第7話『タイヤキダイスキ! 〜親子のないしょ〜』
(2004年9月18日放送)
脚本:大和屋暁 演出:佐藤順一&座古明史 作画監督:桑原幹根

要らない

第7弾は吉田かずや。
本編でメイン話がなかった1人。
本編じゃあおふざけキャラだった彼。
意外な一面を見せてくれたり。
特にマジメな一面と家業に対する知識は驚きの一言。
同時にマジョリカのダメっぷりに唖然。
商売において大事な事が分かる話。
なお、サトジュンさんによると大和屋さん親子の関係を意識しているとのこと。

収録DVD

(6話同時収録)

アバンタイトル

焼かれるたい焼き。
見ているどれみ。『焼けたかしら』と来るはづき。『焼けたんちゃう』とあいこも来る。
型を開くと綺麗に焼けているたい焼き。嬉しそうに見る5人。匂いにウットリ。
ウットリな5人のカットでOPへ。


MAHO堂。
ドアを勢いよく開ける誰かさん。味じまん本家吉田屋の旗を背中に付けている。
『いらっしゃい』と出迎えたどれみ達も唖然。
『たのもー!』と叫ぶ来訪者は吉田かずや。
『よ、吉田君・・・』とどれみ、『何〜?』とはんこ、『道場破り?』とあいこが言う。

で、サブタイトル。

これが何か分かるかと元祖吉田屋のたい焼きを見せる吉田。
『たい焼きやん』と言うあいこ。
反して『あ! これは、吉田屋のたい焼き』と反応するどれみ。匂いを嗅ぎまくる。
吉田屋って駅前のかと聞くはづき。認める吉田。
おんぷは『行列のできるたい焼き屋さんよね』と知ってる模様。へぇなももこ。
『吉田君と吉田屋?』と言うあいこ。『ひょっとして』とある可能性に気付いたはづき。
吉田屋は俺ん家とやや自慢げに言う吉田。

『行列のできる吉田屋さんの吉田君がMAHO堂に何の用が?』聞くおんぷ。
真っ先にどれみがハッ!とする。続いておんぷ、ももこ、あいこ、はづきも。
乗っ取りを疑う5人。『ちょこざいな!』とももこ。笑うはづき。
『違います!』と普通に否定する吉田。
最初に言った様にどれみ達に協力を『たのもー』と思ってるそうで。
たのもーってそんな意味かと呆れるどれみ達。
話せば長いことになると言う事でまずはたい焼きを御馳走する吉田。

『いいの!』と嬉しそうなどれみ達。たい焼きの匂いにウットリ。遠慮なくやってくれと言う吉田。
食べるどれみ達。美味しいと大好評。
皮と餡子のマッチングが最高と評するどれみ。甘さも控えめで上品と言うはづき。同意のおんもも。評判だけの事はあると思うあいこ。
ここで『いいか? ソイツは元祖吉田屋、つまり俺の親父のたい焼きだ。
で! 我々は力を結集して元祖吉田屋に勝たねばならない! 本家吉田屋の名に懸けて!』
と言う吉田。本家吉田屋の旗を見せる。
のほほんながら困り顔の5人
『我々?』とどれみ、『力を合わせて?』とおんぷ、『勝つ?』なももこ、『本家?』とはづき、『言ってる意味が分かれへんねんけど』とあいこが言う。
順を追って説明すると言い出す吉田。最初からそうしてと言うどれみ。


本人曰く、昨日の事。
バカヤローと父親に怒鳴られる吉田。だからそう言う意味じゃないと弁解。
『じゃあ、どういう意味だってんだよ』だと聞かれる。
吉田パパに餡子以外のたい焼きを作ったら店の為にも良いんじゃないかと言ったらしい。
『たい焼きを舐めるんじゃね〜! このスリコギ野郎! だからてめぇは殻潰しだってんだよ』と吉田パパに言われ『何を!』と怒る吉田。
吉田パパ曰く、たい焼きは餡子が勝負。俺は30年餡子一筋にやって来てると言う彼は釜の餡子を混ぜ混ぜ。
餡子をバカにする奴にたい焼きを焼く資格は無いとのこと。
バカにしてないと否定し、俺は店の為にアイデアを出していると反論する吉田。
『そんなもの必要ねぇってんだ、このすっとこどっこい!』と怒る吉田パパ。

『俺の話もちょっとは聞けよ』『てめぇがたい焼き語るなんざ10年はええんだよ!』『むかつく親父だぜ』『何をハナタレが』
『俺がたい焼き界に革命を起こしてやるぜ』『やれるもんならやってみやがれ』
等等、1人で左右へ移動しつつ、たい焼きを食べるどれみ達の前で小芝居中の吉田。
まだまだ続くよ小芝居が
『じゃあ今日から俺は本家吉田屋だ! 俺が元祖吉田屋を叩きのめーす!』『てめぇなんざ返り討ちにしてやるぜ!』
『後で吠え面かくな!』『てめぇこそな!』

『と言うわけで、俺は徹夜でコイツ(旗)を作って、本家吉田屋として・・・』と言ったところで止まる吉田。
味にウットリのどれみ達が美味しかったと聞いてないから
机の上に倒れて『聞いてる〜?』と言う吉田。『聞いてる聞いてる』と返すどれみ達。

吉田曰く、何としても自分のたい焼きを完成させて売り出してみたいらしい。MAHO堂に来た理由に納得のどれみ。
何だったらオーナーのマキハタヤマリカさんに土下座して頼んだって良いとまで言う吉田。
オーナーがオーナーなのでそこまでしなくていいんじゃないとさりげなく拒否るはづき。ももこもそうそう気にしないでと同調。
『それじゃ良いのか!?』と聞く吉田。
勿論だよと快諾するどれみ。あたし達も協力するとのこと。
子供の話を聞かない頑固親父をへこましてやりましょうとおんぷもノリノリ。
『おお、ありがたい! 恩に着る』と頭を下げる吉田。
『あたしら皆応援する』と言うあいこ。頑張ってねとはづきも言う。
『おう、頑張るぜ!』と言う吉田にイェーイなどれみ達。
『俺のたい焼きを完成させるぞ』にイェーイ。『で、クソ親父をやっつけるぞ〜』にイェーイイェーイ。
『今日から店の名前も本家吉田屋だ〜』の件には手は挙げたものの同意しかねるどれみ達。
(画像にマウスポインタを乗せると・・・)
『えー!』と一斉に言われ冗談と撤回する吉田。

んで、機材搬入。専用のコンロと型。
『それがたい焼きのコンロで、これが型?』と言うあいこ。型を結構重いと思うおんぷ。これは吉田のものか質問。
認める吉田。先日道具を一新した際にお下がりとして貰ったそうで。


まずは基本的なたい焼きを焼いてみるから食べてみてくれと焼き始める吉田。
あんぐりどれみ。手馴れてると思うはづき。
吉田曰く、チビの頃からずっと見てるし手伝いもさせられてる。
あんこも自分で作るのかとあいこに聞かれ、当然だろと答える。一通り作り方は教え込まれてるらしい。
油は軽くひく程度、粉は多すぎず少なすぎず、餡子はケチらずほんのりと、その上から餡子を包み込む様に粉をかけて焼く。
焼きは約5分。30秒毎に返すべし。
この光景にはスゴイとしか言えないどれみ。何時ものおちゃらけた吉田君じゃないみたいと思うはづき。まるで別人と思うあいこ。
ちょっとカッコイイかもとか言ってたりするおんぷ。男前だねと言うももこ。

素敵な焼き上がりに声をあげるどれみ達。
完成と言う吉田。どれみ曰く見た目は元祖と変わらない。
試食してみるどれみ達。吉田によると材料は元祖と全く一緒。
『美味しいけど』とどれみ、『やっぱしちゃうな』とあいこ、『元祖の方がマイルドかな』とおんぷ
『材料は同じなのに』とはづき、『恐るべし頑固親父』とももこが言う。
実はこれまでにも何度かチャレンジしたと言う吉田。


『俺にもいっぺん焼かせてみろってんだ!』と言う吉田。『ヘッヘッヘッ、やってみろ!』と言う吉田パパ。
『返しは30秒ごとだったな』と言う吉田に『ソイツは体で覚えろ小僧』と言う吉田パパ。
『ちくしょー、俺の負けだ〜!』と言う吉田に『火が強いってんだバカモノ!』と言う吉田パパ。
『また負けたってんだよ』と言う吉田に『粉の量が多すぎるってんだよ』と言う吉田パパ。
『今回もまた負けかよ〜、チクショー』と言う吉田に『動きがもたついてるってんだよ!』と言う吉田パパ。
自慢じゃないが全戦全敗と言う吉田。
マトモにやったら勝たれへんと言う事かと思うあいこ。
が、俺にはアイデアがあると言う吉田。ハッキリいってこれには自信があるらしい。
と言うわけで新たい焼きの試食会。


早速食べてみる。驚くどれみ達。
餡子は従来ながら
どれみのにはイチゴ、おんぷのには栗、ももこのにはカスタードクリーム、はづきは白玉、あいこはバナナ。
あいこ曰く結構いけるらしい。
クレープ感覚だねと言うどれみ。これで元祖に勝てるかしらと思うおんぷ。どれみも微妙と思う。
怪しく笑う吉田。目が点のどれみ達。
『確かにそこまでなら、よくある変わりたい焼きだ。だが、俺のたい焼きは5個でワンセットなのだ!』と言う吉田。
あんぐりどれみ達に
2個ずつ食べることによって様々な味わいが楽しめる。5個全て食べ終わった時には誰もがたい焼きの果てしない魅力に取り付かれることだろうと言う吉田。

画面にて13通りの説明
イチゴ+栗、白玉+栗、クリーム+イチゴ、バナナ+しらたま、栗+クリーム、クリーム+バナナ
イチゴ+白玉、栗+イチゴ、バナナ+栗、イチゴ+バナナ、クリーム+白玉、白玉+イチゴ、栗+クリーム

『まさに夢のたい焼きだよ!』と考案者は爽やか。
『私、5個も食べられない』と言うおんぷ。同意のはづき。吉田はショック顔。
どれみは頑張れば食べられると思うけど普通は無理と思ってるらしい。でもたい焼きは結構いけるかもと高評価。
根本的な問題があったのかと悔しがる吉田。

だったら小さいたい焼きを作ればいいんじゃない?と提案するはづき。
一口サイズのたい焼き!と同意のおんぷ。なるほどとあいこ、ナイスアイデアとももこも納得。
結構いけると思うのと言い出しっぺも自信満々。そうだねそうしようとどれみも同意。
なるほど顔で聞いていた吉田だったが待ったをかける。そんな小さい型が無いのだ。
あたし達が用意するから任せてと言うどれみ。どうやってと聞く吉田にナイショ恒例のナ・イ・ショ。


お着替えして魔法で小さいたい焼きの型を出すどれみ。従来サイズで5個作れる型が出てきた。
どう?と聞くどれみにイイ感じと答えるはづき。同意のあいこ達。オッケーサインの5人。


元祖吉田屋。前評判通り、好評である。
『いらっしゃいませ、いつもありがとうございます』と言う母親。あの父も今は大人しい。
『見てろよ親父。俺は必ず勝ーつ!』とやる気満々の吉田。

ここでアイキャッチ。


MAHO堂。
『ミニたい焼きじゃと』と言うマジョリカ。ララとハナちゃんと一緒に降りてくる。
どれみ達見られてる調理中の吉田を見ながら心配するマジョリカ。
意外といけるんじゃないかと思うララ。どうせならもっと高級な和菓子なら儲かるんじゃがのと思うマジョリカ。
ちゃんと焼けているミニたい焼き。
試食会。
どれみはイチゴ+クリームを美味しいと評価。おんぷはバナナ+白玉で美味しいと同意。
どれも美味しいと白玉+栗、バナナ+イチゴなはづき。頷くあいももはイチゴ+白玉、栗+クリーム。
『やるじゃん吉田君』と言うどれみ。嬉しそうな吉田、アイデアを募る。
イチゴは餡子を少なくした方がいいかもと提案するあいこ。イチゴの甘さが消えちゃうからと同意のはづき。
クリームのはいっそ餡子無しにしたらどうかと提案するおんぷ。賛成するももこ。

そうか・・・とボソボソ呟く吉田。『よし、とにかくやってみるぜ!』と言う。
『ファイトファイト本家!』と応援するどれみ達。

『約束しよう! 次の日曜に販売開始するべく、本家の味を完成させることを! そして必ずクソ親父をたおーす!』と言う吉田。
イケメン顔から笑う父親との対峙カット。

本日スタートの掛け声と共にビラ配り開始。
『スイートハウスMAHO堂の新メニュー』と言うどれみ。『それはたい焼ーき』と続くももこ。
今までに無い画期的なたい焼きとどれみ、5つの味のミニたい焼きと宣伝するももこ。
食いつきは良く、客が集まってくる。店の方にも。いらっしゃいませと出迎える残りの4人。

元祖は相変わらずの行列。たい焼きを2つ注文する女学生。
ありがとうございますと言う吉田パパ。『いつもありがとうございます、300円ですね』と言う吉田ママ。
ここで
『ねぇ、MAHO堂のたい焼きの話聞いた?』『うん、今日からだって』『行ってみない?』『いいよ〜』
と言うカップルの会話が聞こえてくる。じっと聞いている吉田パパ。

本家も大好評。
『3つですね、750円になります』と言うはづき。
『このたい焼きはこうして2個いっぺんに食べてくださいね。色んな組み合わせで色んな味が楽しめますよ〜』と宣伝するあいこ。
いらっしゃいませと言いながら製作中の吉田。
『見たか親父、この行列を!』と余裕。カーッカッカッカッカと笑っている。

元祖吉田屋。
MAHO堂に本家吉田屋って幟が立ってて、今すっごい行列ですってと教える客のおばさん。驚いた様子の両親。
なお、おばさんはここのたい焼きのファンだから行ってないらしい。
『かずや・・・』と何か思うところがある吉田パパ。


MAHO堂は道に大幅にはみ出すレベルの大行列。慣れない大入りのせいかてんてこ舞いな6人。
はづきはレジ、あいおんは包装、どれももは運搬、吉田は製作と言う意味で。
当然オーナーは大喜び。あの少年(吉田)は見所があると最初から信じてたとか言い出すマジョリカ。
『嘘ばっか』とララに言われギックリ。
とは言いつつ、ララもMAHO堂に行列が出来たから久しぶりに焼肉が食べられるとか思ってたりする。
焼肉どころかビールもつけられると言う蕩け顔のマジョリカ。ララも同じく蕩け顔。嬉しそうに笑う。
その隙を突いて、興味津々らしいハナちゃんが店の方に行こうとする。
ここは我に返ったリカララに仕事の邪魔をしてはいけない、部屋に戻りましょうと強制連行される。つまらなさそうなハナちゃん。


本日の営業終了。
ジュースで乾杯するどれみ達。
疲れたよとやりました顔で言うどれみ。スゴイ行列だったわねと言うはづき。大成功ねと言うおんぷ。
俺の理論が正しかった事が証明されたと自慢げな吉田。
もう頑固親父に勝てたんじゃない?と言うももこ。あいこはまだまだ油断は禁物と言う。
吉田は『あぁ分かってる。明日も今日と同じくらいの、いやもっと長い行列を作るつもりで頑張るさ』と張り切る。
このまま行くとひょっとしてテレビで紹介されちゃったりして、それで全国展開とかしたりして、大金がザックザク、ステーキ食べ放題
とか妄想しているどれみ。
挙句は1人1人たい焼き御殿が持てちゃうかもとか言い出す。
たい焼き御殿=TAIYAKIネオンにたい焼きの飾りを散りばめたお城
でも、他の5人から次々要らないと言われショックを受ける。おんぷ→はづき→ももこ→あいこ→吉田。


で、元祖吉田屋は閉店時間。店を閉める吉田パパ。
そんな彼に笑いながら本家吉田屋は初日からすごい行列だったと言う吉田。今に元祖の客は全部頂いちまうかもとも。
が、その表情は余裕を装っているがややぎこちない。
それを見透かしたかの様に今のおめぇでは俺には勝てないと言う吉田パパ。
適当な事言ってんなよと反論する吉田。が、父の目は自信に満ち溢れている事に気付いた。
なんでそんな事が言い切れるのかと問う吉田。
『それは、おめぇのたい焼きには心が無いからだ〜!』と指摘する吉田パパ。
この強烈な一言には『俺のたい焼きには・・・心が・・・無い・・・』とさすがにショックを受けている様子の吉田。

そうは言われたもののMAHO堂の行列は衰えない。夕方だろうが雨の日だろうが。コーンで道筋を作る程に。

で、店側の負担も相変わらず。レジの計算でバグったはづきが倒れる。心配するどれみ。

行列を見たマジョリカはやっぱり喜んでいる。
素晴らしいと評するマジョリカ。ララ曰く初日から行列は伸び続ける一方。
こうなったらMAHO堂はたい焼き専門店にするとまで言い出すマジョリカ。
デラを呼べと喚き出す。全財産をはたいてあずきを買えとか言い出す。今こそ人生の勝負の時とも。
『はいはい』と流し気味のララ。
でも作っている吉田は客は毎日増えてると言う事実と反する吉田パパの言葉が気になっていたり。
現状とは違うのでハッタリかとも思い出したり。


夕方。
今日も頑張ったと言うどれみ。同意するあいこ。ため息をつくはづき。頑固親父を超えたと言うももこ。かもねと返すどれみ。
様子のおかしい吉田にどうしたのか聞くおんぷ。これでいいのかなって本心を明かす吉田。
ちょい驚くどれみ達。
『ええんちゃうの? お客さんも増えてるんやし』とあいこ、『そうそう』とどれみ
『疲れたんじゃない?』とももこ、『なんたって大人気だもんね』とおんぷが言う。
『毎日これだけのお客さんが来るなんてスゴイよ』と褒めるどれみ。
『しかも殆ど新しいお客さんばっかりよ』と言うはづき。
『そう言うたら2回来た人はあんまりおれへんな』と気付くあいこ。
おんぷはそれだけお客さんが増えてるからいいじゃないとか言っていたり。『だよね』なももこ。

2回来る人が居ない事に気付いた吉田。


ある主婦は『何か急に食べたくなっちゃうのよね』と。
あるサラリーマンは『田舎のお袋が楽しみにしてるもんで』と。
ある女性客は『私ったら毎日食べてる』と。
あるおばあさんは『孫達に食べさせてやろうと思ってさ』と。
全て元祖吉田屋の光景。

父親の言葉の意味を理解した吉田。

それを反映したか、マジョリカもマズイ顔。客が激減しているのだ。
ララ曰く、今週に入って行列が短くなるばかり。
何かの間違いと思うマジョリカ。今にドバーっと行列ができる筈とポジろうとする。
『あずきも注文したことだし・・・』と言うマジョリカ。『ウソッ!』なララ。

となると店も当然暇。あれだけバグっていたはづきも普通に読み上げられるレベルに。
『毎度ありがとうございまーす』と言うあいこ。
今日はもういいかもと言うどれみ。余っちゃいそうだしねとももこも同意。こんな日もあるわよと言うおんぷ。
溜息をつく吉田。すると扉の裏から覗いてる親父さんを発見。慌てて後を追いかける。いきなりなので驚くどれみ達。

何とか追いつき呼び止める吉田。
『俺のたい焼きだって沢山の人が食べてくれたぞ。美味しいって言ってくれた。でも、2回来てくれる人が少ない。俺のたい焼きに心が無いってどう言う事なんだよ』
と聞く。
『おめぇはお客さんのためにたい焼きを焼いてねぇんだ』と答える吉田パパ。
本人はそんなことないと否定。お客が喜ぶ様に頑張って工夫したと主張。
『頑張ったのは、自分が認められたかったからじゃねぇか。お客の為じゃねぇや』と見透かしている吉田パパ。
この一言にはショックを受ける吉田。

やって来たどれみ達は親子の現場に遭遇。

『アイデアでウケを狙って勝ちたかったんだろうが・・・そいつはつまり自分の為ってこった! だから、おめぇのたい焼きには心が無いっつってんだ』
と厳しい言葉を浴びせる吉田パパ。
反論しようとする吉田に自分のたい焼きを何回食ったか聞く。
最初に味見した時に1回と答える吉田。吉田パパはこの30年毎日、自分のたい焼きを食べているらしい。
『なんだって、よく飽きない・・・』
と言ったところで真の意味に気付いた吉田。
『自分のたい焼きに飽きた時は俺がたい焼き屋を止める時だ! そんな物お客さんに食わせる訳にはいかねぇからな』
と言う吉田パパ。吉田パパを見あげるカットから
『結局また、俺の負けか・・・』
と言う吉田。悔しそうにしゃがんでチックショー!と叫ぶ。
『お客さんの気持ちを考えることだ。かずや!』
と言う吉田パパ。


『うるせぇ。客、客って、だったら俺の気持ちを考えろよクソ親父!』と言う吉田。
『何?』と珍しく反応する吉田パパ。
『いつか親父を越えるたい焼きを焼いてみせるって思ってんだ。その為に俺なりに色々考えてんだよ。それなのに、俺にはたい焼きを焼く資格が無いとか言いやがって』
と言って来る息子に『かずや・・・』と心で思う吉田パパ。
目に涙を浮かべつつ『そんな事言うんじゃねえよ。そんなこと・・・』と言う吉田。
そんな彼にゆっくり歩み寄る吉田パパ。まさかの行動にあんぐりな吉田。吉田パパも黙っているので暫しの沈黙。
『すまなかったなかずや』と謝る吉田パパ。それを聞いて立ち上がる吉田。
『そいつぁ俺が言い過ぎた様だ。申し訳なかった!』と続けて謝る吉田パパ。
驚く吉田。
『おめぇなら、いつか本物のおめぇのたい焼きが焼ける。俺は信じてる。おめぇは俺の息子だからな』と珍しく優しい顔の吉田パパ。
『親父!』と涙目で嬉しそうな吉田。
『但し・・・』と意味ありげに付け足す吉田パパ。反応する吉田。

『俺に勝とうなんざ到底無理だがな!』とどや顔で大笑いの吉田パパ。感動台無し^^
『なんだとー! 上等じゃねぇか! てめぇはこの俺がぶったおーす!』と言う吉田。
『楽しみだな、おい! なら、たい焼きのイロハをもういっぺん叩き込んでやるっつってんだ!』と言う吉田パパ。
『のぞむところだってんだよ!』と受けて立つ吉田。

いがみ合いながら帰る吉田親子。
『今日から毎日、地獄の特訓が待ってるぜ!』と言う吉田パパに『んなもんでビビるかよ』と返す吉田。
『たい焼きの鬼となった俺をおめぇは知らねぇんだ』と言う吉田パパに『何、そんなに怖いのかよ・・・』とやや怯え気味な吉田。
『怖いなんてもんじゃねぇぜ』と答える吉田パパ。『マジかよ・・・』な吉田。
笑っている吉田パパ。
そんな変わった親子のやり取りを木陰からのほほん顔で見ているどれみ達。
『普通に喋られへんのかな〜』とあいこ、『話は纏まったみたいだね』とどれみ
『でもMAHO堂のたい焼きは終了ね』とはづき、『そうね』とおんぷ、『まぁ、いいんじゃないの?』とももこ
がそれぞれ言ってたり。
『何か良い親子じゃん』と思うどれみ。

が、落ちる塵取り。マジョリカも落ちてくる。マジョリカにしっかりする様に言う。
MAHO堂前。
そう、コッチは良くないのである。MAHO堂前には大量の小豆。ハナちゃんは小豆の上で飛び跳ねて遊んでいる。
『何これ・・・』とどれみ、『小豆?』とはづき、『何でこんなに・・・』とあいこ、『たい焼き終了したのに』とおんぷ、『オーマイグッネス・・・』とももこ
がそれぞれ一言。
むくっと起き上がり『破産じゃ破産じゃ!』と笑ったあと気絶するマジョリカ。心配するララ。
丸がマジョリカを中心に小さくなって

〜おしまい〜

第8話『リコーダー事件! 〜優等生のないしょ〜』
ナイショ8話へ

おジャ魔女どれみナ・イ・ショ各話レビューに戻る