第34話『よみがえれ! 伝説のお菓子』
(2001年9月30日放送)
脚本:影山由美 演出:五十嵐卓哉&廣嶋秀樹 作画監督:川村敏江

ブサイクなマジョリカ

第4回パティシエ試験の話。
今回の試験官は冒険家のマジョスローン。
合間にレシピ日記の新展開などがあって11話も開いているので久しぶりのパティシエ試験話。
現実でも歌の歌詞などになるエルドラドに纏わる話。
今日から友達初使用。

収録DVD

(33、35~36話同時収録)

アバンタイトル

自称・数々の苦労を乗り越えある場所に辿り着いた探検家衣装のどれみ達。
その部屋には究極のお菓子が置かれていた。どれみは台座から取り上げるが、そしたらば台座が沈んで仕掛けが作動。
どれみ達は崩れる床と一緒に叫びながら転落。でOP。


ハナちゃんを寝かしつけたどれみは皆が待ってる店内へ戻る。
それを聞いて今夜は4度目のパティシエ試験と言う事で気合を入れると叫ぶマジョリカ。当然、ハナちゃんの事があるのでどれみ達に注意される。謝るマジョリカ。


で、はづきは今度の元老院魔女はどんな人か質問。
マジョリカによると名はマジョスローンで元冒険家で大魔女博物館の館長らしい。その経歴から勝手にクールでカッコイイ魔女の姿を妄想するどれみ達。
カッコイイとうっとりのあいこ、おんぷ、ももこ。はづきに至っては冒険の話とか聞きたいとまで。

それを聞いたマジョリカは試験を受けに行くんだとキレるがやっぱり注意される。そんなこんなで魔女界へ出発。

で、サブタイトル。


いよいよマジョスローンに会えると楽しみなどれみ達。だが、誰も居ない。だが、声が聞こえたのでその方向を見ると誰かイスに座ってる。
どう見ても寝てる。寝てると繰り返すどれみ、はづき、あいこ。この人がマジョスローンかと思うおんぷとももこ。
でも、イメージとは全然違うポッチャリなので信じられないどれみ。なんて話してると魔女起床。
『あなた達ね、呪いの森から帰ってくる事ができた魔女見習いと言うのは』と言う。で、立とうとしたらギックリ腰。
心配するどれみ達。何でも最近腰の調子が良くないとのこと。


ここでどれみ達はマジョスローンなのか聞いてみる。返答はYES。イメージ崩壊。ガックリなどれみ達。
で、マジョスローンから課題提示。本日のお題はエルドラドのお菓子。?などれみ達。エルドラドが分からないどれみ。
世界の何処かにある何もかもが金でできた国と聞いた事があると言うはづき。だが、ソレはマジョスローンによると人間達の勝手な伝説。本当のエルドラドは魔女が造った物とのこと。


昔、魔女界を捨て新しい理想郷を求めて出て行った魔女達が居た。
魔女達は力を合わせ最後の魔法を使ってエルドラドでは魔法が使えない様にした。
魔法の力に頼らず豊かで幸せに満ち溢れた国を作る決心をし作り上げられたのがエルドラド。


と言う訳でマジョスローンも魔法を使わずに冒険へ出なければならなかった。長く険しい旅だったが到着。
で、入り口で跪いてると階段を容器を持った少女が下りてきた。その時、疲れ果て弱りきったマジョスローンに金色に輝くお菓子が与えられた。


その美味しさと言ったらとウットリなマジョスローン。もう一度食べたいとのこと。
どんなお菓子か問うどれみにとても言葉では言い表せないと返答するマジョスローン。それじゃ分からないと困るあいこ。
味を問うおんぷ。今まで一度も食べた事が無い美味しさと返答(ry。 
続いて、はづきがどんな形だったかと質問。絵にも描けない素晴らしさと返(ry。
全然分からないと言うどれみ達。でも、どんなお菓子でも作ると言うのがパティシエ試験とマジョスローンはマジの様子。図星で言い返せないどれみ達。
それじゃ楽しみにしてると立ち上がって腰を痛めるマジョスローン。本日はマッサージの予約があるので帰るまでにお願いと言って去っていく。
声をかけようとするが行ってしまった。困るはづき。これじゃどんなお菓子を作れば良いか分からないと言うももこ。
ここでマジョスローンが大魔女博物館の館長だと思い出すあいこ。ソコへ行けば手がかりがあるかもと気付いたどれみ。


と言う訳で到着。巨大な博物館の入り口には館長であるマジョスローンの像。絵に見惚れたり、石造の真似をしたり、箒に見入るどれみ。
その度、皆に注意され、ももこに呼ばれ、あいこに強制連行される事に。

はづきとおんぷが本で調査しようとしてる間も本を読んで寝てしまい2人にムッとされるどれみ。しかし、大魔女博物館の広い。奥にもまだスペースが。


マジョスローンが本当にエルドラドを見つけたならソレに関係する物がある筈と考えるはづきとおんぷ。
どれみが疲れてるとももこは一枚の絵を気にする。エルドラドの絵かと思うはづきとあいこ。文字が描いてあるが読めない。
ならばとマジカルステージ。『エルドラドの事を教えて』と願う。



すると探検家衣装になったどれみ達。服が変わっただけ何も変わらないと思うどれみとももこ。
すると、あいこが絵から女の子が消えたと気付く。『ホントだ~』と言うはづき。微妙に怯えてるはづきとももこ。
ここでどれみは『ねぇ、皆。こんなの無かったよね?』と新しい道に気付いた。すると、通路の中に人影を発見。
追いかけるどれみ達。はづきとももこはマジョリカの呪文を唱えながら2人で抱き合い追跡。
『あんたに聞きたい事があんねん!』とあいこが追いかけるが少女の居るところは空中だったり。気付かずに落ちていくあいこ。
どれみとおんぷは何とか止まるが、はづきとももこに追突され結局4人とも落下。

助かったかと思うどれみだが、あいこから安心するのはまだ早いと言われる。起き上がったどれみビックリ。何時の間にか崖の間をトロッコで走ってるから。


こう言うときは魔法と考えたどれみ。『あ、そっか』と言うあいこ。早速、魔法で止めようとするどれみだが全く止まる気配が無い。
マジョスローンの冒険と同じ体験をしてるのかもと考えるはづき。エルドラドでは魔法が使えないと言う件を思い出すあいこ。だから、自分達も魔法が使えないと言うおんぷとももこ。


しかもこう言う時に限ってレールが無かったり。絶叫するどれみ達。為す術無く看板を突き破り崖下へ墜落。


その下は川でトロッコが小船代わりになり何とか助かった。もうダメかと思ったと言うどれみ。安心するのはまだ早いと言うおんぷ。
映画だとこう言う先には・・・と考えるはづき。その心配通り滝が待っているZE!
叫ぶどれみ達。『やっぱ私って世界一不幸な美少女だ~!』と言うどれみを筆頭に墜落していく5人。

ここでアイキャッチ。


トロッコは破損した上に浸水。乗っていたどれみ達は蔓を掴んだあいこにぶら下がる形で何とか助かった。ホッとするどれみだが安心するのはまだ早いとはづきに言われる。


結局、蔓が切れて近くの崖にあった気に激突。
痛がるどれみに『酷い目にあったわね』と言うおんぷ。『でも、エルドラドに行けば』と言うあいこと『お菓子の作り方が分かるかも』と続けるももこ。
『だ、大丈夫よ。マジカルステージを信じましょう』と言うはづき。

すると、草を踏む音が聞こえる。木の裏から覗いてみると少女の人影がジャングルの奥へと行くのが見えた。
後を追うが人影の足は速く結局逃げられてしまった。『お菓子を作るだけなのに、この苦労は一体』と言うおんぷ。
魔法が使えればと言うももこ。はづきはマジョスローンと同じ道を辿るのが大切と言ってダウン。

『そうだとしても、もうダメ』と倒れながら言うどれみ。すると、その上にジャングルでは見慣れた物体が落ちてきた。
4人と思ったのか『だから』と言うどれみだが目が合ってヘビに威嚇される。『ヘビ~!!!』と大声を上げるどれみ。
『ヘビ?』と目が点のはづき、あいこ、おんぷ、ももこ。ヘビに巻きつかれパニックで走り回るどれみに追いかけられ逃げる。

結局、崖まで追い詰められる。だが、どれみは止まる気配が無いので絶叫。と思いきやどれみズッコケる。
しかも、ヘビは飽きたのかどれみから逃げて行く。『なんだかスゴく怖い目にあったような』と言うどれみ。心配するおんぷ。


『何とか』と顔を上げて答えると向こうの崖にさっきの少女が居た。少女はそのまま逃げていく。
何とか向こうへ渡る方法は無いかとおんぷが考えてるとはづきがあるにはあると恐る恐る指を指しながら言う。その先には吊り橋。
思い切って渡るしか無いと言うどれみ。同意の4人。が、映画だとこう言う橋って心配するはづきの心配通り吊り橋は崩壊。
何とか渡りきったどれみ達。その先には大きな洞穴が。

中はクリスタルで出来ておりかなーり綺麗。皆が目を輝かせてると



『皆、見てみて。ほらコレ綺麗だよ』と言うどれみ。その手には水晶でできた可愛くないマジョリカ。
ソレどうしたと聞くももこ。台の上に置いてあったと答えるどれみ。理由を話すと同時に沈む台座。ビビる4人。
すると、入り口が格子で封鎖され台座の向こうに巨大な水晶の塊が落下。追いかけられるどれみ達。
『そやからそんなん勝手に動かしたらアカンねんて~』と怒るあいこ。『すいませ~ん』と謝るどれみ。
こんな時、映画だったら何か良い手が閃くと言うはづき。その通りももこが滝の奥に道を発見。水晶の塊は通過できずに止まる。

あいこからどれみに置いてある物に触るの禁止令が出る。『はい』と言うどれみ。すると、その前に出口らしき穴。

出たらばソコはエルドラド。見惚れるどれみ達。

その後、中を探索。今はこんな感じ。だが人気は全く無い。


『お待ちしておりました』と上の方から声が聞こえる。見上げるとソコにはどれみ達より少し大きいくらいの少女が1人。
金色に輝くお菓子が乗った器を持ち『ようこそエルドラドへ』と降りてくる。『あなたは?』と言うどれみに
『魔女界を出て、このエルドラドを気付いてから数百年。仲間は年を取って次々に亡くなり、今では私1人になってしまいました』と言う少女。
『さ、召し上がれ』と差し出される黄金のお菓子。『コレがエルドラドのお菓子!』と言うどれみ。嬉しそうなはづき達4人。
『何時か誰かが苦しい道のりを超えてエルドラドを尋ねてくださった時、その疲れを癒していただこうと思って作り続けたお菓子です』と言う少女。目がウルウルのどれみ達。
と言う訳で頂く事に。美味しい。どれみ曰く今までの苦労が吹き飛んじゃう感じ。同意の4人。


嬉しそうな少女。
『私は1人になってしまいましたが、命ある限りこのエルドラドを守っていくつもりです。だから・・・忘れないでくださいね。エルドラドの事を、そして私や私の仲間達の事を』と言う。
『忘れないよ。忘れないよ!』と言うどれみ。涙目で『絶対!』と続ける。『ありがとう』と返す少女。


涙を拭って顔を再び上げるとそこは大魔女博物館。少女も絵に戻っていた。
自分達がホントにエルドラドに行ったのかと思うおんぷ。マジカルステージの見せた幻かと思うはづきとももこ。考えるあいこ。
どっちでも良いと言うどれみ。『何だかさ、出来そうな気がしない? エルドラドのお菓子』と言うどれみ。頷く4人。

んで、少女の絵のアップの後。


今日から友達開始
調理開始。ちなみにここでは何を使ってるかは明言されなかったり。後で語られる材料をここで解説します。
オーブンで焼いたカップ状のブリオッシュをMAHO堂特製シロップが入った鍋で少し煮てその後、ジャムを塗る。
そして仕上げは真ん中の窪みにクリームを乗せ完成。後は何時もの様にパティシエポッロンで『エルドラドの思い出を忘れません様に』と願って仕上げ。
※今回のお菓子について※
本作中でサヴァランと名前が出ますがマイナーなお菓子だと思うので解説。
サヴァランと言うのはフランスの菓子パンの一種であるブリオッシュに紅茶味のシロップを染み込ませラム酒もしくはキルシュをかけたもの。
なお、ブリオッシュと言う物はパンの一種ですが、製法のせいか食感はケーキに近いらしいです。
基本は一緒ですが一部の材料が違うみたいですね。


ここでマジョスローン帰還。はいと答えながらもその前にと言うどれみ。

皆で一緒にあの山へ登ろうと巨大な山へとやって来る。『無理無理、冒険家引退して何年経つと思うの』と去っていくマジョスローン。が、どれみ達により強制連行。


マジョスローンを連れて上るどれみ達。汗を輝かせながらもその顔は楽しそうである。そしてマジョスローンも何時の間にか楽しそう。


頂上へ到着。『何百年ぶりかしら、こんなに歩いたのは。ふぅ、草臥れた』と言うマジョスローン。
今日から友達終了
ここであのケーキをお披露目。『これはサヴァランね』と気付くマジョスローン。
ここでMAHO堂特製シロップとジャムを使った事が明かされます。
『山登りキツかったでしょう?』と言うあいこ、『その疲れを癒してもらおうと思って』続けるどれみ。その顔に『作り続けたお菓子です』と言うあの少女の顔が重なる。
驚いた顔のマジョスローン。『疲れた時の甘いお菓子ってホントに美味しいですよね』と言うどれみ。マジョスローンにはサヴァランが輝いて見える。

食べるマジョスローン。『だから忘れないでくださいね。エルドラドの事を、そして私と私の仲間達の事を』と言う少女の言葉を思い出す。
涙して『あなたは今も1人でエルドラドに・・・』と言う。どれみ達のお陰で薄れ掛けていた大切な思い出が蘇ったと言うマジョスローン。
博物館に篭って研究したきりでは腰が悪くなるのも道理と考え、博物館内にエルドラドを再現する事に決めた。
大切な思い出が消えない様に、そして沢山の魔女達にエルドラドの事を知ってもらう為に。嬉しそうなおんぷとももこ。はづきはあいこは絶対行くと言う。


で、ここで合否を問うどれみ。返答は勿論合格。喜ぶどれみ達。
どれみ達を見ながら『あなた達の作ったお菓子は、私の体だけでなく心も元気にしてくれた様ね』と言うマジョスローン。

空を見上げ『あなたは今も元気で居るのですか? あのエルドラドに』と言う。
エルドラドに居る少女の姿が映ったカット。最初のとは違いこっちを向いてニッコリ。白くフェードアウトして

~おしまい~

第35話『玉木、天下をとる!?』
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