（２００４年１０月３０日放送）
脚本：栗山緑 演出：宮下新平 作画監督：西位輝実
すっぽん（１０）
第１０弾はアンリマーこと有馬健一。
どちらさん？ですよね。
とうとう、出たことも無い子が来ましたよ。あいこの彼氏。
本編でもその濃い声で熱演してたサエキトモさん。
今回は独擅場。好き放題やってます。
語ることは少ない話ですが面白いです。
収録ＤＶＤ
（１１話同時収録）
アバンタイトル
海が背景に見える道を走っている少年。
『家の庭にスイセンの芽が出ました』と国語の教科書を読んでいるあいこ。
両者のカットが交互に変わる。
『迎えに来たで！』と心中で言いつつ走る少年。
『何だか蟹の鋏に似ているね。私がお母さんにそう言いました』とあいこが読む。
『迎えに来たで！！』とまた思いつつ走る少年。
『隣に居た弟がそうカニー？と言いました』と読むあいこ。
『迎えに来たで！！！ あいこ！』と少年が飛びあがったところでＯＰ。
いきなり５年２組のドアを開く少年。当然、教室の面々は唖然。
少年は『こんちわー！』と挨拶してくる。『こんにちわー』と律儀に返す西澤先生。
『うっす！』と言う少年にノリ良く返す面々。
（何気に伊集院さんも返してたり＾＾）
『迎えに来たで妹尾あいこ！』と叫ぶ少年。まさかのご指名に驚く西澤先生とクラスメイト。
指名された本人はあたしを呼び捨てにするとはええ根性とご立腹。
会いたかったでとあいこを抱き上げる少年。『アホか放せ〜！』と少年の髪を引っ張りまくるあいこ。
痛がりつつ『フィアンセに何すんねん！』と言って来る少年。
この言葉にはさすがのあいこも唖然。
で、サブタイトル。
クラスの一同が見てる中
『何訳分からん事言うてんねん。とりあえず下ろして！ 何時までひっついてんねん』と怒るあいこ。
言われた通り下ろす少年。
『ほんま、あんた誰？ あ、どっかで見た事あんな』と言うあいこ。
『そう、わいや』と何故か嬉しそうに返す少年。この辺まで出てるとジェスチャーするあいこ。
『ドアホ！ 婚約者の名前忘れてどないすんねん！ 有馬健一や！』とポーズを決める健一。
『あっ！ アンリマー！』と手を振りまくるあいこ。
『しょうもないボケかますな』と珍しくツッコミを入れる佐川。
『あぁ、ちゃうねんちゃうねん。こいつ有馬やからニックネーム、アンリマー言うねん』と由来を説明するあいこ。
『まぁ』とニッコリなはづき。
『アンリマー久しぶりやな〜。でも、なんでここに居んの？ １年生の時、北九州に引越しして行ったやんか』と聞くあいこ。
そう、こんなカンジで。
『何でやあるかい。４年振りに天下茶屋に戻ったら、あいこが美空市に引っ越した〜言われてな。ビックリして先生に欠席届出して飛んで来たんや』
と質問に答えるアンリマー。『何で？』なあいこ。
『フィアンセとして迎えに来たに決まってるやろ！ さぁ帰ろ』
とあいこの手を取って帰ろうとするアンリマー。
『ちょう待ちぃな！ あたし婚約した覚えも無いし帰る訳無いやろ〜』
とアンリマーの手を弾いた後、自分の腕を軽く払うあいこ。
『何照れてんねん』と言って来るアンリマーに『照れてへん照れてへん』とキレながら返すあいこ。
『よっ！ ご両人』と言う新ＳＯＳ。結婚式のテーマソングを歌う。『あんたらな〜』とムッとするあいこ。
『君達・・・アカン』と指摘するアンリマー。何処が？と聞く佐川。
『もっと派手にいかなアカン・・・例えば』
とおジャ魔女でＢＡＮ２（歌はアンリマー）に乗って教室の机を積み、天辺にあいこを置く。
『どんなドアも〜♪』の件でお尻に花を付けているアンリマー。
あいこは！顔。太田は感動、サトジュンは目キラ、佐川ははしゃぐ。
『お尻がっ！ つっかえない！』とお尻を振り出すアンリマー。新ＳＯＳも続く。
キレかけのあいこ。
西澤先生は『あの、授業中なんですけど』と涙目。さちこ、のり子、高木は唖然。
『ええ加減にせい！』と遂にキレちゃったあいこ。
廊下に投げ出されるアンリマー。お尻突き出し。お尻から黄色い波模様。おならに見えて実はお腹が鳴ってるだけだったり。
『何か食わしてくれ〜』と言うアンリマーに『ここは定食屋ちゃうで！』と怒ってドアを閉めるあいこ。
『あいこ〜』と言うアンリマー。悲しくお腹だけ鳴る。
んでお昼のチャイム。
『どうぞ、アンリマー師匠』と給食を捧げる佐川もとい新ＳＯＳ。
『おう！ キムチキムチ！』と謎の答えをするアンリマー。
『僕達の残り物ですが』と太田、『お召し上がりください、師匠』とサトジュンが言う。
『頂きます！』と受け取るアンリマー。校庭で盛り上がる４名。
実はバルコニーから見てたりするどれみ達。
『もうすっかり仲良しね、あの４人』と言うはづき。『背はちっちゃいけど元気そうな男の子だね』とももこも言う。
『フィアンセとしてはまぁまぁかな』と評するどれみ。
『どれみちゃん、フィアンセちゃう』と否定するあいこ。でこ！
『でも、フィアンセって言ってんでしょ？』と聞くどれみに『本人が勝手に言うてるだけ・・・やないかと思うねんけど』と返す。
『いつものあいちゃんなら、どついてどやして追い返す！ のに。今回は自信が無いのね』
と言うはづき。何気に見えそうである。認めるあいこ。だったら魔法だよと言い出すどれみ。
マジカルステージで『２人が婚約したかどうか教えて』と願う。
『怒った〜、あいこが怒った〜！』とからかう男の子Ａ。
小さいあいこ。どうも昔のあいこの模様。あいこは俯いて黙っている。
『やっぱり、ホンマの事なんやな』と男の子Ｂ、『顔に書いてあるわ〜お母ちゃんが逃げましたってな〜』と男の子Ｃが言う。
『ええ加減にあいちゃんイジメんの止め〜！』と怒る女の子。あいこの友達らしい。
『あたしや』とあいこ。『１年生のあいちゃんだ』と言うどれみ。可愛いと思うはづき。そんな場合じゃないと指摘するももこ。
『何でお前の父ちゃん、母ちゃんに逃げられたんや〜』とからかうＡ。
『ひょっとして、コレ作ったんか〜？』と小指を立てるＢ。
『競艇ですってんてんになったんか？』と聞くＣ。
『何とか言うてみ〜』と言うＡに『言うてみ〜』と続くＢＣ。
拳が震えている１年あいこ。５年の方はあの日と思い出した模様。
『待てーい！』と自分でテーマ曲を歌い効果音をつけながら変な仮面が参上。
『あいこをイジメる奴はこのアンリマーレッドが相手だ！ テレッテー！ へん・・・』と言うアンリマーレッド。
呆然のいじめっ子達。
『何やこのアホ』とＢ、『お面つけて何張り切っとんねん』とＡ、『おまけにかっちょわりぃ』とＣが言う。
『かかってこい悪者、正義は必ず勝つ！』とか言うアンリマーレッド。
『アホくさ、アホが移るから行こか』とＢ
『アホやとぉ、アホ言う奴がアホや』とマジで返すアンリマーレッド。
『しょーもな、行こ行こ』と言うＡ。『行こ行こ』と返すＢＣ。
『うーつるうつる、アーホがうつる』と去って行くイジメっ子達。
『こら待たんか！』と追いかけようとしてコケるアンリマーレッド。
感謝するあいこ。勿論、アンリマーと気付いてる。
『何ぃ〜、俺の正体を知ってるとは敵の一味か！』と返すアンリマーレッド。
『そのアホ丸出しの声聞いて、ぱつんぱつんに尖がった髪の毛見たら誰かて分かるわ』と言うあいこ。
『そうか、なるほどな〜』と仮面を取りながら言うアンリマー。
あいこ曰く、アンリマーが来なかったら殴りかかってるとこだったそうで。
アンリマーの右手を取り『ほんま、ありがとう』と一礼するあいこ。
『初めてや、女の子に手握ってお礼なんか言われたん』と言うアンリマー。
そんな光景を見て
『思い出して来たわ』と言うあいこ。『アホだけど中々良い奴じゃん』と思うどれみ。同意するはづもも。
『違う。アンリマーはただのアホやない、とんでもないアホやねん』と言うあいこ。
『わいは決めたで！』と言うアンリマーの声が聞こえて、一斉にそちらを見る一同。
『あいこ、わいと結婚しよう。なっ！』とアンリマーに求婚される１年あいこ。
当然『けっこーん！ 何でやねん！』と嫌がる。
『わいが決めたんやから結婚しよ』と言うアンリマーに『アホか』と返すあいこ。
『アカンか？』と聞かれ当たり前と認める。
『ほな、わいと勝負してわいが勝ったら結婚しよ』と言いだすアンリマー。
『メチャメチャやな〜、で何で勝負すんの？』と聞くあいこ。答えは水泳。
『す、水泳〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜！』と声をあげるあいこ。遠い目。
ご存知、５年の水泳大会前まで泳ぐは愚か浮くことも進むこともできなかったあいこ。泳げる道理無し。
『どないしたん？』と珍しいトーンの低いアンリマー。
あいこの想像。昔のフィルム状。
『ヨーイ、ドン！』と言う号令と共に飛び込むあいことアンリマー。ちゃんと飛び込んで泳ぐアンリマーに対し、明らかに縦下りなあいこ。水の中にポツンと立つ。
『あかん、泳がれへん事がバレてしまう・・・』と昔のフィルムが乱れる様にフェードアウト。
バレてしまうと考えた１年あいこ。『分かった、結婚しよう』とまさかのＯＫを出す。当然喜ぶアンリマー。
あちゃー顔のあいこ。
大丈夫か聞く女の子。『大丈夫や、あいつアホやから明日んなったら忘れてる』と返すあいこ。
着地したアンリマーを見る２人。
『愛は必ず勝つ！』と指立てするアンリマー。
『４年間、あいちゃんの事を思い続けてたのね』と言うはづき。
『思い出したわ、カナヅチっちゅーことがバレんのが嫌で、ついＯＫしてしもたんや！』と目を覆うあいこ。
あいこが泳げる様になったのは今年の夏と言う事で納得するどれみ。
困る、皆にアンリマーを大阪に返す方法を考えてと頼みこむ。
『だったら私に良い考えがあるわ』と言うはづき。何故か悪人顔なはづきだが『どうか一つ、どうか一つ』と頼むあいこ。
門前で空を見ているアンリマー。
『Hey you』と声をかけるももこ。振り向くとそこには侍装束の彼女。
『I heard that you're picking on my dear girl! Don't you know she is my girl?!』と言う
（意味は おい、君、聞いたところ俺の愛しの彼女にちょっかい出してるみたいだな！あの子は俺の彼女なんだぞ？！ とのこと）
閲覧者２名様：英文や意味を教えていただいてありがとうございます。
『そうですもも太郎様』と答えるあいこ。『あいこ！ 何やそのチャンバラ野郎』と聞くアンリマー。
『見たら分かるやろ、もも太郎様はあたしのフィアンセや！』と答えるあいこ。
『Yes, I am』と答えるももこ。そうですってことですね。
フィアンセの件にムッとしているアンリマー。
『アンリマー、そう言う訳やから諦めて大阪に帰りや。ほな』と場を後にしようとするあいこ。
だが、アンリマーは認めないと連呼。唖然のあいこ。どれはづもね。
アンリマーはもも太郎に殴りかかる。
だが、竹刀であえなく防がれる。
『あ！』顔の３人。
『こら、竹刀使うなんて卑怯やんけ・・・』と言うアンリマー。
『You haven't trained enough yet』と返すももこ。
『何やコイツ、訳分からん言葉喋ってる』と言うアンリマー。
お前は修行が足らんって英語で言うてはると説明するあいこ。ありがとう！
英語？と聞くアンリマーに
『そうや。もも太郎様はアメリカ帰りのラストサムライや』とどや顔のあいこ。
『Ｙes i yeah』と認めるもも太郎。
『アメリカ帰りがナンボのもんや！ わいは北九州帰りの大阪人や』と謎の言葉を発するアンリマー。
『アホか、自慢にもならへんわ』と返すあいこ。
じゃかましいと一蹴し、これからが本番と踏ん張るアンリマー。アメリカ帰りには負けないとのこと。
だが、その言葉とは裏腹に２連続で竹刀に防がれてたりする。
４回目は既に息切れ、飛びつくと言うよりは竹刀の前でただ止まっただけ。そのままクニャクニャにへたれる。
『Don't you even try』と喋るももこ。
『もう止めなさい、怪我をするだけよ』と翻訳するあいこ。
『じゃかましい、勝負はまだや！』と目に涙を浮かべるアンリマー。
そんな彼の顔を見たももこ、反応。どれみ達３人はあんぐり。
『あいこは俺の気持ちを分かってくれる、ただ１人の女や。あいこと結婚できるのはワイ以外に無いんや！』
と言うアンリマー。
ニッコリももこ『アンリマー君、良い眼してるね。拙者の負けでござる！』と返す。
『何や、普通に喋れるやん日本語』と驚くアンリマー。
笑った後さらばでござると去って行くももこ。まさかの裏切りに困るあいこ。ももこを呼ぶが止まる気配無し。
愛は必ず勝つとまた指立てしてるアンリマー。
『作戦失敗や・・・はよ帰ってくれ〜』と言うあいこ。そんな彼女の後ろで嬉しそうなアンリマー。
ここでアイキャッチ。
ＭＡＨＯ堂前にて嬉しそうな顔で待ち伏せ中のアンリマー。覗くはづき・あいこ・おんぷ・ももこ。
『しつこいな、はよ大阪帰れ』と言うあいこ。
『あいちゃん、あの子本気であいちゃんの事が好きなんだよ。さっきのあの子の眼、すっごく真剣だったもん』と言うももこ。
『じゃあ、ちゃんとした返事聞くまでは動かないわね』と思うおんぷ。
困るあいこはおんぷに何か良い考えが無いか聞く。考えるおんぷ。
ドアが開いて『あ』と反応するアンリマー。出てきたのはおんぷ。
『なんやあいこや無いんか』と顔を背けるアンリマーだったが、すぐに驚く。彼も瀬川おんぷは知ってるらしい。
突撃するアンリマー。ＭＡＨＯ堂ドアに激突。
『瀬川おんぷちゃんやないか、ファンです大ファンです』と手を差し出す。
ありがとうと返すおんぷに握手してもらって、顔真っ赤にして喜ぶアンリマー。この手一生洗わないらしい。
と同時に何故おんぷちゃんがここにいるのかと思う。おんぷはあたしの同級生で大親友の１人と答えるあいこ。
『ほぉ、あいこそうやったんか。いつもウチのあいこがお世話なってます』とお礼を言うアンリマー。
ウチのの件にムッとするあいこ。ここで
『ねぇアンリマー君、もうあいちゃんは美空市でお父さんと一緒に暮らしてるのよ』
と言い出すおんぷ。
『ソノ通り』と認めるあいこ。
『だから３人で私の歌を歌って思い出にしましょ。アンリマー君はこの思い出を胸に１人で大阪へ帰ってね』
と遠まわしに帰れ発言のおんぷ。
『そうそう』と賛同するあいこ。
『そら、わいはおんぷちゃんの大ファンや。でも、こればっかりは言う事聞かれへん』と返すアンリマー。
驚いた様子でどうしてと聞くおんぷ。
『そら、おんぷちゃんは可愛いけどあいこは日本一宇宙一の女や』と言い出すアンリマー。
これには『え！』なあいおん。
『おんぷちゃんなんかあいこと比べたら月とすっぽんや！ 勿論、おんぷちゃんがスッポンやで！』
とまで言うアンリマー。
チャイドルのすっぽんさん（１０）大ショック。
ショックを受けて店内に小刻み歩きで逃げていく。
『もう！ おんぷちゃんに何てこと言うねん。大体、あんたおかしいで。あたしみたいに口は悪いし、男と間違われる様な女の何処がそんなにええねん！』
と怒るあいこ。
『そやな〜。そうやな〜』と一休さんＳＥで閃くアンリマー。
『お前の全部が好きや！』と返答。
これにはさすがのあいこも赤面。全部を繰り返しまくりながら店内に逃げていく。
自動ドアじゃないのに自動ドアみたいに閉まる。
『決まったぜ！』とまた指立てのアンリマー。
『あいこ、真っ赤っか。真っ赤真っ赤真っ赤っかっかっかっ』とからかうハナちゃん。
『ハナちゃん、もうからかいーな』と返すあいこ。
笑って『あいちゃんも女の子っぽいところがあるのね』と言うはづき。『ねー』と同意するももことおんぷ。
『もー、皆でからこうて。どれみちゃん、どないしよ』と聞くあいこ。
『あたしなら、お前の全部が好きやーなんて言われたら、迷わずつきあっちゃうけどなー』と答えるどれみ。
『君の全部が好きだ』『あなたの全部が好きだ』『お前の全部が好きだ』と言うイケメン３人の想像図。
どれみは普通なイケメン君にキャー。はづももは金髪のショートイケメン君にキャー。おんぷは長髪イケメンにウットリ。
ブチュー顔を混ぜつつ『お前の全部が好きやー！』と言うアンリマー。１人だけブルーのあいこ。
『言われる相手が問題やねん』と言う。『大変ね・・・』と同情するどれみ達。
『あたし達が何とかするよ。何とかできなくても、何とかなるよ。安心して裏口から帰って』と言うどれみ。
残りの３人も『任せて！』と言う。お礼を言うあいこ。
ＭＡＨＯ堂外。
『何やて！ ウチに帰った？ ウソ言え、ここは猫の子１匹通らんかったで』と言うアンリマー。
裏口から帰ったとどれみに言われ『うーらーぐーちー！』とジェスチャーしながら言う。
『ほな、あいこのウチは何処や？』と聞かれ『それは』とナイショポーズな４人。
『ナイショやと〜！ キー！ 要らんわ！』と怒ってあいこの名を叫びつつ走り回るアンリマー。
『何とかなった？』と言うどれみにウーン・・・な一同。
そんなこんなで夕方。妹尾家。
『あいこ、今帰ったで〜』と言う幸治パパ。『おかえり〜』と返すあいこ。
『今帰ったで〜』と聞き覚えのある声。『おかえり〜』と返した後、反応するあいこ。
まさかのアンリマー帰宅。何でーと言うしかない。
幸治パパ曰く、さっき会社に訪ねてきて話してるうちに盛り上がって、ウチで夕飯食って止まっていけと言う話になったらしい。
『そういうこっちゃい！』と言うアンリマー。
ビールとグレープジュースで乾杯してるアンリマーと幸治パパ。
仕草までくりそつである。
『お父さんはウチのおとんと違って若いしカッコええな〜。ほんま』と言うアンリマー。ビールを注ぐ。
『なんや息子と飲んでる様でビールも美味いわ！』とご機嫌の幸治パパ。大笑いの２人。
『お世辞に決まってるやろ、アホ親父』と思うあいこ。
結局、酔っ払ってコタツで寝る幸治パパ。あいこと一緒に食器洗い中のアンリマー。
楽しそうに洗っている彼にウチの人には連絡したのか聞くあいこ。
手が止まって黙るアンリマー。
『何やしてへんのか。それやったらあたしから電話しとこか』と言うあいこ。
食器を置きながら余計な事せんでええと言うアンリマー。
余計な事の件に驚くあいこに『あんなアホの親、心配させとった方がええねん』と言う。
どう言う事か聞くあいこ。『あんな家もう帰らん』と返すアンリマー。
『どないしたん、こっち向いてちゃんと話して』と言うあいこ。
アンリマーの口から両親が離婚すると聞かされ食器を落としてしまう。
それは夫婦喧嘩の食器が割れるイメージと同調。
アンリマーママのヘソクリをアンリマーパパが競艇に使ってしまって見事０にしてしまったらしい。当然、ママさんキレた。
『もう離婚や〜！』と言うママに『おう！ 望むところや！』と返すパパ。
『離婚・・・』とショックを隠しきれないアンリマー。
『健一、明日からお母ちゃんと２人で生きて行こな〜』と泣きながら言うアンリマーママ。
『めちゃくちゃや！』と困るアンリマー。
◇
現実に戻る。
『もう、あんなアホな親のところには帰らへんにゃ』と座り込んでカップを覗きながら言うアンリマー。
あいこは辛そうに去って行くあつこママのイメージが見える。
『このドアホ！』と怒るあいこ。これにはアンリマーもビックリ。寝ていた幸治パパも目が覚める。
『どないしたん？』と聞く幸治パパに何でもあらへんと返す。また寝た模様。
気を取り直し、アンリマーの近くに座って小声で
『アホやな。あんたが逃げてどないすんねん、どないしても離婚止めさすんがあんたの役目やろ。今、止めへんかったらあんた一生後悔すんで』
と指摘するあいこ。
『そうか・・・』と返すアンリマーに
『経験者が言うんやから間違いない。な、ちゃんと家帰ってお父ちゃんとお母ちゃん仲直りさせ〜？』と言う。
了承するアンリマー。
そんなこんなで夜の妹尾家のアップ。
翌日。
『へぇ、そう言う訳だったんだ』と納得するどれみ。アンリマーのその後を聞くはづき。大阪に帰るのか聞くおんぷ。
『うん、帰るて』と答えるあいこ。じゃあ婚約も無しって事か聞くももこ。
『そんな訳無いやろ！ あいこはあの時、ちゃんとＯＫしてくれたんやから』
と２階から叫ぶアンリマー。
『それは、カナヅチだって事を知られたくなくってＯＫしちゃったんだよ』と事情を話すどれみ。
少し驚きながらもまだカナヅチのままか聞くアンリマー。
今年の夏休み泳げる様になったと答えるあいこ。
そう聞いたアンリマーは再戦を言い出す。
『え・・・』なあいこ。
『わいは勝つ！ 勝って晴れて夫婦になる！』と宣言するアンリマー。天使にも祝福されるイメージ。
美空市営総合体育施設。プール。
『位置に着いて！』と言うどれみの声が響く。
本気なのか聞くあいこ。認めるアンリマー、息を吸う。ため息あいこ。
『ヨーイ！』の声で構える両名。ホイッスルで競争開始。
プールサイドからあいこを応援するどれみ達。すごいと思うどれみ。負けてないよとももこも嬉しそう。
あいこと結婚する一念で一時はあいこを抜いたアンリマー。
浪速女のど根性と気張るあいこ。抜き返す。
『あいちゃん、その調子！』と叫ぶどれみ。頑張れと応援するはづおん。あいこの名を呼ぶももこ。
僅かな差であいこの勝利。大喜びなあいこ。
白くフェードアウト。
『ええレースやったな』と握手を求めるあいこ。自分で言うなと呆れつつ、頑張って泳げる様になった事をスゴイと評し握手するアンリマー。
負けを素直に認め、婚約は無しと受け入れる。
すると、アンリマーの両親が登場。
『このドアホ！』と怒るアンリマーパパ。『心配かけてからに〜！』と言いつつあいこに謝るアンリマーママ。パパも謝る。
何でここに居る事が分かったのか聞くアンリマー。
『アホ。この手紙、お前が置いてったんやないかい』と言うパパ。
手紙を見せる。
あい子のいる美空市に行ってきます さがさないでください けんいち
と書かれている。
音読後『自分で書いてるやんか〜！』とツッコミを入れるあいこ。
でも返事無し。？なあいこ。アンリマーの顔を見る。
アンリマーが気にしているのは離婚する筈の両親が一緒に居る事。どうして一緒なのか聞く。
アンリマーママ曰く、あれは売り言葉に買い言葉。
あんなに怒鳴りあってたと指摘するアンリマーだが、パパ曰く怒鳴りあってたんやなくて仲のええ夫婦やからこそできる心のキャッチボール。
『嫌やわ、皆の前で〜』と照れるアンリマーママ。
大笑いする夫婦。
『おもんないわ！ おもんないわ！ 親が子供に心配かけてどないすんねん！』と涙目で怒るアンリマー。
『わいはな・・・わいはホンマに・・・』と続ける彼に
『堪忍』と謝るアンリマーママ。『すまん』とアンリマーパパも謝る。
『大人やったら、もっとしっかりせぇ！』と怒鳴るアンリマー。
『はい・・・』とションボリな両親。黙ってみている幸治パパ。
『でも良かったな、アンリマー。なっ？』と言うあいこ。頷くアンリマー。ホッとした様子のあいこ。
んで、お外。
『元気でな』と言うあいこ。タクシーのアンリマーは『あいこもな』と返す。頷くあいこ。
出発するタクシー。バイバイと手を振るどれみ達。だがタクシーは途中で止まる。
降りてきて『あいこー！ わいと真剣に付き合てくれぇ！』と頼むアンリマー。
『アホ！』と思いつつアンリマーのところへ走って向かうあいこ。
『大阪帰んのに何言うてんねん！』と言う彼女に遠距離恋愛と返すアンリマー。大阪と美空市を結ぶ愛だそうで。
『ちょう待ち！』と言うあいこ。
少し離れたところに居るどれみ達には何も聞こえないので何話してるのか気にするどれみ。
『よっしゃ絶対やで！ ほなな！』と言うアンリマー。帰っていく。
あいこは普通の顔。一息ついて戻ろうとしたらビックリ。
４人が待ち伏せしてるから。
『何話してたの？』とどれみ、『付き合うの？』とはづき、『遠距離恋愛？』とおんぷ、『すてき〜！』とももこが言ってくる。
『教えて〜！』と４人一斉に聞かれるが『アカンアカン』と拒否。
んで、冬のＭＡＨＯ堂。
えらいこっちゃと言うあいこの声。どうしたの？と振り向くどれはづ。店の奥からおんももも出てくる。
一大事と新聞を見せるあいこ。
『阪神の新しい監督は星野監督になりました』と読むどれみ。
『優勝してしまう・・・』と言うあいこ。
『あいちゃんは阪神ファンだから良いじゃない』と言うおんぷ。
『違うねん・・・アンリマーに阪神が優勝したら付き合ってもええって約束してしもたんや』
と告白するあいこ。
『ええ！』と驚くどれみ達。どないしよと困るあいこ。
あいこ曰く、あと２０〜３０年は優勝しないと思っていたらしい。
（今でこそＡクラスに居る事の多い阪神タイガースですが、ドッカーンが始まる年くらいまではネタにされるレベルの暗黒だったわけで）
この際、付き合っちゃえばと言うどれみ。
『どうなの、あいちゃんの本当のき・も・ち』と聞くはづき。『き・も・ち』と続くおんもも。
ＭＡＨＯ堂のドアが開いた後、『き・も・ち！』と４人に聞かれる。
超逆ダッシュで背中のままアップになるあいこ。
振り向いて『ナイショ』と言ったところで
〜おしまい〜
第１１話『バレンタインディ 〜はづきのないしょ〜』
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