
(2011年3月27日放送)
脚本:大野敏哉 演出:織本まき子 作画監督:なまためやすひろ
似非外人
音吉さんと言うおじいさんを巡る話。
よくあるタイトル詐欺。
秘密に迫ると言うよりは音吉さんを追いかける話。
先週の予告を見ても分かるとおり只管、ひびかなが可笑しい話。
似非外人と中盤の海辺のやり取りは笑いました。
作画監督のなまためさん、奥山美佳名義から戻した様で。
収録DVD
(左がDVD、右がBD)
(DVDは8〜9話同時収録)
(BDは1〜6話、8〜12話同時収録)
アバンタイトル

午前8時半。
『それはよく晴れた日曜日でした。その日は私と響にとってすごく大切な1日でした』と奏のナレーション。



ピアノ練習中の響。その上方でオルガンのパイプを調整している誰か。
ピアノの音色に心地良さそうに揺れているハミィ。だが、奏のストップ発言に驚きあんぐり。
それは響も一緒で理由を問う。ゴメンと謝る奏。途中からどうしてもテンポが速くなってしまうとのこと。
と言う訳でもうちょっとゆっくりとお願いする。



お互い自分のペースでやろうと言ったとムッとする響。
合わせるとこ合わせないと1つの曲ができないでしょと主張する奏。
結局、奏のペースに合わせろって意味と解釈してムッとしている響。
奏は否定。こんなに丁寧に説明してあげてるのに不満を漏らす。あげてるの件に更にムッとする響。『何よ!』と返す奏。
ケンカしていたらハーモニパワーが高まらないと2人を止めるハミィ。
ピアノの練習なんて逆効果とまで言い出す響。
これにカチンと来たのか『じゃあプリキュアが強くなれなくていいの?』と聞く奏。
『そんな事言ってないじゃん。奏っていっつも・・・』と言ったとこで言葉が止まる響。
『でも、こんな息が合わない2人じゃ世界は救えないよ。このままじゃプリキュア解散じゃない?』と続ける。
解散の件に最悪と感想を述べる奏。解散なんて言わないでと説得するハミィ。
(右の画像にマウスポインタを乗せると・・・)



なんて話してると先程までオルガンのパイプを直していたおじいさんがこっち見ている事に気付く2人と1匹。
固まるヒビカナ。じーっとこっち見ているおじいさん。ハミィも口を押さえて黙る。
聞かれたかなとやや焦る響。奏は
『ニャ〜、解散なんて言わないでニャ』とハミィの口調を真似て誤魔化す。『分かったニャ〜、もう言わないニャ』とこちらも誤魔化す響。
でも、おじいさんはまだ見てる。



ここで焦りながらも『音吉さん、お孫さんは元気ですか!』と質問する響。状況を見つめる奏。
急に顔が蕩けて『勿論、元気じゃ〜』と言い出すおじいさん。
ハミィに音吉さんは孫の話が出るとそれまでの事は全部忘れちゃうと説明する奏。いいおじいちゃんと感想を述べるハミィ。
『あいつは優しい子での〜。誕生日に手作りの人形をプレゼントしてくれたんじゃ』と人形を見せる音吉。
感心顔のプリキュアサイド。フェアリートーンも一緒。
ここで『ところで君達。さっきから言おうと思っとったんじゃが』と言い出す音吉。焦るプリキュアサイド。


その少し後。脚立を運んでいるひびかな。
音吉が言いたかったのはお手伝いのお願い。最近、歳のせいか疲労が溜まりやすいとの事。
フラフラしながら運ぶ2人に『ほらほら息を合わさんと』と言う音吉。
『ぷぷ、言われてるニャ』と心の中で笑うハミィ。時には2人だけの時間を作ってやる事も大事かもしれないと呟く音吉。
『のぅ、猫ちゃん』とハミィに言う。なるほどとその場を去るハミィ。フェアリートーンも付いていく。音吉は軽く笑っている。




運び終えて顔を逸らしながら戻ってくるヒビカナ。そこには誰も居ない。帰ったのかと思う響。奏は音吉が忘れた人形を発見。
『じゃあ私も帰ろっかな〜』と言い出す響。『これ』と奏が拾い上げた事に気付き、近寄って『お孫さんからのプレゼント?』と言う。
人形の背面にはおじいちゃんの文字。やっぱりそうと確信する響。届けてあげなきゃとハミィの名を呼ぶ奏。が、ハミィも居ない。



『今、気まずいんですけど』と奏、『もしかして2人で行くの?』と響が心の中で言う。
しょうがないと振り向いた響は奏が人形を差し出してるのを見て『行ってくれるの!?』と嬉しそう。
でも奏の答えは『しょうがないから2人で行こう』。動く人形の首。『うん・・・』とちょい嫌そうな響。
◇
『こうして私たちの長い長い旅が始まったのです』と奏のナレーション。OPへ。

で、サブタイトル。

午前10時。時計台周辺。





街中を探しているひびかな。音吉が見つかるかなと心配する奏。探すと言っても名前しか知らないと困り気味の響。
もし車とかバイクならもう追いつけない・・・と奏が言ってるそばから2人の右横を自転車で走ってたりする音吉。
気付いた2人。奏は『何あの自転車』と言ってたり。んで追いかける。
音吉はトランペットや車のクラクションにズレてる(音)とツッコミを入れながら走行。
追いつけると判断したのか『よっしゃ!』とスピードを上げる響。だが、待っていたのは下り坂。
猛スピードで消えていく音吉。音吉を変な人と思うひびかな。

正午。メインストリート。


空腹な奏。負けそうになるが堪える。完全に見失ったと落ち込む。と、ここで響が居ない事に気付いた。


少し探したらファーストフードのウインドウ前に居たりする。
しかも、お客さんの食べ物を見てウインドウにくっついてたりするので周りから引かれてたり。
(右の画像にマウスポインタを乗せると・・・)



奏に引き剥がされる響。お腹空いたと主張するが奏は音吉に人形を届けてからとダメ宣告。
(左の画像にマウスポインタを乗せると・・・)
やだを連呼して抵抗する響。だが、ここで奏から私達は現在所持金無しと現実を聞かされる。
『諦めてしゅっぱ〜つ!』と元気に良い奏と落ち込む響。



捜索再開。これ届けるの明日でよくないかと言い出す響。
やると決めたら最後までやるのと主張する奏。私は明日で良いと思うと主張する響。
『響ってそう言うとこあるよね』と言い出す奏。『また〜』と困り顔の響。
『思い通りに行かないと、すぐ弱音吐いて投げ出す。音楽の練習だってやればできるのに』と続ける奏。
『自分が音楽得意だからってさ』と言い返そうとする響。響の為を思ってと反論する奏。
とにかく明日と言い張る響とダメと言う奏。半ば人形を取り合う形になり、もみあった弾みで人形を地面に落としてしまう。
すると、落ちた時にジャラッと聞き覚えるの音。
良く見ると人形の背中にはチャックが。開けてみると中には大量の硬貨が。
人形がサイフと気付いた奏。『マズイマズイ。これじゃまるで泥棒じゃん』と言う響。『泥棒!?』と驚く奏。


なんて話してるとギャラリーの後ろを音吉が通過。それを見て何故か変装しだすひびかな。なんだこいつら。
(右の画像にマウスポインタをを乗せると・・・)


絵に描いた様な似非外人に大変身。
一安心するが『よくない。音吉さん探してたんでしょ!?』と言う奏。『オーマイガッ!』と言う響。


と、ここで本物の外国人さんにポストオフィス(英語で郵便局)の場所を聞かれる。
よく分からなかった響だが奏に郵便局と聞かされ左に傾きながら左を指差しつつ
『ゴーストレート・・・あれ?左ってなんだっけ?』と説明しながら奏に聞く響。
レフトと教えてもらって『アーンドレフト! マガール』と続ける。
『アー、オーケー、サンキュー・・・』と明らかにサンキュー顔じゃない顔で去っていく本場。笑いながらも一応手を振ってくれたり。



山場を乗り越えた2人。
通じたと嬉しそうな響。だが、奏は諦めたんだと思うと現実を突きつける。『うそ〜』と不満そうな響。『だって響変だったんだもん』と言う奏。
『ゴ〜ストレート・アンドレフト〜』とポーズを真似る奏。笑う響。それに釣られて笑う奏。2人は大笑い。

そんなこんなで午後2時。公園。
2人で来るのって久しぶりと言う響。ここでよく遊んだよねと言う奏。


ピアノの鍵盤状になってる地面を見て昔を思い出す奏。


それは2人仲良く鍵盤の上を歩く光景。踏むと音が鳴る仕組みの模様。ちょっち目がウルウルする奏。


すると、響から『奏、やろうよ』の誘い。快諾する奏。
2人は鍵盤の上を楽しく飛び跳ねる。途中であの頃みたいに何でも話そうと言い出す奏。



何でもの件にその意味を問う響。考えて好きな人出来たか聞く奏。怯む響。
『て、感じで』と続ける奏。例えだった事に納得した響。奏に聞き返す。『どうせ、王子先輩〜でしょ』と言う響。
だってカッコイイでしょと照れる奏。
で、響は将来の夢を聞く。
奏は奏介パパみたいなパティシエらしい。響にも聞く。
響はスポーツ関係の仕事だとか。で、毎日奏の店にケーキを食べに行くらしい。
響が毎日来たらケーキ幾つ作っても足りないと言う奏。
『そっか、そうだね』と納得する響。吹き出す奏。2人同時に大笑い。
(右の画像にマウスポインタを乗せると・・・)


『1.2.3』とリズムを刻みながら2人仲良く鍵盤の上を歩いていくひびかな。
終わったところで私達完璧と言う響。でも、練習になるとダメなんだよねと奏は言う。笑う2人。
ここで『ってか、私達何してたんだっけ?』と言う響。

思いだす2人と『ニャニャープニャプ』と鳴くハミィ。

2人は海へ到着。



『海まで来ちゃったじゃん』と今更驚いてる響。お腹が鳴る。
『もう限界。やっぱ明日にしようよ』とまた弱音を吐く。
『また諦めるの?』とお説教モードな奏。またの件にムッとして先帰ると言い出す響。
走って帰ってると後ろから奏が追いかけ始める。
スピードを上げる響。奏もスピードを上げる。



と、ここで奏躓く。それに気付いた響は奏を助ける・・・と見せかけて奏が投げた人形をキャッチ。奏はそのまま水没。
『危なかった〜』と言う響と『セーフ』と一安心の奏。
人形救助は2人の意志なので何気に意思疎通が完璧な2人。



一安心して歩き出した響、ズッコケる。なんで!?
『セーフじゃなかった・・・』と言う響。あ〜であんぐり顔な2人。『最悪・・・』と言う奏。
もう無理と帰ろうとする響。
『ダメ。足挫いた』と言い出す奏。驚く響におんぶしてと要求。あからさまに嫌そうな響。
ここでアイキャッチ。

午後3時。海近くの広場。



木の下で休憩中のひびかな。クシャミをする響。
『乾いた! よし、探そっか!』と言う奏。響は『えぇ〜、もう良いじゃん』と明らかに嫌そう。
良くないと立ち上がる奏。それを見て『あれ?』な響と『何?』な奏。
そう挫いてる筈なのに立っているからである。『さっきは痛かったの・・・』と言う奏。
『おんぶしたんだよ? 重かったのに』と主張する響。重かったの件にムッとする奏。

すると、奏の後の方からハーモニカの音色。後方には丁度高台があったり。人だかりも出来ている。
ハーモニカの演奏者が音吉と気付いて向かう2人。



人の間から覗くひびかな。演奏に夢中な音吉を見た後、聞いてる皆の顔を見る。
『音楽って良いよね』と言う奏。『そうだね』と答える響。
『おじいちゃんになっても音楽が出来るなんて幸せ』と言う奏。『うん』な響。
『私達、おばあちゃんになっても』と奏、『一緒にピアノ弾いてるかな〜?』と響が言う。
そう言った後、嬉しそうな表情がちょい残念そうな表情になる。
そんなこんなしてると演奏が終わり、ギャラリーから拍手。
『奏、今日は色々悪かったなって言うか・・・』と謝る響。『ううん。私も何て言うか・・・』と奏が言ったところで

大声をあげる響。音吉さん人形が無いらしい。『え〜!』と驚く奏。あの時と思い出す響。


そう、奏をおんぶして行った際に砂浜に置いて来てしまったのだ。

『折角音吉さんを見つけたのに』と言う奏と響が音吉の方を見ると違うストリートミュージシャンに代わっていたり。
『居ないし』と言うひびかな。と言う訳で急いで海に戻る2人。



その砂浜にはトリマが居たり。臭い嗅ぎ中。人形を発見する。しかも、人形には音符がくっついていたり。
『見〜つけた〜』と3人揃って言ってる隙にハミィに横取りされるトリマ。音符を発見したハミィ、嬉しそう。
バスドラが『コラ〜』と声をかけていたら『待ちな! おんぷは私の物だよ』とセイレーン登場。
『え、ずるっ!』と言うバスドラと『ワガママ〜』とハモるバリトンとファルセット。
トリマに向かって唸るセイレーン。ケンカは止める様にハミィに言われ『うるさい!』と返す。

と言う訳?でネガトーン召喚。本日は勿論、音吉さん人形。


海に戻ってきた2人の前を移動していくネガトーン。
『お孫さんからの大事なプレゼントを』と奏、『あんな怪物にするなんて』と響が言う。
『絶対、許さない!』と続けて

変身。



ネガトーンによるハーモニカ越しの強風攻撃。大地に足がつきながらも押されるリズム。メロディの腕を掴む。
が、後退は止まらず2人はそのままズルズル後退。息継ぎしてもう1度繰り出すネガトーン。



『この風じゃ近寄れない』と言うリズム。2人は左右へ散る。
『あの風を止めなくちゃ』と言うメロディ。『どうやって?』と言うリズム、ネガトーンの強風攻撃を何とか避ける。
合流したメロリズだが、その背後から強風攻撃を受け吹き飛ばされる。

そんな戦況を見てたりする音吉。無言。



吹き飛ばされて尻餅つくメロリズ。
メロディにこんなんじゃ勝てないと言うリズム。力を合わせようと提案。
『さっきは子供の時みたいな仲良しに戻れたよね?』と言う。『でも・・・』と躊躇うメロディ。
私に言いたい事があったら言ってと言うリズム。分かり合えば昔みたいになれるかも知れないでしょと続ける。



それを聞いて、少し間を置き何時も上から目線なところが嫌と話すメロディ。謝るリズム。
『でも、私もすぐ子供みたいに拗ねたりしてゴメン』と謝るメロディ。
『いいよ。知ってるもん。知ってるから安心してケンカできるの』と言うリズム。
そんな2人に迫るネガトーン。攻撃姿勢を見て2人仲良くジャンプして避ける。



『リズム、あの公園のピアノ。1.2.3!』と言うメロディ。意味を察したのか嬉しそうなリズム。
『1.2.3』と声を合わせ繰り返すメロリズ。2人は着地。セイレーンはネガトーンに攻撃指示。
リズムを刻んで仲良くジャンプし、強風攻撃を避ける2人。
スイートハーモニーキックをネガトーンに食らわせる。大ダメージ。
『メロディ!』と言うリズム。『オッケー!』と答えるメロディ。


プリキュアミュージックロンドで撃破。元に戻る音符。戻った音符はドリーに収納。


嬉しそうなハミィと対照的に悔しそうに歯を食いしばるセイレーン。こちらもハミィと同じで嬉しそうなメロリズ。

そんなこんなで午後6時。辺りはすっかり夕方。

調べの館。
危うく失くすところじゃった、助かったよと2人にお礼を言う音吉。君達ならきっと届けに来てくれると思っとったとのこと。
自分達を仲直りさせる為にわざとやったのかと聞く響。
『2人で力を合わせて1つの事を成し遂げる。素晴らしい事じゃ。ワシもあれを成し遂げなくてはな』と言う音吉。


パイプオルガンのパイプを見上げる。
『あれは?』と聞く奏にパイプオルガンと説明する音吉。彼が作っているのは幸せの音を奏でる奇跡のオルガンらしい。
何時かこのオルガンが完成して奇跡の音が鳴り響けば、きっと皆音楽の素晴らしさに気付く。そうなる事が音吉の夢。
見上げあんぐりのハミィ。ここでヒビカナに今の気分を聞く音吉。



嫌だったかと聞かれてたので
『ううん。今日1日、奏と一緒に居て楽しかったよ』と言う響。『私も!』と返す奏。
『私、奏なら許してくれると思って甘えてたのかも知れない』と言う響。『私も響なら聞いてくれるって思って』と言う奏。
目がウルウルな2人。まず奏が謝り、響も私こそゴメンと謝る。

2人きりにして正解だったと思うハミィ。全部、音吉さんのお陰と思う。
で、音吉の方を見ると既に音吉は居なかったり。
◇
『結局、音吉さんはどんな人かよく分かりませんでした。でも、この加音町に音符が集まってくるのはもしかしたら音吉さんが居るからなのかも』
と奏のナレーション。

ナレーションは全て奏の日記だったらしい。ノートを閉じる奏。



机の電気を消しベッド横の窓から懐中電灯を点滅させて合図を送る。

向こうから返事が返って来て嬉しそうな奏。『おやすみ、響!』と言う。



奏のモールス信号に嬉しそうな顔の響。窓を閉める。
そんな北条家前を音符が通過した後、黒くフェードアウトして
〜おしまい〜
〜今週のまたみてね〜

次回はセイレーンの変装作戦ということで
第8話『チャララーン! セイレーンのニセ親友大作戦ニャ♪』
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