第32話『いい子だって悩んでる』
(2002年9月8日放送)
脚本:成田良美 演出:長峯達也 作画監督:河野宏之

1人だけ猫顔

アイキャッチ少し前のももこに注目。
巷では優秀と言われてる子の本心を描いた面白い話。
同時にハナちゃんとどれみ達の関係の変化も扱った話。
悩める2人の展開も見もの。
ファンの間では人気と言われる伊集院さちこちゃんがゲスト。
中の人も影響してる様ですが。

収録DVD

(29~31話同時収録)

アバンタイトル

和室にてどれみ達に今までお世話になりましたと頭を下げるハナちゃん。
?などれみ達に今日から自立すると宣言し、『じゃあ』と開く無数の障子の間を走って去っていく。
『ちょっと待ってよ!』と言うどれみの声も『ハナちゃん!』と呼ぶ5人の声も聞かず走っていくハナちゃん。姿が光の中へ消えたところでOPへ。


学校。
ももこが持っている花を綺麗と思うハナちゃん。庭に咲いているのを持ってきたと言うももこ。一緒に居たどれみ、花瓶に水を入れてくると言う。
『ハナちゃんがやる~』と言うハナちゃん。落としたら危ないと心配するどれみ。
だが、ハナちゃんは大丈夫と花瓶を無理矢理奪って教室を走って出ていく。
『ハナちゃん、走っちゃ危ないよ』と注意するどれみ。言った傍から花瓶が割れる音。
コケて花瓶を割ってしまったハナちゃん。
『あ~、やっちゃった』と欠片を拾おうとするハナちゃんを『触っちゃダメ』と止める手が。どれみ達が心配してやってくる。
止めた女の子にケガは無いか聞かれ『ハナちゃんは大丈夫だけど』と答えるハナちゃん。
『そう、良かった』とニッコリの女の子。
『ハナちゃん大丈夫?』とももこ、『言わんこっちゃない』とどれみが言いながらやって来る。
『大丈夫よ、ケガはしてないから』と言う女の子。

ハナちゃんがチリトリを持ち、女の子が箒で掃いて掃除完了。どれみとももこは箒を持って何をしているのか謎。
『これで良しっと。一応、関先生にも知らせておいた方が良いと思うわ』と言う女の子。
『うん、わかった。どうもありがとう』と言ったところで女の子が名前が分からず困るハナちゃん。
『伊集院さちこよ』と自己紹介するさちこ。

で、サブタイトル。


学校廊下。
『2組の学級委員なんだ』と言うどれみ。
『ご両親が2人とも学校の先生なのよね』と言うはづきと認めるさちこ。
『そうなんだ』と感心しつつ宿題分からなかったらすぐ聞けると羨むどれみ。
どれみちゃんの場合、まず宿題がある事を忘れるとツッコミを入れるあいこ。皆に笑われるどれみ。
と、ここで加納のりこに『伊集院さん。ちょっと聞きたい事があるんだけど、良いかな?』と呼ばれるさちこ。頷いて2組に戻っていく。
しっかりした子と思うどれみ。何時もニコニコしていて何でもテキパキこなして頼りになると評するおんぷ。
実は密かにやるなと思っていたと明かすあいこ。あいちゃんがそう思うほどスゴイんだと感心するどれみ。
ここで奥山がハナちゃんのコンパクトを拾って『これ、どれみちゃん達の?』と聞いてくる。
驚くどれみ達と『あ、それハナちゃんの~』と答えるハナちゃん。『転んだ時に落としちゃったんだ、ありがとう』と受け取る。

どういたしましてと去っていく奥山。ほっと一息ついてハナちゃんの前に回りこむどれみ達。
早速、コンパクトを落とした事を注意するももことあいこ。
『分かってるよ』と答えるハナちゃん。『本当にわかってるの?』と聞くどれみに『うるさいな!』と返す。
言い方にムッとするどれみ。『知らない!』と言ってハナちゃん去って行く。溜息をつくどれみ達。


MAHO堂。
店内でキャッチボールをしているハナちゃんとパオちゃん。どれみ達は商品製造中。
店の中でキャッチボールは危ないと注意するどれみ。『平気だってば』と言うハナちゃん。
パオちゃんに空腹だと聞かされ、一緒におやつにしようとボールを捨てて部屋を去ろうとするハナちゃん。
『ハナちゃん、ボールのお片付けは?』とあいこに言われ、半分怒りながら『今やろうとしてたんだよ』と言ってボールを拾うハナちゃん。
もう一度部屋を出ようとしたらば『ハナちゃん、おやつの前には手を洗うのを忘れずにね』とはづきに言われる。
『分かってるよ~! ハナちゃん、もう子供じゃないんだから一々言わないで』と去っていくハナちゃん。
手すり越しに見送ってたりするどれみ達。
『ああいうところが子供なのよね』と言うおんぷ。『反抗期やろか?』と言うあいこ。
手を洗いながらイライラしているハナちゃん。何で怒ってるのか聞くパオちゃん。
『どれみ達がうるさいんだもん。ハナちゃん何も悪い事してないのにさ』と言うハナちゃん。人間って変と思うパオちゃん。

んで、夜の伊集院家。勉強中のさちこ。
電話がかかってくる。相手は母親。『うん、うん、わかった。うん、大丈夫よ。それじゃ気をつけて』と電話を切るさちこ。溜息をつく。


すると、さちこパパが帰宅。鞄を受け取るさちこ。お母さんの所在を聞くさちこパパ。
クラスの子が補導されたから、帰るのが遅くなりそうだから、ご飯を先に食べてと連絡があったと答えるさちこ。
じゃあ、晩御飯は自分が作ろうかと言うさちこパパ。私が作ると言うさちこ。
『お仕事疲れたでしょ、ゆっくりしてて』とニッコリ。
『そうか? でも、宿題やってたんだろ?』と聞くさちこパパ。それを聞いて『もう終わったから』と宿題を片付けるさちこ。
そんなさちこを目を細めて見るさちこパパ。『何?』と聞くさちこ。
うちの生徒達もさちこみたいにしっかりしてくれたらなと思ってと答えるさちこパパ。
『親バカだな~、お父さんは』と言って部屋を出て廊下を歩いていくさちこ。途中で止まって溜息を付いていたり。


MAHO堂。
店内のブランコで遊んでるハナちゃん。ハナちゃんにあまり扱ぐと危ないと注意するどれみ。
『もう! 何でハナちゃんのやる事に一々文句言うの!』と怒るハナちゃん。
文句じゃなくてハナちゃんの為を思って言ってると返すどれみ。『そうやで、皆ハナちゃんを心配して』と言うあいこ。
一々心配するなと怒るハナちゃん。何処かへ行こうとする。何処へ行くか聞くおんぷ。
『何処でも良いでしょ』と店を出て行くハナちゃん。
『心配しないでって言われても』とはづき、『やっぱほっとけないよね』とどれみが言いながら後を追うどれみ達5人。


伊集院家の朝食。
今、デパートで夏物売り尽くしバーゲンをやってるんだけど行ってみないかと言うさちこママ。
『そうだな。さちこも行くかい?』と聞くさちこパパ。『うん、行くわ!』と嬉しそうに答えるさちこ。
『よし、今日はさちこの好きな物買ってやるぞ』と言うさちこパパ。
それを聞いて笑うさちこママ。釣られて照れ笑いのさちこパパ。
食器を持って立ち上がり『私、着替えてくる』と言うさちこ。部屋を去る。
と、ここで電話。おめかしして下りて来たさちこは電話している父親をじっと見ている。
『お~、ミムラ君か。久しぶりじゃないか! え、今から? うん・・・』と喋っているさちこパパ。それを見て残念そうに戻っていくさちこ。

どうしたのか聞くさちこママ。
昔の教え子が仕事で北海道からこちらへ来ていて訪ねたいと言っているらしい。
困ってるとさちこが『買い物は今度にしよう』と言う。『さちこ・・・』と悪びれるさちこママ。
さちこ『買い物は何時でも行けるもの。私、友達と遊んでくるわ』と言って家を出る。
さっき着てた一張羅は部屋の梁にかけてあったり。

ぶーぶーうるさいと愚痴りながら、手すりを持っている木の枝で鳴らして歩いているハナちゃん。
追跡中のどれみ達。気配に気付くハナちゃん。慌てて隠れるどれみ達。
どれもももは猫のフリ。はいぷは電柱の真似。『何だ猫か』と言うハナちゃん、前進再開。


『だ・る・ま・さ・ん・が・こ・ろ・ん』で振り返るハナちゃん。『ニャ~』と言う。
モロバレだけど猫の真似しながら『ニャ~』と返すどれみ達。
走って逃げるハナちゃんを追う5人。どれももだけ猫走り。あとの3人は普通においかける。
で、ある家に入ったところを追いかけたらば巨大な犬に吠えられて追い返されるどれみ達。今度は5人とも犬状態。

チャッピーと言う犬の小屋を被りながら
『へっへんだ! ハナちゃんをつけるなんて10年早いのだ。ね、チャッピー』と言うハナちゃん。『ワン!』と吠えるチャッピー。
と、ここでさちこと遭遇。『ちーっす』と挨拶するハナちゃん。

2人はデパート屋上に移動。

製作中のソフトクリームを見ているハナちゃん。
『し~、ご~、ろ~く、し~ち、.5』と巻いている回数を数える。それを見て笑っているさちこ。
『はい、七回り半』と渡す店員さん。『ありがとう』と受け取るさちこ。
ハナちゃん、早速食べようとするが見事に乗っているクリームが全て墜落。同情の顔なさちこと『あ・・・』顔な店員さん。
無論、大ショックのハナちゃん。

落ちたアイスを眺めてるとさちこがアイスを差し出してくる。
え?なハナちゃんに『半分こしましょ』と言うさちこ。『いいの?』とハナちゃんに聞かれ『うん』と答える。
喜ぶハナちゃん。ありがとうとお礼を言う。
そして『あのね、ハナちゃんの事はハナちゃんって呼んでね』と言う。『うん』とニッコリのさちこ。


買った本人がちょっとしか食べないのに大量に食べるハナちゃん。『美味しい』と嬉しそう。
『このソフトクリーム大きいから、ハナちゃんと半分こで丁度良かったわ』と言うさちこ。
すると、『お父さん、味見させて』と言う女の子と『お前のと同じだよ?』と言う父親のやり取りを発見するさちこ。
『いいの』と言う女の子は父親が差し出したソフトクリームを食べる。『あ、こんなに』と言う父親。
そんなやり取りを羨ましそうに見ているさちこ。『さっちゃん、何見てるの?』と聞くハナちゃん。
『え、何も見てないわよ』と否定するさちこ。じっと、さちこを見ているハナちゃん。
『ハナちゃん?』と聞いてくるさちこに『さっちゃん、何か悲しい事あった?』と聞く。どうしてと聞き返すさちこ。
『う~ん、何となく』と答えるハナちゃん。悲しい事なんか無いから大丈夫と言うさちこ。
『さっちゃん、私達お友達でしょ。ソフトクリーム半分こしたんだから』と言うハナちゃん。
『ソフトクリーム半分こするとお友達?』と聞くさちこ。
『そうだよ。立派なお友達だよ。ソフトクリームを半分こしたみたいにお友達は嬉しい事も悲しい事も半分こするものなんだよ』とニッコリなハナちゃん。
(何気にBGMがおジャ魔女でBAN
『ちょっとだけ残念な事があったの、でもね大した事じゃ』と言うさちこ。
『よし! ハナちゃんがさっちゃんを元気にしてあげる』と自分の胸を叩くハナちゃん。咽る。
そして、さちこを何処かへ連れて行く。


MAHO堂。
はづきに治療され『沁み~』と痛がるあいこ。どれみ、おんぷ、ももこはグッタリ。
『もう、ハナちゃん何処行っちゃったんだろ』とボヤくどれみ。
と、ここではづきのお尻を叩くパオちゃん。パオちゃんに『お腹空いたパオ』と聞かされ『大変大変』と階段を下りていくはづき。飛んで後を追うパオちゃん。
『待ってて、今ヘイキューブ持ってくるから』と倉庫に入る。


すると
『ヘ~イヘ~イ、ヘイキューブ。草を固めたヘイキューブ』と謎の歌が聞こえてくる。
その方向を見たパオちゃんは少し開いたドアの向こうにヘイキューブの小山を発見。
喜んで飛びついてきたパオちゃんを連れ去るハナちゃん。軒下にて抵抗するパオちゃんに静かにする様に言う。
『ハナたん』と言うパオちゃん。『どれみ達に見つかったら、また何か言われるから』と説明するハナちゃん。軒下を去る。

『パオちゃんお待たせ』と倉庫を出てくるはづき。パオちゃん不在なので所在をどれみ達に聞いてみる。
『今さっきまでソコに』と言うどれみ。外を見ていたおんぷ『あ』と言う。半寝だったももこ、何故か猫顔に。
おんぷが発見したのは勿論、ハナちゃん。しかもパオちゃんもセット。
『パオちゃん連れてって何するつもりやろ~?』と言うあいこ。
『まさか!』と言うどれみ達。

ここでアイキャッチ。



池の前の公園のベンチに座ってるさちこ。元気が無い。
パオちゃんにさちこの悲しい気持ちを吸い取ってあげてとお願いするハナちゃん。『分かったパオ』と答えるパオちゃん。
アコーディオンを奏でるハナちゃん。2人で仲良く楽しそうに踊る。
パオちゃんが鼻を上げるが効果なし。
『あれ、何も起こらない』と植え込みから覗いて言うハナちゃん。さちこが振り向いたのでパオちゃんと一緒に隠れる。
『どうして?』と言うハナちゃん。『悲しみ吸い取れないパオ』と残念そうなパオちゃん。


なんてやってると何時の間にか来ていたどれみに叱られる。他の4人も一緒。
『別に。さっちゃんの悲しみを吸い取ってあげようとしただけだよ』と開き直るハナちゃん。
だが、あいこは『そんな事したらアカン』と言う。
はづきは人の気持ちを魔法で変えちゃいけない、やってはいけない事と教える。もし変えたら大変な事になるとおんぷも続く。
『そんな事言われたって・・・。ハナちゃんさっちゃんに元気になって欲しいんだもん』と言うハナちゃん。
はづきはさちこちゃんにどうして悲しいか聞いたか質問する。首を横に振るハナちゃん。
ちゃんと理由を聞いてそれから相談に乗ってあげると教えるももこ。
皆で考えればきっと解決方法が見つかるよと言うどれみ。
だが、ハナちゃんは目をウルウルさせながら俯く。そしてハナちゃんがさっちゃんを元気にするのと主張する。

1人じゃ無理と止めるどれみ。が、ハナちゃんは1人でできるもんと聞き入れない。植え込みから出ようとするハナちゃんを5人がかりで止めるどれみ達。
見習い服で出て行ったらアカンと言うあいこ。今戻ろうとしたところと主張するハナちゃん。元に戻った後、ついてきたら絶交と去っていく。
植え込みから覗くどれみ達。やっぱり反抗期と思うあいこ。ハナちゃんって結構頑固だから一度言い出したら聞かないと言うおんぷ。
肝心のハナちゃんはさちこを連れて、どれみ達にアカンベーしながら去っていく。ほっとく訳には行かないと

お着替えして魔法で皆を蝶にするどれみ。

追跡開始と言うあいこ。賛同するどれみ、はづき、ももこ。おんぷはノリが悪め。そんな5人は網に掴まる。

公園内の机と椅子。その机の上。
虫篭に入れられた5人の前に現れたのはマジョリカ。
勝手に店を閉めていた事にご立腹の模様。どういうつもりか問う。ハナちゃんの事が心配でと答えるどれみ。店はどうするのか聞くララ
。交代で店番をやるから大丈夫と言うおんぷを筆頭にどや顔でニッコリのどれみ達。それなら見張ってられると嬉しそうなももこ。
溜息つきながら全然成長しないと呆れるマジョリカ。?などれみ達に子離れしてないと指摘する。
『そんな風に付き纏われたら、ハナちゃんが嫌がるのも無理ないわ~』と言うララ。
『ハナちゃんがあたし等を嫌がる~?』とあいこ、『私達はただ心配で』とはづき、『マジョリカ達は心配じゃないの?』とおんぷがそれぞれ言う。
『心配に決まっとる。だからと言って、ずっと傍に居る訳にもいかんじゃろ』と背を向けながら言うマジョリカ。
でも・・・と食い下がるどれみ。
ここでララがどれみ達の両親がどれみ達の後をずっと付けていたらどう思うか聞いてみる。

想像して嫌過ぎるかもと思うどれみ達。魔法でどれみ達を元に戻すマジョリカ。墜落するどれみ達。
ここでハナちゃんが何の為に人間界に来てるかよく考える様に言うマジョリカ。気付いたどれみ。

『ハナは人間の事を知る為にここにおる。人間を理解するには自分で考え相手の事を分かろうとしなくてはイカン。ワシらはハナの事を信じてやるだけで良いんじゃよ』
と言うマジョリカ。どこかへ移動中のハナちゃんとさちこ。

到着したのは大きな木の前。
息切れ中のさちこ。どうしたのかハナちゃんに聞く。追っ手が来てないか見てると答えるハナちゃん。
木をGみたく登っていきながら、どっかに隠れてるかもと警戒。さちこは危ないと注意。
平気平気と答えるハナちゃん。異常なしと確認。さちこに言われて今降りると木を降りようとする。
と、ここで何かを発見しウットリ。さちこにも木を登ってくる様に言う。さちこは躊躇いがあったが、ハナちゃんは急かす。嬉しそうな顔になって登ることにしたさちこ。

さちこもウットリの木の上から見えるのは美空町。
『ね、綺麗でしょ?』と言うハナちゃん。同意のさちこ。

船の影、そして木の根っこに咲く花につく赤とんぼ。そして木漏れ日。

そんな光景を見ながら2人は溜息を付く。そして、?と顔を見合わせる。
で、ハナちゃんの手をとったさちこ
『ハナちゃん、私達お友達よ。綺麗な景色を半分こしたみたいにお友達は嬉しい事も悲しい事も半分こするもんなんだよ』とニッコリのさちこ。ハナちゃんと一緒に笑う。

『最近、ママ達が何か嫌なの』と言うハナちゃん。達に?なさちこ。しまった顔でママがと訂正するハナちゃん。
『ハナちゃんが何かしようとする度に一々注意してくるんだもん。すぐ怒るし、もう嫌になっちゃう』と理由を話す。
『そう? でも私は羨ましいな』と言うさちこ。何故か聞くハナちゃん。
自分はハナちゃんと逆で全然怒られないし注意もされないと話すさちこ。怒られないのが嫌なのか聞くハナちゃん。
さちこ曰く、怒られない様にしてる自分が嫌。無理して笑って何時も本当の気持ちが言えない。
町を見下ろしながら話す2人。
自身の両親は学校の先生、先生の子供は勉強が出来て当たり前って思われてるからしっかりしなきゃと思う。
でも、それが時々息苦しくなる。だから両親が先生じゃなかったら・・・と思う時があるとか。
それを両親に言ってみたらどうかと勧めるハナちゃん。そんなの言えないと否定するさちこ。何でか聞くハナちゃん。

返答に詰まるさちこを見て、『分かった~!』と言うハナちゃん。自分が代わりに言ってあげると言い出す。
木から飛び降りるハナちゃん。口でとめるが聞き入れず行ってしまうハナちゃん。『ハナちゃん!』と叫ぶさちこ。

伊集院家前。
『先生、今日はお会いできて嬉しかったです』と帰っていく教え子ミムラ。気をつけて帰る様に言うさちこパパ。
ここでさちこパパを『すいません』とツンツンするハナちゃん。振り向いた2人に伊集院さちこちゃんの両親か確認する。
認めて名を問うさちこパパに自己紹介するハナちゃん。
さっちゃんが言いたい事を代わりに言いに来たと言う。『え?』なさちこの両親。


住宅街。
ハナちゃんを探していたさちこ。ここでハナちゃんを発見。呼んだらばやってくるハナちゃん。
ハナちゃんは自慢げに
『言ったよ、バッチリ。先生の子供は大変だからもう嫌だって。先生じゃないパパとママが良いって。言いたいことがあればハッキリ言った方がいいよ』
と言う。あからさまにショック受けまくりのさちこ。
『どうしてそんなことするの? 私そんな事言ってなんてハナちゃんに一言も頼んでない。そうでしょ?』と言う。
『でも・・・』と怯みながら言うハナちゃんに『勝手な事しないで!』と涙を散らしながら叫ぶさちこ。
さすがのハナちゃんもこれはショック。涙目。

すると、さちこを呼ぶさちこママ。振り向いたらそこには両親。両親を見て逃げ出すさちこ。
『さちこ!』と呼ぶさちこパパと横で泣いているハナちゃん。


夕方。
さちこはハナちゃんと登った木のところに居たり。当然泣いている。
『絶対に嫌われちゃった。どうしよう・・・』と言うさちこ。すると、さちこを呼ぶ声。ふと見るとそこには両親の姿。
逃げようとするさちこを両親は呼び止める。背を向け肩を震わせながらごめんなさいと謝るさちこ。
『謝らなきゃいけないのはお母さん達の方よ』とさちこママ、『悪かったね今日は』とさちこパパが言う。
怒らないのか聞くさちこ。『怒る? どうして?』と言うさちこママ。『だって、私の事嫌いになったでしょ?』と返すさちこ。
『まさか。嬉しかったわ、さちこの本当の気持ちが聞けて』と言うさちこママ。
『私たちが先生だって事を気にして、ずっと無理していたんだね。でも無理しなくて良いんだよ』とさちこパパも続く。
『でも、私がしっかりしてないと困るでしょ?』と問うさちこ。
『どうして?』と聞き返すさちこママに『良い子の方が良いでしょ?』と言う。
『良いこじゃなくても良いよ。それよりもさちこが無理しているほうが辛いよ』とさちこパパが言う。
『そうよ。例えどんな子でもさちこはさちこ。私たちの可愛い娘なんだから』とさちこママも言う。

泣いて両親に抱きつくさちこ。『ワガママ言っても良い?』と聞く。
『何だい?』と聞くさちこパパに
『私ね、デパート行きたい。お父さんとお母さんに私の服を選んで欲しい』と言う。
『うん、それから?』と聞くさちこママ。
『それからね、一緒にデパートの屋上行くの。一緒に乗り物乗って7回り半のソフトクリーム食べたい』
と言うさちこ。

『分かった、よし行こう!』と言うさちこパパ。『今から?』と聞くさちこに『次の休日まで待ちきれないわ』と言うさちこママ。
嬉しそうなさちこ。『でも、その前に』と言うさちこパパ。

『ハナちゃん?』と気付いたさちこ。木の陰から覗いてたりするハナちゃん。
さちこママによるとさちこがここに居るんじゃないかと教えてくれたらしい。ハナちゃん泣いてたり。
さちこに呼ばれても平謝りなハナちゃん。私の方こそ怒ったりしてゴメンと謝るさちこ。
ハナちゃんのお陰で自分の気持ちやっと言えたと涙目で嬉しそうにニッコリなさちこ。
それを聞いて泣きながらさちこに抱きつくハナちゃん。大泣き。
だいすきな絵本とママのうた開始
そんな2人を見ているさちこの両親。


夜のMAHO堂。
『遅くなっちゃった。また怒られるかな~?』と言うハナちゃん、ドアを開けようとしたが止めた。
背中を見せるハナちゃんをドアを開けて呼ぶおんぷ。お帰りと出迎えるどれみ達。マジョリカララも。
ちょっと驚いた様な顔でただいまと言うハナちゃん。
どうだったと首尾を聞くおんぷ。『さちこちゃん元気になった?』と聞くはづき。
『うん。パパやママと仲直りできたみたい』と言うハナちゃん。『そっか、ハナちゃん頑張ったね』と言うももこ。
『さすが、私たちの娘。ハナちゃんなら大丈夫って信じてたよ』と目を輝かせながら言うどれみ。
ずっとソワソワしてたとあいこからツッコミが入る。『そうそう』とおんぷも賛同。
『皆だってそうじゃん』と言うどれみ。笑う一同。そんなやり取りを見てニッコリハナちゃん。
『ハナちゃん、プリンあるよ~』とももこに言われ喜んで手を洗ってくると言うハナちゃん。パオちゃん、私も食べるとついていく。
そんなやり取りをしているMAHO堂全景のカットでだいすきな絵本とママのうた終了と共に

~おしまい~

第33話『迷えるおんぷ』
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