第8話『リコーダー事件! 〜優等生のないしょ〜』
(2004年10月2日放送)
脚本:栗山緑 演出:岡佳広 作画監督:青山充

なぜ上海ガニ

第8弾は宮本まさはる。
本編でメイン話があったけど2回目。
優等生だけど実は・・・なんてのはよくある話。
でも、実のとこ今回はおんぷ話と言うか。
無印を思い出すちょいチクチクおんぷが再登場。
そしてマジョルカがあぁなった舞台裏も。
5年ぶり登場のヘヘが喋らないとこがやや悲しいところ。

収録DVD

(9話同時収録)

アバンタイトル

シーと言う佐川。唾を飲む宮本。へへへと引きつり笑いの太田。サトジュンはじっと見ている。
『好きなんだろ、伊集院の事』と佐川に言われる。
木が揺れるカットの後、興奮して鼻息荒い宮本。
『これ、間接キッス!』とリコーダーを差し出す佐川。
興奮してリコーダーを見つめている宮本をそろそろ人が来るぞと急かす佐藤。
『俺達がちゃんと見張っててやるからさ、今のうちだぜぇ〜』と言う太田。廊下を見回す。
なんて言ってるとドアの開く音。中庭をカメラが映したところでOPへ。

リコーダーを眺めている宮本。心臓バクバク。
ドアを守っているサトジュン、教室中央に居る佐川、サトジュンと反対側のドアを守っている太田。
3人からキッスと急かされる。
リコーダーにさちこのイメージが重なる。今まさに間接キッスをしようとした時、ドアが開く。
驚く4人。中でも宮本は引きつっている。


おんぷが教室に入ってくる。太田に早く仕舞えと指示され慌てる宮本。
太田は自分の体で必至に隠そうとする。残りの2人は慌てるのみ。
だが、焦ると上手くいかないのが常。『何してんだよ!』サトジュンに手を引っ張られる宮本。
その弾みでリコーダーが落下。ネガアート状態。嫌な予感。
イマイチよく分かってない様子のおんぷは落ちたリコーダーに近づいていく。逃げていく宮本達。
拾った後『あ、宮本君ったら。うふふ』と笑うおんぷ。
すると『瀬川さん、何やってるの?』とみんとに聞かれる。
なんでもないと思わずリコーダーを後ろに隠してしまうおんぷ。?なみんと。

で、サブタイトル。

『私は拾っただけで』と言った後、横をチラ見し『割ってません』と言うおんぷ。
『でも、あの・・・和田さんが見たんでしょ?』と言う西澤先生。
どうやら、おんぷが先の一件の犯人とされている模様。
頷いて、おんぷに視線を向けたりしつつ割るところは見てないと答える。真犯人は青い顔。
机を叩いて『見てへんくせにええ加減な事言わんといて!』と怒るあいこ。制止するおんぷ。
『でも、私が話しかけた時とってもソワソワしててリコーダーを後ろに隠したんです』
と半ば反論する形で言うみんと。
それは急に声をかけられたから驚いただけなんじゃないかしらと指摘するはづき。同意するあいこ。
中田は挙手の後、おんぷの無実を信じると言う。彼曰く、さちこのリコーダーを割る理由が無いから。

被害者であるさちこは俯いている。中田にありがとうと言うおんぷ。照れる中田。
だが水を差す様に理由はあると言うみんと。これには驚くクラス一同。
みんと曰く口ゲンカしてたらしい。『あぁそう言えばしてたなぁ』と思い出した様子の天野。
さちこに本当か聞く西澤先生。

本人曰く、口ゲンカと言うほどのものではないが班日誌に書いてあるおんぷの文字が小さくて読みにくかったので本人に指摘したらしい。
(確かに小さい)
だが、おんぷの返答はそんなことどうだっていいじゃない。おんぷ曰く個性なんだから。
そう言っておんぷはさちこにノートを返し去って行く。


『そんなことがあったの〜』と言う西澤先生。頷くさちこ。
『確かにあの時はムッとしたけど、だからって伊集院さんのリコーダーを・・・』と反論するおんぷ。
だが、西澤先生は『分かったわ、座って』と言う。
このままじゃ授業ができないと言う事で瀬川さんは放課後職員室に来てと言う西澤先生。
この件には驚くはづあい。おんぷは悔しそうに拳を握る。
沈黙する教室。おんぷは真犯人をチラ見。宮本の顔はずっと青い。さちこは俯き状態。
おんぷと目が合い慌てる宮本。顔を逸らす。ふんっ!と顔を背けるおんぷだったが溜息。

で、休み時間。おんぷはバルコニーから庭を見ていたり。花壇前に居たりする新SOSと宮本。
おんぷに声をかけるあいこ。私達も職員室についていくと言うはづき。
ありがとうとお礼を言いつつ大丈夫と断るおんぷ。彼女曰く割ってないから。


その頃の新SOSと宮本。
絶対言わねぇ方がいいと言ってるサトジュン。『でも、このままじゃ瀬川さんが』と返す宮本。
が、佐川はよく考えろと言う。もし伊集院にバレたらどうすんだよとのこと。
『伊集院ってさ、両親が教師やっててメチャメチャ真面目じゃん』と言う太田。
『間接キッスしようとしって割ったなんて知ったらさ〜』と言うサトジュン。
『もう〜! 宮本君ってサイッテー!』と言うさちこを真似る。
あ!顔の宮本。
『怒られるんならまだいいよ。下手すりゃ・・・酷い! 宮本君がそんな人だったなんて〜!』
とさちこを真似て泣く佐川。座り込んでしまう宮本。
『そればかりじゃないぜ〜、皆が知ったら総スカン間違いなしだ!』と脅す太田。
ガックリ宮本。

で、休み時間。
ドアの隙間から覗いてるはづきは心配顔。はづきを呼ぶどれみ。あいももを連れてやってくる。
『話はあいちゃんから聞いたよ。おんぷちゃんは?』と聞くどれみ。
教頭先生が出てきちゃって話がややこしくなっちゃったみたいと報告するはづき。
『よーし、じゃああたしが行って』とやる気満々のどれみ。
だが、あいこに止められる。ももこ曰く、どれみちゃんが入っていくと余計ややこしくなるから。
『それどういう意味さ〜』とムッとするどれみ。


職員室。
反応する関先生。
『早く言ってしまいなさい。正直に言えば、学校の方でも穏便に対処するから』と言う教頭。
『あのー』と言うおんぷにちゃんと話す気になったのか聞く西澤先生。
『いえ、いつまでこんな事やってるんでしょうか? 私、帰りたいんですけど』と返すおんぷ。
ムッとする教頭。
『なんだって! き、君が正直に言わないからこうして話し合っているんでしょうが!』と怒る。
『分かりました・・・』
と言うおんぷ。鞄から何かを取り出す。
そして『私がやりました。弁償すればいいんですよね』と3000円を置く。
これには西澤&教頭ビックリ。『な、な、何だねその態度は!』と指差す教頭。
『それでは、私、用事がありますので失礼します』と言うおんぷ。職員室を去っていく。
追いかける西澤先生を捕まえる関先生。
『担任が生徒を信じなくてどうする?』と一言。ご尤も。
西澤先生は『でも・・・』と困る。
『そうです。関先生は黙っててください。とにかく、親御さんに連絡してあんな態度は正してもらわないと』
と言う教頭。

ドアの閉まる勢いが強烈だったので怯えるどれみ達。
怒っていた様だが『皆、心配して来てくれたんだ』と嬉しそうに言うおんぷ。一安心などれみ達。
『そうだ、おんぷちゃん。割ってなんか居ないんでしょ? お金なんか払うこと無いよ!』と言うどれみ。
『もう済んだ事だから、じゃあ!』とどれみの肩を叩いて去って行くおんぷ。
『おんぷちゃん・・・』と納得いってない様子の4人。
中庭の廊下を歩きつつ、本当に割ったのかなと思うどれみ。
アメリカでは弁償=私がやりましたって事と言うももこ。
そうかな〜と言いつつ何かひっかかると思うどれみ。
転校してきた頃のダークなおんぷちゃんに戻ったみたいと言うはづき。
『絶対割ってへんって〜。無罪を主張した時のおんぷちゃんの顔は嘘ついてる顔や無かったもん』
と言うあいこ。同意するはづき。誰かを庇ってるんじゃないかと推測。
『誰かって?』と聞くどれみ。
『それじゃあ調べてみようよ』と何か思いついたももこ。

桜の木と話せる様になれと魔法を使うももこ。

『そっか、この魔法があったね』と言うどれみ。
桜にリコーダーが割れた時の事を教えてと聞くももこ。
『ほほ、ちゃんと見とったぞ! SOSトリオにはやし立てられ宮本君が伊集院さんのリコーダーに間接キスをしようとした時、おんぷちゃんが入って来たんじゃ』
と教える桜の木。
この真相には『え! あの宮本君が!』と驚きを隠せないどれみ達。
(画像にマウスポインタを乗せると・・・)
『驚いた宮本君はリコーダーを落として割ってしまい、それをおんぷちゃんが拾ったんじゃ』
と続ける桜の木。
『なるほど。それを和田みんとに見られたっちゅー訳やな』と納得するあいこ。

夕方。見覚えのある鳥達がある家のべランダに向かっている。
『どうしたらいいんだ・・・』と悩む男の子は勿論、宮本。そして鳥達は当然どれみ達4人。
『もし、リコーダーの一件が伊集院さんの耳に入ったら』と考える宮本。

『もう、宮本君って! サイッテー!』とまたさちこに罵られるイメージが過ぎる。
頭を抱えながら『それにクラスの皆に知られたら!』と言う宮本。

『まさか、宮本君がそんな事するなんて』とはづきに、『まぁ、学級委員のすることやないな』とあいこに、『エロすぎます、学級委員失格だよ!』と中田に
言われる想像。
勝手に考えて『あぁ!僕はもう終わりだ〜!』とベッドに倒れこむ。

それを見て顔を見合わせた後、ため息をつくどれみ達。

MAHO堂へ徒歩で向かうどれみ達。
『宮本君、相当悩んでるみたいだったね』とどれみ
『うん、でもまさか宮本君が伊集院さんの事好きやったなんて全然知らんかったわ』と同意しつつ思うあいこ。
『あんな宮本君見ちゃうと、ちょっと可哀想な気もするわね』と同情するはづき。
が、『そんなことないよ!』と言うももこ。
1人階段の上で立ち止まり『だって、おんぷちゃんはどうするの?』と指摘。
『そうか・・・』と気付いた様子のあいこ。『そうだよね・・・』などれみ。
『宮本君、全然男らしくないよ。おんぷちゃんに罪を着せて黙ってるなんて、そんな人が学級委員だなんて信じられないよ』
とご立腹のももこ。
宥めるあいこ。皆で良い解決方法を考えようと提案。

店内。ドド達とボールで遊んでるハナちゃん

帰ってきたどれみ達。
ただいまと言うあいこ。ハナちゃんにただいまと言うどれみ。
良い子にしてたか聞くはづき。元気良く返事するハナちゃん。
すると店の奥から『酒が足りんぞ! 早く持ってこんか』の声。『はいはい!』と言うララ。
そんなララを呼び止めどうしたのか聞くあいこ。
『それが、マジョルカが来てるのよ』と答えるララ。

『ちーっす』と挨拶するどれみ。他の面々も空洞から覗き穴から覗いてたり。
『おっそーい! まったく何処で油売っとんたんじゃ』と怒るマジョリカ。
謝るはづき、学校でゴタゴタがあったと説明。
『ほぉ、素直でいいの〜。ホント、マジョリカが羨ましい。それに比べて、ウチのおんぷときたら!』
と愚痴るマジョリカ。おんぷがどうかしたのか聞くももこ。
『どうしたもこうしたもあるか! 昨日なんて』と言うマジョルカ。

回想。ルカ・エンタープライズ。
『パパとママの結婚記念日だからスケジュール空けといてって前から言ってたじゃない!』と怒るおんぷ。
そうだったか?と惚けるマジョルカ。ダメなら事務所変わると言い出すおんぷ。
『ま!待て! 何とかする』とあっさり負けたマジョルカ。

酒を一気飲みしつつ『出会った頃のおんぷはホント有望な魔女見習いだったんだが』と嘆くマジョルカ。
ここで
『前から聞こうと思ってたんだけど、おんぷちゃんとはどういう風に出会ったの?』と聞くどれみ。
『そう、あれは2年前』とマジョルカが言う。

ここでアイキャッチ。


無印24話:どれみ達が魔法を使いゴミロボットとマジョルカを倒すシーンの回想。
『MAHO堂乗っ取りに失敗して傷ついた心を癒しに旅行に行った時の事だ。丁度その頃、おんぷも母親の故郷。沖縄にある芸能スクールに夏期講習に来ていたんだ。』
と言うマジョルカ。
芸能スクールの外観、レッスン風景のカット。


そして、海へ移動。へへはビニールボートに浮いていたり。でも喋らないorz
『はぁ、あっつぃあっつぃ』とパラソルの下で言ってるマジョルカ。そら、真夏のビーチに魔女衣装じゃね^^;
『ほぉ、あっと飲み物か』と魔法を使い、飲み物入りのクーラーボックスを出すマジョルカ。
すると『あー!』と言う声。噴出すマジョルカ、慌てる。
目の前にはおんぷ。『あなた! ひょっとして・・・』と言っている。
『ウソだろ? ダメ!』と言うマジョルカの意向空しく

ドーン!(ry
じゃなくて『魔女!』と言ってしまうおんぷ。

鼻息噴射しマジョガエルになってまったマジョルカ。泣いてる。

瀬川家でお着替えして『プリティウィッチーおんぷっち』とか言ってるおんぷ。
※この時、この名乗りをしているのはオカシイと言う指摘があったり。普通に考えてどれみ考案の名乗りをおんぷがしているとも考え難いのが理由の模様※

『わぁ! これでママが果たせなかった日本一のチャイドルになれるわ! どれみとか言う子達にも絶対負けないわ』
と言うおんぷ。
(ドッカーン後に見ると幼く感じるおんぷ)
『その意気じゃ、おんぷ』と嬉しそうなマジョルカ。


現実。酒を注ぐララ。
『ホント、あの頃のおんぷはワシ好みの小悪魔で良い子だったんだが』と嘆くマジョルカ。
『そんなことない! 今のおんぷちゃんの方がずっといいよ!』と言うどれみ。
『おんぷ、良い子良い子』と言うハナちゃん。
『ホンマや、ハナちゃんの言う通りや』とあいこも同意。
『とってもお父さんとお母さん思いだし! ね!』とニッコリのはづき。
『だまらっしゃい! 全然社長思いじゃないじゃないか。こんなに苦労してスケジュール調整してやってるのに・・・なーんで何で社長のワシを粗末にするんだ〜』
と怒って愚痴って泣くマジョルカ。唖然のどれみ達。
プハーなマジョルカ。
『マジョルカ泣くな! ワシもな、こやつ等の為にどーーーんなに辛い目に遭っておるか』
とこちらも泣き出すマジョリカ。ララに酒を要求。ハイハイなララ。ちょっちお疲れの模様。
飲みまくることで合意したリカルカ。大笑い。困った酔っ払い2名である。

『この調子じゃ、今日はお店開けられないね』と言うももこ。同意顔のはづき。
『だったら、おんぷちゃんの様子を見に行かない?』と提案するどれみ。賛成する一同。

午後6時。瀬川家。
『早く帰ってこないかな?』と言うおんぷに『おんぷちゃん、ちょっとここに来て』と言う美保ママ。
『どうしたのママ? 深刻な顔しちゃって』なおんぷ。『いいから、さぁ』と返す美保ママ。
『なぁに?』と聞くおんぷ。
『さっき、西澤先生から電話があったの』と真剣な顔で言う美保ママ。
ピアノ下に居たりするどれみ達。
『あぁ、あれはもう終わったことだから』と返すおんぷ。
『リコーダーを弁償したって言うのは本当なの?』と聞く美保ママ。
『えぇ、まぁ』と返すおんぷ。
どうして友達のリコーダーなんか割ったのか聞く美保ママ。
だんまりおんぷ。じっと見ているどれみ達。
すると、玄関の呼び鈴。慌てて隠れるどれみ達。
パパが帰ってきたと嬉しそうに立ち上がるおんぷ。
呼び止める美保ママ。後でちゃんと話すと返すおんぷ。

瀬川家の門の隙間から覗くどれみ達。瀬川一家は夜の街にお出かけ。
階段前で元に戻ったどれみ達。
『おんぷちゃん、1人で罪を被る気やな』と言うあいこ。
『折角親子で食事だって言うのに、あれじゃ楽しめないよ』と俯くどれみ。2回頷くはづあい。
『おんぷちゃんがどんな思いで罪を被ったか、宮本君に見せてやっぱり責任とってもらおうよ』
と提案するももこ。
『どうやって?』と聞くどれみ。『こう言う時こそ魔法だよ』と答えるももこ。『だったら!』と何か思いついたはづき。


夜道を歩いている宮本。『そこの少年』と呼び止められる。
※閲覧者さんから教えていただいた坊主頭の男の子、初めて発見※
辺りを見回した後、『僕?』と自分を指差す宮本。
『そう。君は今、リコーダーの事で悩んでおらんかな?』と聞く懐かしい顔のはづき。
『え! どうして分かるんですか!?』と驚く宮本。
『ワシは美空市の父と呼ばれておる。そんなことは朝飯前じゃ。よかったら占ってやるぞ』と返すはづき。
『でも、僕・・・』と遠慮する宮本。
『今日は暇じゃ、タダで良い』と来易くするはづき。
『ホント? じゃあ・・・』と座る宮本。文無しだった模様。
俯いた後『実は好きな女の子のリコーダーを謝って割っちゃったんだけど、別の子がその犯人に』と告白する。
手を出す様に言うはづき。手相を見て
『ほう、相当悩んでおる様じゃの。お! この先に公園がある。そこの池の前に行きなさい。さすれば解決の糸口が見つかるじゃろ』
と言うはづき。
『公園の池か、分かりました!』と去って行く宮本。


公園の池前に着いた宮本。キョロキョロしてると池が光だし何かが出現する。ビビって後ろに倒れる宮本。
見覚えのある女神っぽい人が
『少年よ、お前が割った伊集院さんのリコーダーは金のリコーダーかな? 銀のリコーダーかな? それとも普通のリコーダーかな?』
と問う。普通のリコーダーと正直に答える宮本。
『ほほほ、その正直さに免じてお前の為に罪を背負ってしまった瀬川おんぷちゃんの真意を見せてあげよう』
と言うどれみ女神。見せるって?な宮本。
『2人を上海ガニにして〜』と言うどれみ女神。
宮本の少し後方の植え込みに隠れていたはづき、あいこ、ももこ。
『あいちゃん、早く、上海ガニだって』と言うはづき。
『どれみちゃんの頭ん中いっぺん見てみたいわ』と呆れ顔のあいこ。


あいこが魔法で2人を上海ガニに。
甲華と言う中華料理店横の裏路地に居る2人。
『これで何を?』と聞く宮本。
『これは全て夢なのじゃ、だからこそ見せてあげられるものもある。ついてまいれ』と答えるどれみ。
とりあえずカニ歩きで侵入。

美味しそうに食べる剛パパ。
だが、妻子の異変に気付く。娘は俯き、妻は目を瞑っているのだ。
『どうしたんだ2人とも、さっきからまだ一言も喋ってないじゃないか』と聞く剛パパ。
俯くおんぷ。美保ママは食器を置いて
『実はおんぷちゃんが友達のリコーダーを割ったらしいって学校から連絡があったの』
と説明。
私、割ってないと話すおんぷだが美保ママからならどうして弁償したのか聞かれる。返答に詰まるおんぷ。
で、どれみと宮本は瀬川一家の机の下に潜入。
『何か理由があるんだよね』と聞く剛パパ。
認めるおんぷ。じっと聞いてるどれみと宮本。
『去年の運動会の時なんだけど、リレーの選手に選ばれて走った時の事、覚えてる?』
と聞くおんぷ。
頷き、同時に転んでしまった事を思い出す美保ママ。

回想。
録画中の運動会。当然、録画しているのは瀬川夫妻。


走っているおんぷ。確認できる走者はけいこ、のり子、むつみ。
のり子にぶつかられておんぷはコケてしまった。心配する瀬川夫妻。あいこも心配して名を叫ぶ。
バトンを拾い上げるおんぷに頑張ってと言うあいこ。
体操服を泥だらけにしつつも『あいちゃん、ごめーん!』とバトンを渡すおんぷ。

あいこ、猛ダッシュ。ななこ、玉木、さちこを抜いた。んで胴上げ走者に。
コケたのを取り返してくれたと言う意味が嬉しそうにあいこを見ているおんぷ。

すると
『瀬川さん、君が諦めきれずに走りきったお陰で僕達の班が勝てたんだ。さぁ保健室に行こう』
と背中を差し出す宮本。嬉しそうなおんぷ。

甲華。
内容で犯人に気付いた美保ママ。頷くおんぷ。
『その子を庇って・・・でも、それじゃおんぷちゃんが』と言う美保ママ。
『いいじゃないか、おんぷが決めた事なんだから』と言う剛パパ。
嬉しそうにありがとうと言うおんぷ。


ずっと聞いていた宮本はおんぷに謝ると言い出す。
嬉しそうに聞いてたどれみも『これは夢なんじゃ、目が覚めてから謝ればいいのじゃ』と慌てて止めに入る。
が、これを見た甲華のウェイトレスが『こんなところに蟹が!』と驚く。
『まずい逃げるのじゃ』と言うどれみ。店外で見ているはづき達もやべぇ!顔。
『うそ! 蟹が縦に走ってる!』と驚くウェイトレス。机の下に潜った所で魔法が解けた模様。
『これって、もしかして・・・』と思うおんぷ。

先の公園の池の柵横に座り込んでいる宮本。どうやら寝ていた様で目を覚ます。
やっぱり夢を見ていたと思った彼は同時に先の事を思い出し、こうしちゃ居られないと何処かに向かう。
実は上空から見ていたりするどれみ達、ニッコリ。

瀬川家の前で待っているおんぷ。タクシーが着いて瀬川一家帰宅。
宮本に気付いたおんぷ。覗く美保ママ。一礼する宮本。
両親に先に入っててとお願いするおんぷ。了承する瀬川夫妻。2人の動向を気にする宮本。両親は家の中へ。
『瀬川さん、伊集院さんにも皆にもちゃんと謝る。許してくれ!』
と頭を下げる宮本。
『分かったわ。でも間接キッスの事は私達の秘密にしておきましょう』
と言うおんぷ。焦る宮本。どうもと感謝する。
『その代わりに伊集院さんに自分の気持ちを打ち明けなさい!』
と迫るおんぷ。当然焦る宮本。
『打ち明けないなら間接キッスの事言っちゃおうかな〜!』
と言うおんぷ。それだけは勘弁してと嫌がる宮本。ジト目のおんぷ。宮本ギブアップ。
『じゃあ明日』と言われうろたえつつも『わかった』と返答。
『放課後がいいな!』と注文をつけられ『わ、分かってるって! チャレンジしてやるさ〜!』と去って行く宮本。

視線に気付いたおんぷ。振り返るとどれみ達。隠れるがちゃんと隠れられてなくてしっかり見られた。
『やっぱりね』とニッコリなおんぷ。


翌日の5年2組。宮本と新SOSが謝る。
被害者はどうしてあの場で言ってくれなかったのかと少々怖い顔。
答えに詰まる宮本。
『こんなに大袈裟になっちゃったから言いそびれたのよね。それより勇気を出して謝ってくれた宮本君、えらいと思うな』
庇うおんぷ。尤もらしく言ってくれたので一安心の宮本。
『ホントよね〜』とはづき、『さすが学級委員長や!』とあいこが言う。
あいこから始まった拍手。皆から拍手を送られる。

体育館前。
覗いているおんぷ。そこには宮本とさちこ。
『おんぷちゃーん!』と言うどれみの声。慌ててシージェスチャーするおんぷ。
謝るどれみ。宮本君、ちゃんと告白したか聞くはづき。今してるところと答えるおんぷ。

『ごめんなさい。お付き合いなんてまだ早いと思うの。普通のお友達で居ましょう、ね! じゃあ!』
と指立てして去って行くさちこ。
『あ、あの!』と言った後、ガックシな宮本。

丁度ある窪みに隠れていたりするおんぷ。その横を通過していくさちこ。
顔を出して『やっぱり、世の中甘くないね』と言うももこ。
『ホンマ、これで上手くいったら出来すぎやで』とあいこも同意。
笑うどれみ・はづき・あいこ・ももこ。
『でも、これでまた私のファンクラブの会員がまた1人増えるわね』
とか言い出すおんぷ。それを聞いて驚くどれみ達。
『おんぷちゃん、そこまで考えて?』と聞くはづき。
『冗談に決まってるじゃない! てへっ!』ととても冗談に聞こえない事を言って舌を出すおんぷ。
そこからイラスト風カットになって

〜おしまい〜

第9話『バッチグー野球部 〜魔女達のないしょ〜』
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