(2002年5月26日放送)
脚本:大和屋暁 演出:岡佳広 作画監督:桑原幹根
ミサイルはダメ
この年代では絶対関わるであろう秘密基地の話。
管理人も知ってた記憶、何回か関わった気がします。
さすがにどんな感じだったかは覚えてませんが。
でも、結末はこんなスゴイ事にはならなかったですね。
おんぷも何気にやらかしてるんですよね、コレ。
収録DVD
(18~20話同時収録)
アバンタイトル
自宅窓から夕焼け空を眺める宮前空。塾の時間と知らせる母親。紙飛行機を飛ばす宮前。彼からの返事がないのでもう一度名前を呼ぶ母親。
『分かってるよ』と腹立たしそうに言って部屋を去る宮前。彼の飛ばした紙飛行機が飛行しているカットから一枚絵になったところでOPへ。
『僕らはずっと信じていた、あの時が永遠に続くものだと。僕らはずっと信じていた、あの時は永遠に終わらないと。
忘れないで欲しい、あの頃の事を。きっと空を飛べると信じていたあの頃の事を』
ももこの声のそんな語りの中
CAUTIONと書かれた金網。その奥にはセスナが走っていたり。それを金網越しに見ている少年達。空を飛ぶセスナを見て帽子を空に投げる少年。
そこでイメージは終わり。そう、これはももこが読んだ小説のイメージ。『う~ん』と言うももこ。う~んを真似ながら何読んでるのか聞くハナちゃん。
ちょっと見せてと無理矢理拝借するが、これが英語ばかりで読めない。何コレとハナちゃんに聞かれ英語の小説と答えるももこ。
面白いのか聞くハナちゃん。ももこにもよく分からないらしい。本を閉じるももこ。本の題名はSTAYGOLD。
で、サブタイトル。
下校中のどれみ達。おんぷに今日の仕事を聞くはづき。今日はオフ・・・と言いたいところだがドラマの撮影があると返すおんぷ。
と言う訳でおんぷは車で一足先に帰っていく。ここでハナちゃんの所在が気になるどれみ達。
そう言えば居ないと気付くももこ。あいこ曰く、昨日も居なかったらしい。何してるか気にしてるはづきは何かを発見。
それは荷物を抱えて学校とは違う方向へ行く中島と中田。3人に知らせる唖然のはづき。3人も唖然。
気になって公園の方へ後を追いかけていくが見失う。すると、後ろからはまさるもやってくる。
草陰に隠れるどれみ達。奥へ進んだまさるは警戒した後、破れた金網を潜って行く。
まさるがあんな荷物をもって、あからさまに警戒していた事を怪しむはづきとあいこ。何かあると思うどれみ。
追いかけようと言うももこに同意。『シー!』と制するはづきとあいこ。
でも、すっかり見失う。息切れしてると小竹登場。どれみに声をかけられ『何してんだよ、こんな所で』とうろたえる。
それはこっちのセリフと言うあいこ。皆して大きな荷物抱えて何処行くつもりと問うももこ。
『あいつら、つけられやがったな~』と小声で言う小竹。『あ~、空飛ぶトンカツソース!』と誤魔化して逃亡。
驚くどれみ達。そんな手に乗るアホがおる訳無いと追いかけるあいこだが、どれみ、はづき、ももこはちゃっかり引っかかる。
ズッコケるあいこ。謝るどれみ。小竹は絶対ついてくるなとちゃっかりフラグを立てる。
ムカつくどれみ。あんな事言われるとついて行かない訳にはいかないと言うあいことももこ。
と言う訳でお着替え(どれみソロで全員完成と言う描写)。マジカルステージで『皆の居所を教えて』と願う。
辺りを探すどれみ達の前に大きな足音。ビビるどれみ達だが犯人は泥棒装束のハナちゃん。『あっ!』と声を上げるハナちゃんと呆れるどれみ達。
森の小屋。
ボロボロのソファーで寝ているまさる。
木村が今度の週末、まりなと遊園地に行く約束をした話をする小竹。『うそ~、あの2人マジで付き合ってたのか』と嬉しそうに言う杉山。
小竹によると木村は遊園地行く為に預けていたお年玉を返せと親と大喧嘩したそうで。
素直に事情を話せば良いのにと言いながら、こじれて家族会議に発展した事を話す小竹。笑えるよな~と言われてニヤニヤ笑う杉山。
『良いのか小竹君。その話、誰にも言うなって木村君に言われてただろ』と言う中田。
そうだっけと小竹に逆質問されてそうと答える。なら自分達だけの秘密とニッコリ開き直る小竹。木村だけには絶対言うなと言う。
で、まさるは本を置いている中島に漫画以外に持ってくる物無いのかと言う。中島によると親が捨てろとうるさいかららしい。
お湯とか沸かせたら便利と思わないかと言うじゅんじ。なら、家にキャンプ道具があるから持って来ると言う小倉。杉山はヤカンとラーメンくすねて来るそうで。
『にしても、らしくなったよな~』と言う小竹を筆頭に同意しながらある方向を見る一同。
その先には自転車ベースにダンボールやパイプで改造された飛行機があったり。作っている宮前は嬉しそう。
と、ここでヤッホーとハナちゃんがやって来る。挨拶しようとした小竹だが見慣れた顔も同行してて驚く。ムッとする男子達。
ハナちゃんの次はどれみ達かと困り顔の小倉。どうすると聞く中田。困る小竹。こうなったら仕方無いと言い出す中島。
『そんな嫌~!』と涙目なハナちゃん。まだ何も言ってないと唖然の男子一同。
『秘密を知ったどれみ達をこのまま帰す訳には行かないからって、何も簀巻きにして川に流さなくても!』と言うハナちゃん。
『誰もそんな事言ってないだろバカ~!』と言い返す中島。バカって言った方がバカとハナちゃんに言われキレる。
『とりあえずお前達。ここの事は誰にも言うなよ』と言う小竹。頷くどれみ達。絶対と釘を刺す小竹。また頷くどれみ達。
じゃあとっとと帰れと言う小竹。『いいの?』と目が点のどれみ達。じゃあ、どうしろと困り顔の小竹。
それってつまり、ここで内緒で集まってるのを親や先生に知られたらマズイと言う事と指摘するはづきとあいこ。
怯む男子たちとニヤつくどれみ達。気持ち悪いと言う小竹。
勿論、秘密は守りたいんだけどとどれみ。このまま帰っちゃったら、何かの拍子でポロッと言ってしまうかも知れないと言うあいことももこ。溜息ついて諦めた男子達。
つまりはどれみ達も招きいれ。見学が済んだら早く帰れと言う小竹。で、ももこが何かを発見。残りの4名も続く。
フフフと笑いながら『気がついたか。アレこそが我々6年1組ハンサム連合が極秘裏に開発したスーパーマシン』とカッコつけて言う中島。
が、小倉に誰も聞いてないと言われショックを受ける。
スゴイと驚いたどれみはコレ作ったのか宮前に聞く。認める宮前。皆で部品とかを集めてちょっとずつ作ったらしい。
が、何言ってんのと言うじゅんじ曰く殆ど宮前が作った物だとか。『才能だよな。こんなモン俺達だけじゃ作れる訳ねぇもんな』と言うまさる。
宮前ってスゴイと思うももこ。小竹、パイプらしき物の束を持ってきて何かに使えないか聞く。機体の強化に使えると思うと答える宮前。
それを聞いて、自分なんかミサイル作ってきたと手製のミサイルを出す杉山。呆れ顔の一同。
宮前もカッコ良く・・・なるかもと困る。本人は『だろ・・・』と嬉しそうだが、ならねーよとツッコミを入れる小竹とじゅんじ。
どれみに名前を聞かれSTAYGOLDと答える宮前。驚くももこ。意味は何時までも輝き続けると説明。好きな小説から取ったと言う。
ここでももこはバッグから小説を取り出して宮前に見せる。驚く宮前。
外にてももこに、本を読んでいた事に驚いたと言う宮前。実はまだあんまり読んでないと返すももこ。
『そう? でも嬉しかったな~、他にもその本の事知ってる人が居て』と言う宮前。どんな話か聞くももこ。
アメリカの飛行場の近くに住んでる子供達がグライダーを作る話らしい。
仲間が増えたり、ケンカしたりと何から何まで今の自分達とソックリと言う宮前。『おっかしいよね』と笑う。が、俯くと真顔で『でも・・・』と言う。
ももこが反応するが宮前は誤魔化して小屋へ戻っていく。待ってと言う感じのももこは?状態。
で、どれみ達はと言うマンガで爆笑状態。ムッとする男子達。早く帰れよと小竹が注意するが聞く耳持たない。困る小竹。
ここでアイキャッチ。
で、MAHO堂。おんぷにも話すどれみ達。何か可愛いと言うどれみ。マンガとか一杯あって、とっても楽しいと言うももこ。
飛行機大きかったと言うどれみ。私も見学したいと言うおんぷ。それ絶対良いと返すはづき。おんぷならきっと歓迎されるとあいこも言う。
ならば、手ぶらと言うのもなんだから何か差し入れすることにしたおんぷ。あの飛行機にアクセサリー付けたりしてと言い出すどれみ。
そうなると、あの基地も何とかしないといけないと言うあいこ。殺風景だったもんねと同意のはづき。
と、ここでハナちゃんがビーズメーカーで何かを完成させる。それは交通安全のお守り。明日、あの飛行機につけてもらうとのこと。
それは良いと言うあいこ。同意のどれみ。笑い声響くMAHO堂。
が、男子達はムッとしてたり。と言うのもおんぷともう1人万田ようこが居るから。小竹とじゅんじ的にもソコが気に食わない様子。
はづきはようこが飛行機に詳しいから連れてきたらしい。あいことももこも同意。
ようこはじゅんじが自分を呼ばなかったのは気に食わない・・・が、ソレは後でじっくり話すからと置いといて自分が来たからにはグライダーを絶対飛ばしてみせると意気込む。
ともだちの唄開始。
何となくじゃなく、できるだけ軽くして空気の抵抗を無くす様にしないとと助言するようこ。
それを聞いて嬉しそうな宮前。手を差し出す。驚きながらも手を取るようこ。
『ありがとう。これで何だかやれそうな気がしてきた』と涙目で感謝する宮前。頷くようこ。
と言う訳で全体を大幅改修。お守りをつけて喜ぶハナちゃん。
で、杉山は自分のミサイルがつけてもらえない事に不満。『うるさいわね~』と退けるようこ。
杉山は3日もかけて作った、後生だからと頼むがようこの返答は『却下!』。『鬼~』と泣く杉山。
お菓子を食べながら眺める一同。
ともだちの唄終了。
学校にて小声で楽しみと言っているどれみ。この調子だと週末には飛ばせそうとのこと。
『あの飛行機が! スゴ~イ! スゴ~イ!』と大声をあげてどれみとももこに止められるハナちゃん。先生にバレたら大変と言われ何でか聞く。
ももこはとにかく誰が聞いてるか分からない、学校でこの話は無しと言う。口開いたまま了解したハナちゃん。島倉にしっかり聞かれてたりする。
製作の手伝いをするどれみ、はづき、あいこ。おんぷはサインしてたり。宮前は完全装備。何だか恥ずかしそう。
そんなこんなで時間は夕方になり解散。
最後まで残っていた宮前はヘルメットを置いて機体を嬉しそう眺めた後『ヤッホ~!』と飛び出していく。で、あいつの影が登場。
こうなってしまっては翌日、問題になるのは必然。
秘密基地を幼稚、飛行機を飛行機などとは到底呼べない物と貶し、問題の報告をする玉木。
『これが証拠よ』と基地とSTAYGOLDの写真を提示する島倉。皆に意見を求める玉木。
彼女的には児童会長としてこんな危険な事は放っておけないらしい。
深刻そうな顔の当事者達。ハナちゃんは自身の発言が切欠と気付く。
本当なのか問う関先生。返答は無い。関先生は関係者は放課後自分のところへ来る様にと言い渡す。
満足そうな玉木と島倉。やはり一番ショックなのは宮前の様だ。
しょぼぼん顔のどれみ、はづき、ももこと謝るハナちゃん。が、小竹は『いいよ、別に』と言う。驚くどれみ達。理由を聞くハナちゃん。
STAYGOLDに関しては実際飛ぶとは思っておらず、誰が乗るかで揉めるだろうと考えていたらしい。
じゅんじ曰く小説では結局飛ばせなかった。宮前はその結末が気に食わないとムキになっていたとのこと。
子供だけでグライダーを飛ばすなんてやっぱり無理だったと言う杉山。『そんな事ないもん! あの飛行機は絶対飛ぶもん!』と怒るハナちゃん。
すると、中島から大変だとの知らせ。宮前が居なくなったらしい。驚く一同。飛びに行ったと察するハナちゃん。
と聞いては基地へ向かうのが皆。中島は授業があるしと言って、皆にそんな事を言ってる場合かと怒鳴られる。
宮前は格納庫から飛行機を出そうとしていたり。が、やっぱり1人じゃ無理。
宮前に声をかけるどれみとハナちゃん。本当に飛ばすつもりか聞くあいこ。私達は立場上止めないといけないんだけどと言うおんぷ。
誰が何と言おうとグライダーは飛ばすから邪魔をしないでくれと頼む宮前。『でも』と食い下がるどれみに今しか無いと叫ぶ。
ここで諦めたら一生後悔すると言う宮前。自分は何でも中途半端で人に自慢できる事が何一つ無かった。だからこそ、これだけは最後までやり遂げないといけないと言う。
それを聞いて『しゃあねぇな』と言うまさるの声。小竹も最後まで付き合ってやると言う。
10秒かぞえて開始。
『あぁ~、皆・・・』と嬉しそうな宮前。
力を合わせて飛行機を押し出す一同。操縦席に集まってはしゃぐ。宮前はハンドルのギアを弄り羽の方向を調節。励まされる宮前。
が、やっぱり先生達に見つかる。そこを動くなと言う教頭先生。小言を言う教頭先生に呆れたり落ち込んだりの面々。
『全く、一体こんなところで何してるんだか。子供達だけ作った物が本当に飛ぶ訳無いでしょうが』
と言う教頭先生の言葉にキレた小竹が『行け~! 宮前!』と叫ぶ。驚く教頭先生。ダッシュする。小竹は機体を下り坂へ向けて押す。
まさるは『宮前、早く行け!』と両手を広げて庇う。
皆が力を合わせて押す中、やってきた教頭先生をタックルで突き倒すまさる。下り坂を下るグライダー。
ダッシュで並走する関先生、止まる様に言う。そんな関先生に『俺、行きます!』と言う宮前。その言葉に足が止まる関先生。
宮前を含む皆の飛べと言う声が届いたのか補助輪を壊しながらも一瞬、空を飛ぶSTAYGOLD。
10秒かぞえて終了。
だが、間もなく右翼が捥げ墜落。
宮前は病院に運ばれ、残ったどれみ達はこっぴどくしぼられたそうで。反省文を書かされトイレの清掃などもやらされたり。
でも、関先生は大して怒ってなかったらしい。嬉しそうなどれみ達とつまんなそうな玉木。
で、秘密基地はやっぱり取り壊される。複雑そうな表情で見ている男子達。基地の前を去っていく。
ももこの語りが入る。
『僕らの背中には見えない翼が生えている。僕らの背中には大きな翼が生えている。だから忘れないで欲しい』
場面は夕方の美空町内に変わり
『信じていればきっと空を飛べると言う事を。ずっとずっと輝いて・・・STAYGOLD』
と言う語りの中、空を飛ぶ飛行機がSTAYGOLDに見えた宮前。美空進学塾へ入っていく。
電車の警笛響く夕焼けの美空市街のカットから黒くフェードアウトして
~おしまい~
第18話『恋の行方はワンワンワン』
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