(2001年7月22日放送)
脚本:栗山緑 演出:山吉康夫 作画監督:青山充
団地コンサート
11話に入った音楽クラブに関係する話。
今回のメインは萩原たくろう。
彼の父親や西澤先生まで関わってくる妙にスケールのデカイ話。
しかし、最後のアレはやって大丈夫なのですかね?
涙のブロークンハート初使用。
収録DVD
(21~23話同時収録)
アバンタイトル
バンドスタイルのどれみ達と萩原たくろう。『イェーイ、皆ノッてるか~い?』と聞く萩原。
歓声で答える客達に『俺達のロックンロール魂を聞いてくれ~!』とエレキギターを弾き始めたところでOP。
すい~とそんぐABCにのって何時もの店内作業中の面々。楽しそうにしたり、失敗したりとこんな感じらしい。と誰かがやってきた。すい~とソングABC終了。
沢田部長だ。『よう、中々良い店だね』と言う。皆に沢田部長の来訪を知らせるどれみ。『いらっしゃい』とあいこ、『こんにちは』とももこが挨拶。
ケーキを買いに来たか聞くおんぷ。沢田部長の用事は音楽クラブのこと。
嫌そうな顔で夏休みなのに活動するのか聞くはづき。沢田部長によると秋の学芸会に向けて本格的に練習しようと考えてるとのこと。
夏休みはプール以外、学校に行きたくないと言うどれみ。
で、サブタイトル。
んで、学校に来たどれみ達。音楽クラブの部室の前には男子達が集合。どうやら、おんぷ目当てで来たらしい。
音楽クラブの部員じゃないなら帰ってと言う沢田部長。ならばクラブに入ると言い出す男子達。
が、どれみから今日はおんぷは仕事で来ないと言われ帰って行く。音楽クラブに興味がある訳じゃないと呆れ顔の西沢先生。
ニッコリ顔のどれみ達。どれみを除いて音楽室に入っていく。『もういいよ、おんぷちゃん』と言うどれみ。おんぷはどれみのポケットの中だったりする。
沢田部長によると去年は顧問の先生がハワイアン好きでウクレレやマンドリンを弾ける先輩が居たのでハワイアンな演奏を披露したとのこと。
しかし、今年は演奏できる楽器がバラバラとのこと。ちなみに
どれみ=ピアノ はづき=バイオリン あいこ=ハーモニカ おんぷ=フルート ももこ=ギター
で、沢田部長はギロ。西沢先生も演奏する曲を選ぶのは難しいと困り顔。
そんな事無いと言うおんぷ。アレンジさえちゃんとできればどんな曲でもちゃんと演奏できるとの事。
すると、ももこがギターを弾き始める。聞き入る面々。中々好評。ももこによるとベスに教わったとのこと。どれみがこれにしようと言ったら
萩原登場。待ったをかける。彼曰く、そんな静かな曲じゃなく、やっぱりロックンロールとのこと。ももこも同意。西沢先生唖然。
演奏準備を始める萩原。用意したギターを見て高そうと思うおんぷ。父親からもらったとのこと。
ここで萩原の父がヒット曲を出したバンドの人だった事を思い出すはづき。
エバーグリーンであることと、ヒット曲が走れ熱血先生のテーマ曲だと教える西沢先生。で、萩原に弾いてみてと言うももこ。
実際やらせてみると出だしはロッカーっぽかったりする。これにはどれみ達も『お~』と声を上げる。
カッコイイと言うどれみ。『サンキュー、ベイビー』な萩原。もっと弾いてと要求するあいこ。
が、またさっきのとこ。あいこは続きが聞きたいのだが、萩原によるとここしか出来ないそうで。呆れるどれみ達。
それでよくロックンローラーなんて言えると言うおんぷ。ももこも同意の様子。英語に弱い管理人にはももこの発言意味不明。
でも、萩原は親父に教わるから大丈夫との事。
沢田部長は3日後にもう1度集まって決めようと言い出す。萩原にも自分が弾ける曲を考えて来いと言う。『イエッサー部長!』と言う萩原。
んで、3日後。雨の降る中やって来たどれみ。で、音楽室の前の廊下にさしかかったらば部室からどんよりどよどよした空気が流れてくる。
いざ、中に入って事情を聞くとはづき達が右を指差す。先にはションボリの萩原。
あいこによると親父さんからギターを教えてもらえなかったそうだ。納得のどれみ。萩原、音楽クラブを辞めると言い出す。
驚くどれみ。テケテケしか弾けないんじゃあ仕方ないと思ってる様子。『短い付き合いだったな、あばよ』と言う萩原。
が、ももこは止めて『何故弾ける様に努力しない?』と言う。萩原は皆の足を引っ張りたくないそうで。
足を引っ張りたくないと言う意味が分からないももこに邪魔になりたくないと言う意味と訳すおんぷ。
それを聞いて『仲間じゃない、何言ってるの』と言うももこ。どれみも同意。はづきも練習すれば弾ける様になると言う。
男なら意地でも弾ける様になれと言うあいこ。『皆・・・』と嬉しそうな萩原。コードぐらいなら自分でも教えれると言うももこ。
その気になった萩原。『そう来な!』と萩原を張り倒すあいこ。萩原ぶっ倒れる。
で、ある日。はづきがももこがベスから教えてもらった曲を楽器ごとアレンジした楽譜を配る。『藤原さんすご~い』と言う西沢先生。『うふっ』と言うはづき。
で、ももこから手解きを受けている萩原。んで、残りの面々はそれぞれ練習中。
が、失敗した萩原は苛立って大音量でテケテケを弾く。当然、驚く音楽クラブの面々。
『萩原君、いきなり何すんの!?』と言うあいこ。『やっぱエレキギターはこうでなくっちゃ』と悪びれるどころかスッキリ顔の萩原。
なおも続ける萩原だが、おんぷがスピーカーのアダプタを抜く。
『自分ができないからってギターに八つ当たりしないでよ。こんな状態じゃ学芸会は出ないほうが良いわ』と言うおんぷ。
『おんぷちゃん・・・』と言うはづき。おんぷは良い加減な演奏はしたくないらしい。今日の練習はこのくらいにしようと言う沢田部長。無言のおんぷと萩原。俯いて溜息をつくどれみ。
で、営業終わったMAHO堂前。どれみは萩原の家に行ってみないかと言う。『どうしたの急に?』と聞くはづき。
萩原パパに萩原へギターを教えてくれる様頼むつもりと気づいたおんぷ。『ピンポーン』と言うどれみ。
おんぷが良く分かったと感心するあいこ。『どれみちゃんと何年付き合ってると思うのよ?』と笑顔で言うおんぷ。
ここでアイキャッチ。
この団地に住んでると言ってたと言うどれみと共にやってくる4人。すると、丁度父親に頼んでいる萩原を発見。『ダメだって言ってんだろ』と言う萩原パパ。
早速、挨拶するどれみ達。萩原パパかを確認する。返答はYES。『誰だい、このかわいこちゃん達は?』と聞く萩原パパ。音楽クラブの仲間と説明する萩原。『ほ~』な萩原パパ。
私達からもお願いしますと萩原にギターを教えてと頼むおんぷ。他4人もお願い。
が、もうロックもギターもやらないと引き受けてくれない萩原パパ。『そう言う事で一つよろしく!』とコーヒー缶を捨てて去っていく萩原パパ。
ギター辞めた割りにはロックンローラーっぽいと思うどれみとあいこ。『ただの親父のサラリーマンさ。昔はもっと骨っぽかったんだけど』と言う萩原。
ギターをくれる時の話。昔の川原。ロックンロールは、ライク・ア・ローリングストーンと言う萩原パパ。何それと聞くリトル萩原。
『ライク・ア・ローリングストーン。坂を転がる石さ。一度転がり始めたら止まらない人生みてーなもんよ』と言う萩原パパ。
カッコイイと思った萩原。ギターを教えてと言う。『もう少し大きくなって弦がちゃんと押さえられる様になったらな』と石を投げながら言う萩原パパ。
ってな昔だったけど、今やキチンと夕方に帰って野球見てビールを飲む毎日。
『昔はバリバリのロックンローラーだったのによ』と言う萩原。これを見てとレコードを取り出す。『これがお父さん?』と聞くはづき。『うん』と言う萩原。
カッコイイと言うももこ。あいことおんぷにも見せるどれみ。あいこもカッコイイと言う。おんぷ、どうしてバンド止めたか聞く。
教えてくれないと答える萩原。すると、『意地っ張りだからよ』と萩原ママがジュース持参で登場。
エバーグリーンは萩原パパが高校時代、気の合う仲間と始めたのが最初。あるコンテストで優勝したのが切欠でプロになった。
が、それから3年ほど全然ヒット曲が出ず解散寸前まで行ってしまったらしい。
そんな時にドラマの主題歌の話があり、当時売れっ子の作曲家と作詞家が作った、この曲をやる事になった。
『大ヒットしたから解散はしなかったんですね?』と言うおんぷ。そこを認めて、レコード会社やバンドのメンバーは喜んだが萩原パパだけが不満だったそうだ。
ヒットしたのにどうして?と聞くももこ。それまでエバーグリーンの曲は萩原パパが作曲していたからと答える萩原ママ。
なので、大ヒットした作詞作曲で行こうとした事務所と揉めてしまったそうだ。それが原因でバンドは解散。
その責任を取って萩原パパは二度とギターは弾かない、ロックはやらないとメンバーに宣言したとの事。
『じゃあ、それからずっと?』と聞くはづきにYESと答え、本当はギターもロックも好きで好きでたまらないのにと言う萩原ママ。かなりの意地っ張りと思うあいこ。
が、おんぷは『でも分かる様な気がする。いくら人気商売の芸能界でも自分がやりたくない物を続けるのは耐えられないかも』と同感らしい。
で、エバーグリーンの他のメンバーの所在を聞くどれみ。萩原一家が彼方此方引っ越して美空町に来てからは音信不通だそうで。
昔のバンド仲間に説得してもらおうと考えたどれみは落ち込むが、ももこはアレがあると提案。
アレとは即ち魔法。マジカルステージで『私達をエバーグリーンのメンバーに会わせて』と願う。
出てきたのはエバーグリーンと言うライブハウスのチラシ。
やってきたどれみ達。店内では演奏が終わった。
どれみ達が拍手してるとステージの上でギターを担当していた人が『君達だけで来たのかい?』と聞いてきた。どれみYESと返答。
大人の付き添いが無いとと困り顔の男性。で、萩原が聞きたい事があると言ってると、彼の持っているギターをどうしたのか聞いてくる男性。
親父から貰ったと答える萩原。『ちょっと見せてもらって良い?』とギターを見る男性。
ステージに居た他の面々もやってくる。彼らにもギターを見せる男性。ベースの人が『君、萩原てつろうの息子かい?』と質問してくる。萩原YES。
嬉しそうなギターの男性。何でもずっと萩原パパを探していたのだとか。どれみ達もエバーグリーンの面々に会って頼みたい事があったと嬉しそう。
ここで萩原を前に押し出すおんぷ。『俺、ロックが好きでギターを習いたいんだけど』と言う萩原。『お父さんが居るじゃないか』と言うギタリスト。
親父は教えてくれないから、元メンバーの4人に説得してほしいと思ってと言う萩原。萩原の名前を聞くギタリスト。
たくろうと答える萩原。『たくろう君。君のリクエスト、俺達がバッチリ引き受けたぜ』と言うギタリストの人。
嬉しそうな6人。
んで、ある日の萩原家がある団地。
何時までゴロゴロしてるのかとてつろうパパに言う萩原ママ。これがサラリーマンの正しい日曜日の過ごし方と言うてつろうパパ。
すると、外から音楽が聞こえてくる。反応する2人。2人がベランダから下を見てみると。
演奏している前でどれみ達ノリノリ。で、てつろうパパがストップをかける。んで、どう言う事か質問。
『やっと探し出したぜ、てつろう』と言うギタリスト。土曜の晩にジョー(恐らくギタリスト)の店でライブやってると言うドラマー。
昔の様に一緒にやろうと誘うベーシスト。が、てつろうは今更やれる訳ないと答える。
んが、どれみはギターを弾いてとお願い。
自分も昔は2度とピアノ弾かないと言って弾かなかった時代があったけど、その時は心の中に穴が開いた感じだったそうだ。
でも、最近弾く様になったら前よりも楽しいしピアノが好きになったとのこと。それはエバーグリーンの面々も一緒らしい。
んで、萩原も弾いてと頼む。反論しようとしたてつろうパパに
『ロックンローラーは坂道を転がる石みたいに転がったら止まらないんじゃ無かったのかよ! ロックンローラーがロックを止めても良いのかよ。何時までもカッコイイ親父で居てくれよ』
と涙ながらに言う萩原。『生意気言いやがって』と言うてつろうパパ。
てつろうパパがレコード会社の面々とケンカしたのを良かったと思っていると言うベーシスト。
キーボードによるとてつろうパパの曲はイカすし、ライブでもてつろうパパの曲しか演奏してないとのこと。
てつろうパパの曲は少しも色褪せてないと言うギタリスト。『お前ら・・・』と涙目のてつろうパパ。ここでエレキギターを差し出す萩原。誘うバンドメンバー。
一部始終見ていたりする萩原ママ。髪を解いて『よし! 俺が本当のロックンロールを教えてやるぜ!』と言うてつろうパパ。
で、ステージに上がり『オーイェーイ! エバーグリーンのロックンロール魂をたっぷり聞かせてやるぜ!』と言う。んで、
涙のブロークンハート開始。
ビールの蓋を開ける萩原ママ。
買い物中の西沢先生『この曲はエバーグリーンの2枚目のアルバムの中の3番目に入ってる名曲です!』と言う。で、聞こえる方に走っていく。
それぞれこんな感じ。
何時の間にか人だかりが出来ていたりする。どれみ達はノリノリ。萩原は嬉しそうでやってきた西沢先生もうっとり。
こんな感じのてつろうパパ。楽しそうである。んで、
涙のブロークンハート終了。
練習中のどれみ達。
すると萩原が遅れて到着。悪そうに謝る。『あれ? 萩原君エレキギターは?』と聞くどれみ。
あれから、てつろうパパが興味を取り戻してエレキギターを取られてしまったそうだ。で、新しいのを買ってもらったそうで。
『よかったじゃない』と言うはづき。『まぁな。ギターも教えてくれるしな』と言う萩原。
『よーし! 私達もエバーグリーンに負けない様頑張って学芸会の演奏成功させよう!』と言うどれみに
『オー!』と答える6名。そんな7人の顔のカットになった後、黒くフェードアウトして
~おしまい~
第25話『ひとりぼっちの夏休み』
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