第15話『きれいなお母さんは スキ? キライ?』
(2001年5月13日放送)
脚本:栗山緑 演出:五十嵐卓哉 作画監督:河野宏之

ナマズビール

前年全く同じ話数でやった母の日ネタ。
フレッシュプリキュアもそうですが母親ネタはやっぱり強い様で。
まさるのライバルもとい同族な長谷部たけしの話。
小学生であんなガチケンカする子は管理人のクラスには居なかった^^;
父親に先立たれた母子家庭の問題。
前半はちょいと重い話ですがどれみ達が上手いことフォローを入れてくれています。
特に長谷部と幼稚園児3人組の場面は笑えます。
何気に女子大生のどれみとももこ登場。
だけど、そうは見えねぇ〜!!

収録DVD

(13〜14話、16話同時収録)

アバンタイトル

母親とキャッチボール中の長谷部。
昼間の母親は好きらしい。が、夕方からの母親は大嫌いと言う長谷部。着物を着て化粧をする母親。


お絵かき中の1組の面々。今日は母の日。そう、お母さんの似顔絵である。
教室を見て回る関先生。去年、しおりの為にキレてへのへのもへじだったまさるもちゃんと描いてたりする。
関先生も今年は中々良いと感想をもらす。『別に』と素っ気無いまさる。関先生が行った後、自分の絵を見るまさる。


すると、前方の長谷部がまさるの絵を見て『何だその絵? お前マザコンか〜?』と言ってくる。
それを聞いて、茶化す長谷部の顔を殴るまさる。驚くクラス一同。


長谷部も負けじと頭突きで応戦。関先生が怒りに行こうとすると長谷部の絵が落ちてくる。その絵は去年のまさると同じへのへのもへじ。
自分の絵を踏んだ事なんか気にせず掴みあう長谷部とまさる。
と、ここで関先生から気が済むまでやれと言われる。そんな事言われてできるかと止める2人。情けないと言う関先生。
で、授業終了のチャイム。当然、関先生に職員室へデートに連れて行かれることになった2人。

で、サブタイトル。

事情は理解した関先生。でもって、2人に一週間トイレ掃除を言い渡す。嫌そうな2人に返事を求める。嫌そうに返事する2人。
で、関先生は長谷部にへのへのもへじを見せ、『これは何だい?』と聞く。それを見たまさる、ちょいと驚き。
お母さんに感謝をこめて絵を描く様に言ったと言う関先生。こんな絵になった理由を聞くが長谷部は答えない。実は見ていたりするどれみ達。


『焼けたで〜』と報告し、オーブンで焼いた物をもってくるあいこ。どれみの返事に元気が無いのでどうしたのか質問。
どれみが気になってるのは勿論、あの2人のこと。まさるにケンカを売る長谷部も中々やると思うどれみ。
おんぷに言い過ぎと窘められ、謝りながらケンカを生で見たからと弁解するどれみ。
と、ここでマジョリカがクッキーも焼いておいた方が良いと言う。すると、ララがはづき不在な事に気付く。4人曰くちょっと訳有りらしい。不思議そうなマジョリカとララ。

はづきはと言うと、どんな理由があるにせよ暴力は良くないとまさるに注意中。藤原には関係無いと返すまさる。
食い下がるはづきにこれは男と男の問題と言う。
暴力を振るうまさるなんて嫌いと言うはづきに嫌いで結構と返答するまさる。だが、案の定はづき涙目で怯む。


後退りしてるとボールと衝突。ボールを拾うと前方の草むらから聞き覚えのある声のボールの主が来る。そう、長谷部である。
『すいませ〜ん』と言った長谷部も『何だ、お前かよ』と言い出す。
そう言われてムッとしたのか拾ったボールを投げ捨てようとするまさる。怒る長谷部だが、まさるは元々嫌がらせのつもりだったらしくボールを返す。


すると、長谷部の後方から『たけし〜!』と母親がやって来る。『お友達?』と聞く母親にそんなんじゃないと返す長谷部。
長谷部はそのまま母親を連れて帰ってしまう。『どうも〜』と頭を下げる母親。頭を下げるはづき。今の人が長谷部の母親と気付いた様子。
あんな綺麗な母親が居て、絵がへのへのもへじな事をおかしいと思うまさる。
去年のまさると一緒で何か訳があると言うはづき。ちょいとばつが悪そうなまさる。笑顔になるはづき。


で、夕方のMAHO堂。誰か来る。むつみである。
母の日にケーキを贈るつもりらしい。ケーキを出すどれみ。おんぷ曰く母の日用に考えたケーキらしい。
可愛いとむつみも気に入った様子。予約してくれたら作っておくと言うあいこ。二つ返事で決めたむつみ。
ここで、むつみが長谷部のことで話したいことがあると言う。
長谷部とは家が近いと言う事で小さい時からよく知っているらしい。彼の家は父親が小さい時に交通事故で亡くなっているらしい。
なので、母親は夜は小料理屋をしながら長谷部を育てているらしい。


回想。楽しそうにプロレスの応援をするむつみと長谷部。長谷部ママも一緒に鑑賞中。
すると、『あら、もうこんな時間。じゃあ、おばさんこれからお店に出かけるけどゆっくりしてってね』と母親が退席。
『はい!』と答えてテレビのキャンディ伊藤を応援していたむつみは長谷部が落ち込んでいる事に気付いた。

なんでも、お店の支度を始めると急に無口になっちゃったそうで。理由は不明だが、それから何回か同じ事があったらしい。
そう語ってむつみは帰る。気になるどれみ。なら、これから行こうと言うのがこの5人。

お着替え。


長谷部親子の住むアパートへ到着。窓からは身嗜みを整える長谷部ママも見える。『OK。変身して様子を見よう』と言うももこ。どれみ達も同意。

が、コウモリな事にちょいと不満な様子のどれみ。夕方だしコウモリって可愛いと言うももこ。
はづきはバランスが取れないのかパニック中。あいこは頭に血が上ってクラクラ中。はづきもそうらしい。


化粧中の母親の後に来ていたりする長谷部。どうしたのか聞く母親に店で働くのを止めてと言う。
当然、お店を止めたら食べていけなくなると返答する長谷部ママ。他で働けば良いと言う長谷部。
『急に何言い出すの!?』と言う長谷部ママ。長谷部は前から思ってたらしい。
スーパーとか働くところは一杯あると言う長谷部に対し、無理言わないでと言う長谷部ママ。
と言うのも、その店は亡き夫と苦労して始めた店らしい。が、それは聞き飽きたと声を荒げる長谷部。
同時に化粧をして、本当は父親のことなんかどうでもよくて、客にチヤホヤされたいだけと言う。それを聞いた長谷部ママはショックを受け


電車が通っている最中、息子の頬を叩く。目を伏せるどれみ達。通り過ぎる電車。
長谷部は泣いて『母さんは俺より店の方が大事なんだ! 嫌いだよ! バカ野郎!』と言って何処かへ行ってしまう長谷部。
呼び止めようとするが無駄だった。
大変な事になっちゃったと言うどれみ。
『長谷部君のママはパパの分まで頑張って働いて長谷部君育ててるのにあま、あま、あま・・・』と何か言いたそうなももこ。
あま・・・が甘ったれかと聞いてみるはづき。
『そうだよ! 甘ったれだよ、長谷部君』と言うももこ。二手に分かれる事を提案するあいこ。

どれみ・ももこ組は長谷部ママを追跡中。長谷部ママは店に入っていく。
小学生じゃ入れないと困るももこ。すると、どれみが良いこと思いついたらしい。


『アルバイト?』と聞く長谷部ママ。『はい』と答えるどれみとももこ。どうやら魔法で成長したらしい。
が、店は見たとおり小さいのでアルバイトは雇えないと返す長谷部ママ。バイト代は安くてもいいと言うどれみ。
大学生か聞く長谷部ママに『はい、華の女子大生ッス』と答えるどれみ。どうして、この店でバイトする気になった理由を聞く長谷部ママ。
他にもバイト先は一杯あるとも言う。
どれみはこう言うお店の方が人生経験できるかなと思ったと返答。
『簡単に見えるかも知れないけど、酔っ払いのお客の相手もしなきゃならないし。苦労も多いのよ』と言う長谷部ママ。
この掃除してる仕草にあるヒントが隠されてたり。
まだ食い下がるももこだったが、親はここでバイトをするのを知ってるかと聞かれNOと返す。ならば止めなさいと言う長谷部ママ。
長谷部ママはこの仕事に誇りを持っているらしいが世間は違う。息子にも止めてくれと言われてるくらいと告白する。
他のアルバイトを探しなさいと言われ何も言えないどれみ達。


で、もう片方はゲームセンターで遊んでいたりする。長谷部ママがとっても良いママだったと言うももこ。
何とか仲直りさせる良い方法が無いかと考えるどれみ。『それなら、私に良い考えがあるわ』と言うはづき。


『そこの少年!』と長谷部を呼び止めるはづき。長谷部が振り向くと易者が暗闇から笑いながら姿を現した。ビビる長谷部。
勿論、易者ははづきである。秋谷さん、キャラ違いすぎ^^;
『俺の事?』と聞く長谷部。そうと言いつつ、お母さんの事で悩んでいないかと尤もらしく言うはづき。
どうして分かったのか気になる長谷部。そんな事は朝飯前と言い、良かったら占ってやると言うはづき。
が、金がないとその場を去る長谷部。慌てるはづき。今日は暇だからタダで良いと言う。となったらやってもらう事にした長谷部。


自分の母が小料理屋をやってるんだけど、自分は止めて欲しいと思ってると本音を話す長谷部。どうすれば良いのかなと言う。
はづきは長谷部ママの働いてる姿を覗いてみる事を勧める。その方法を聞く長谷部。
『ホニャララホイホイ、ホニャララホイ!』と怪しいダンスをするはづき。
『ホニャララ?』な長谷部に『出ました!』と素の声で言う。
続けて『この先に公園があるじゃろ? そこで虐められてる亀を助けなさい』と言うはづき。
『亀?』な長谷部。『さすれば道は開かれる!』と言うはづき

ここでアイキャッチ。



浦島太郎じゃないので亀なんか虐めてる奴が居る訳が無いと思う長谷部だったが・・・居たりする。
長谷部が追い払ったら逃げていく、見覚えあるいじめっ子3人。
で、亀を眺めてるとどれみが顔と手足を出してお礼を言う。亀が喋ったと驚く長谷部。

はづきが上空から『どれみちゃんが乙姫様になれ〜』と魔法を使う。

乙姫に変身するどれみ。自分は夢でも見てるのかと思い出す長谷部。これは夢と認めるどれみ。
夢と納得する長谷部だったが、何時の間に自分が寝たのか考えて?状態。
『細かいことゴチャゴチャ言わないの、これからあなたのお母さんが働いているところを見せてあげま〜す』と言うどれみ。

魔法で自分と長谷部をハムスターに変えるどれみ。長谷部驚きまくり。んで出発。はづき達は先回りする事に。

走って来て疲れたどれみに声をかける4人。当然ハムスター化。
誰か聞く長谷部に家来のタイやヒラメと答えて誤魔化すどれみ。『おいおい』な4人。

長谷部ママの店で大笑いする渓介パパと幸治パパ。『お父さん(ちゃん)』と言って長谷部に怪しまれる。またも、これは夢だからと誤魔化す。

渓介パパ、あいこを1人にしてる事を心配する。幸治パパに言うとあいこの様子が変と言う。
と言うのも、ミミ〜としか言わないらしい。そう聞いて、どれみもドドしか言わないと思い出す渓介パパ。笑うしかないどれみとあいこ。
ここで幸治パパ、あんな生意気なブサイクより女将さんにお酌してもらった方が良いとか言い出す。
これにはあいこキレる。襲撃しようとするがどれみが止める。
が、長谷部ママは嘘と見破る。何でも、幸治パパは酔うとあいこの自慢ばかりしているのだとか。そう聞いて赤面あいこ。笑顔などれみ達。


すると、誰かが来る。関先生だ。『関先生』と言って何で知ってるのか聞かれる5人。またも夢と誤魔化す。


昼間、長谷部が描いた絵を見せる。関先生に立ってるのもなんだからと着席を進める幸治パパ。
自分も少し頂こうかなと言う長谷部ママ。珍しいと思う渓介パパ。何かあったのか質問。
息子に店を止めろと言われた事を明かす長谷部ママ。店で働くのを嫌がってるみたいとも言う。
この店が出来た経緯を知っている事を確認する幸治パパ。認める長谷部ママ。


料理は上手いし、こんな雰囲気の良い店止められたら困ると言う幸治パパ。
今度、自分から話すから長谷部を連れて来いと言う渓介パパ。落ち着く様に言う関先生。
長谷部が何故、ここで働くのを嫌がるのか気になる。自分が化粧してお客さんの相手をするのが嫌みたいと答える長谷部ママ。
あの歳の子供の心は非常にデリケートと理解を示す関先生。同時に長谷部ママの働く姿を見れば考えも変わると思うと言う。
それは無理だと思うと言う長谷部ママ。この店へ来るのを嫌がってるそうだ。
渓介パパ曰く、何年か前までは来てたらしい。店の壁に置かれている椅子に座ってよくご飯を食べていたらしい。

その椅子を見てまだ置いてあったと思う長谷部。母親の絵を描いて渓介パパに褒められた事を思い出す。複雑な表情の長谷部。

3年前、長谷部が居る時に酔っ払った客に抱きつかれた事があり、その時に長谷部が客に手をあげたらしい。

長谷部を抑えながら客に謝る長谷部ママ。長谷部にも謝る様に言う。何で自分が謝らないといけないと言う長谷部。
いいから謝る様に言う長谷部ママ。泣きながら謝る長谷部。この一件以来店に来なくなってしまったらしい。


止めたいと思ったことは何度もあったらしい。
でも、その度に長谷部パパの『たけしを、店を頼む』と言う最後の言葉が頭を過ぎるそうで。その件を聞いて電話台から逃げる長谷部。
何とかどれみが押さえ込み『逃げちゃダメだよ、お母さんの思いを最後まで聞いてあげて』と言う。
長谷部とこの店を支えにここまで頑張ってきたのにと辛そうな長谷部ママ。


すると、来客。慌てて隠れるどれみ達。涙を拭っていらっしゃいませと言う長谷部ママ。
『お、美人のママさんじゃないか。酒くれ! 冷で』と言う客。
関先生を見て『お〜、こっちの姉ちゃんも綺麗じゃねぇか』と絡む。他の客には迷惑をかけない様にお願いする長谷部ママ。
が、フラついて壁際まで行く客。近くにあった椅子を倒して『ふざけるな! 客に対してなんだその口のきき方は!?』と言う客。
これには渓介パパ、幸治パパ、関先生も構える。


が、先に手を出したのは長谷部ママ。酒を客の顔にぶちまける。
そして『ふざけてるのはどっちだい? その椅子は私の亭主が息子の為に買った大事な椅子なんだ。
それを倒すなんてどういうつもりだい。とっとと出ていきな!』と言う。帰っていく客。唖然な3人。カッコイイと思うどれみ達。


椅子を起こしながら謝る長谷部ママ。見てて惚れ惚れしたと言う関先生。伊達に何年も店やってないと言う渓介パパ。
椅子を撫でながらホントに大事な物ですからと言う長谷部ママ。
長谷部はもう座れないけど、何時か店に来てくれるまで大事にとっておこうと思ってるそうで。『母さん・・・』と言う長谷部。

で、MAHO堂。接客中のどれみは長谷部を発見。『長谷部くん?』と言われビビる長谷部。
母の日のケーキを買いに来たのか聞かれ認める。一緒に作らないか誘うどれみ。


小鳥の気持ち開始。店の奥に連れてこられた長谷部。まさるを発見し『矢田!』と言う。『げっ長谷部!』と言うまさる。
やっぱ帰ると言う長谷部。『お前不器用そうだからな、ケーキ作りは無理だろう?』とからかうまさる。
またもケンカムード。慌てるどれみとはづきだが、ムッとする長谷部にまさるはどっちが上手く作れるか勝負しようと言い出す。
受けて立つ長谷部。面白い展開になってきたと言うあいこ。

最初は張り合いながらも後半はお互い真剣に作ったまさると長谷部。良い感じに出来上がった。それを見るどれみ達も嬉しそうである。

そして、その日。長谷部は店にやってきた。勿論、カーネーションとケーキを持参して。


『たけしが作ってくれたの?』と聞く長谷部ママ。『うん。春風達に手伝ってもらったけど・・・あとバカ矢田』と言う長谷部。
友達か聞かれ認める長谷部。『ありがとう』とお礼を言う長谷部ママ。
『あのさ・・・この間は酷い事言ってゴメン』と言う長谷部。堪えながら『うん』と言う長谷部ママ。
『俺さ、またここに夕飯食いに来ても良いかな?』と聞く長谷部。涙目で『うん』と答えて頷く長谷部ママ。

『ありがとう母さん』と長谷部が言って『たけし』と長谷部ママが言う。その後、カットはケーキのアップになってフェードアウトし

〜おしまい〜

第16話『おいしいだけじゃ、ダメ!?』
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