第10話『おとなになんてなりたくない!』
(2001年4月8日放送)
脚本:成田良美 演出:山吉康夫 作画監督:青山充

楽しそうなゆき先生

この辺りから悩みだす大人への変化の話。
と言っても悩むのは1人だけな訳ですが。
奥山さん2回目のゲスト。
ちょこちょこ脇役でも活躍してて、メイン2度目と言う事はスタッフがかなりのお気に入りだったんですね。
今まで多くの問題を解決して来たどれみ達ですが
子供だけでは解決や説明できない事もあると言う見本話。
関先生とゆき先生が良い味出してます。
どう見てもゆき先生が楽しそうにしか見えない^^
一応、加納のりこゲスト話でもあります。
でもって、ドッカーンに先駆けて梅野ゆかり、松下あや初お喋り。
(但し、松下あやだけは後と声優が違う)

収録DVD

(9、11〜12話同時収録)

アバンタイトル

どれみ、大人になったらモデルみたいになって、カッコイイステーキ屋さんに見初められて世界一幸せな花嫁になると言う。
ウェディングケーキの上でウェディングドレスを着て、花婿と一緒に居ると言う幸せな想像をするどれみ。
『はいはい』な4人にケーキを食べられ、ウェディングケーキから落下するどれみ。OPへ。

サッカーの授業中。ボールを確保中の小竹、伊藤こうじに指示を出して前方へ行かせる。
そして、いざパスを出すのだが奥山なおみにカットされる。驚く小竹。

観戦中のどれみは『さすが、奥山さん』、ももこは『ワンダフォー』と嬉しそう。

そして、むつみが先行した奥山にボールをパスする。ボールを貰った奥山、ロングシュートを試みようとする。
かなり遠くからな事に驚くこうじ。女の力じゃ無理と余裕の小竹。


が、これが大成功。驚くしかない小竹とこうじ。


本人曰く、並みの男の子より力が強いとのこと。悔しそうな小竹の前で喜んでハイタッチする奥山とむつみ。
すると、小竹が奥山の背中に何かを発見。ブラジャーと気付いたこうじ『あ、ブラジャーだ』と言って笑う。
体操服を解して背中の線を誤魔化す奥山。恥ずかしいのか赤面。

で、サブタイトル。

明日は身体測定だと告知して、皆にお風呂でしっかり体を洗い清潔にする様言う関先生。『は〜い』なクラス一同。
身体測定が何か解らないももこ。どれみに質問。どれみ、長さを表したり、胸を寄せて上げるジェスチャーで説明するが通じない。
関先生に助けを求めると英語で説明。

一発ギャグをかましてズッコケるオグケンと杉山。
そっぽ向く関先生、呆れるクラス一同を他所に1人だけ笑ってるももこ。笑いすぎとツッコミを入れるどれみ。奥山は溜息をつく。

そろそろ新しいお菓子を考えようと言う話になるMAHO堂。
ももこは蒸しパンを提案。おんぷは『いいんじゃない』と言う。はづきに材料を聞かれ、まず卵と牛乳と答えるももこ。



卵を取ったあいこ、どれみに牛乳を取ってと頼む。が、唖然。はづき達も唖然。と言うのもどれみが勝手に懸垂中だから。
何をしてるのか聞くあいこに梯子にぶら下がってると答えて、それは見れば解ると言われるどれみ。
何でぶら下がってるか聞かれて背を伸ばす為と答える。唖然な4人。
とりあえず後にしろとあいこに言われて、同時に牛乳を取る様に言われる。
それを聞いて、何かを思いつき牛乳を飲みだすどれみ。ももこに止められる。本人曰く背を伸ばす為。
おんぷの質問で明日の身体測定まで背を伸ばそうとしてると知って呆れる4人。
ぽっぷの成長著しく、このままだと抜かされるそうだ。背なんて一気に伸びる訳無いとツッコミを入れるあいこ。
ここで、新製品は背が伸びるお菓子なんてどうかと提案するどれみ。
が、魔法のアバウトさからして伸び方に問題がありそう・魔法が解けたらおしまい と問題ありそうなので却下。

帰って来た娘を呼び止めるなおみママ。バーゲンやってたから奥山のブラジャーを買ってきたと言う。これから暑くなるので余分にあった方がいいとのこと。
が、元気が無いのでどうしたのか聞かれる奥山。デザインかと聞かれNOと答える。本人はブラジャーしたくないそうで。
ママ曰く以前は運動する時に良いと喜んでたらしい。奥山の気持ちとしては、してるのが自分だけだから恥ずかしい。
当然、当人の成長が早いだけとママに言われ、ブラジャーしないと逆に胸が目立つとも言われる。
サイズが合わなかったら取り替えてくると言われブラジャーを渡される奥山。溜息をつく。


空までJumping開始。
そーして翌日。身体測定開始。5年1組2組男子女子共に合同(要は両クラスの男子女子と分けてやる)だそうで。
どれみ、背伸びしてゆき先生に注意を受ける。
かなえ、慎重に体重計に乗る。何してるのかとどれみに聞かれ、こうすれば少しは軽くなるかと思ってと答えるかなえ。
でも、ゆき先生にはどんな乗り方をしても、重さは変わらないとツッコミが入る。


すると、ドアの外にSOS接近。どうやら、ギャグをしに来たらしい。
サトジュン曰く、自分達には何時でもどこでもギャグをしないといけないと言う使命があるのだとか。
唯一乗り気じゃなかった大田、一応納得。
が、佐川がドアを開く前に勝手に開いた。待っていたのは鬼の形相の関先生。当然、逃げる3人。

唖然などれみ達。関先生も怒ってる。空までJumping終了。
というのも玉木がブラジャーをつけてきたから。フランス製と自慢して、関先生にも買う様に勧めるが没収される。
ついでにパッド入りのブラジャーは必要ないと言われる。

折角、お小遣いを溜めて買ったのにと落ち込んでると、目の前に巨乳登場。目玉が飛び出る玉木。
正体は加納のりこ。梅野ゆかりと松下あや羨ましそう。そんな事無いと謙遜するのりこ。嫌な感じと思うどれみ。同感な玉木。


おんぷはのりこよりスタイルが良い人が居ると言う。ソレは誰かと聞くのりこに奥山と答えるおんぷ。
おんぷ、奥山は背も高いし、胸もありスラリとしてスタイルのバランスが良いと絶賛。島倉も納得。


あや『確かにそうだね』と納得。ゆかりも『胸だけ大きければ良いってもんじゃないものね』と言う。
『私はそんな・・・』と照れる奥山を鋭い目つきで睨むのりこ。ここで関先生から、この後に他の学年の測定があるから早く済ませる様に注意が入る。『は〜い』な一同。


身長があまり伸びてないと落ち込み気味などれみ。胸囲の話でからかう小竹とこうじ。
女子に胸囲聞くのは失礼と怒るどれみ。むつもデリカシーが無いと怒る。
背が高くて力が強いから女じゃないと言う小竹。
どれみ、『奥山さんはれっきとした女の子だよ。胸だって大きいんだから!』と続ける。ズッコケる奥山。ニヤつく小竹。フォローミスに呆れるむつみ。

俯いて涙目な奥山。事態に気付いて困るどれみ。巨乳と連呼してからかう小竹とこうじ。とうとう泣き出す奥山。教室外へ逃亡。


指導室で関先生から事情聴取中の奥山。訳を聞きたがる関先生に何でもないと返す。
『何でもないのに泣く様な奴じゃないだろ。お前は?』と言われて本当に何でも無いと逃げていく奥山。どれみが謝ろうとするがまるで聞かない様に逃げていく。

で、保健室。どれみがやって来た。仕事していたゆき先生だが振り向いてビックリ。
どうしたのか聞かれて心に深い傷ができたと言うどれみ。取りあえず事情を説明。
ゆき先生曰く、恥ずかしかったからだそうで。『大丈夫。私に任せて』と言うゆき先生。?などれみ。

ここでアイキャッチ。


大丈夫と言われてもやっぱり気になるどれみ。ゆき先生がそう言ったなら大丈夫と励ますはづき。おんぷも身体測定の時の事を悔やむ。
ここで3年時代に居なかったおんぷとももこに、奥山が佐川に貶され泣いた話をするはづきとあいこ。
思い出して奥山さんだって女の子と同情するどれみ。何故泣いたか気になるももこ。どれみはゆき先生が恥ずかしいからと言っていたと言う。
この辺がスレンダーが普通に評価されるアメリカに居た帰国子女のももこにはイマイチ解らない様だ。
とにかく謝りに行く事にしたどれみ。後を追うはづき達。
実は上に居た小竹とこうじ。後を追う様に降りてくる。どうやら、そんなに気にしてるとは知らずにからかったつもりらしい。

ママ曰く奥山はまだ帰ってない。何時もならもう帰ってるらしい。寄り道してるのかと考えるあいこ。
どれみ、ショックで何処か遠くへ行ったと邪推する。はづきとおんぷは勿論ポジティブ。皆で探そうと言う話になってももこがナイスアイディアがあると

見習い服に着替える。そして魔法でどれみを犬に変える。


ももこの作戦とは忠犬どれみに奥山の匂いを追跡させる事。?などれみだったが急がないと奥山が遠くに行っちゃうかもと言われて焦って嗅ぐ。
見習い服を脱いだ頃には嗅ぎ終了したどれみ。どれみを連れて出発するももこ。
親友を完璧犬扱いしている事に唖然なはづき、ももこに一言言ったほうが良いと思うあいこ。おんぷはきっと悪気は無いと引きつり顔で弁護。


何とか奥山を発見したどれみ達。小竹の前で胸の話をした事を謝るどれみ。おんぷも保健室の一件を謝る。
奥山曰く怒ってないから謝らなくて良いそうで。『ホント?』と嬉しそうなどれみ。YESな奥山。
が、元気が無いと言うはづき。あいこも小竹達に言われた事を気にしてるんじゃないかと言う。
皆に胸を見られてる様で恥ずかしいらしい。ちょっと前まではそうでもなかったそうだ。
あいこも同調。幸治パパに未だにお風呂に誘われる訳だが、昔は嫌じゃ無かったのに何時の間にか嫌になったらしい。
ちなみにどれみは今でも渓介パパと混浴するらしい。ズッコケるあいこ。
はづきも同じ。着替えをする時にばあやが手伝おうとするそうで、昔は良かったが今は恥ずかしいらしい。
皆と違って変じゃないかと言い出す奥山。背と胸の事を恥ずかしいと言う。ももこ、ナイスバディは良い事。アメリカじゃ皆堂々としてると言う。
ここはアメリカじゃないと言う奥山。
おんぷは奥山が羨ましいと言う。と言うのもおんぷ自身、芸能界の同年代の子より背が低いと言う事でできない役もあるそうで。
背を伸ばしたくても横に伸びてはいけないと言う事で思うようにいかないとの事。
どれみもぽっぷに抜かれそうで努力してるが全然伸びないと言う悩みを告白。
奥山が背や胸で悩む様に自分達にも悩みはあると言うおんぷ。悩みの無い人なんて居ないと言うどれみ。はづき、あいこ、ももこも笑顔で見つめる。
奥山も『そっか』と納得顔。『そうそう』と言うどれみ達。『うん、そうだよね!』と続ける奥山。喜ぶどれみ達。

しかし、解ってるとは言いつつも本心はまだ曇っていた奥山。

翌日、冬用の厚手のジャンパーを着てきた奥山。それを見たどれみ達ビックリ。
本人曰く、これなら胸が目立たないから。暑いと心配するももこだが暑いのくらい我慢できると言う奥山。
明らかに顔は暑そうで汗もかいてる。汗の件を指摘しても『心配してくれてありがとう。でも大丈夫だから』と答えるだけ。困った様子のどれみとももこ。

すると、関先生が到着。ゆき先生も一緒。算数の時間なのに何でゆき先生が?な杉山とオグケン。
関先生によると、本日の算数は中止。ゆき先生が特別授業をするらしい。不安そうなクラス一同。

ゆき先生が持ってきた物体の正体は成人男性&女性の全体図。それぞれ恥ずかしそうだったり、引き顔だったり反応様々。
『これは大人の男性と女性の絵です。それぞれの特徴が解った人、手を挙げて教えてくださ〜い!』と言うゆき先生。

こうじが挙手してヒゲが生えると答える。『そうですね。ヒゲだけですか?』と誘導するゆき先生。そう言われて『足とかにも』と言うこうじ。
『スネや胸等にも個人差はありますが毛が生えます。そして声変わりして喉仏が出、筋肉も発達します』と何故か笑顔でポーズしながら言うゆき先生。
続けて、女性の方の特徴を質問するゆき先生。

次は杉山。女の人は髪の毛が長いと言う。が、ゆき先生に男性でも長くなると言われる。クラス一同に笑われる杉山。
続いて玉木が胸が大きくなると言う。
『そうですね。女性は胸やお尻が膨らみ、体が丸みを帯びます。皆の体もあと何年かのうちにこの絵の様になりますよ』と言うゆき先生。また、それぞれ反応するクラス一同。
『やだなって思っても、皆大人になっていきます』と言うゆき先生。


こうしている間にも大人の階段を上っていると語るゆき先生。
同時にどんどん上る人も居ればマイペースで上る人も居て、速さは人それぞれではあるが確実に大人への階段を上っていると続ける。

それぞれの反応でどよめく教室内。
関先生は小学校の頃、クラスの皆より随分背が高かったと体験を語る。その話に反応する奥山。『きっと大人への階段を上るのがすごく早かったんだろうね』と言う関先生。
ゆき先生は『私は背が伸びなくて悩んでいたわ。階段をゆっくりゆっくり上っていたのね』と言う。

『皆も自分と人を比べて、人とは違うからって悩んでる事があると思う。でも違って当たり前なんだ』と言う関先生。
ももこにアメリカではどうだったか聞く。
黒人の子、白人の子、自分とアメリカの学校には色んな人が居た。皆、色々違うところがあった。でも、皆は胸を張って生きてると言うももこ。
『そう。世界には色んな人が居て、皆違うところを持っているんだよ。ましてや大人になる速さなんて皆違って当然だ。
あと何年かしたら男子は髭を剃る様になるだろうし、女子はブラジャーを付ける様になるだろう。それは誰もが通る大人への階段だ。恥ずかしがる事なんか全然ないんだよ』
と言う関先生。じっと聞いている奥山。


そして、次は体育の時間。元気に飛び出す面々。奥山は一人ジャンパー姿で残っていた。
着替え終わったどれみとももこは気になる様子。
が、関先生の言葉を思い出しジャンパーを脱ぎ捨てた奥山。それを見て嬉しそうなどれみとももこ。


ボールを出してきた奥山に謝ろうとする小竹とこうじ。が、帰ったきたのはバスケットボールと『今日も勝たせてもらうから、覚悟しなよ!』と言う言葉。
嬉しそうな顔になる小竹とこうじ。
楽しそうにバスケを始める3人。2人に追いかけられる奥山の笑顔のカットで

〜おしまい〜

第11話『先生が止まらない!!』
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