第41話『魔女ガエルの村おこし』
(2001年11月25日放送)
脚本:成田良美 演出:山内重保 作画監督:川村敏江

エロももこ

第5回パティシエ試験の話。
今回の試験官はマジョガエル村村長のマジョリード。
管理人的にはパティシエ試験の中で一番好きだったり。
2番目はなぎさのハマグリ。
気付いたんですけど、パティシエ試験のうち3つが川村さん作画なんですよね。
(あとは生田目さん、なかちゅうさん、青山さんが1つずつ)
途中のももこがどう見てもある犯罪の被害者^^;

収録DVD

(42~45話同時収録)

アバンタイトル

マジョガエル饅頭を美味いと食べるマジョ松とお茶を飲みながらだとまた格別と言うマジョ竹。
だが、マジョ梅は饅頭に手を伸ばしたと思ったら途中で止める。食べないのかと聞くマジョ松に対し飽きたと言うマジョ梅。
そう言われてあとの2人も美味いと思いながらそう感じる。そんな3人の周りにはマジョガエル饅頭の山。カメラが引いたところでOP。

どれみ達が全ての試験に合格してると言う事で頑張ってくれていると言う女王様。
『甘いですな、試験官の前で頑張るのは当たり前。果たしてその裏で何を考えているか』と水を差す誰か。
『マジョリード、どういうことですか?』と聞く女王様にまだ試験は終わってない言う事と答えるマジョリード。
マジョリードは後2回のうち1回でも不合格になればどれみ達は魔女になれないと分かりきってる事を『その事をお忘れでは?』嫌味ったらしく言う。
『勿論、分かっています』と返答す女王様。『ならば結構です』と言うマジョリード。

で、サブタイトル。


今夜のパティシエ試験の試験官がマジョリードと知って感激するマジョリカ。はづき曰く、そう試験のお知らせに書いてあるらしい。
マジョリードにどれみ達が作ったお菓子を食べて頂けるとは光栄とまた嬉しそうなマジョリカ。そのマジョリードがマジョリカの知り合いなのか聞くももこ。
『知り合いなんて恐れ多い。マジョリード様はなマジョガエルの救いの母なんじゃ』とウットリのマジョリカ。唖然などれみ達。


『お前らも知っとる通り、人間に正体を見破られた魔女はマジョガエルになる』と言うマジョリカ。想像話。
少女に正体を見破られマジョガエルになる魔女。当然、元に戻るには見破った人間が魔女になって魔法で戻すしか道は残されていない。


だが、バレてマジョガエルになった瞬間に逃げられたりと実際のところ元に戻れる魔女は極僅かであり大半は一生マジョガエルのまま。
マジョガエルになった者は落ち込んで、皆自分の家に閉じこもったとのこと。そこへ現れたのがマジョリード。手を差し出され感激するマジョガエル。
落ち込むマジョガエルの話し相手となり根気良く励ましてくれたとのこと。
そして、マジョガエルの為に村を作り名物のマジョガエル饅頭を作って皆に誇りと元気を与えてくれたとのこと。

『ふ~ん』と感心するももこ。そのままマジョガエル村の村長となり今もマジョガエル村を守っているとのこと。
マジョガエルの村長と言う事はその人もマジョガエルなのかと問うどれみ。
キレるマジョリカ。マジョリードは恐れ多くも元老院魔女、マジョガエルじゃないのにマジョガエルに尽くしてくれうのが偉いところと熱弁。
マジョリカが他人を褒めまくりなので珍しいと思うあいこ。同意のはづき。まだ怒ってるマジョリカ。
『弱い者の為に力を注ぐ正義の魔女さんね』と言うおんぷ。カッコイイと思うももこ。どんな人か会うのが楽しみと言うどれみ。
くれぐれも失礼の無い様にと釘を刺すマジョリカ。『分かってるって』と返すどれみ。と言う訳で出発。


試験会場。フラフラしてると思ったらズッコケるどれみ。どうしたのか聞くあいこ。『マジョリードさんがあまり遅いんでつい』と言うどれみ。
『寝てたんか・・・』と呆れるあいこ。そろそろ来ても良い筈と言うはづき。女王様や他の元老院魔女もと付け足すおんぷ。
すると、傍らに置かれた鍋、ワインの瓶、レモンが揺れだす。うろたえるどれみ達。
出てきたのはデラ。今日は急ぎだから歌は無しとのこと。そして、今日の試験は中止とすると言うマジョリードの伝言を伝える。
どうしてと言うはづき、試験は何時やるのかと聞くおんぷ。そこは知らないデラ、伝言は伝えたからと一方的なと困るどれみを他所に去る。
どうしようと言うどれみに直接本人に会って訳を聞こうと言うももこ。同意のはづきとあいこ。


と言う訳でマジョガエル村に。マジョ松、マジョ竹、マジョ梅の居る家を訪ねる。
何して遊ぶと聞かれ遊びに来たわけじゃないと言うどれみ。聞いてないのかお茶や饅頭を勧められ困る。
『お茶こぼすよ~』と言うももこ、口にマジョガエル饅頭を突っ込まれる。目を回すが直後に出た言葉は美味しい。


その言葉に納得し、ソレがマジョガエル村の名物マジョガエル饅頭であると明かして好きなだけ食べる様に言うマジョ梅。
たんとあると指すその先には山積みのマジョガエル饅頭。すごい数の饅頭とやや呆れ気味のあいこ。
これをどうしたのか聞くどれみ。売れ残りらしい。驚きを隠せないはづき。
マジョガエル饅頭はかつて一世を風靡したお菓子なのだが、今ではすっかり飽きられて売り上げは落ちる一方らしい。
美味しいのにと饅頭を食べながら言うももこと『そうなんだ』とお茶をすするどれみ。そんな2人にのんぶり茶飲み話してる場合じゃないとツッコミを入れるあいこ。
そう言われて思い出した2人。村長のマジョリードの所在を聞くどれみ。村長は忙しいからと居場所は分からない様だ。


結局、今日のマジョガエルの集会に村長のマジョリードも来ると言う話を聞いた様でそれを説明口調で話すあいこ。
どれみ達は集会場へ来ていたが、まだ来てない様だ。集会モメてるねと言うどれみ。
このままマジョガエル饅頭が売れなければ村は寂れてしまうと言うマジョ梅を筆頭に話し込むマジョガエル達。
結構深刻みたいと空気を察するどれみ。難しい問題とあいこも同意。覗いてる5人。
すると『提案があります』と言う言葉と共にマジョリードが姿を現す。
村の名物がマジョガエル饅頭だけでは限界があると言うことで今、新しいお菓子を考案してる最中と言うマジョリード。
なるほどと納得したり、さすが村長とそれぞれの反応をとるマジョガエル達。


ここでお話し中すいませんとどれみ達乱入。パティシエ試験の事を話すが中止と連絡したはずと冷たい返答。
どうして中止と聞くももこにマジョガエル饅頭の売り上げ低下はマジョガエル達にとって大きな問題なのでどれみ達に付き合ってる暇は無いと言うマジョリード。
思っていたイメージと違うと言うはづき。あれがマジョリカの言っていた正義の魔女なのかと怪しむおんぷ。
村が大変なのは分かるがパティシエ試験は自分達にも大切な試験と食い下がるどれみ。
今日じゃなくても良いから試験をやってと言うはづき。自分達も協力すると言うあいこ。
『協力? 信用できんな、お前達日本人だろ』と言うマジョリード。認めるあいこに『人間は信用できない。なかでも日本人は特に』と返す。


日本人で何が悪いと返す。人間だから、日本人だから信用しないなんてそれでも村長なのかとキレるももこ。
失礼と言うマジョガエル達を『シャラップ!(静かにしろ)』と一喝。怯むマジョガエル達。
相手が誰であろうと関係無い、幾ら偉くたって間違いは間違い。大体、人と話す時に顔を見せないのは失礼だからそこから出て来いと言うももこ。
御簾の向こうのマジョリード、自分にそこまで言ったのはお前が初めてと驚きを隠せない。

指を鳴らし帯らしき物でももこを拘束そのまま御簾の向こうへ誘拐していく。
この場面のももこが激しくエロイ・・・。川村さん何考えてんですか。まぁ、こう言うのを描けてナンボだと思いますが。
そして、御簾の向こうに居るはずのマジョリードとももこは姿を消す。ももこの帽子を残して。ももこの心配をするどれみ達。どれみは特に。


蝋燭が明かりを灯す部屋。あーれーゴッコみたく帯を解く弾みでクルクル回されて床に座るももこ。
その前にはマジョリードが立ちはだかる。姿勢の差もあるせいか巨大な体躯がそびえ立つ。見つめられて言葉が出ないももこ。

ここでアイキャッチ。



ももこ捜索中のどれみ達。マジョリードがももこをどうするつもりなのかと心配するあいこ。無事だと良いけどスゴく怒らせたみたいとこちらも心配するおんぷ。
今頃お仕置きされてるかもと牢屋に閉じ込められる姿を想像して焦るどれみ。
ももこが落とした帽子が使えないかと言うはづき。任せてと帽子を鳥に変えて持ち主(ももこ)のもとへ戻れと魔法を使うおんぷ。
早速、鳥に変わり飛んでいく帽子。後を追うどれみ達。

『私をどうする気?』と言うももこ。すると、『食べろ』とお菓子とお茶を差し出すマジョリード。唖然のももこに食べて正直に感想を聞かせろと言う。

『あぁ~、じゃあ』と手袋を外して食べてみるももこ。感想は不味い。中に入ってる黒いのは何かと聞くももこにばつが悪そうな顔でワカメと答えるマジョリード。
お菓子にワカメは辛いと思うと言うももこ。そんな、ももこに次のお菓子を出すマジョリード。


次はピンク色の和菓子。生クリームにかかってるのって黄粉か問うももこ。アイディアは良いと思うがイマイチと言う感想。
シューの皮が湿ってて歯ざわりがよろしくないそうで。入ってる刻みリンゴとの相性もイマイチ。
『そうか、魔女界に無いお菓子を作りたかったがイマイチか・・・』と肩を落とすマジョリード。ここでマジョガエル村の新しいお菓子と気付いたももこ。
マジョリード、ももこに新しい村の名物となるお菓子を作ってとお願いする。
『え?』なももこに『やるのか? やらないのか?』と問うマジョリード。やっても良いけど、やるならどれみ達と一緒にと言うももこ。
が、マジョリードは『あいつらはダメだ。日本人は信用できない』拒否。自分も日本人と言うももこ。
日本人ならももこみたくハッキリ物を言わない筈と驚くマジョリード。自分はアメリカに居たからと答え、その理由を問うももこ。日本人は嘘つきだからと答えるマジョリード。



昔、マジョガエル村の名物となるお菓子を作る為、日本の和菓子屋で修行したマジョリード。
魔女界の部分は伏せながらもちゃんと修行目的を話したので和菓子屋の店員の女性達は協力を申し出てくれた。
それでは迷惑と遠慮するマジョリードだったが彼女達はそれでも協力しようとしてくれたのでマジョリードは感動したらしい。出会って間もないのにとても親切にしてくれたことを。
ある日、試しに羊羹を試食してもらった。彼女達の返答は悪くないかもや今までにないお菓子。
返答に詰まり気味で明らかに美味しいと言う反応では無かったがその言葉を褒め言葉とマジョリードはとった。

その羊羹を村の名物にしてみたが大失敗。当然、自分の失敗と女性店員達を恨む事はなかったマジョリード。
美味しくなかったと言えなかった懺悔話中の店員達の話を聞いてしまった。自分に嘘をついた事を許せなかったマジョリード。その顔には今も残るあの影が入る。

ダメならダメと言うのが友達と言うのがマジョリードの考え方。そう言って、そもそも友達と言われソレを信じた自分が愚かだったと後悔するマジョリード。
だが、それは違うと思うももこに言われ『何?』と言う。ハッキリ言うだけが友達じゃないと言い、ハッキリ言い過ぎて失敗した自身の体験を話す。
そう、はづきとおんぷに気遣いの足りない言葉を使ってしまいあいこにここは日本だから相手の気持ちを考えようと言われた事を。
初めはよく分からなかったと言う本音を話しながらもどれみ達と一緒に居るうちに友達だから、相手が大切だから言わない事もあると言う事に気付いたと語るももこ。
じっと聞いてるマジョリード。日本人は思いやりがあり優しい人が多い。だから和菓子屋の女性達もマジョリードに気を遣って本当の事が言えなかっただけと言う。
反応するマジョリード。だが、マジョガエルを救うために自分に失敗は許されなかったと言う。
もう一度チャレンジすれば良いと言うももこ。どれみ達やマジョガエル達と力を合わせればきっと良いアイディアが浮かぶと続ける。


ちょい振り向くマジョリード。すると、どれみ達が到着。勢い余ったのかマジョリードと激突するどれみ。
そのままマジョリードごと屋敷の奥に突っ込んでしまう。鳥から戻った帽子をキャッチするももこ。
ももこの無事を喜ぶはづき。が、おんぷはどれみが心配。と言うのも部屋が車が突っ込んだみたく滅茶苦茶だから。


マジョリードの物らしきマントを被りながらも這い出て来るどれみ。平気みたいと安心するおんぷ。頑丈と思うあいこ。
何がどうなってると言うどれみ。顔にマントが被って何コレと慌てる。
剥ぎ取って見るとマントと人の顔らしきマスクが。怯えたどれみはマントを持ったまま暴れだす。で、丁度止まったところで中からマジョガエルが出てくる。
どれみと目が合ってビビるマジョガエル。どれみうろたえる。はづき、あいこ、おんぷ、ももこもうろたえる。屋敷の奥に姿を消すマジョガエル。


場所を変えたどれみ達はマジョガエル達からマジョリードがかなりの日本贔屓と聞かされる。昔の話と前置いて日本の物を村に取り入れたのはマジョリードと話すマジョ梅。
特に和菓子がお気に入りで作り方を学ぶ為に何度も日本に足を運んだらしい。
その時に正体を見破られたと考えるどれみ。だが、皆に口封じされる。誤魔化すあいこ。
マジョリードがずっとマントで正体を隠していたので自身がマジョガエルである事は内緒と考えるはづき。そう言われ謝るどれみ。


マジョリードが今でも日本好きと考えるおんぷ。ももこも同意。根拠は先の試作品。嫌いだったら和菓子なんて使わないとのこと。
ここでどれみが皆を呼ぶ。どれみがニッコリはづきと言いたい事を察するあいこ。おんぷもきっと同じこと考えてると言う。と言う訳でマジョガエル村の名物を作る事に。


終わらない物語開始
和菓子を作るのは良いが何を作ろうか迷うどれみ達。ここでおんぷが良い和菓子があると提案。
以前、名古屋でイベントをやった時に食べた外郎である。名古屋名物で簡単に作れて沢山種類があるらしい。

せっせと作業するどれみ達を見るマジョリード。

何とか3種類完成。色んな種類を作るとちょいと骨が折れると愚痴るあいこ。
すると、マジョガエル達が自分達も手伝うと色んな道具持参で登場。嬉しそうなどれみ。


と言う訳で皆で頑張る事に。甘納豆を入れたりとかココア味など色んな提案が出る。
覗いてたりするマジョリード。その場を去る。そして机一杯に並べられる色んな外郎。ココア、紅茶、苺ミルクなどが出来た。梅干入れたの誰とムッとするももこ。
これだけ沢山種類があれば中々飽きないと考えるどれみ。
抹茶外郎がマジョ竹にソックリと言うマジョ梅。自分にソックリならマジョ梅にもソックリと言うマジョ竹。自分達皆同じと言うマジョ松。笑う一同。
外郎の名前をマジョガエル外郎にしようと提案するどれみ。マジョガエル村の新しい名物に相応しいとマジョ梅賛成。マジョガエル村の新しい名物の誕生と嬉しそうなマジョ松。

こんな旗使って販売開始。中々好評で行列も出来る。
マジョガエル村も安泰と思うどれみ。『でもパティシエ試験は?』と思い出すはづき。それが問題と言うおんぷ。
皆に客が並んでるのでお喋りは後と言うももこ。すぐに接客モードに戻るどれみ達。

それを遠くから見ているマジョリード。
すると横から『マジョガエル外郎の評判は上々のようですね。村の名物ならば村長も食べなければ』と外郎を差し出す女王様。

どれみ達やマジョガエルの努力を思い返すマジョリード。

食べてみる。初の嬉しそうな顔。どうやら美味しかった様だ。で、真顔に戻って
『女王様、私は人間を信用した訳ではありません。心無い人間達のせいで多くのマジョガエルが魔女の姿に戻れないで居るのです。
ですが、このお菓子が多くの魔女に受け入れられたのは事実。これを持ってパティシエ試験を合格とします』
と言うマジョリード。

外郎のアップ。
終わらない物語終了と接客するどれみ達のカットで

~おしまい~

第42話『ドキドキ! ふたごの不思議なまほう』
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