第13話『むつみの引退宣言!』
(2002年4月28日放送)
脚本:大和屋暁 演出:長峯達也 作画監督:なかじまちゅうじ

アントニオ林野

工藤むつみちゃん、2回目の主演話。
これまた玉木や奥山さん達と一緒でスタッフのお気に入りみたいで。
大和屋さんらしく面白くも考えさせられる話。
好きだった物が終わりを迎える時、その大切が分かると言うか何というか。
その時に取る行動も人それぞれ。
深爪ファイター~キャンディ伊藤のテーマ初使用。
作詞は大和屋さんだとか。
あと、新聞やむつみのセリフで出てくる『普通の女の子に戻ります』はキャンディ伊藤の名前の元ネタである
キャンディーズの引退時の言葉らしいです。
わたしのつばさはこの話から31話まで一旦、打ち止め。

収録DVD

(14~16話同時収録)

アバンタイトル

波打つ断崖に立つむつみ。その手にはレスラーマスク。涙を浮かべた後、マスクを捨て『さよなら私の青春!』と言うむつみ。
海へと落ちるマスク、海側のカメラよりはるか向こうに立つむつみのカットでOPへ。



いきなり驚くどれみ達。と言うのもキャンディ伊藤が引退するから。信じられない様子のどれみ。『嘘やない、さっきテレビでやってた』と言うあいこ。
泣いているはづき。スポーツ選手に引退は付き物とは言えむっちゃんが落ち込んでるだろうと思うどれみとあいこ。
『京都奈良まで何マイル~』と歌いながら修学旅行の記念写真をアルバムに貼っているハナちゃん。
むっちゃんが工藤むつみか聞いてみるももこ。何で落ち込むか気になるハナちゃん。
むつみが大のプロレスファンだからと答えるどれみ。ファンだけじゃなく滅茶苦茶強いと言うあいこ。
力も技もと付け足す2人と下手な男子相手だと間違いなく強いと言うはづき。
それとキャンディ伊藤の関係が分からないももことハナちゃん。むつみがキャンディ伊藤に憧れてプロレス好きになったと言うどれみ。
心の支えを失くした今、落ち込んでるに違いないと思うはづきとあいこ。

すると、むつみがマイクを持って来訪。『私、普通の女の子に戻ります!』と言うむつみ。

で、サブタイトル。

ニッコリむつみ。普通の女の子に戻りますの件が気になるどれみとももこ。
それがキャンディ伊藤の引退時のセリフと気付いたあいこ。『普通の女の子って何?』とハナちゃんに聞かれ答えられないはづきとあいこ。
『と言う訳でよろしくお願いしま~す』と言うむつみと『何を?』などれみ達。


ビーズブレスレットやイヤリングをつけてみるむつみ。普通の女の子がこう言う事かと納得したどれみ、あいこ。だが、はづきは『そうかしら?』と不安げ。
はづきには無理してる様に見えるらしい。似合うと言うももこ。『そう?』と言うむつみにキャンディ伊藤より全然OKと言うハナちゃん。
凍りつくMAHO堂内。急いでハナちゃんを撤収する4人。
はづき『この状況でキャンディ伊藤の話題はいけないわ』
ももこ『そうだよ、むつみちゃんの前でキャンディ伊藤はダメだってば』
どれみ『キャンディ伊藤は引退したって言ったばっかりじゃん』
あいこ『ええか、キャンディ伊藤だけはアカンねんて』
とキャンディ伊藤の件を出すのはマズイと4人がかりで注意するが皆もキャンディ伊藤って言ってるとハナちゃんからツッコミが入ってやっちまった顔。
マズい空気だったが『いいの、本当の事だから』と言うむつみ。
本人的にはこの歳でいつまでもプロレスごっこやってたら笑われてしまうから良い機会と思って新しい趣味もとい他に好きな事を見つけようと思ったと足をもじもじさせながら言う。
『それが普通の女の子?』と聞かれ『うん』と答えた後、どれみの手を取りお願いがあると言うむつみ。自分達に出来る事なら何でも協力すると言うどれみ。皆も同じ気持ちらしい。


普通の女の子ならおしゃれグッズの一つくらい作れないとと考え早速、ビーズメーカーでアクセサリーを作ってみる。
が上手く回らなかったを無理矢理回したせいかビーズをぶちまけるむつみ。『あ~』などれみ、大丈夫よと励ましビーズのおかわりを要求するはづき。
早速、瓶を用意するが蓋が固くて開かない。むつみがやったらば一瞬で開く。ありがとうと言うももことスゴい力と思うはづき。
その後、絡まったり器具を飛ばしたりするむつみを見て普通の女の子に戻れるのかと思い出すどれみ達。器具が直撃したどれみ『無理かも~』と言う。

夕方。なれない事はするもんじゃないと思うむつみ。そんな事ないとももこ、誰だって最初は上手くいかないと言うどれみ。
やってみて、自分には女の子っぽい事は似合わないと気付いたと言うむつみ。『むつみちゃん・・・』と心配するはづき。感謝して帰る。
無理に明るく振舞ってたけど辛そうだったと思うはづきとあいこ。好きな事無理して止めることないのにと言うハナちゃん。
キャンディ伊藤だけがプロレス止める原因じゃないかもと察するどれみ。どれみ曰く、今日のむつみは何かやけっぱちな感じだったとか。

席を立ってどこぞへ行くむつみを追うどれみ達。気になる長谷部。屋上に居たむつみ。
『ねぇねぇ、むつみちゃん何か悩んでるんでしょ?』と聞くハナちゃん。『相談乗るよ』と続くももこ。『むっちゃん、ホントはまだプロレス好きなんでしょ?』とどれみも言う。
『もう無理なのよ』と言うむつみ。


むつみがプロレスを好きになったのはキャンディ伊藤が理由であるが、兄貴に勝ちたいと言うのもあったらしい。
キャンディ伊藤とマッスル富田のリターンマッチのTVアナの実況と共に対戦開始。内容がシンクロしていると言う面白い描写。
むつみの裏拳はかわされ逆に兄貴のラリアットで押し倒される。ダウンしている隙にリングロープことタンスから空中回転膝蹴り。コレは避けるむつみ。
組み合う2人。2人は最高のライバルと言う実況と言うまさにその通りの勝負。


でも、最近は。
スピーカーのスイッチを入れてマイクを持って待ってるむつみ。ドアが開いて嬉しそう。
で『おーい兄ぃ、今度の相手はお前だ兄ぃ! かかって来い! ダー! ダー!!!』と張り切る。
が、兄貴の返答は『お前、少しは勉強したら』。ショックを受けるむつみ。


最近は受験勉強が忙しくちっとも相手をしてくれないとか。クラスの男子もファイトしてくれない。最近、プロレスしてるとこ見てないと気付いたどれみ。
それだけむつみが強くなったって事かと思うももこ。プロレスの練習ができずにつまらないと思ってたら先のキャンディ伊藤引退騒動。
だから、自分も止めようかと思ったとのこと。結局1人ではプロレスできないから。
『なーんだそんな事か!』と言うハナちゃん。ハナちゃんが相手になると言い出す。止めた方が良いと勧めるどれみとももこ。
でも、ハナちゃん聞く耳持たず何処からでもかかって来いと要求。ホントに良いのかと聞かれ、こう見えても強いんだからとOK。
が、早速コブラツイストを食らって絶叫。『だから言ったのに』と呆れるどれみとももこ。
ハナちゃんが相手にならずむつみ木枯らしに吹かれてちょい傷心。ハナちゃん強過ぎるとガクガク。強くなりすぎるのも考え物と思うももこ。
やっぱりプロレスは諦めるしかと思うむつみ。だが『諦めるのはまだ早い』とももこ、『そうだよ、私達がダメでも誰か強い人に頼めば良いんだよ』とどれみが言う。


第1弾は小竹。顔を赤くして『何で俺なんだよ』と言う。
小竹なら根性ありそうとどれみ、打たれ強そうとハナちゃん、ちょっと前までよくやってたんだしとむつみがゴマすりながら言う。
『プロレスは楽しいぞ~!』と誘うももこ。『来たれ若者よ!』とハイテンションなどれみ達。だが、『知ってるぞ』と言う小竹の言葉に?な4人。

小竹によると、むつみは春休みに一家総出で修行の旅に出たのだとか。
北海道の山奥で新必殺技、スーパーゴールデンむつみ特別スペシャル(仮称)を完成させ人里に下りてきた熊を一発で倒したと言う話らしい。
それを聞いて引いて逃げるどれみ達。しかも、続ける小竹によればその熊を美味しく頂いたらしい。絶叫する1組の面々。

イメージ映像でお楽しみください。

でも、むつみは必死でウソに決まってると弁解。
本人によると春休みに家族と北海道へ行って熊牧場を見学した後、泊まった旅館で熊汁を美味しく頂いただけとのこと。
『熊食べてるじゃん』とツッコミを入れるどれみとももこ。

『ウソにしろホントにしろ、そんな恐ろしいヤツと俺は戦いたくねーよ』とカッコつけて逃げる小竹。逃げたと言われまくりの小竹w
根性無しと怒って、どれみとももこに『アンタもね』と突っ込まれヘニャってみるハナちゃん。
だったらもっと強い人と同じ声のまさるを誘うももこだが『興味ねぇ』と即答される。

4人でダッシュしてスカウトの旅。

1組の連中が悉く嫌がる。1人逃げなかった、アン○ニオ猪木似の林野に出会うが雰囲気抜群なので逃走。

銅像を真似ってみるハナちゃん。どうして皆、プロレスしないのかと思うももこ。
誰か強くてむつみに協力してくれる人を考えてみるどれみ。ハナちゃんも戻ってきて一緒に考えてみる。
すると、どれみとももこが何か思いついた。強くてむつみに協力してくれそうな人が居た。?なむつみ。

ここでアイキャッチ。


それは幼馴染の長谷部。事情を説明してお願いしてみる。でも、ダメだった。
ハナちゃんに理由を聞かれた長谷部曰く男だから。『長谷部君もダメか』と言うどれみと残念そうな3人。


音楽室の肖像画。何を悩んでるのか不思議そうなはづき。『さぁ?』なあいこ。『どうしたの?』とやって来るおんぷ。
肖像画のポーズを真似て悩み中のどれみ達。むつみが悩んでる事情を聞いたはづき達。
相手が居ないとプロレスできないからと納得のはづき。考え込むおんぷを除いた5人。
もっと強い男子と思うどれみ。2組なら木村かと思うあいこ。はづきは奥山を推薦。でも、ハナちゃんはケガするから女の子はダメと言う。
おんぷ、ここで男子はどうしてむつみとプロレスしてくれないのかと問題提起。そんなのむつみが強すぎるからと呆れ気味の返答をするどれみ。
おんぷは違うと思うとのこと。?などれみ達。

女子トイレに移動。おんぷに悩んでるか聞かれ認めるむつみ。
『何で男子がプロレスしてくれないか教えてあげようか』と言うおんぷの言葉を聞いて『おんぷちゃん知ってるの?』嬉しそう。
簡単よと言うおんぷはむつみの胸部を触る。


唖然の一同。おんぷ曰く男子がプロレスしてくれない理由はむつみが女の子だから。自分の前を落ち込んでるむつみが通過したので見ている長谷部。

空のおんぷイメージに向かって『さすがおんぷちゃん大人だね~』と言うどれみ。が、はづきの言うとおり何の解決にもなってないと言う事でイメージも困り顔。
鉄棒で逆さまのどれみ、ももこ、ハナちゃん。すると、ハナちゃんがこう言う時はやっぱり魔法と言い出す。


と言う事でお着替え。魔法でどれみ達をとっても強い覆面レスラーに変える。焼肉の名を冠したマスクになるどれみ、はづき、あいこ、ももこの4人。

はづきは無理の連呼。あいこはともかく、自分達が相手しても何の練習にもならないと言う。どれみも体持たないと同調。
が、ハナちゃんは大丈夫と言い張る。と言うのもとっても強い覆面レスラーと言って魔法をかけたから。魔法の力で強くなればむつみだってへっちゃらと言う。
『そう言われてみると何だか強くなったような』と言うどれみと『気のせいか何だか力が湧いてきた!』とムキムキになるももこ。
ハナちゃんに『皆頑張ろう!』と言われ賛同するステーキとカルビ(要するにどれみとももこだけ)。


下校途中のむつみに誰かがカセットから流したキャンディ伊藤のテーマが聞こえてくる。
深爪ファイター~キャンディ伊藤のテーマ開始
思わず口ずさみながらも驚く。ソレは右側にある階段の上から聞こえる。
階段を上るとソコには4人の覆面レスラーとレフリーハナ。兼司会でもあるハナちゃんは時間無制限4本勝負変則4人抜きデスマッチを行うと宣言、両軍の選手紹介。
赤コーナーことどれみ達は世界ヘビー級チャンピオン、サーロインマスクとその仲間達。
青コーナーは挑戦者プリティーむつーみ!
と言う事になってるらしい。ちなみに背景は書割だったり。
驚くむつみに通りがかりの覆面レスラーに事情を話したら是非戦いたいと言ってくれたとウソ事情を話すハナちゃん。頷くどれみ達。
『こーっちは準備OKだ~! 何時でもかかってこい!』と言うどれみとヤー!とノリノリのはづき達。嬉しそうなむつみの顔のアップの後、試合開始。


突撃するどれみ達だが
カルビももこはむつみ4の字固め、ロースはづきはむつみキャメルクラッシュ、ステーキどれみはむつみバックブリーカー。
そして、ホルモンあいこはスーパーゴールデンむつみ特別スペシャルを食らう。

深爪ファイター~キャンディ伊藤のテーマ終了
当然、全員KO。強すぎと唖然のハナちゃん。
カルビももこは『強くなったな我が息子よ』と、ホルモンあいこは『それを言うなら娘や』と
ロースはづきは『ハ、ハナちゃんの嘘つき』と、ステーキどれみは『い、痛い』とそれぞれ逝去。

声をかけようとするハナちゃんに『もういいよ。色々ありがとう、迷惑かけてゴメンネ』と言うむつみ。
やっぱり無理だったと考え、キャンディ伊藤と一緒に自分も引退する事を決めた。夕焼け空を見ている。
滑り台を滑り降りて、ハナちゃんに背を向けたまま『サヨナラ、どれみちゃん達にもよろしく言っといて』と言って去っていくむつみ。
『むつみちゃん!』と言いつつも追えないハナちゃん。残ったのは無残などれみ達の死骸だけ(ぁ。

むつみが踏み切りで電車通過を待ってると、通過後の反対側に長谷部を発見。
リヤカーで負傷したどれみ達を運搬中のハナちゃん。すると、はづきがむつみと長谷部に気付いてハナちゃんに止める様に言う。
言われて気付き2人を見る5人。2人して何してるのか気になるあいこ。

地面に倒れている長谷部を見てどうしたのか聞くむつみ。かけていいと言い出す長谷部。何を?と聞くむつみにプロレスと答える。
どうやら相手が居ないと知って協力するつもりの様だ。ありがとうと感謝しつつももう良いと言って、一目散に去っていくむつみ。
取り残された長谷部は倒れたまま。どれみ達は困り顔。

キャンディ伊藤のテーマをかけるむつみ。
深爪ファイター~キャンディ伊藤のテーマ開始
キャンディ伊藤のポスターを見ながらもう決めたんだからと部屋中のキャンディ伊藤&プロレスグッズを撤去するむつみ。
キャンディ伊藤の人形を見て、キャンディ伊藤と会った時、そしてキャンディ伊藤との思い出を思い出す。
キャンディ伊藤の人形を倒し涙目のむつみ。で、テーマを止める。
深爪ファイター~キャンディ伊藤のテーマ終了
すると、ノックの音。ちなみにドアが開いてたので長谷部は既に部屋の中に入ってたり。

『諦めんのか?』と聞く長谷部。子供だったと言い、何時までも変な夢を見ててもしょうがないじゃないと返すむつみ。
勉強、オシャレ・・・やらないといけない事はたくさんあるとのこと。それで良いのかと長谷部に聞かれ
『だってしょうがないじゃない! キャンディ伊藤は引退しちゃうし、自分でやろうにも私には戦う相手が居ないのよ』と声を荒げるむつみ。
キャンディ伊藤と共に自分の青春は終わったらしい。
『よく分かんねぇけどよ』と箱詰めされたプロレスグッズを漁ってノートを取り出す長谷部。
『楽しかったんだろお前?』とノートを見せながら聞く。


昔の回想。
テレビのプロレスでやっているスピニングトーンホールドをかける時のコツをノートに記入するむつみ。
『お前、ホントにプロレス好きなんだな』と言う長谷部。すると、むつみから『ねぇ、お願いがあるの』と目を輝かせながら言われる。
待っていたのは技の実験台。関節技をかけられ涙目の長谷部。

あの頃のむつみは楽しそうだったと言う長谷部。俺は痛かったと本音も言う。『楽しかった?』と言うむつみに『まぁ、決めるのはお前だけどな』とノートを返す長谷部。
技ノートをじーっと見ているむつみ。そんなむつみを見ていたりするどれみ達。

翌日、あの踏み切り。長谷部を呼びながら走ってくるむつみ。何故走ってるのか聞く長谷部。コレ見てとむつみは何かを渡す。
それはジュニアレスリング教室生徒募集中のチラシ。むつみはジムに通う事にしたらしい。
自分が好きなのはキャンディ伊藤じゃなくプロレスだった事が分かったとのこと。絶対プロレスラーになると誓うむつみ。

『そっか、まぁ頑張れよ』とチラシを返す長谷部。そこでも相手が居なくなったら、また俺が相手してやると言う。
エッチとむつみにからかわれ、そう言うつもりじゃないとうろたえる長谷部。そんな長谷部を呼んで少し間を置き、ありがとうとお礼を言うむつみ。
さっきからずっと覗いてたりするどれみ達も嬉しそう。

踏み切りが鳴って遮断機が下りてくる。歩いている長谷部を抜いて『先行くね』と言うむつみ。そんなむつみを見る長谷部も満足そう。
先行するむつみの後ろを少し遅れて歩いていく長谷部。その背後を通過する電車のカットから黒くフェードアウトして

~おしまい~

第14話『油断大敵!7級試験』
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