくです~!』と言うシプレはマント化。
飛びながら『やめなさーい! 暴れちゃダメです』と言うブロッサム。
世界を破壊するなんて嫌だと言いながら、長い両手を振り回しているデザトリアン。このままじゃいけない、でも僕はどうしたらいいんだと頭を抱える。
何を今更と呆れ気味の男爵。どうせ男爵は分かってくれないとブロッサムを掴む。
で、少し彼女を見た後『分からない。でも、僕はもう逃げたくないんだ!』とブロッサムを投げようとするデザトリアン。
そんなデザトリアンの右手が炸裂。
『深い事情は存じませんが、あなたもチェンジしたいんですね』と拘束から逃れたブロッサムが言う。
『そういうことなら、このキュアブロッサム、全力でお手伝いしまーす!』と言うブロッサム。
デザトリアンに叩き落されるがその腕を走り伝う。彼女を叩こうとして空振り。
『行きます!』と

ピンクフォルテウェーブ発射。倒した・・・かと思われたが先の狼の様な物体が登場し失敗。
シプレ曰く、あの子のこころの花には狼が居るらしい。
『狼?』と驚いてる隙に掴み投げを喰らうブロシプ。

猛スピードで追い掛けるデザトリアン。凱旋門近くにいたえりいつ。
完全に見失ったと言うえりか。いつきは投げられたブロッサムを発見。驚いて声をあげるえりか。
コフレは道路を縦横無尽に走るデザトリアンを発見。
パリにデザトリアンが居る事に驚くいつき。うろたえて回りを見回した後、いつきを呼ぶえりか。
意味が分かったいつき。2人は変身。やっぱりカッツ。


宙を舞うブロッサムに追撃ののびーるパンチを繰り出すデザトリアン。だが、サンシャインのバリアにより防がれる。消滅するバリア。
ニッコリサンシャインを見て、ギャグ涙目で喜んでるブロッサム。『探したよ!』と言うサンシャイン。
『まさか、デザトリアンを連れてくるとはね!』とデザトリアンに突撃しつつマリンインパクトを繰り出すマリン。

命中して『よっしゃあ!』と喜ぶ。反撃のパンチを喰らうがダメージは無かった様で普通に着地。
『マリン!』と言うブロッサムにどうなってるのこれと聞くマリン。
苦しんでるデザトリアン。一気に行くよと言うマリンに頷くブロサン。
シャイニングフォルティシモで撃破。どうやってもカッツ。

戻ってきたこころの花を見て『何よそれ』と言うマリン。『狼?』と言うサンシャイン。
誰の花か聞くマリン。顔は知ってても名前は知らないので返答に困るブロッサム。

不思議な感覚に包まれる世界。
『この時代にもプリキュアが居るとは。返してもらえるかな? プリキュア諸君』と黒い月を背景にニッコリ男爵。
『何言ってるんです、自分でこんなことをしておいて』と怒るブロッサム。男爵に名前を問う。

ルーガルーの言葉で既に分かってるが、改めてサラマンダーと名乗る男爵。
砂漠の使徒と言えば分かるかなと言う。ルーガルーと言う少年は連れらしい。
『よろしく・・・したくないねプリキュア!』と言う男爵。
上目で睨むブロサンと愕然顔のマリン。
空の一部が一瞬輝いたと思ったらシプレ達がぜんぶパンチと言いながら登場。男爵の手からこころの花の水晶を奪っていく。
ブロッサム達に渡して去っていくシプレ達。ルーガルー元通り。
どうしてプリキュアがルーガルーを庇うのかと気にする男爵。同時にルーガルーの正体を話そうとするが

ブロッサムは悩める男の子ですと代わりに答える。ルーガルーの心の叫びが男爵のことと言う推論を男爵に話す。
ちょっち反応する男爵。
ルーガルーが少し変わっているのは分かっていても、困ってるなら力になりたいと言うブロッサム。
それだけと言う彼女の前に立ちはだかる、こちらも睨み目なマリサン。

逆光状態で立ち上がり、起きかけのルーガルーに『ルーガルー! 満月までには戻って来い』と言う男爵。目を閉じるルーガルー。

雪を被った謎の建物。
その中を歩いているルーガルー。顔と体格的にどうやら回想の模様。


聖堂にて『大天使ミカエル様、良い子で居るので、僕のお願い聞いてください。大天使様、お願いします』とお願いしてるルーガルー。
『お前の願い、叶えてやろう。もしも私のことを見つけられたらね』と男爵の声。
独りでに開くドア。階段を降り、地下へのドアを開ける。深くらせん状になっている階段を降りて行く。
遥か下には石版の様なもの。触ると砕けて異空間への入り口みたいなものが登場。
『こっちだ、おいで』と言う男爵の声に従い中に入っていくルーガルー。


中は宇宙の様な空間。
『やれやれ、随分小さいのが来たな。ようやっと俺の声が聞こえる人間が居たと思ったら、とは言え400年ぶりの客人だ、歓迎しよう』
と少々拍子抜けながら喜んでいる様子の男爵。
おじさんが大天使様?と問うルーガルー。
『違うな~、残念ながら』と答える男爵。
誰?と問うルーガルーに『大天使では無いが、俺の方が強くてカッコイイ、ホントはな』と教える。
まずは礼を言おうとルーガルーの頭を撫でる。
自分の名を名乗る男爵。扉を開けてくれて助かったとお礼を言う。お前良い子だなとも。
嬉しそうに頷くルーガルー。
『ね、お願い聞いてくれるんでしょ?』と聞くルーガルー。
困った様子でとりあえず言うだけ言ってみろと言う男爵。ルーガルーは両親が欲しいとのこと。
そんなの俺だって持ってねぇと答える男爵。『えー!』と不満そうなルーガルーに何なら一緒に探しに行くかと聞く。頷くルーガルー。


目を覚ますルーガルー。起きた事に気づいてつぼみを呼ぶえりか。息切れしながらルーガルーの前にやってきたつぼみ。
『またあんたか』とルーガルーに言われ苦笑い。見かけによらず口が悪いねと指摘するえりか。嗜めるいつき。
ばつが悪そうな顔をした後、ここはどこか聞くルーガルー。
私達がお世話になっているアパートだから安心してくださいと言うつぼみ。
彼女が今はゆっくり休んでと言ったところで起き上がるルーガルー。
驚くつぼえり。かなり疲れが溜まってるから無理しない方がいいと言ういつき。
ベッドの端に座ったルーガルー、机に置かれた宝石を見つける。
手当てしてくれたことには感謝しつつも、僕とあんた達は他人同士だからこれ以上迷惑はかけられないと言うルーガルー。

彼の肩に手を置くえりか。ふりかえりざまのルーガルーの頬を突く。


名前、ファッションに興味がある14歳の女の子と自己紹介するえりか。手をとって挨拶。
胸つるぺったん。
いつきも自己紹介。趣味は武術をやってるんだけどと言う。分かりにくいからと形を見せる。
つぼみも自己紹介。まだ自己紹介してませんでしたねと言いつつ、ルーガルーの名前を問う。
これまた視聴者は知ってるが『ルーガルー』と答えるルーガルー。
変わった名前と言うもも姉。ゆりも一緒だったりする。ルーガルーの境目が気になるえりか。
ゆりはしゃがんでルーガルーに目線の高さを合わせ
『疲れていれば大人だって休むし、困った時は人にも頼るわ。あなたにも少し休息が必要よ』と言う。
反論できないルーガルー。『そうだそうだ、言ってやってゆりさん!』と言うえりか。
髪をかきあげながら『月影ゆりよ』と自己紹介するゆり。
『えりかの姉のももか、よろしく!』ともも姉も自己紹介。
これでお互い顔と名前を知ってる。私達みんな、お知り合いですよねと言うつぼみ。賛同するえりいつ。無言で立ち上がるゆり。
だが、ルーガルーは『無理だよ』と言う。
もも姉の顔を見るゆり。頷くもも姉は意味が分かった模様。
惚けた様子で『あーそう言えば、ママが男の子のモデルを探していたな~』と言うもも姉。

ルーガルーを見るなりトレビアーン!と喜んでハグするさくらママ。求めていた男の子のイメージにピッタリらしい。
『ホント? じゃあ暫くその子、ウチに置いてもいい?』と聞くえりか。
どういうことかと聞かれ返答に困る。つぼみ達も。親公認の家出中と誤魔化しつつ、別に怪しいものじゃないとも言うえりか。
さくらママと目が合うルーガルー。
『それはつまり・・・自分探しの旅真っ最中ってことだね~』とメガネを輝かせる流之介パパ。

結局許してもらった様で、庭のベンチに座ってるつぼみとルーガルー。
あんたの連れは警戒心が無いのかと毒づくルーガルー。赤の他人を気安く受け入れるのが信じがたい模様。
『そうですね。袖刷りあうも他生の縁って知ってますか?』と聞くつぼみ。知らないと答えるルーガルー。
日本のことわざと前置きし、道で袖がちょっと触れ合う様な些細な出会いも生まれる前からの運命・・・と説明するつぼみ。
大袈裟とやや呆れ気味なルーガルー。そこには同意しつつ私は好きですよと言うつぼみ。
彼女曰く、何も知らない人達が偶然出会ってお互いに影響しあいながら変わっていくとしたら、どんな出会いも意味のある大切な物だと思う。
絆創膏を弄った後『僕とあんたも?』と目線を逸らしながら聞くルーガルー。
勿論と言った後、名前を呼ぼうとして詰まるつぼみ。
『くん』付けしたいらしいがどこで切ればいいか分からないらしい。
好きによんでいいと言うルーガルー。ルーガルーとは狼男のことらしい。男爵のつけたあだ名っぽいものとのこと。
そう聞いて前を向いたつぼみの目にキンモクセイの花。
オリヴィエではどうでしょうかと聞くつぼみ。あなたのあだ名ですとニッコリ。
すぐにキンモクセイと気付いたルーガルー。つぼみ曰く由来はこころの花がキンモクセイだったから。
単純と言われプチショックを受けるつぼみ。
もうちょっと凝ったものを考えようとするがルーガルーはそれでいいとのこと。
ちょっと驚いた様子のつぼみに好きに呼べって言ったと理由を述べる。
軽くストレッチ中のオリヴィエに
『オリヴィエ。私のことはあんたじゃなくてつぼみって呼んでくださいね』と言うつぼみ。
考えとくと返すオリヴィエ。頷くつぼみ。

夕焼け空のカット。
歩いてポーズを決めた後『大体こんな感じかな。分かった?』と言うもも姉。
拍手するいつき。『いや~どうもどうも』と照れるもも姉。
『どうです、オリヴィエ? 分かりましたか? ももかさん素敵でしょう。現役高校生スーパーモデルで皆の憧れなんですよ』
と拍手しながら言うつぼみ。

オリヴィエはと言うと目を逸らしてたり。拍手するつぼみのせいで左右に揺れるオリヴィエ『あのさ、狭いよ』と文句。
えりかからも2人すっごい近くないかと指摘される。そんなことありませんよねと言って、オリヴィエに同意を求めるつぼみ。
『押さないで』と文句を言ってるうちにあっち行けと怒り出したオリヴィエ。
あっち行けなんて傷つくから言葉遣いから勉強しようと言うつぼみ。嫌がるオリヴィエとじゃれあい。
笑ってるいつゆり。
つぼみがすっかり教育ママと思うもも姉。かわいくて仕方無いって感じと思ういつき。
じゃれてるつぼみの頭をシバき、分かったから次つぼみがやってみようと言うえりか。

横が居なくなって一安心のオリヴィエ。
えりかに『いい?』と聞かれ『はい』と答えるつぼみ。彼女を見るオリヴィエ。
歩き出すが早々にズッコケるつぼみ。心配して歩み寄るいつきと呆れるえりか。
全然なってないよと指摘し、学園祭を思い出せと言う。嘲笑い顔のオリヴィエ。カッコ悪いと嘆くつぼみ。
ここは一つ私が見本を見せるしか無いと言ってるえりかの後ろで立ち上がるゆり。
オリヴィエを練習に誘う。

あなただってショーに出るんだからと言われたからか従うオリヴィエ。『こわっ!』と思うえりか。

『行くわよ、さん、はい!』ともも姉に言われ歩き出す2人。
オリヴィエを応援するつぼみ。ゆりを見ているオリヴィエ。
背筋伸ばして、足曲げちゃダメ、よそ見しちゃダメ、と教育ママなつぼみ。彼女に名前を呼ばれたせいか足をひっかけ転んでしまうオリヴィエ。ゆりは継続中。
心配して駆け寄るつぼみ。えりかは大笑い。振り向くゆり。
つぼみとオリヴィエが仲良すぎと言うのがえりかが笑ってる理由。同じ転び方なのがウケた模様。

それと過保護に心配されたのが癇に障ったらしく、つぼみなんて大っ嫌いとキレるオリヴィエ。酷いと涙目つぼみ。


暗転後
窓から街を見ているオリヴィエと笑いながら洋裁してるえりか。笑いすぎとムッとしてるオリヴィエ。
おかしいと言いつつ許してあげなよと言うえりか。こっち来てとオリヴィエを呼ぶ。
足を置く場所が全然無いので散らかりすぎと文句を言うオリヴィエ。
『いやー、ちょっと夢中になっちゃってさ』と言うえりか、メジャーを取る。
でもってオリヴィエのサイズを採寸。
『あんたモデルじゃなかったの?』と聞くオリヴィエ。『あんたじゃなくてえりか。私服作るの好きなんだよね』と返すえりか。
『親も作ってるのに?』と聞くオリヴィエ。
『そうだよ。でも、昔はママもモデルだったんだ。もも姉も現役モデルだし。それが結構コンプレックスだったんだけどね』
と過去を話すえりか。オリヴィエにちゃんと胸張ってと言う。
今は違うのか聞くオリヴィエ。考えつつ全然無い訳では無いが、自分の得意な分野でもっと頑張ってみようかなとえりかは答える。
採寸完了。
『知ってる? ファッションには人の心を華やかにする魔法があるんだよ』と言うえりか。ふーんなオリヴィエ。
性格変えるのって難しいけど、服変えるだけで何だか違う自分になった気がするじゃんと言うえりか。
単純だけど、でもそれでいいと思うとのこと。よく分からないと言うオリヴィエ。
笑った後、つぼみも結構変わったと教えるえりか。へーなオリヴィエ。
今のつぼみがあるのはひとえに私のお陰とドヤ顔のえりか。そういうこと言って人から嫌われないのか不思議と思うオリヴィエ。
『何を~! 弟子入りするか!』とヘッドロックをかますえりか。頬をつねる。
オシャレして見た目は変わったけど良いところは何も変わらないと言うえりか。

ここでいつきと共にやってきたつぼみ。えりかに何してるのかと怒ってる。顔が伸びちゃうとのこと。
おばさんが呼んでると言ういつき。おつかいの事を思い出したえりかからオリヴィエを救出するつぼみ。
ここで僕が行こうかと提案するいつき。いつきだーい好きと喜ぶえりか。ニッコリいつき。オリヴィエも来るかいと誘う。

地下鉄。結局、そうなった模様。
『オリヴィエはすごく照れ屋なんだな。そういうところとか』と言ういつき。マフラーで顔の下半分を隠してることを言ってる様だ。
僕の印象だから怒らないでくれると嬉しいとフォローも忘れないいつき。
一人称が僕な事を気にするオリヴィエ。
頷くいつきは子供のころから守りたい人が居てねと話す。
自分は男の子の様に強くなろうと思っていた。家は代々武術家で兄が家を継ぐ筈だったんだけど、体が弱くて自分がその代わりをしているうちに
僕と言う一人称になったと理由を語る。いつきへ向けていた眼を正面に向けるオリヴィエ。
駅に到着。

階段を登るいつきに男のフリは辛くないのか聞くオリヴィエ。女の子だからと心配してる様だ。答える様にニッコリいつき。

ブティック。衣装を見てカワイイと絶賛しているいつき。引きつり顔のオリヴィエ。
店員に『お気に召して頂けました?』と聞かれ『はい・・・多分・・・すごく』とジト目。
もう一度かわいいとか言ってるいつき。

ブティックを後にする2人。
どうやら先の衣装を受け取りに行くのがおつかいだった模様。
あの服素敵と思わないかと聞くいつき。僕もつい感動しすぎたと照れ気味のいつき。オリヴィエに同意を求めるが視線を逸らされる。苦笑いいつき。

広場で休憩中の2人。クレープ食事中。
結局無理してたと地下鉄の話の続きを話すいつき。可愛いものが大好きだなんて言っちゃいけない気がしてたとのこと。
別に誰に強制された訳でも無いんだけどねと言ういつき。
俯いてるオリヴィエ。それは何となく分かる気がすると言う。
君は偉いと言ういつき。バカにしてんの?とムッとするオリヴィエ。
『まさか。僕はつぼみ達がきっかけを作ってくれるまで、自分からは何もしなかったんだ。君は違う』と答えるいつき。
オリヴィエ曰く逃げてるだけとのことだが、いつきに言わせれば行動してるから立派。
ポプリもオリヴィエ偉いと言う。でいつきも偉いと褒める。ニッコリいつき。
空を見上げるオリヴィエ。そんな風に考えたこと無かったと思う。
いつきもそうらしい。皆と会うまでは・・・。でも分かったと言う彼女。人に自分を知ってもらうって大切な事なんだと。
視線を前に移すオリヴィエ。像のアップ。頷くオリヴィエ。

暗転後、夕暮れの街。
オリヴィエの事、分かろうとしてくれう人も居るだろうと言ういつき。『つぼみの話?』と聞くオリヴィエ。
彼が構われるのは苦手なのは承知しつつほっとけないと察するいつき。心の声を聞いてるから余計とそうらしい。
またマフラーで口を隠すオリヴィエ。昼間の事ならもう気にしてないと思うけどと言ういつき。
2人は帰宅。
ドア前で階段途中に止まってるオリヴィエに気付いたいつき。
先に入ってていいよと言うオリヴィエに『本当は嫌いじゃないですって素直に言っちゃいなよ』とウインクいつき。


ドアを開けるとおめかししたつぼみが登場。カワイイと評するいつき。
オリヴィエ目線でもキラキラして見えるつぼみ。あんぐりオリヴィエ。
おかえりなさいと迎えるつぼみ。遅かったら心配したと言いつつ近寄ろうとしたら何かチクッと来た模様。
まだ針ついてるんだからと注意するえりか。ここで帰ってきた2人に気付いておかえりと出迎える。
衣装合わせかと聞くいつきに頷くえりか。2人もよろしくと言う。

素敵だよつぼみと評するいつきはオリヴィエの背中を一叩き。左に目線を逸らした後、上を見上げる。
『どう? かわいいっしょ!』と聞くえりか。キョロキョロしながら返答に困るオリヴィエ。
ニッコリしたつぼみは似合いますかと質問する。素直に頷くオリヴィエ。ありがとうございますと言ってるとさくらママに呼ばれるつぼみ。
つぼみって時々ホントすごいと思うえりか。
『えりか、ファッションってホントすごいね』と言うオリヴィエ。吹き出すえりか。不思議がるいつき。『当然!』と返すえりか。
つぼみが直してる間にオリヴィエも試着完了。連れてきたもも姉も衣装着てたり。


もも姉に顔を寄せられ怯むオリヴィエ。指立てさくらママと嬉しそうなつぼみ。彼女にハグされ顔スリスリされるオリヴィエ。
やってきたえりいつも試着完了。いつきと目線が合ったオリヴィエもちょっとニッコリ。ニッコリし返すいつき。
奥から出てきたゆりを皆で呼ぶ。


写真んを撮る一同。ゆりも(ry
皆で色々ポーズを取る。慣れないせいかオリヴィエだけ嫌そう。
楽しい時は素直に笑ってもいいのよと言われ笑うオリヴィエ。笑顔と言うより引きつり顔。
すごい顔と言うえりか。笑顔の作り方を教えるつぼみ。
恥ずかしかったか逃げていくオリヴィエ。『あー、逃げた』と言うもも姉。
怒っちゃったと言うえりかにアンタがからかうからでしょと指摘する。

パリで飲むキュアフルミックスは一味違うと言うコフレ。フレンチですとシプレ。オリヴィエにどうしたか聞くポプリ。
ギャグ顔で飲んでいる3匹に笑顔ってどうするのか聞くが顔が顔だけにコイツ等に聞いても無駄と思ったか止めたオリヴィエ。
ここで窓から月明かりに照らされる。今日は満月。

すると、体と髪が光だし爪が伸びだす。心配するシプコフ。
コフレは皆に知らせる様に言うが、オリヴィエは何でもないから秘密にしてと止める。心配して駆け寄るポプリ。


扉を叩いて謝りますから機嫌を直してと言うつぼみ。だが、中から呻き声が聞えてきたので中に入り、心配して駆け寄りどうしたのか聞く。
なんでもないと返すオリヴィエだが、どう見てもなんでもない訳が無いので食い下がるつぼみを退ける。
その際にコサージュが取れる。あ・・・顔で振り向くオリヴィエ。左手を庇うつぼみ。
左手を退けるとドレスの袖が破れていた。
『ごめん、つぼみ』と手を伸ばすオリヴィエ。正体を見せてしまった事に怯んでいたが、また苦しみだす。
近づこうとするつぼみを来るな!と追い払う。
そして、涙ながらに『ほっといてよ・・・僕は・・・大丈夫だから・・・頼むよ・・・!』と言うオリヴィエ。
そんな彼の肩を掴んだ後、抱きしめるつぼみ。
『大丈夫。大丈夫ですよ』と彼女に言われた所為かは謎だが狼男の姿が元の姿に戻っていく。
『どうしよう・・・つぼみ』と珍しく弱音を言うオリヴィエ。
私達が居るから大丈夫と励ますつぼみ。


部屋の外にはえりいつ、ゆりも居たりする。そして、男爵は塔の上から満月を眺めていたり。鼻で笑う男爵。


で、翌朝。
街中を歩くオリヴィエ。太陽を手で遮ろうとする。
すると、前方から『随分早いのね。あなたも散歩?』とゆりが声をかけてくる。微笑むゆり。
一緒に川沿いを散歩する2人。昨日の事を謝るゆり。驚いた様子だったがすぐに何の事か分かったオリヴィエ。
余計な事言っちゃったわねと言いつつ歩くゆり。
オリヴィエに大きな犬が懐いてくる。返事が無かったので振り返ったゆりはオリヴィエが犬を撫でている事に気付く。
飼い主に呼ばれて帰る犬。
やや楽しそうな顔だったがゆりと目が合うなり視線を逸らすオリヴィエ。
『何?』と聞かれ『いえ・・・動物好きなの?』と質問するゆり。
マフラーで口を隠すオリヴィエ。まもなく、ゆりと歩きつつ『飼った事無いんだ。ずっと旅してたし』と答える。
『旅?』と言うゆりにあの宝石を見せる。じっくり見て綺麗と思うゆり。
『男爵の力の結晶だよ。ずっとそれを探してたんだ』と言うオリヴィエ。ゆりから宝石を返してもらう。
『バラバラになってたから探すの大変だったよ。男爵もすごい嫌がらせだって呆れてた』
と続けつつ歩くオリヴィエ。
彼に一つ聞いてもいいかしらと聞くゆり。右手を軽くあげつつ答えなくてもいいならいいよと答えるオリヴィエ。

『あなたとサラマンダー男爵って・・・』と言うゆり。
オリヴィエとすれ違う親子がすれ違ったと同時に昔のサラマンダー男爵とオリヴィエになる。

回想。BGMがあり声は無し。
青空の下を歩いてる2人。
振り返ったオリヴィエは海に囲まれた小さな街の様なところを見ている。先日、彼が意識を失っている間に見た夢に出てきたところだ。
どうも男爵に呼ばれたらしい。

で、ある夜。
松明を手に狼と戦うオリヴィエ。飛び掛る狼。男爵も松明を持ってたり。

宝石を掴んでいる男爵。何やら説明した後、オリヴィエの頭部にそれを当てる。中に入っていく宝石。
すると、満月を見たオリヴィエは瞬く間に変身。


へっぴり腰だった狼との対決も、走りぬけながら退けると言う余裕ぶり。
男爵の方を見るオリヴィエ。崖の上から拍手している男爵。褒めている模様。
喜ぶと言うよりは鬱陶しそうな顔をしているオリヴィエ。

雨の日本。建物の軒下に猫と一緒に居るオリヴィエ。空を見る。屋上からビル街を見ている
ステッキの宝石から炎を出す男爵。見ていたオリヴィエは湖に視線を移す。
そのまま、今の川を見つめている現在に戻って
回想終了。
『ねぇねぇママ喜ぶかな~?』と言ってる子供と親が横を通過していく。横目で見ているゆり。
『違うよ。連れ回されて、いい迷惑だよ』と答えるオリヴィエ。

散歩再開するゆりとオリヴィエ。
ゆりは川を見ながら父と3年以上会ってない事を話す。フランスで行方不明になったとのことだが、真相は不明らしい。
トンネルに来た2人。
父に会えたら聞きたい事が沢山あると言うゆり。あなたはそう言う後悔をしてはダメとオリヴィエに伝える。
立ち止まるオリヴィエ。メガネを直しながらどうしたのか聞くゆり。
トンエルの出口には見覚えのあるシルエット。男爵である。
『よっ、元気そうで何よりだ』と言う男爵。
『サラマンダー!』とオリヴィエの前に立ちはだかるゆり。オリヴィエに逃げる様に言う。
『これは勇敢なお嬢さんだ。しかし、プリキュアでも無いのに私に立ち向かうとは、勇気と無謀を履き違えていないか?』
とステッキを右手でキャッチ動作を繰り返しつつ迫る男爵。
『それはどうかしら?』とゆりは変身。

『ゆり!』と驚くオリヴィエ。
『全く、お前達はいつも邪魔ばかりしてくるな』とムッとする男爵。
『お生憎ね!』と言うムーンライトに『そこどけ!』と珍しく言葉が汚い男爵。話があるのは君じゃないと言う。
オリヴィエに行く様に言い突撃するムーンライト。ステッキで受け止める男爵。
『すぐ熱くなるのは若い証拠だ!』と言う彼に『あなたよりはね』と返すムーンライト。
ステッキを起点に蹴りを繰り出すが回避。それ以降もお互い、攻撃を回避し続ける。
笑いながら『やるね!』と楽しそうな男爵。見ていたオリヴィエに行くよう促すムーンライト。
待つ様に言う男爵。話があると言っているだろうとムーンライトの腕を掴み引っ張りながら歩き出す。
『手間のかかる・・・』と男爵が指を弾くとオリヴィエが姿を消す。通行人も驚く。

大きな劇場に降りてきたオリヴィエ。お前は人の話を聞かなすぎるとムーンライト同伴でやってくる男爵。
2階以上の客席にはコウモリスナッキーの大群。
『ここは?』と思うムーンライト。
『おや? どうしてプリキュアも居るんだ』と不思議そうな男爵。
手を持っていた事に気付いて、如何にも紳士風に『これは失礼』と頭を下げる。
『あなた、本当に砂漠の使徒なの? 人間を狼男に変えたり、こころの花にも興味がなさそう』と問うムーンライト。
狼男の件で横を向くオリヴィエ。
ニヤつく男爵
『折角だ、昔話でも聞いて行きたまえ。祖国を追われた男の復讐の話だ。この私、サラマンダーのね』
と言う男爵。ライトアップ。

オリヴィエの映った写真の山を見て素敵と言ってるつぼみ。さすがおじさんと流之介パパを絶賛。
横目で見てるえりかと写真を見てるいつき。笑っている流之介パパ。
オリヴィエにも見せてあげなきゃとニッコリつぼみ。

ニュースで狼男の話をしていたり。
狼男って結局どうなったのかと気にするさくらママ。勘違いだったんじゃないのか聞くもも姉。
ここでゆりが帰ってきたことに気付いたさくらママ、お帰りと出迎える。
『ゆりさん、見てください! これ昨日、おじさんが撮った写真なんですけど・・・』
と嬉しそうに言っていたが、そんな感じではないゆりの様子に気付いたつぼみ。
えりかはつぼみの様子で、いつきはつぼみと同じく見てたのでゆりの異変に気付く。

どういうことですか?と聞くつぼみ。今言った通りと言うゆり曰く、オリヴィエはサラマンダーが連れて行ったらしい。
ゆりさんも一緒だったのに・・・と信じられない様子のつぼみ。
落ち着いて聞いてと言った後、オリヴィエは自分の意思で出て行ったと説明するゆり。

回想。
映画のスクリーン。
『我々の出現に、こころの大樹がプリキュアを誕生させたことは知っているね』と言う男爵。

敵風の者達の姿をバックにするサラマンダー『つまり我々は常に対の存在・・・ということだ』。
プリキュアっぽい者達の姿をバックにするムーンライト『最初の砂漠の使徒は』

『初代のプリキュアに敗れた・・・と聞いているけど』と言うムーンライト。
マスクを外す初代プリキュア。

初代プリキュアがセピア色に変化後
『あぁ、キュアアンジェは強かったなぁ。封印されていた数百年、一度だって忘れた事は無かった。この屈辱!』と言う男爵。
『こんな星、簡単に破壊できると思ってたんだが』と言う男爵。
宇宙。地球を胡坐かきながら見ている男爵のカット。間もなくアップ。ノイズが乱れる様に消える。
その背景の上にムーンライト、男爵、オリヴィエの姿。
『あなた達の目的は世界の砂漠化でしょう?』と聞くムーンライト。関係ないと答える男爵。
炎が登場し、若い頃の男爵のカット。
『生まれた時、私はただ知りたいと思った。自分達の存在、王の心の内を』と言う男爵。
デューンの後を追う男爵のカット。男爵成長していく。
が、それが心を嫌うデューンの怒りを買ったそうだ。


突き飛ばされデューンに見下されるカット。
そのままキュアアンジェに見下されるシーンに変化。宝石を右手で浮遊させたまま何かを喋っているキュアアンジェ。
男爵の宝石は上空に飛んでいく砕け散る。それを
『アンジェに敗れ、封印されていた数百年で私が得たものは、何処にも居場所が無い世界への絶望と・・・砂漠の王とプリキュアへの復讐心だけだった』
と話す。

石版のカットからスクリーン越しの姿になる。
オリヴィエに『ルーガルー、お前最近、力のコントロールが上手くできないんじゃないか?』と聞く男爵。
オリヴィエに近づいていく。構えるムーンライト。

『フランスに戻ってきた時、忠告すべきだったが・・・アノ場所には私の力が強く残っている。数百年かけて培われた、憎しみの力だ。
それが接げんと引き合って、お前の力を増大させているんだよ。今は本体もお前が持っているが暴走した力はお前の心を飲み込み、力のままに暴れる獣にするだろう』
じっと聞いているオリヴィエ。今までの光景が背景。

先の言葉の後、男爵はステッキでオリヴィエのマントを捲る。ポケットで輝く宝石。
オリヴィエの手を取り、明日の満月バケモノの完成だとニヤつく男爵。
フラッシュバック後、両名とも昔の姿になる。
『世界は我々の様な異物を受け入れない。賢いお前なら分かるよな? だから全て壊して終わりにしよう』と言う男爵。
半泣きオリヴィエを一緒に来いと誘う。
『そのための数年間だ』と彼が言ったところで現在に戻る。俯くオリヴィエ。


だが、ムーンライトは不服らしく、男爵を攻撃する。ハッとするオリヴィエ。拳を受け止めている男爵。
オリヴィエに謝る様に言うムーンライト。?な男爵。
誰も自分達を受け入れない&全てを破壊して終わりと言う考え方が甘えと気に喰わないムーンライト。
ハイキックをステッキで受け止める男爵。
『あなたは何も分かってないわ、何百年も自分の心に蓋をしたまま、周りのことなんて何も見えてないのね!』
と男爵の帽子を構わず踏みつけるレベルで怒るムーンライト。
ジッと見てるオリヴィエ。
攻撃しつつ、あの子がどんな思いでいるか考えたことあるかと問うムーンライト。スライディングも繰り出す。
『やれやれ、今度のプリキュアは随分お節介だな~』と余裕の男爵。
舞う様に避け、ステッキも駆使して防御する。
自分の事ばかりでオリヴィエの事を考えない男爵に世界を語る事はできないと指摘するムーンライト。
ちょっと反応し鼻で笑う男爵。
戦いながらオリヴィエに気持ちを問うムーンライト。しっかり自分の言葉で伝える、後悔することの無い様に意思を見せなさいと迫る。
えりか、いつき、ゆり、そしてつぼみの事を思い出す。

ついにムーンタクトを取り出し、光の刃で吹き飛ばすムーンライト。余裕だった男爵も防ぎきれず壁に激突する。
『酷いな・・・』と言う男爵の名を呼び
『全てを破壊しても何の意味もない。あなたは決して満たされない。本当に分からないの?』
と言うムーンライト。
その姿はかつてのキュアアンジェと被って見えた男爵。
『その目・・・あの時と同じ目だ・・・キュアアンジェと同じ、俺を哀れむ様な・・・その目を止めろー!』
と突撃する男爵。迎え撃つムーンライト。

両者激突・・・かと思われたが間に入っていたオリヴィエが両方受け止めていたりする。その姿は半狼男。
2人にやめてと言うオリヴィエ。彼曰く男爵の言うとおり、僕はバケモノと認める。
姿を元に戻しつつ、皆と一緒には居られないと言うオリヴィエ。
『ショーに出られなくてゴメン。つぼみにありがとうって・・・』

そう言ってムーンライトの項に一撃。『そう言うのは自分で伝えなさい』と倒れるムーンライト。
間をおいて『行くぞ』と言う男爵。ついていくオリヴィエ。残ったのはライトに照らされ倒れたままのムーンライト。
BGM終了と共に暗転演出。


街中を走り回るつぼみ。路地から出てきた自転車も見てないので、えりかが止める。
顔を掴む形になったが何とか止めた。
『えひぃか?』と口抑えられ状態で言うつぼみを突然走り出してんじゃないわよ、迷惑でしょと怒るえりか。
泣き出すつぼみ。自転車の男性はハンカチを出してくれた。メルシーと返すえりか。
泣き歩き状態のつぼみ。困り顔のえりか。
花を手に持ってるつぼみはフランスの人達が優しいと言ってたり。
そりゃあんだけ泣けばねと言うえりか。?なつぼみになんでもないと返す。
つぼみは1人で迷子になった時、花も見つからないし言葉も通じないし、すごく心細かったと語る。
だから、オリヴィエが声をかけてくれた時、すごく嬉しかった。悩んでるのを知った時、何かしてあげたいと思った・・・とのこと。
(遭遇・デザトリアン化・狼男のオリヴィエを励ますシーンの回想)
えりかを追いつつずっと泣いているつぼみ。遂に写真見せようと思ってたのにどうして・・・と大泣き。
写真見せに行けばいいと言うえりか。追いかけて来るなとは言われてないでしょと指摘。


近づいて、つぼみを『おりゃあああああああ』とハグ攻撃するえりか。
『大丈夫、つぼみの気持ちは、ちゃんとあの子に伝わってるよ』と励ます。
涙目つぼみ。
『だからもう泣くなって。大丈夫に決まってるでしょ。つぼみにも私達が居るんだから』
と言うえりか。その背後にいつゆり登場。
ゆりは薫子さんに連絡を取りたいと言い出す。いつき曰く、サラマンダーの事を聞いてみようと思ってるらしい。
驚いた様子のつぼみ。皆に行ってくれるのかと問う。当たり前と返すゆり。
僕らプリキュアとしては砂漠の使徒の野望は阻止しないとと言ういつき。同意するえりか。
嬉しい意味で泣きかけのつぼみ。
問題はオリヴィエの事だけじゃないのよと指摘するゆりに『はい!』と近寄る。


あの建物。
海を眺めつつ『この景色が見られなくなるのが、惜しいね~』と言う男爵。
だったら止めなよと言うオリヴィエ。『不満そうだな』と返す男爵に世界の破壊を止める様に言う。
『僕はあんたの様に世界を語ったりできないし、あんたの憎しみも分からない。だけど1人ぼっちの寂しさは知ってるよ』
と言うオリヴィエ。
歩きつつ『この数年間、散々な目にあったけど悪いことばかりじゃなかった』と続ける。

(先にあった猫と軒下に居るカット、街を見下ろすカット。その2つに男爵が登場)
『世界は僕らを受け入れないかも知れない。でも、少なくとも僕の世界には男爵が居たよ? あの約束の日からずっと』
と言うオリヴィエ。

『世界を破壊するなんて止めよう。ここには大切な人達が居るんだ』と続ける。
突如現れるつぼみ達のカット。つぼみだけニッコリ歓迎ポーズ。
黙って背を向ける男爵。自分を呼ぶオリヴィエにたった数年で随分大きくなったんだなと感心した様子。驚いたとのこと。

『僕はもう逃げない。力ずくでも・・・止めてみせるよ、父さん!』と言うオリヴィエ。紫のオーラを纏う。
『面白い。その牙、私に立てて見せろ!』と戦う気満々の男爵。


ステッキから火球を飛ばす。ジャンプで回避するオリヴィエは地面を殴る。皹が入って舞う石の破片。淵で戦う2人。
『人は人との出会いの中で、変わっていけると・・・僕達も同じじゃないのか!?』と攻撃しつつ言うオリヴィエ。
『生憎私は、砂漠の使徒でね!』とステッキで地面を突く男爵。地を這う炎のエネルギー。
避けるオリヴィエ。落ちていく。
『この分からず屋!』と石の壁から出ていた木の柱を掴む。そして、戦線復帰。その顔は辛そうである。
放たれる火球攻撃を避け、地を走り壁を登る。

そして、飛び上がり爪で男爵の顔を攻撃。剥がれる仮面。
『憎しみも人の感情だろ? 同じじゃないか? 砂漠の使徒も人間も』と言うオリヴィエ。
小さく振り返り『そうじゃない・・・』と言う男爵。
オリヴィエの真横にワープ。
『もう遅いんだ。残念だけど・・・』とオリヴィエの腹部にステッキを当てる男爵。腹部に爆発攻撃を受け、吹き飛ぶオリヴィエ。
吹き飛んでいく彼に何かを言う男爵。

落下中に満月を見たオリヴィエ。覚醒。屋根に着地後、跪く。
『見えるか? 封印が弱まっている。何百年も私を閉じ込めた石の牢獄』と言った後、破壊を命じる男爵。お前のすることはそれだけとも。
紫色の建物の全景。


咆哮するオリヴィエ。赤く光る月。彼を見て場を後にする男爵。手を天に翳し振り下ろすと洋館風の建物が砕ける。
エネルギー弾で像を破壊。破壊される謎の建物。

男爵のその間にかつて自分が封印されていた空間に入っていき床をステッキで突く。すると、魔法陣登場。


破壊を終えたオリヴィエの情報で輝く光。そこからブロマリ登場。
2人を見るオリヴィエの姿を見て、驚いた様子で名を呼ぶブロッサム。
で、男爵の方にも・・・シルバーフォルテウェーブで男爵の閉じ込められた世界の一部を破壊しサンムン登場。

降り立つなり『あんた、何してんの?』と言うマリン。『狼男?』と言うブロッサムに『それだ!』と返す。
この隙を突いてマリンの顔を掴んで、そのまま壁にぶつける。
マリンの心配をするブロッサム。マリンのダメージは大きくそのままグッタリ。


その様を見てる隙に前方に回ったオリヴィエに蹴り飛ばされる。左、右とパンチする。
で、左足を壁に当てた後、ブロッサムの首を右手で絞め上げる。
声にならない声でオリヴィエの名を呼び『私です、分かりませんか?』と言うブロッサム。
声は届かないのか左の手の爪で止めを刺そうとするオリヴィエ。ここはマリンインパクトで吹き飛ばされる。

そのマリンの右腕を掴み投げ飛ばすオリヴィエ。倒れて怯んでるマリンに踏みつけを繰り出す。
2回回避して、そこから蹴り上げを繰り出すが当たらない。そのまま距離をとるマリン。
2人に止めてくださいと言う。だが、マリン曰く届いてない。マリンを攻撃してくるオリヴィエ。迎え撃つマリン。

その2人の間に割って入ったブロッサム。やめてくださいと言う。
『オリヴィエはもう・・・』と言うマリンだが、ブロッサムは否定する。あの子は狼男じゃないとのこと。涙を流すオリヴィエ。
『オリヴィエのままです』ですと叫ぶブロッサム。
オリヴィエが襲いかかってくるが『謙遜、真実、変わらぬ魅力。あなたにピッタリなキンモクセイの花言葉です』と言うブロッサム。
彼の攻撃を受け止めつつ私達の事を思い出してくださいと続ける。
一瞬反応したが唸って攻撃するオリヴィエ。

異空間。
こちらも男爵と戦ってるサンムン。火球攻撃に吹き飛ばされるサンシャイン。
ムーンライトはタクトの攻撃で相殺し突破。男爵を攻撃するがバリアで防がれる。
『どうして! どうしてこんな風にしか生きられないの?』とムーンライトが言う。炎でけん制されて逃げる。
『オリヴィエと共に生きる道だって、ある筈だ!』とサンシャインがゴールドフォルテバーストを繰り出す。炎で防ぐ男爵。


廃墟。
オリヴィエの攻撃を防ぎきれないブロッサム、怯む。続いてマリンを攻撃するオリヴィエ。
異空間。
じっと見ている男爵に『今からでも遅くないわ。変える事は・・・できないのー!』と叫ぶムーンライト。
マリンは巨大なエネルギー光球を投げる。オリヴィエの前に立ちはだかるブロッサム。
タクトを突き出すムーンライト。ダメージは深いらしく、髪が解ける。
オリヴィエの前で倒れこむブロッサム。ブロッサムを心配して駆け寄るマリン。
『無茶しすぎ』と言う。弱った感じで笑うブロッサム。
ふと、オリヴィエに目をやったマリンは

彼が涙を流していることに気付いた。跪くオリヴィエ。

そんな彼の手を取り、ケガは無いかと問うブロッサム。
『泣かないでください、大丈夫ですよ』とオリヴィエを抱きしめる。ここで目が元通りになるオリヴィエ。
彼の涙を拭いつつ『サラマンダー男爵にちゃんと伝えられましたか? チェンジできたんですね』
と質問。答えが表情から読み取れたのか嬉しそうなブロッサム。頷くオリヴィエ。

タクトを受け止める男爵の手に皹。紫の光が漏れている。
『その体!』と驚くムーンライト、『崩れてる』と続くサンシャイン。
『あちこちガタが来ててね。何百年、ここで過ごしたと思ってるんだ』と言う男爵。
杖からの火炎攻撃でムーンライトを突き飛ばす。
で、魔法陣からエネルギーが出始める。それを見ているサンムン。
『共に生きる道など無い! 私の連れはもとより、孤独と憎しみだけだぁ! どうせ1人に戻るんだ。わざわざ知らせてやることも無いさ』
と言う男爵。


廃墟の下からから強大なエネルギーが発せられマリンが悲鳴をあげる。
エネルギーの中から姿を現した龍の姿。大きな翼で空を飛ぶ。衝撃で倒れているブロッサム達。見上げるオリヴィエ。
飛びながら咆哮する龍。
『何あれ? 冗談でしょ!?』と叫ぶマリン。ブロッサムも信じられない顔。
着地後、ややニヤついた様子の龍。あんぐりオリヴィエが見てる前で口から巨大な火炎を発射する。

ポプリのバリアによって防がれる火炎。標的は海の遥か向こうに居たギャラリー達だった様だ。
協力するシプコフ。『頑張るです~』にシプレが、『根性です~』とコフレが言う。
だが、バリアに皹が入る。ポプリも限界とのこと。

ここで懐かしの花弁。コッペ様の登場。龍の頭を右手で殴る。これでポプリ達への攻撃は中断。
『コッペ様!』と喜ぶポプリ達。アッパーするコッペ様。倒れる龍。

『男爵~!』と叫ぶオリヴィエ。驚いて反応するブロマリ。そう、この龍は当然ながら男爵。
『あれがサラマンダー?』と言うマリンに『力が暴走してるんだ。きっともうダメだ、元には戻れない・・・』と辛そうなオリヴィエ。


3人に向かって放たれる火炎。サンシャインが間に合ってバリアで防ぐ。
『諦めちゃダメよ。サラマンダーの心の闇を照らす事ができる光。それは君だ!』と言うサンシャシン。
俯くオリヴィエのアップ。
サンシャインを真剣な眼差しで見ているブロマリの後ろから
『あなたが諦めない限り、私達も一緒に戦うわ』とムーンライト。彼女達の無事を喜ぶブロマリ。
コッペ様のお陰で助かったと言うサンシャイン。

コッペ様は疲れたか元の姿に戻って倒れる。

パソコンから見て応援する薫子ばあちゃん。来海一家もテレビで見てたり。
沢山のギャラリーが見ている戦い。シプレ達は現地の少女が3体揃って抱っこ中。

バリアを消すサンシャイン。
『行きましょうオリヴィエ』とブロッサム、『何時までも休んでられないよ。私達が何とかしなくちゃ』とマリンが言う。
反応するオリヴィエ。
龍と化した男爵を前にする4人。ブロッサムは解けた髪を束ねる。すると髪が結われる。
『プリキュアの力の源、何だか知ってますか?』とオリヴィエの手を引きながら聞くブロッサム。
彼を中心にニッコリ顔で見つめる4人。
『一緒に戦いましょうオリヴィエ。思いの強さが私たちの力になるんです!』と説明するブロッサム。
男爵を見つめる5人の姿がズームアウトして男爵もフレームイン。
口から炎を漏らす男爵。凛々しい顔で頷くオリヴィエ。

ここでハートキャッチオーケストラ発動。
スーパーシルエット姿で男爵の前に立ちはだかる4人。サラマンダーと呼ぶ。
『憎しみに染まった』とムーンライト、『その心』とサンシャイン、『私達が』とマリン、『キャッチします!』とブロッサムが言う。

火炎攻撃を拳で受け止めるオーケストラさん。だが、闇のオーラを纏った男爵が押している。
見ていたオリヴィエは瓦礫の中に光るものを発見。ギャラリー達からも見える緑の光。
『頑張れ~プリキュア~!』と緑の宝石を翳すオリヴィエ。


カメラにくっついて
『お願いです。皆のこころの花の力を貸してくださいです~!』と言うシプレ。それを皆見ていたらしく、街中から上がる小さな光。
ハートキャッチオーケストラで唸っている4人。
『皆のこころの花の力をプリキュアに~!』と言うシプレ達とオリヴィエ。
シプレ達はミラクルライトを振り、オリヴィエは宝石を構える。ちなみに倒れてるコッペ様もライトを振っている。


黄金に輝く4人。それに反応してかオーケストラさんも輝く。でもって、押していた男爵もその威力に震えだす。
『皆、ありがとう!』と言う4人。唸る彼女達の声。オーケストラさんは男爵を両手で包み込み倒す。

廃墟から散る黄金の光。光を散らしながらゆるーり落ちていく男爵。どこか暗かった辺りもすっかり青空。
草がどんどん増えて、辺り一面草原に。

パリの街に散る大量の花弁。

元に戻った男爵に心配して駆け寄るオリヴィエ。さすがに傷だらけの男爵。安らかな顔。
その顔を見て泣き出すオリヴィエ。だが、涙が落ちた手が動く。生きているのだ。
『ルーガルー』と呼ばれて驚くオリヴィエ。
『泣いてるのか?』と聞かれ『だって・・・なんだよ・・・』と怒り気味のオリヴィエ。
自分の左手を顔の上に乗せる男爵。その手には皹の後。

退けると、上空にはブロッサム達の姿が。ニッコリ手を振ってるマリンと嬉しそうなブロッサム。
『全く忌々しい・・・。プリキュア共め、次は必ず俺が勝ってやるからな』と髪を掴む男爵。



それを見て笑い出すオリヴィエ。彼が持っていた赤い宝石も砕け散る。
空を見ながら
『また旅をしようよ。辛い事や悲しい事はこれからも沢山あるかも知れない。だけど、何時か花に変える事ができるなら』
と言うオリヴィエ。彼の前に降り立つブロッサム達。マリン1人だけご機嫌でお喋り中。
嬉しそうな顔で『ありがとう! プリキュア!』と言うオリヴィエ。
嫁であるブロッサムのアップ。ニッコリな彼女のカットで

~おしまい~

~おまけ~

EDはタイトルの通りファッションショー。リボンが1つ→4つ→9つと増えていく。
左からえりか、右からつぼみが歩いてくる。2人が背中合わせでポーズを決める。
緊張してるつぼみを見て笑うえりか。


いつき、ゆり、もも姉、コッペ様と順に登場。コッペ様は人間体に変身。
作画監督補に
青山充さん、香川久さん、為我井克美、宮本絵美子さん
が居たり。原画には
青山充さん、稲上晃さん、上野ケンさん、河野宏之さん、桑原幹根さん、高橋晃さん、篁馨さん
永島英樹さん(河野さんチーム原画)、馬場充子さん、藤井孝博さん(河野さんチーム原画)、山岡直子さん。


続いてつぼみ、えりか登場。

左からコッペ様・もも姉・ゆり・いつき・えりか・つぼみの順で並んで歩く。指でアピールするえりか。
液晶のリボンの飾りに合わせて、つぼみの右手・えりかの左手でハートを作る。
ズームアウト。左からもも姉、ゆり・えりか・つぼみ・いつき・コッペ様の順で並んでポーズを決めている。


コッペ様と背中合わせのつぼみ。えりかはもも姉に肩抱き中。いつきはゆりを背景にポーズ中。ゆりはいつきをやや後ろにポーズ中。

左から背の順。
えりか、つぼみ、いつき、もも姉、ゆり、コッペ様、妖精達(上からシプレ、コフレ、ポプリ)。
横線背景を後ろの並ぶつぼみ達。カメラは右から横へ移動。
(画像にマウスポインタを乗せると・・・)

マフラーを靡かせ街を見ているつぼみ。花弁舞う中、手を太陽に翳してるカット。
空を飛ぶつぼみ。現れたえりかと手を繋ぐ。その後も手を繋ぐカット。
左からいつき、つぼみ、えりか、ゆりの順。ゆりのどや顔アップ。


4人はそのまま宇宙へ。
プリキュアの飾りを通過してそのまま花火状に変化し歌の歌詞に合わせて炸裂。
それぞれ自由なポーズを取ってたり。
ブロマリ。ブロッサムは滑る様に移動中。マリンは普通に走る。
サンムン。サンシャインは光の向日葵をサーフボードみたく。ムーンライトは両足揃えて滑り中。
4人は光に包まれるエッフェル塔に向かう。
歩いた後、それぞれポーズを決める。その後、集合カット。

でもって視聴に対するお礼のメッセージと映画キャラの写真カットの後
(オリヴィエのサラマンダー男爵のその後を思わせる写真)

~ホントのおしまい~

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