(2002年1月13日放送)
脚本:成田良美 演出:岩井隆央 作画監督:青山充
ヒトデ
第6回パティシエ試験の話。
当然、これにて打ち止め。
ラストは現状トップクラスのパティシエであるマジョバニラ。
あの人と瓜二つ。
死別した人にそっくりな人と会った事は無いですが、やっぱり抱きつきたくなりますよね、そりゃあ。
他の元老院魔女とロクサーヌさん、久々の登場。
この回にて先々代女王様の名前が判明。
収録DVD
(46~47話、49~50話同時収録)
アバンタイトル
パティシエ試験会場。
『いよいよ最後のパティシエ試験ね』と言うはづき。
試験官はどんな人か気にするあいことどんな相手でもどんと来い!などれみ。
和む他の4人。
そして、扉を開いて試験官が現れる。それを見たももこは動揺する。動揺するももこのアップでOPへ。
呪いの森にて唸り声を上げる先々代女王様。水面に映るハナちゃん。前回のビスケットを食べてから胴上げもどきをされるまでの回想。
どうやら、野菜嫌いの呪いを解いてしまった事に驚いているらしい。
このままでは何時かマジョガエルの呪いまで解かれてしまうと恐れている。人間界と魔女界を近づける事だけは許さないとの事。
で、サブタイトル。
ハナちゃんにブロッコリーを食べさせるももこ。美味しいか聞かれ美味しいと返すハナちゃん、笑う。ももこも笑う。
ハナちゃんがすっかり野菜好きになったと思うおんぷ。
ハナちゃんに負けない様、あたし等も今夜のパティシエ試験頑張らないといけないと言うあいこ。
最後の試験だものねと言うはづきに頷く。
すると、どれみが『皆、見てみて! じゃ~ん!』と何かを見せにやってくる。
そこには焦げ焦げのクッキー。
『何やねんソレ・・・?』と聞くあいこ。おんぷからはナルト?、はづきからはヒトデ?とか言われる。
作ったどれみ曰く、ハナちゃんの名前に因んだ花形のクッキーらしい。
花と言うことには同意しかねる4人。作った本人は何処から見てもお花と言い張る。
で、どれみはハナちゃんに同意を求める。ハナちゃんだけは分かるらしい。
それを俄かには信じられないはづき達。
『これが愛なのさ』と自慢げな春風どれみさん。『あい!あい!』と手を叩くハナちゃん。左にガックシな4人。
んで、魔女界。
幻のレシピを試験にと言う提案を受けている女王様。
相手は『最後の試験に相応しいかと。それに呪いの森が再び現れた今、一刻も早く幻のレシピを再現する必要があるのでは?』と理由を述べる。
『マジョバニラ、あなたは?』と返す女王様。
『女王様はあの魔女見習い達をパティシエにしレシピ日記を渡された。全ては幻のレシピの為。違いますか?』と問うマジョバニラ。
『幻のレシピは人間の作ったお菓子のレシピ。確かに彼女達ならできるのではないかと考えてました』と答える女王様。
マジョバニラは幻のレシピについてずっと研究していたらしい。もし再現できたらば、呪いの森へ向かう事も考えていた様だ。
『しかし・・・』と言う女王様に
『魔女界の為にお役に立ちたいのです。元老院のパティシエ魔女として』と返すマジョバニラ。
『分かりました』と了承する女王様。
試験に向かってる途中の5人。
何だか緊張してきちゃったと告白するはづき。
大丈夫と言うももこ。皆で力を合わせればどんなお菓子だって簡単らしい。どれみも『そうそう、簡単簡単』と言う。
すると、何かを発見する。5人の横には呪いの森。
『呪いの森や!』と言うあいこ。『どうして?』と言うおんぷに言葉が出ない面々。
そして、いきなりマジョロクサーヌ&元老院魔女達のアップ。女王の座の左右にそれぞれ3名。
左側にマジョハート、マジョサリバン、マジョミラー。右側にマジョスローン、マジョロクサーヌ、マジョリード。
再び先々代の女王様がハナちゃんを狙って動き出したのかも知れないと言う女王様。
大変と言うはづき。どれみに至っては試験なんかやってる場合じゃないとか言い出したり。
だが、女王様は今だからこそやるべきだとマジョバニラが提案してくれたと話す。
マジョバニラって何方?状態な5人に元老院最後の試験官と教える女王様。魔女界ナンバー1のパティシエらしい。
『ナンバー1?』と繰り返すおんぷ。
そんな後ろから足音が。マジョバニラが歩いてきているのだ。振り返るどれみ達。
どれみ、はづき、あいこ、おんぷは振り返るだけだったがももこはマジョバニラを見てかなり反応する。
『お待たせしました』と言うマジョバニラ。その顔はかつてリリカママが見せた写真のマジョモンローにソックリである。
『マジョモンロー!?』と言うももこ。驚くどれみ達。さすがに覚えていない模様。
(1回しか見て無い訳だし、思い入れも無いですから)
ももこは堪えきれず涙を流しながらマジョバニラに抱きつく。マジョモンローと連呼しながら凸をすりつける。
だが、何の反応も無い。『マジョモンロー?』と見上げるとやや強めな表情をしているマジョバニラ。
『あたしよ、ももこよ。忘れたの?』と言うももこ。『私はマジョモンローではありません』と否定するマジョバニラ。
うろたえるももこ。本当にマジョモンローじゃないのかと再度聞く。
『マジョモンロー・・・懐かしい名前』と言うマジョバニラ。
それを聞いてマジョモンローを知っているのかと聞くももこ。
マジョバニラ曰く、私達は同じバラの枝から生まれたらしい。
同じ枝と言う事は姉妹みたいなことかと考えるあいこ。だから顔が似てると思うはづき。
彼女とは魔女界のパティシエ学校で一緒でしたと話すマジョバニラ。学校?なももこに
私達はよきライバルとしてお菓子作りの腕を磨きあったとのこと。
マジョモンローは人間界で小さなお菓子店をやるのが夢なんだとその頃から語っていたらしい。
そうでなければ元老院に入るのは私ではなくマジョモンローだったかも知れないそうで。
『本当にマジョモンローじゃないんだ・・・そうだよね。当たり前だよね』と残念そうなももこ。何も言えないどれみ達。
重い空気を読んだのか、試験を始めましょうと言い出す女王様。
会場に移動。すると、お待たせしましたと数人の魔女が何かを持ってくる。
『うわ~綺麗な実』と言うどれみ。『ラズベリーだわ』と気付くはづき。『どないすんねん、こんなにようさん』と言うあいこ。
『最後のパティシエ試験の課題はラズベリーを使って幻のレシピを作る事です』とマジョバニラ。
?などれみ。
『レシピ日記に破れたページがあるのは知っていますね?』と聞く女王様。認めるはづき。実物を提示。
そこにはあるお菓子のレシピがあったと言う聞き覚えのある声。突如ライトに照らされ現れたマジョロクサーヌ。
レシピ日記をくれた人とまでは覚えていたが名前が出なかったどれみ。
おんぷにマジョロクサーヌさんと言う名前と先々代女王様の専属シェフだったことを教えてもらう。
『そうそう! その節はどうも』と挨拶するどれみ。
女王様が一番好きだったお菓子が破れたページにあったとのこと。
あれは先々代の女王様が女王の座を退く時の事。と回想するマジョロクサーヌ。
『ホントに行ってしまわれるのですか?』と言う若かりし頃のマジョロクサーヌ。
人間と結婚するには魔女界の掟により女王の座を降りなければならないと返す先々代女王様。
マジョロクサーヌは反対する。『なぜ人間などと・・・』と言う辺り、人間への印象は悪い模様。
『マジョロクサーヌ。あなたに見てもらいたいお菓子があります』と箱を取り出す先々代女王様。
『そう言われて差し出されたお菓子。そのお菓子は女王様がプロポーズの代わりに貰った物。それで結婚を決意したと仰っていました』と言うマジョロクサーヌ(現在)。
お菓子でプロポーズなんて素敵と思うおんぷとはづき。
『いいな~! 私もステーキを貰ってプロポーズされた~い』と言うどれみ。
『オイオイ。今はそんな事言うてる場合ちゃうで~』と突っ込みを入れるあいこを筆頭に唖然の4人。『そっか!』などれみ。
だが、そのページは無くなり何だったのかも思い出せないらしい。
先々代女王様の心を動かしたお菓子。それが幻のレシピと話すマジョバニラ。それを再現できれば試験は合格とのこと。
だが、ここではづきから質問。誰にも分からないお菓子を誰が判定するのか?
マジョバニラは以前、
レシピ日記を賭けたお菓子作りでマジョロクサーヌ様の記憶を蘇らせた話を聞いたらしい。
本人も思い出した事を思い出す。30話の回想。
『ほな、幻のレシピと同じ物を作ればまた思い出せるかも知れへんな』と言うあいこ。盛り上がっているどれみ達。
だが、ももこだけは1人違う視線。その先にはマジョバニラ。やはり、まだマジョモンローにしか見えないらしい。
心臓の鼓動が早まるももこ。また悲しそうな顔をしていたり。
ここでどれみに呼ばれ我に返る。『どうしたの?着替えるよ』と言うどれみ。『ごめん』と言うももこ。
と言う訳で両チーム、パティシエ衣装に。
(右の画像にマウスポインタを乗せると・・・)
砂時計が用意される。制限時間を砂時計の砂が全て落ちるまでと宣告し試験を開始するマジョロクサーヌ。ひっくり返る砂時計。
深く息を吸いラズベリーを掴むマジョバニラ。
幻のレシピを再現することがパティシエとしての夢・・・そして、元老院魔女の義務とも考えているらしい。
重要なのはラズベリーを使ってどんなお菓子を作るかって事と言うはづき。
一口にお菓子と言ってもぎょうさん(沢山)あると言うあいこ。
ここでどれみがももこに今までラズベリーを使ったお菓子って作った事あるかと聞く。
だが、肝心のももこはまたマジョバニラに見惚れている。
数回呼ばれてやっと気付いたももこ。
マジョバニラさんがそんなにマジョモンローさんに似てるのかと聞くはづき。そう言われて怯むももこ。否定する。
モロバレなので『ももちゃん!』と皆に言われる。
が、否定してボーッとしてただけと言い訳。『さっ、頑張ろう!』と空元気。
明らかに無理してるのが見え見えなので同情顔のどれみ達。
で、MAHO堂。2階の自室から魔女界への扉を見ているハナちゃん。
マジョリカにそろそろ寝ろと言われるが聞き入れる気配なし。困るマジョリカ。
『皆の事が心配なんだよ』と言う聞き覚えのある声。振り向いた先に『ぽっぷ、どうしたこんな時間に?』と聞くマジョリカ。
『ハナちゃんと同じだよ。皆の事が気になっちゃって』と返すぽっぷ。
魔法を使って閂を外し外に出ようとするハナちゃん。止めるマジョリカ。
ここでぽっぷも今からでも遅くないから魔女界に行こうと提案。
マジョリカ躊躇う。理由は魔女界には呪いの森が現れたので、ハナちゃんはここに居た方が安全だから。自分達が居た所でどれみ達の力にもなれないから。
『応援することはできるじゃん!』と言うぽっぷ。ハナちゃんも同意の模様。
両者から言われて折れたマジョリカ。渋々了承。
ここでアイキャッチ。
製作中のマジョバニラとは対照的に思案中のどれみ達。
やっぱりハート型のケーキとかクッキーじゃないかと言うどれみ。好きだと言う気持ちが伝わるのが理由。
確かに分かりやすいと同意しつつ、それだとバレンタインデーと言うあいこ。
一生に一度のプロポーズだからありきたりのプレゼントじゃないと思うおんぷ。
ありきたりじゃなくてちゃんと気持ちが伝わるお菓子と考えるはづき。
やっぱり、ももこはマジョバニラに見惚れ中。
『私がレシピを覚えてさえ居れば・・・』と自責のマジョロクサーヌ。悔しそうに拳を握る。
『マジョロクサーヌ。思い出せないのはあなたのせいではありませんよ』と言う女王様。
振り向いて見上げるマジョロクサーヌ。
『恐らく先々代の女王様がレシピを持ち去り、私の記憶も消されていったのだと思います』と言う。
レシピのページを奪われ、先々代女王様に記憶を消される回想。
だが、私は先々代女王様の専属シェフだった。例えどんな事があってもアレだけは忘れてはいけないレシピと言うマジョロクサーヌ。
『幻のレシピと同じ物を食べれば思い出せますよ、きっと』と励ます女王様。
『だと良いのですが・・・』と自信がない様子のマジョロクサーヌ。
『今は待ちましょう。ここに居るパティシエ達の力を信じて』と言う女王様。それを聞いてパティシエ達を眺めるマジョロクサーヌ。
どれみ達は色んなお菓子の候補を出していたり。だが、決められない模様。
早く決めないと作る時間が無くなっちゃうと言うおんぷ。
『どうしよう・・・』とガックシなどれみ達。だが、ももこだけはやっぱりマジョバニラを見ていたり。
すると『ママー!』と言う聞き覚えのある声。気付いて向かうどれみ達。
当然、やってきたのはハナちゃん達。
『お姉ちゃん、頑張って~!』と言うぽっぷ。マジョリカ、ララも一緒だ。
『ハナの野菜嫌いを治したんじゃ、お前達ならできる!』と言うマジョリカ。
ママと呼び続けるハナちゃんと他の面々を見て嬉しそうなどれみ達。
ここで何かを思いついたはづき『もしかしたら・・・そうなのかも!』とか言い出す。
『そうって何や?』と言うあいこを筆頭に?などれみ達。
『どれみちゃん、ハナちゃんの為にお花型のクッキーを作ったでしょ?』と言うはづき。
クッキーに喜ぶハナちゃんの回想。
はづきの考えとは、先々代女王様の旦那様も同じ事を考えたのではないか・・・と言う事。それを聞いてなるほど顔などれみ達。
ずっとマジョバニラを見ているももこも一緒に女王様の元へステージを上げるどれみ達。
女王様に先々代女王様の名前を聞く。そのような事を訪ねてどうすると聞くマジョロクサーヌ。
名前に何かヒントがあるような気がするんですと答えるはづき。重ねて教えてくださいと頼むどれみ。
『いいでしょう。彼女の名前はマジョトゥルビヨン・・・と言います』と答える女王様。
考えるどれみ。どんな意味かと思うあいこ。
トゥルビヨンと言う言葉を連呼するももこは何かを思い出す。どうしたのか聞くはづき達。
ももこによるとトゥルビヨンと言うお菓子がマジョモンローのお店にあったそうで。
『本当?』と聞くどれみに
スライスしたロールケーキで表面を覆ったケーキだったとのこと。
ここで女王様からトゥルビヨンはフランス語で渦巻きと言う意味と教えられる。それを聞いて頷くどれみ達。
残り時間も少ない。早速調理にかかるどれみ達。
鍋でジャムを作るどれみ。ボールで生地を作り型に流し込むはづき。型で生地を受けるおんぷ。
焼いた生地を取り出すあいこ。完成したジャムを塗るももこ。巻いてロールケーキにしていく。
だが、何かを思い出したのか表情が悲しそうに。
それはNYのMAHO堂の話。
机の上のトゥルビヨンを見て『わぁ、これカタツムリみたいね』と言うももこ。
『カタツムリはスネイル』と教えるマジョモンロー。繰り返すももこ。『そう、スネイル』と言うマジョンモンロー。笑う2人。
ももこを呼ぶどれみ。だが、我に返った反動でロールケーキが台無しに。思わず声を上げる4人。
『ご、ごめん! どうしよう・・・』と言うももこ。
『どんまいどんまい、このくらいの失敗なら何とかなるよ』と励ますどれみ。
だが『もう無理よ、だって時間が』と泣き出すももこ。『ももちゃん・・・』としか言えないどれみ。
すると『マジョモンローから聞いていた話とは随分違いますね』と聞き覚えのある声。
勿論、その発言はマジョバニラから。
『ももこはどんな時も前向きで何事も最後まで諦めない子だと、よく聞かされました。でも、私の聞き違いだったのかも知れませんね』と続けて言うマジョバニラ。
小鳥の気持ち開始。
何かを思い出すももこ。
かつてお菓子作りを失敗した時、落ち込んでると
『いい、ももこ? 失敗は誰でもするものよ。大切なのはその後。投げ出すのは簡単だけど、それじゃあ何もできなくなってしまうわ。
失敗しても諦めないで最後までやり遂げる。ももこにはそんな強い子になってほしいの』
そんなマジョモンローの言葉。『うん、私強い子になるわ』と答える幼いももこ。
そして、今の飛鳥ももこも弱気な顔から何かを決意した元気な顔に。
(画像にマウスポインタを乗せると・・・)
『皆、お願い、力を貸して! 私、諦めたくない』と言うももこ。頷くどれみ達4人。
ロールケーキを均等に切り分けるはづき。生地を作るどれみ。それをボールに敷き詰めるおんぷ。生地を流し込むどれみ。
焼きあがったケーキを冷蔵庫に入れるあいこ。残り時間も僅かである。
冷蔵庫から取り出すももこ。表面にジャムを塗る。
『できた!』と嬉しそうなももこ。
『マジョロクサーヌさんの大切な思い出が蘇りますように』とパティシエポロンを使うどれみ達。
完成と同時に調理時間終了。消える砂時計。
小鳥の気持ち終了。
『最愛の人に贈るお菓子は、やはり最高に美味しい物と作るでしょう。ラズベリーを最も美味しく、美しく活かすケーキを作りました』と言うマジョバニラ。
ケーキを差し出す。早速食べるマジョロクサーヌ。一礼するマジョバニラ。
続いて、どれみ達もトゥルビヨンを持参。
『大好きな人が一番喜ぶお菓子。一生懸命考えました。どうぞ』とケーキを差し出すどれみ。これまた食べるマジョロクサーヌ。眉間に皺がよる。
『どうですか?』とどれみに聞かれるが『分かりません』とフォークを置きつつ答えるマジョロクサーヌ。まさかの答えに驚くどれみ達。
『女王様、私には判定を下す事ができません・・・』と言うマジョロクサーヌ。
『マジョロクサーヌ・・・』と言う女王様に『双方とも、とても美味しくできてると思います。しかし・・・』と続けるマジョロクサーヌ。
『このお菓子は幻のレシピでは無いと言うことですか?』と聞くおんぷ。
『分からない、何も・・・本当にすまない』と涙ながらに頭を下げるマジョロクサーヌ。
何も言えないどれみ達。
下から上がってきたハナちゃん達。
どういう事か分かってないハナちゃんはぽっぷに聞いてみる。
『とても大事な事が思い出せないんだって。だから・・・』と答えるぽっぷ。
それを聞いたハナちゃんはマジョロクサーヌのところへ飛んでいく。慌てるぽっぷ達。
マジョロクサーヌの頭に手を当てるハナちゃん。光が放たれる。
これまた専属シェフ時代の回想。
『彼が作ってくれたケーキです。マジョロクサーヌ、あなたにも食べてもらいたいの』とマジョロクサーヌにケーキを差し出す先々代女王様。
『分かりました』と了承するマジョロクサーヌ。
食べた彼女は明るい表情で『美味しいです! こんなに優しくて暖かくなるようなお菓子初めてです』と感想を述べる。
『私の名に因んで、このケーキを作ってくれたの。よかった~、あなたにも喜んでほしかったから』と言う先々代女王様。
『女王様、お祝いを申し上げます。これほど優しいケーキを作られる方ならば、女王様を大切にしてくださるでしょう。どうぞお幸せに』と祝うマジョロクサーヌ。
『ありがとう』と返す先々代女王様。
失った1ページ、それは紛れもなくトゥルビヨンだった!
そして現在。
涙を流しつつ『愛しのトゥルビヨン・・・』と言うマジョロクサーヌ。『え!?』などれみ達にそういう名前のケーキだったと続ける。
あの時、先々代女王様はとても幸せそうに笑っていたとのこと。これと同じケーキを食べて。
どよめく元老院魔女達。振り向いて
『この者達の考えた通りです。先々代の女王様のお名前からそのケーキを、それを女王様はとても喜んでいました』と言うマジョロクサーヌ。
『ホント?』などれみ。『パティシエ試験、合格です』と言うマジョバニラ。
喜ぶどれみ達。
『何故分かる・・・魔女見習いのあの者達に・・・』と言うマジョバニラ。
『私達、魔女が考える以上に人間の愛情は深く、暖かいものなのです』と言う女王様。
それを聞いてちょい納得いかない顔から
『人間の愛情・・・私はソレに負けたのかも知れませんね』と妙に優しい顔で言うマジョバニラ。
『レシピ日記を見事に完成させましたね。ありがとう』と言うマジョロクサーヌ。
拍手する女王様と元老院魔女達。レシピ日記を掲げるどれみを中心に喜んで拍手しているMAHO堂の面々。
その頃、魔女界のお城に怪しい影が侵入していたり。
マジョバニラの所に向かい一礼の後『ありがとうございました。あなたが言ってくれたから、マジョモンローとの約束が守れました』と言うももこ。
『私は、ずっとマジョモンローの気持ちがわかりませんでした』と言うマジョバニラ。
以前の魔女界の話。
『その、ももこと言う人間のせいでマジョガエルになったのに何故笑う? 人間界へ行った事を後悔してないのか?』と聞くマジョバニラ。
『後悔なんて。毎日がとっても楽しいの。ももことお話したりお菓子を作ったり、一緒に居ると心が温かくなるの。あの子に出会えて、とても幸せよ』と言うマジョモンロー。
人間界に対する悟りを開いた魔女とそうでない魔女の明暗が何とも憎い演出。
回想終わり。
『あの時のマジョモンローの言葉、今はわかる様な気がします』と言うマジョバニラ。
涙を浮かべるももこ『マジョモンロー』と涙を流す。
その少し下で蠢く影。先々代女王様である。目を怪しく光らせる。
彼女が目をつけたのはどうやらももこらしい・・・。
ももこのアップから黒くフェードアウトして。
~おしまい~
第49話『目をさまして!! あやつられたももこ』
も~っと!おジャ魔女どれみ各話レビューに戻る