第35話『玉木、天下をとる!?』
(2001年10月7日放送)
脚本:成田良美 演出:山内重保 作画監督:生田目康裕

パンチラ未遂

無印32話の話以来となる選挙話。
一昨年は辛酸を舐めた玉木ですが今度はどれみが味方。
比較的困ったさん風に描かれる事が多い玉木麗香と言う女の子の良い部分を垣間見れる話。
演出の山内さんのイタズラ心なのかはづきのアレが見えそうな変なカットがあったり。
林野としては割とキーな話だったり。

収録DVD

(33~34話、36話同時収録)

アバンタイトル

お嬢様ズのコントをするどれみと玉木。
『目指せ漫才界のカリスマ!』とどれみ、『突き進めお笑いの王道!』と玉木が言って『我等新世紀美少女コンビ! お嬢様ズ!』とどれみが言って
2人が『美少女』と繰り返しながら迫ってくる。かなりアップになったところでOP。


算数の答えに詰まる宮前。『降参かい?』と聞かれ溜息をつく宮前。『誰か宮前を助けてやれる者居るか?』と問う関先生。
どれみは助けられるならそうしたいそうだがちんぷんかんぷんらしい。ももこに分かるか聞いてみるがももこでもお手上げ。算数得意のももこが無理なら誰も解けないと思うどれみ。


が、ここで手を挙げる者1人。林野である。チョークをお手玉する余裕を見せながら一瞬で解いてしまう。関先生も唖然。林野曰くこの位どうって事無い。クラスの面々も驚く。

ここで授業終了。関先生から本日のHRで児童会役員選挙の候補者を決めると聞かされる1組の面々。
後期の選挙に6年生は出ない為、これからの児童会は5年生が中心になるので皆へ積極的に参加する様に言う関先生。以上でお知らせ終了。ニヤつく林野。

で、サブタイトル。

早速、林野が挙手して自薦。学級委員の自分が立候補するのは当然とのこと。クラス一同からどよめきが上がる。
学級委員と違って児童会長は学校の全生徒の事を考えなければならない。それだけ広い視野が必要と関先生に言われる。合点承知の上で自信があるとも言う林野。

『そっか』と言って他に立候補者が居ないか問う関先生。当然、推薦でも良い。
ここでももこが挙手。どれみ、自分は無理だからと言う。ももこが推薦するのは玉木。驚くどれみと玉木。
ももこ曰く玉木は友達の為に一生懸命できる人。一例としても~っと!14話のビデオレターの一件を持ち出す。
自分はそう言う人に会長になってほしい、玉木が会長になったら学校がも~っと楽しくなると思うと言うももこ。


どうなるか分からないと言う意味じゃ面白くなるかもと賛同する小竹。関先生、ももこの推薦を受けるか玉木に問う関先生。
起立して引き受ける玉木。皆がそこまで期待するなら会長になるとのこと。い~つもの高笑い。『玉木は玉木だよ、ももちゃん・・・』と独り言を言うどれみ。
どちらを代表にするかは明日のHRで決めるらしい。皆の代表なのでよく考える様に言う関先生。何か考えてる林野。


んで、休憩時間。杉山にプリントの名前を書き忘れてる事を告げる林野。提出物は出す前に見直すのが基本と付け足し確認する様に言う。
さすが学級委員と思うどれみ。頭良いししっかり者とも思う。『それに比べて・・・』と玉木を見る。
玉木はと言うと、おフランス製の高級ハンカチを自慢中。島倉が触ろうとすると汚れると大変だから触らないでと言う。
玉木が何時も通りなので本気で玉木を推薦するのかとももこに聞くどれみ。『勿論』と答えるももこ。自信たっぷりと思うどれみ。

すると、はづき、あいこ、おんぷがやって来た。どれみとももこを呼ぶあいこ。と言う訳で5人は廊下を走って何処かへ。


スカートひらりパンチラ未遂。コレは何?
スカートを押さえながら2組からは宮本まさはるが会長に立候補すると言うはづき。自分が推薦したと言うあいこ。『ふんふん』と聞くどれみ。
あいこは応援演説もするそうだ。選挙じゃライバルと思うももこ。どれみに自分達も応援演説を頑張ろうと言う。手すりに持たれながら軽く滑るどれみ。
『え、私もやるの?』と言うどれみに対し嫌か問うももこ。『嫌って訳じゃないけど玉木が・・・』と言うどれみ。ふと手すり越しに右側を向くと


水道で遊ぶ男子3人と水道に向かう女子の姿が見えた。男子が水遊びで女子を水浸しにする。それを見たどれみ達は下へ急ぐ。


泣き出す女子。男子達は楽しそうである。
ここで通りかかった玉木が『あなた達、レディーに水をかけてタダで済むとお思い? そこにお直りなさい!』と怒る。逃げる男子達。

『まぁ、小さなレディーがびしょ濡れですわ』と言う玉木。珍しく真顔。
水道に手を差し出すが水浸しになって『あ~大変、服が濡れちゃった! ハンカチで拭くしかありませんわ!』と焦る玉木。


『レディーに涙は似合いませんことよ』とハンカチで女子を吹いてあげる玉木。嬉しそうな女子にニッコリの玉木。
どれみ達は急行中。『さぁ、綺麗なレディになりましたわ』と言う玉木。女子は『ありがとうお姉ちゃん』と帰っていく。

ここでどれみ達到着。窓越しに見てたり。自慢してたハンカチと気付いたどれみ。見直したと言うおんぷ、頷きまくるはづき。
『玉木さんとっても優しい人』と言うももこ。ももこが推薦した気持ちが分かった気がすると言うどれみ。
玉木去っていく。玉木の為に人肌脱ぐ事にしたどれみ。今日も良いことした、自分は何て優しいと自画自賛の玉木。


下校時間。先の話を説明して玉木を応援してくれないか聞くどれみ。どうしようかなと言う小竹。応援すると何か良い事あるか聞く伊藤。
もれなく玉木麗香特製ブロマイドをあげると言う玉木。『いらない』と言う小竹と伊藤。玉木にそう言うのはもう止めなと言うどれみ。


『物で釣ろうとしてるよ。そう言うの買収って言うんだよ』と指摘する中島。選挙違反じゃないかと森川が、誰がどう見ても林野の方が会長に相応しいと言う宮前。
会長は高貴な自分にこそ相応しい地位と言う玉木。
ここで『そうかな~? 君は3年の時に一度学級委員選挙に敗れたらしいね。しかも大差で』と嫌味を言う林野。それは昔の事と引きつり顔で言う玉木。
続いて運動会の話も持ち出してくる林野。続いて負け犬と嘲る。さすがにコレには真顔で固まる玉木。
負け犬と言いながら取り巻きと去っていく林野。『そんな言い方しなくても良いじゃん!』と怒るどれみ。

玉木は俯くが、ももこは玉木の手を取り玉木の良い所いっぱい知ってると励ます。『飛鳥・・・さん』と反応する玉木。
島倉も自分達は玉木の味方だからあんな奴に負けるなと言う。勝負はこれからと元気を取り戻す玉木。

校庭の隅。負け犬は言い過ぎと注意する中島。落選は事実であり本当の事と返す林野。
話題を変えて林野が1組の代表になるのは確実だがポスターくらいは作ろうと言い出す宮前。話の途中に帰ろうとする林野。
立候補する林野が居ないと始まらないと困る中島と宮前。これから塾なので皆で考えてと言う林野。去っていく。困る3人。

林野は勉強もできるし頼りになるけど、時々スゴいキツイ事言うとボヤくどれみ。very感じ悪いと言うももこ。
おんぷ、失敗したりドジったり負けた事が無いのではと推測。だから自分が絶対正しいと思っていると言う。
手すりを渡るあいこを見て震えているはづき。手すりを降りてくるなり1回ギャフンと言わせたら反省するかも知れないと言うあいこ。『そうかな~?』と返すどれみと頷くももこ。
『ええ機会やん。玉木をクラス代表にして、その林野君を任したり』と言うあいこ。そうする事にしたどれみ。頷き続けるももこ。
でも、玉木は玉木とも思うどれみ。どう言う事か聞くももこ。何でもないと誤魔化し玉木の為の努力を誓う。
『その意気や!』と言うあいこ。自分達も宮本の為に頑張ろうと言うはづき。『オー!』と気合を入れる一同。

プラカードを掲げ教室内を回るどれみとももこ。そして候補者の玉木。投票をお願いする。参考書を読んでいた林野も反応。


席を立って『バッカみたいだ! 名前叫んで握手してそれで皆が投票してくれると思ってるわけ? ふん! 所信表明するならまだしも五月蝿いだけだから止めてくれ』と言う林野。
所信表明が何か分からないももこ。どれみに聞くがどれみもさぁ?。
人をバカ呼ばわりするなんて失礼と怒る玉木。思った事を正直に言っただけと返す林野。バカって言った方がバカと言って『バーカ!』と叫ぶ玉木。
『君はすぐ怒るね。会長に立候補するならカッとするその性格を直した方が良いと思うよ』と言う林野。
『私我慢できませんわ!』と怒る玉木。『まぁ、どうでも良いけどね。どうせ勝つのは僕だから』と言う林野。ムッとする玉木。
唖然などれみとももこ。クラス一同も溜息。何気に席を立っていたりする中島。

そして投票日。結果は何と玉木の圧勝。
調べて見るとクラスはこの時点で登校してない長門を除いて28人。玉木の獲得票は27。
も~っと3話を見る限り自分投票できるので林野の獲得票は自分の1票のみ。つまり玉木の完封勝利。

高笑いする玉木。『皆さんありがとう、どうもありがとう』とお礼を言う。林野はと言うと当然『どうして・・・』と唖然としている。

ここでアイキャッチ。


見習い服に着替えたどれみももこ。2人はジャパニーズ応援団になれ!と魔法を使う。


ゲタに学生服、ハチマキと旗と言ういかにも応援団と言う格好のどれみとももこ。
2人が前を歩く後ろから他の面々が玉木を運んでいたりする。『お~』と皆が見てる。

玉木を玉本と書いて、まぁ良いかと思う小竹。勿論、当の本人からは良くないと言われる。

五月蝿いと言う林野。『何か言いました?』とムッとする玉木。玉木を止めて林野も手伝ってくれないかと頼んでみるどれみ。
今、忙しいから他の誰かに頼んでと言う林野。『忙しいって本読んでるだけじゃん』と伊藤が指摘。
小竹からは先の敗北でスネてると言われる。そんな訳無いと言う林野。彼曰く無駄な事はしない主義だとか。無駄な事とはどういう事か問う玉木。
どうせ落選するんだから選挙の応援なんてやるだけ無駄と言う林野。

怯む玉木の前でどうしてそう言う事を言うのかと怒るどれみ。前に一度、宮本に負けた人が勝てるわけ無いと言う林野。
そんなのやってみないと分からないと言うどれみ。選挙をやるまでもなく分かってると返す林野。ムッとしたのかマジックを持つ手がズレるももこ。
林野にたった一言でも傷つく人は居るからもっと人の気持ちを考える様に言うどれみ。そんな事で傷つくなんて弱い証拠と言い返す林野。

それを聞いたももこ。英語で言ってから、それでも学級委員かと怒る。言いたい事は日本語で言えと言う林野。
アンポンタン、無礼者、一昨日来やがれ、バカ、タコetcとクレームをつけるももこ。変な言いがかりはつけないで欲しいと返す林野。


言いがかりはそっちだろと言う中島。『すげぇイヤな感じ』と言う森川。クラス一同の視線が林野に集中。宮前も林野に入れるつもりだったが入れなくてよかったと言い出す。
そう聞いて悔しそうな林野に『彼女に謝れよ』と言う中島。『謝るもんか、僕は悪くない!』と言って教室を出る林野。アカンベーのももこ。

玉木がとっても目立ってると言うももこ。もう、会長になったも同然と言う玉木。と言うのもポスター比率がこうだから。
確かにポスターの数では勝ってるけど・・・と何か言いたそうなどれみ。どう言う意味かとムッとする玉木。深い意味は無いと返すどれみ。

すると、いとこから麗香スペシャル襷が出来たとの報告。それを見たどれみ『げっ、ド派手・・・』と言う。玉木にピッタリと言うももこ。
『まぁ、素敵。私の美しさがもっと引き立ちますわ~』と言う玉木。『何か違うよね~』と言うどれみ。ここで玉木を横目で見る林野を発見。林野は何処かへ行ってしまう。

そんなこんなで児童会後期役員選挙開始。


まずは宮本の演説から。が、こう言う場は苦手らしくガチガチの宮本。マイクの前を通過しようとしてあいこに止められる。
いざ、大勢の生徒を目の前にすると『あの~』と2回言ったところで遂に凍結(要するに立ったまま気絶)
どよめきが怒る中、あいこが1人漫才開始。

あいこ『え~、あたしは宮本まさはる君を推薦した妹尾あいこと言います。そして、こっちがその』
偽まさはる『宮本まさはるです。どうぞよろしく』
あいこ『宮本君は皆の為に頑張れる、とっても良い人です』
偽まさはる『いやぁ、そんな事はありません』
あいこ『選挙で謙遜してどないすんねん』
偽まさはる『そうでした、ごめんなさい』
あいこ『謝ってどないすんねん』

ウケた。あいこ1人でボケとツッコミやってると言うおんぷ。まるで腹話術と思うはづき。そんな訳で宮本まさはるをよろしくとあいこは舞台裏で逃亡。
結局、一言も喋らずに終わったと言うはづき。大舞台に弱いタイプと気付いたおんぷ。自分なら演説なんか簡単にやってみせると言う林野。続いて玉木の番。表情が険しくなる林野。


震えまくりのどれみ。『私達の番だ。どうしよう~と言うどれみ』と言う。『ここまで来てどうしようも何もないでしょう』と返す玉木だが声がブルブル。
そんな2人の手を取りどれみと玉木なら大丈夫だから自分を信じて頑張ってと言うももこ。

背中合わせで
玉木『会長に立候補した玉木麗香どぅえ~す』 どれみ『応援演説の春風どれみどぅえ~す』
と言うどれみと玉木。
2人『2人合わせてお嬢様ズどぅえ~す。美少女×3』
どぅえ~すの部分で背中合わせに両手をウェーブさせた後、と手を繋いで顔をくっつけながら美少女と言いつつ近づいてくる。お嬢様ズに唖然な小竹と杉山。

どれみ『あ、宿題忘れちゃった。どうしようどうしよう』としゃがみながら言う。
玉木『正義の児童会長玉木麗香参上。私にお任せなさい』と言う。
どれみ『え、代わりにやってくれるの?』 
ともだちの唄開始
玉木『一緒に廊下に立たされてあげます』とバケツを持つ。
どれみ
『それ全然うれしくない』
生徒達にウケる。関先生にもウケる。


どれみ『あ~退屈だよ。どっか遊びに行きたいな』 
玉木
『正義の会長、この玉木麗香にお任せなさい』
どれみ『え、どっか連れて行ってくれるの?』
玉木
『楽しい夢の世界へご招待。さぁ、あなたは眠~くな~る』
どれみ『なりませんて』

またウケる。『やるじゃんお嬢様ズ』と言う杉山。静観してる林野。

どれみ『ダメだ~。明日は笛のテストなのに上手く吹けないよ~』
玉木『正義の会長、玉木麗香にお任せなさい。私があなたの代わりに吹いてあげますわ』
どれみ『ありがとう玉木さん』
でも、超ド下手。
どれみ『あんたの方が下手じゃん!』

林野が吹き笑い。笑ったのがイヤだったのかまた険しい顔になる林野。演説じゃなくてコントじゃないかと思う。だが、同時に自分ならこんな風に皆を笑わせられないとも思う。

どれみ『学校が楽しくなる事間違いなし』
玉木を回転させ抱きかかえるどれみ。
玉木
『会長には私、玉木麗香を』
どれみ『よろしくお願いします』

ズッコケる。結局、大ウケのまま終了。ともだちの唄終了

暫く見た後、悔しそうに投票用紙を握る林野。

まだかまだかと気にするどれみ。落ち着く様に言うももこ。『そうですわ、今更ジタバタしたって仕方ありませんわ』と言いつつ明らかにうろたえてる玉木。
『そう言う玉木だって全然落ち着いて無いじゃん』と指摘するどれみ。と、ここで校内放送開始。児童会長は5年1組玉木麗香。つまり、玉木の勝利。しかも圧倒的多数。

信じられない様子の玉木。喜ぶ1組一同。


林野、ちょいと反応したり。『私の言った通りでしょ。結果はやってみなきゃ分からないって』と言うどれみ。
でも、林野はこうなる事は分かってたと言う林野。と言うのも自分が票を入れたから。
自分は中学受験で忙しくなるから会長にならなくて良かったと言う林野。どうしておめでとうと言えないのかムッとするももこ。
でも、林野がちゃんと玉木を認めたのが嬉しいどれみ。

あいこ『玉木、放送聞いたで』 おんぷ『やったね』 はづき『面白かったわ美少女』 とそれぞれ言う。宮本も『おめでとう玉木さん』と祝う。
『玉木さんですって!?』と目が光る玉木。慌てて距離を置く1組一同。

『これからはただの玉木麗香じゃありませんわ! 玉木会長とお呼びなさい!』と言う玉木。
高笑いをする玉木を見て一段と高笑いが大きくなったみたいと思うどれみ。今更ながらと心配するはづき。もう誰にも止められないと言うおんぷ。
玉木麗香のと書かれた球体の前で大笑いする玉木のカットで

~おしまい~

第36話『はづきのおいしいアイデア』
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