第16話『おいしいだけじゃ、ダメ!?』
(2001年5月20日放送)
脚本:成田良美 演出:伊藤尚住 作画監督:なかじまちゅうじ

演歌聞かせて!

第2回パティシエ試験の話。
今回は第1回のマジョミラーと共に1話に出ていたマジョサリバンが試験官。
中々面白い手法で挑戦してきます。
さりげなーくハナちゃんとの面会日。
これが話の中でも活きる訳で。
久々にルピナスの子守唄登場。
おんぷの演歌を聴きたかった人多数。

収録DVD

(13~15話同時収録)

アバンタイトル

『もう少し』とどれみが、『頑張って』とはづきが、あいこが『いけぇ~!』言うその先にはシュークリーム。膨らむのを待っている様だ。
が、ある程度膨らんだところで萎んでしまった。それを見て『どうしてシューが膨らまないの!?』な5人。

お客さんを送り出した後、店を閉めるMAHO堂。作ったお菓子はほぼ完売と言う事に驚くララ。
どれみ達曰く、お菓子作りの腕が上達したらしい。作れるお菓子の種類も増えて、美味しいと評判だとか。


が、マジョリカから今夜はパティシエ試験と言う事で怒鳴られる。
マジョリカによると今回の試験官であるマジョサリバンは試験官魔女の長で滅多に笑わない気難しい人らしい。
と言う訳で油断はいけないと忠告する。分かってると言いながらも笑うどれみ。他の4人も顔は嬉しそう。
それを見て緊張感が無いと嫌そうなマジョリカ。5人がニヤニヤしてる理由。それは今日がハナちゃんの面会日ですから。

で、サブタイトル。

女王様の城では試験の内容を変えたいとマジョサリバンが女王様に申し出ていたり。
自分なりの方法で魔女に相応しいかテストしたい様で。OKする女王様。お礼を言うマジョサリバン。


で、夜。見習い服に着替えるどれみ達。絶対合格する様に言うマジョリカ。『しっかりね』と言うララ。『わかってるって!』などれみ。で、出発。


ハナちゃんと再会するどれみ達。
どれみ、はづき、あいこ、おんぷの4人がハナちゃんを取り合うのでももこ『ちょっと、みんな。ハナちゃんが潰れちゃうわ~』と慌てる。
謝るどれみ。マネするハナちゃん。そんな様を見ては笑顔にならざるを得ないマジョミラー。

『会っていられる時間が短いと思ってつい』と弁解するどれみ。
『パティシエ試験がなければもっとゆっくりできるんだけど』と言うはづき。遅れない様に早めに行かないとと言うももこ。
と、ここでマジョミラーがパティシエ試験は魔女幼稚園に置かれているクロックフラワーが6つ咲いた時に始まるとのこと。
人間界で言うと花1つ30分というところだとか。何て話してると3つ目が咲く。
5つ咲いた時に出発すれば丁度良いと考えるおんぷ。それまで一杯遊ぼうと言うどれみ。


と言う訳でハナちゃんと遊ぶどれみ達。プリンをあげたり、でんぐり返ししたり、ボールで遊んだりと楽しむどれみ達。

と、魔女幼稚園の物陰に誰かが居る。見覚えのあるその誰かはクロックフラワーに魔法を使う。すると、開いている花が閉じてしまう。そして、誰かは退却。


ついに5つめの花が咲いた。当然、先ほどの話は知らないどれみ達。残念そうなあいことおんぷ。また、プリンを作って持ってくるからと言うももこ。
そして、どれみ達は出発。ハナちゃんもマジョミラーに抱かれ笑顔で見送る。
楽しかったと言うはづき。思ったより沢山遊べた気がすると言うおんぷ。『元気充電! 満タンだよ!』と言うどれみ。
『この勢いで試験も合格や!』と言うあいこ。『オー!』な5人。


で、試験会場に着くがだーれも居ない。場所を間違えたかと思うあいこ。
前のパティシエ試験もここだったのでそんな筈ないと言うおんぷ。すると、誰かが鍋をお玉で叩いて大きな音をたてる。ビビるどれみ達。


そこには懐かしい面。モタとモタモタ。試験の手伝いと答えるモタモタ。今回の試験官のマジョサリバンは上司だと言うモタ。
マジョサリバンは何処に居るか聞くももこ。とっくに帰ったと答えるモタ。唖然などれみ達。
帰った理由を聞くどれみ。どれみ達が遅刻したからと言うモタモタ。試験はクロックフラワーが6つ咲いた時・・・なのだが既に8つ咲いている。
向こうのクロックフラワーが5つ咲いた時に出て来たので当然驚くどれみ達。遅刻は遅刻と言うモタモタ。
マジョサリバンの家を聞くももこ。再試験をお願いするつもりの様だ。が、行っても無駄らしい。
モタによればマジョサリバンは試験官魔女の中で一番厳しいそうで。試験のやりなおしなんてしないと言うモタモタ。あんぐりなどれみ達。

振り向いて女王様の不在を告げるマジョリン。何処へ行ったか聞くおんぷ。
答える必要は無いと返すマジョリン。用があるならまた日を改めて来る様に言う。困り顔のどれみ達。


試験に遅刻した事にご立腹なマジョリカ。落ち込みながらも自分達にも訳がわからないと言うどれみとあいこ。
訳分からんでは済まないと怒鳴るが、ララに口封じされるマジョリカ。飲み込んで、もうお前達なんか知らないと続ける。そして、2階へ逃亡。
『テストって普通、遅刻して受けられなかったら0点よね?』と言うはづき。0点=不合格と思うどれみ。
前の試験は追試があったが、パティシエ試験にも追試はあるのかと考えるあいことももこ。5人しょんぼり。

すると、お客さんがやって来た。
『おや? ここはお菓子屋さんだろ~? 入ってきた客に一言も無いのかい?』と言う客。答える様に『いらっしゃいませ』と言うどれみ達。



所望の品を聞くももこ。老婆はシュークリームを注文。
が、シュークリームは一度挑戦して焦がしてしまい失敗。一度も成功していないらしい。
シュークリームを1つ所望らしい。『1つだけですか?』と聞くおんぷ。『そう1つ。1つじゃダメなのかい?』と言う老婆。
『いえ、そんな事無いですけど・・・』と答えるももこ。『ひょっとしてシュークリームが無いのかい? お菓子屋なのに』と言う老婆。
頭をかきながら認めるどれみ。残念そうに帰っていく老婆。
わざわざMAHO堂まで買いに来てくれたかも知れないと言うはづき。悪い事したと思うももこ。
シュークリームは成功した事ないからしょうがないと言うどれみ。できないからお客さんに帰って貰うのは何か情けないと思うあいこ。このまま諦めるなんてイヤと言うおんぷ。
と言う訳で帰る老婆を呼び止め、少し待ってもらえば美味しいシュークリームを作ると言うどれみ。


結局、老婆も待ってくれることに。調理中のどれみ達。順調に手順を踏んでオーブンで火を通すことに。あと20分焼けばOKとのこと。

ミルクティを出すはづき。シュークリームは間もなくできあがるので暫くお待ちくださいと言う。『そうかい。そりゃ楽しみだ』と言う老婆。

で、時間が来たので開いてみる。だが、膨らみすぎて皺が無い。これは失敗である。困る5人。

ここでアイキャッチ。



何が悪かったか考えてみる5人。やり方は間違ってない筈と言うももこ。
はづきとあいこに無塩バター40グラムと薄力粉50グラムの分量を確認。共に間違ってないらしい。
で、卵2個。『卵・・・2個!?』と驚くどれみ、慌てる。どうやら卵3個入れたらしい。謝るどれみに呆れるはづき達。
済んでしまった事は仕方ないと言いつつ、どうするか聞くおんぷ。もう1回生地から作り直すしか無いと言うももこ。


と言う訳で事情を説明。老婆の返答は待つ。美味しいシュークリームが食べられれば良いらしい。
絶対、美味しいシュークリームを作ると言うどれみ達。が、帰り際に老婆が溜息をつく。
待ってるだけじゃ退屈と考えるはづき。自分が話し相手をすると言うあいこ。退屈させない様、交代でお世話しようと言うどれみ。皆同意。

パラソルを設置するあいこ。眩しくないか確認。大丈夫とのこと。
良かったと喜んだ後、老婆に何処から来たか質問するあいこ。すると、来客。老婆に断りをいれ接客に向かうあいこ。

2階。窓の外を見ながらパティシエ試験がホントに不合格になったのかと思うララ。これからどうするかマジョリカに質問。
考え中と答えるマジョリカ。ララ、客が居る事に気付く。見てると、老婆もこっちを見て来たので慌てて隠れる。

あいこは接客を終え戻る。が、外には居ない。見回してみるとあいこビックリ。老婆は店の奥に入っていってたりする。

当然、MAHO堂の秘密がバレる可能性があるので慌てて追いかけて止めるあいこ。老婆は探検のつもりだった様で。
勝手に入ったら困ると言うあいこ。老婆はじっとしてるのが退屈だったらしい。あいこ、ちょいと考えて本場大阪のコントを見せる事にした。

疲れて、厨房へ戻ってきたあいこ。なかなか笑わなかったらしい。
どうかしたか聞くはづきに何でもないと答えつつ状況を聞く。これからオーブンに入れるとこらしい。で、オーブンに突撃。


生でhalf pointを披露するおんぷ。感想を聞く。今時の歌はよく分からないと答える老婆。演歌をリクエストする。
が、一応アイドルなので演歌は厳しい(というかやりたくない)らしい。悪かったねと謝り、無理強いはしない老婆。
残念と言う言葉を聞いて店の奥に一旦引っ込むおんぷ。入れ違いではづきがやってくる。

はづきが持ってきたのは毛布の様な物。それを老婆の足にかけてあげる。風邪をひいてはいけないと言う気遣い。
驚いた様子の老婆。何か?と聞くはづきに『いや・・・』と言う老婆。おんぷの行方が気になるはづき。が、ビックリ。

何と、おんぷが着物姿でマイクを持って戻ってきた。『女の人生港町。瀬川おんぷ、心を込めて歌わせて頂きます!』とおんぷが言って歌おうとしたところで

焼き時間終了。あああああああああああああああ、おんぷちゃソの演歌が~~~~~~。

一方、シュークリームは大成功。
戻ってきたおんぷは老婆が笑わなかったから喜んでくれたのかよく分からなかったと言う。が、はづきは只管に感動中。

どれみはシューが出来たとはづきとおんぷを呼ぶ。すると、ももこが大声をあげた後、オーブンの蓋を閉めてと言ってくる。
シューを見るとさっきまで膨らんでいた物が萎んでしまっていた。
ももこによると、すぐにオーブンを開けたから。膨らんだ後に乾燥焼きをしないと生地に残った水分で萎むそうで。
落ち込むどれみ達。ももこはもう一度トライと言う。

ばつが悪そうに紅茶のおかわりを要るか聞くどれみ。『いいえ、もう結構よ』と老婆に言われ落ち込む。何を話せばいいのか困るどれみ。


すると、老婆が花を見ていることに気付いた。『花、お好きなんですか?』とどれみに聞かれ『えっ!? あぁ、まぁね』と答える老婆。
そう聞いて、もっと近くで見せてあげる事にしたどれみ。繫縷とマーガレットを紹介する。
そして、ついでにルピナスを紹介し、花言葉が母性愛と教える。どれみが一番好きな花らしい。
その理由を聞く老婆。この花を見るとハナちゃんの事を思い出すからだとか。
ハナちゃんと言うのは赤ちゃんで前に世話していたと話すどれみ。
一緒に笑い、泣き、怒ったりで毎日大変だったけどとても楽しかったと語る。
ハナちゃんが大きくなっていくのがとても嬉しく、母親みたいな気持ちになれ自分も一緒に成長できたんじゃないと思ったとのこと。
離れ離れだけどハナちゃんも頑張ってる。だから、失敗しても落ち込んでも自分も頑張ろうと思うと言うどれみ。黙って聞いている老婆。



乾燥焼き終了。開けても萎まないシュークリーム完成。要するに成功! 大喜びなどれみ達。
苦労した甲斐あってメッチャ嬉しいと言うあいこ。皆で力を合わせたからできたんだと思うと言うはづき。『ビバ友情パワーだよ』と言うどれみ。
喜ぶのはまだ早いと言うおんぷ。カスタードクリームを入れて早くおばあさんを喜ばせようと言うももこ。頷く4人。
そんなやり取りを実は見ていたりする老婆。で、パティシエポロンで『おばあさんが何時までも元気であります様に』と仕上げの隠し味!


食べる老婆。不安そうなどれみ達。ももこが感想を聞いてみる。
口を拭って『こんな優しい味のお菓子を人間が作れるとは・・・』と言う老婆に驚くどれみ達。
続けて『人間界へ来たのは数百年ぶり。わざわざ出向いたのは無駄では無かったようですね』と言う老婆。
唖然などれみ達。すると、やってきたマジョリカ『あなたはマジョサリバン様!』とビックリ。当然、どれみ達驚く。


そう、この老婆こそ第2回パティシエ試験試験官のマジョサリバンだったのだ。正体を現す。どうしてここに?と聞くおんぷ。
ルピナスの子守唄開始。
今回の試験はお菓子作りだけでなく持て成しの心も試させてもらったと言うマジョサリバン。
ただ美味しいお菓子を作るのが良いパティシエとは限らないと言う考えの下、普段のどれみ達を見たかったそうだ。
当然、クロックフラワーに細工して遅刻させたのもこの人。女王様に許しを得たのもこの一件である。
自分達が遅刻した訳では無かったと気づいたはづき。
『たった1人の為にたった1つのシュークリームを作る心、そして待たせる者への気遣い。悪くなかったです』と言うマジョサリバン。

そう、合格である。喜ぶどれみ達。投げられるマジョリカ。マジョサリバンが話を続けたので墜落。
『但し、シュークリームの味は悪くなかった。しかし、努力次第でもっと美味しい物を作れる筈です。これからも腕を磨く事を怠らない様に。いいですね?』
と言うマジョサリバン。『はい!』と言うどれみ達。


これから、どれみ達が合格した事を女王様に伝えに行くらしい。
と、ここでももこがマジョサリバンを呼び止める。待たせたお詫びにとキャンディーを差し出す。驚いた顔のマジョサリバン。


『またのご来店をお待ちしてます!』と頭を下げるどれみ達。
『あなた達を魔女にしたいと言う女王様のお気持ち、分からないでもないな』と笑うマジョサリバン。皆が驚いた頃には風と共にもう姿を消していた。
そう、滅多に笑わないマジョサリバンが笑ったのだ。驚き顔の笑うどれみ達。すると、お客さんが来たので接客に向かうどれみ達。

そんな店の一角にはルピナスの花。風に揺れるルピナスのアップ。ルピナスの子守唄終了と共に白くフェードアウトし

~おしまい~

第17話『因縁のライバル!! 春風対玉木』
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