(2004年11月13日放送)
脚本:成田良美 演出:桜井弘明&岡本英樹 作画監督:生田目康裕
まちがえんなよぉ
第11弾ははづきと矢田まさる。
ご存知、公式が描いており一番支持の多いカップリングです。
そういうのが大好きな人にとっては2828が止まらない話。
ナイショも基本的に放送時期に準じている様ですが、この話以降はそうでは無いようで。
クラスメイトの面々の行動が面白い話。
収録DVD
(10話同時収録)
アバンタイトル
手のアップから『2月14日と言えば!』と言うどれみ。『聖バレンタインデー』と答えるはづき達。
『そしてもう1つ、あたし達の中で2月14日生まれの人が居ます。それは誰でしょう?』
と問うどれみ。
残りの4人を4つのスポットライトが照らしたり通過したり。
『それは!』とどれみが誰かを指差したところでOPへ。
藤原家。ハンバーグを食べているはづき。
はづきに2月14日の誕生日は早く帰ってこられますかと聞くばあや。
『うーん、どうかしら〜? MAHO堂のお仕事があるから〜』と返すはづき。
両親が仕事を休むらしいと教えるばあや。驚いた様子のはづきに家族揃ってはづきのお誕生日パーティをしたいからと理由を教える。
『ホント?』と嬉しそうなはづき。
『ええ。ですから、その日は早く帰ってきてくださいね』と言うばあや。
『うん、分かったわ』とハンバーグを食べて、右横を見るはづき。
そこにはカレンダー。2月14日に はづきちゃん誕生日!! と書かれている。
『バレンタインディ・・・か』と何故か俯きながら言うはづき。
で、この見慣れぬ家は・・・まさかのまさるん家。
マンガ雑誌を読んでいる彼はバレンタインデーバッチリ大作戦と言う広告ページを発見。
椅子の背にもたれつつ『2月14日か』と言うまさる。
で、サブタイトル。
まだ準備中のMAHO堂。
『ビッグチャンスじゃ! バレンタインデーはチョコレートのお菓子を大量に売りさばく絶好のチャンスじゃぞ! 皆、気合を入れろ〜!』
と言うマジョリカ。熱いな〜とジト目のあいこ。
『バレンタインデーにチョコレート? どうして?』なももこ。
『お、そうきなさったか!』と言うマジョリカ。
おんぷが説明するとのこと。
『日本にはバレンタインデーに女の子が好きな人にチョコを渡すって言う習慣があるのよ』と言う。
へーそうなんだ〜なももこ。アメリカにはバレンタインデーは無いのか聞くどれみ。
『女性が男性に告白する日ではあるけど、プレゼントは特にチョコレートって決まってないよ』と答えるももこ。
『チョコを贈るっていうのは日本のお菓子メーカーが売り上げを伸ばす為に広げたもんらしいで』と教えるあいこ。
『え、そうなの。バレンタインデーにチョコってロマンチックだと思ってたのに。何かガッカリ』と少々ガッカリ顔のどれみ。
『甘いわ!』と怒鳴るマジョリカ。
『お前達もお菓子屋じゃろ、スイートハウスMAHO堂じゃろ! プロならコレに便乗するんじゃ〜!』
とハリセン振り回しハイテンション。落ち着く様に言うあいこ。
『でもさ、なんか乙女心に付け込んで儲けるのは気が引けるな〜』とか愚痴るどれみ。
『なーに、今時の乙女心は移り気じゃ。好きな男の5人や10人は居るもんじゃ! そこを利用して大量に売りさばくんじゃ、チャンスじゃ!』
と言って笑いながら退場するマジョリカ。
『と言われても、乙女心を持つ私としてはやっぱ抵抗あるな〜』
と言うどれみ。キラキラしてみる。
おんぷはそんな悪いことじゃないと思うと意見を述べる。バレンタインを切欠に勇気を出して告白できる子が居るからと言うのが理由の模様。
納得するどれみ。『ね!』なおんぷ。
恋する女の子を応援すると思えばええんやなとあいこも納得。『そういうこと』と返すおんぷ。
『勇気の出るチョコや!』と目を光らせるあいこ。それいいと食いつくどれみ。
バレンタインに向けてチョコ商品作ろうと言うどれみに掛け声で同意するはづきを除いた3人。
マジョリカも大はしゃぎ。
その張り切りぶりに困るどれみ。危ないとおんぷ、静まれとあいこ、ハリセンとりあげてとももこが言う。
ちょっと離れたところで少々元気が無いはづき。で、黒くフェードアウト。
いきなりチョコのアップ。厨房。
『まずはこの大きなチョコの塊を小さくするよ〜』と言うどれみ。
『おっきなチョコを細かく砕いて、湯煎で溶かしてトロトロリー、型に流してトロリンリン♪ 冷やして固めてできあがりー!』
乙女は急に止まれないの替え歌で歌うどれみ。
『知ってるよ』とおんぷ、『あたしも』とあいこ、『親切だね、どれみちゃん』とももこ、『お湯沸いたわよ』とはづきに言われる。
素で返されちょっち困るどれみ。
『じゃ、始めよっか・・・』と言う。
すい〜とそんぐABCのインストに乗って
チョコを切りながら『でも、バレンタインデーって言うても、あたしはお父ちゃんに義理チョコあげるくらいやしな〜』と言うあいこ。
湯煎当番なおんぷは『私は毎年、誰にもあげてないな』と言う。
チョコ切り2号などれみはチョコを齧りながら『今は特に好きな人って居ないしな〜』と言う。
『あたしも居ない』と型にチョコを注ぎつつ言うももこ。はづきはどうなのか聞いてみる。
『はづきちゃんは毎年あげてるんだよね、矢田君に』と言うどれみ。
まさかの『あげてないわ』と言う答え。どれみの手と共にBGMもストップ。
『え! あげてないの? あたしゃ、てっきりあげてるもんだと・・・思っており・・・』
とやってまったと思い込んで困るどれみ。
何か慌てた様子で『あ、あたしハナちゃんのお守り、ぽっぷちゃんと交代してくるね』と言うはづき。
厨房から退場。
『どれみちゃん、何かいらん事言うた?』と聞くあいこ。『え、言っちゃった?』と困るどれみ。
『うーん。矢田君、去年のバレンタイン、チョコを渡されても誰からも受け取らなかったって聞いたけど』
と言うおんぷ。
『あいつキザやから・・・バレンタインデー? 興味ねぇ・・・とか言うてんちゃうん?』と真似るあいこ。
挙手しながら、幼稚園の時にはづきがまさるにチョコあげてるの見た事あると言うどれみ。
=昔は渡してたのに今は渡してないと言う事なるので気にするももこ。考えるどれあい。
ちょい元気の無い様子のはづきはスーパーからまさるが出てくるのを発見。
声をかけお使いか聞くはづき。認めるまさる、今帰りか聞く。頷くはづき。
少し間を置いて空を見た後『ちょっと遅くないか?』と言うまさる。
『もうすぐバレンタインだから、チョコのお菓子作りで忙しくて』と答えるはづき。
『は〜ん』と答えるまさる。暗い雰囲気になってここから会話が無くなり『じゃあな』と去って行く。
はづきも少しため息。
で、バレンタインデーセールの日。大盛況のMAHO堂。
『もうすぐ2月14日バレンタインデー。MAHO堂特製勇気の出るチョコレートで好きな人に告白しましょう〜』
と店前で宣伝するあいこ。
店外も店内も客が一杯。
ありがとうございましたと送り出すおんもも。
『あれ、売り切れ?』と聞く女の子。
『お待たせしました〜、ただいま追加のチョコができました〜!』と現れるどれみ。
良かったと安心する女の子。
『あら、よいしょ』と聞き覚えのある声。その人が持ってるチョコの量に驚くどれみ。
『これお願いします』と置いたその人は美保ママ。『何でこんなに沢山!』驚く娘。店内の他の客も唖然。
『何言ってるのおんぷちゃん、おんぷちゃんのお仕事でお世話になった人達に配るのよ』
と言う美保ママ。
『ママ、そこまでしなくていいのに』と言うおんぷ。
『何言ってるのおんぷちゃん。たかがチョコ、されどチョコよ。これは大事な営業よ、チョコ1つで良いお仕事が来るかも知れないでしょ。と言うわけでもう一山買っておきましょ』
とホントにもう一山持ってくる美保ママ。
『ほら、ちゃんとあげる人をリストアップしたの、もうバッチリ。ママに抜かりは無いわ』
と余裕。
呆れつつも『チョコの営業はママに任せるわ。それで、パパにはどれをあげるの?』と聞くおんぷ。
『パパ! あ、忘れてた! 一番素敵なチョコをくださいな!』と慌てる美保ママ。
『ママ・・・』と唖然なおんぷ。
素敵なチョコが出来ている。パティシエポロンを使っているはづき。
『もっとチョコの材料持ってくるよ』と言うどれみ。
はづきは『皆、勇気を出して告白できます様に』と願っている。
ニッコリしてると
『あの〜、チョコにメッセージを入れたいんですけど』と前の窓からお願いしてくる女の子がいたり。
引き受けるはづき。
さとしくんへ ケーキにクリームで文字を書いた女の子。
『できた!』と言う彼女に『あなたの好きな人はさとし君って言うのね』と言うはづき。
照れる女の子に『気持ちが通じるといいわね』と言う。
ちゃんとチョコを渡せるかと不安がる女の子。そんな彼女の手を取るはづき。
困った様子の女の子に『あなたがチョコを渡せる様に私の勇気を送り込んでるの』と言う。
『それにMAHO堂の勇気の出るチョコがあるんだもの。絶対渡せるわ』と続ける。
頷く女の子を頑張ってねと応援する。
◇
その頃、まさるもMAHO堂前に来てたりする。垂れ幕の勇気の出るチョコの件に反応する。
『重いな〜』と裏で材料であるチョコのダンボールを持ち上げようとしていたどれみ。
後ろからまさるに声をかけられ驚く。
誰?と振り返ってまさると気付いた。まさる曰く頼みがあるらしい。
で、MAHO堂閉店。
『やっぱり腑に落ちませんな〜』といきなりどれみのアップ。
『何やねんいきなり〜』と言うあいこ。『実はナイショの話なんだけどね〜』と返すどれみ。
ちょっと離れてたおんももも近寄ってくる。
『さっき矢田君が突然来て〜』と指立てどれみ。
回想。裏口。
勇気の出るチョコを1つ欲しがるまさる。
『何で男の矢田君がバレンタインのチョコ買うの? 何で何で、何で?』と問うどれみ。
どれみがしつこ過ぎたので『いいだろう、どうだって1つ売ってくれよ』と返すまさる。
『あい・・・』と言うしかないどれみ。
『この事誰にも言うなよ、藤原達にも内緒だぞ』と言うまさる。
現在。
『って言われたんだよ』と言うどれみ。
『内緒って言われた事、早速喋ってんねんな』と目が点のあいこ。『ねぇ』なおんぷ。
目がグルグル状態で『この事は内緒ね。ナ・イ・ショ!』と口止めするどれみ。
『でも何で、まさか矢田君好きな男の子が!』と言い出すももこ。『そんな訳無いやろ』とツッコミを入れるあいこ。
『無いかね』とこちらも目がグルグル状態のももこ。
まさるも変だけど、はづきも変と思うどれみ。今までのバレンタインで何かあったのかと思うおんぷ。
肝心のはづきは壷の掃除中。
夕方。MAHO堂前で別れるはづきとどれみ達。が、帰ったと思ったどれみ達が戻ってくる。
4人でお着替え。
マジカルステージで『はづきちゃんと矢田君の2月14日を教えて』と願う。
すると、0から10の数字がかかれた11個のドアが出てくる。
まずは0のドアを開けるどれみ。
中では生まれたての赤ちゃん。明パパに麗子ママ、ばあやも居る。
『あれってもしかして』と言うあいこ。『生まれたてのはづきちゃんだ』と言うどれみ。『かわいい』と続くももこ。
『はづきちゃんが生まれた日の光景ね』と気付くおんぷ。
ドアが閉まる。生まれた時は0歳だからドアの数字は年齢を表していると気付く。
なるほどなどれみ。6歳の誕生日まではチョコを渡していたと思い出す。
7歳の扉を見てみようと言うあいこ。小学校1年生である。
よく見る公園。
何かを摘んでいるミニまさる。まさるを呼ぶ声。
出会うなり、まさるにチョコレートを渡すはづき。ありがとうと受け取り、誕生日おめでとうと摘んだ花を渡すまさる。
『ありがとう、嬉しい』と喜ぶはづき。まさるも珍しくニッコリ。
『2人ともかわいい!』と言うあいこ。
『ラブラブあっちっちだ!』と鼻息荒いどれみ。『いいな〜』と羨ましそうなおんぷ。
『2人にとってバレンタインデーはプレゼント交換の日なんだね』と目がグルグルのももこ。
『ほな、2年生の時はどうやろ』と次に行こうとするあいこ。待ったをかけるおんぷ。
幸せそうな両名に迫るツインテールの頭。
見覚えの無い女の子がまさるにバレンタインのチョコレートを渡す。
受け取ってもいないのに渡せてよかったと喜んでいる。
はづきに視線を向けるまさる。はづき、ちょい俯く。
気にしたまさるは『ごめん要らない』とツインテールの子に言う。はづきちゃんのチョコは貰った癖にとムッとする女の子。
『だって藤原は・・・今日誕生日だし』と返すまさる。
この件にショックを受けるはづき。
『何だ、誕生日だから貰ってあげてたんだ』と言う女の子。
はづきの異変に気付くまさる。私のも貰ってと渡そうとする女の子。拒否するまさる。
『何で? チョコ好きでしょ』とまだ迫る女の子にチョコなんか大嫌いだと返す。
が、女の子を振り払った際にはづきから貰ったチョコをぶちまけてしまう。
当然、事故なのだがはづきは花を落としてしまう程ショックを受け、涙を浮かべて去って行く。
『もう矢田君になんかあげない。ベーだ!』とツインテールの子も去って行く。
二兎追う者は一兎も得ずである(違
落ちた花を眺めるまさる。呆然。
◇
『原因はこれだね』と言うどれみ。『う〜ん』と言うももこ。
2年生を見るあいこ。
これまた別の子にバレンタインのチョコを渡されているが『俺、バレンタイン嫌いなんだ』と拒否するまさる。
残念そうに去って行く女の子。複雑そうなはづき。
2年生から渡せなくなったと察するどれみ。こう言うちょっとした事でギクシャクしたりするとおんぷも思う。
何とかしてあげられないかと思うあいこ。難しいよねと考えるももこ。
その頃。
はづきは苦い思い出の公園前から帰っていく。まさるは自宅らしきところで勇気の出るチョコを食べていたり。
ここでアイキャッチ。
バレンタインデー当日。登校中のどれみ達。
『あ〜、遂にバレンタインデーが来ちゃったね。何もかもが輝いてる感じだね〜』と言うどれみ。
どれみに疲れてるか聞くおんぷ。バレンタインに向けてMAHO堂も大忙しだったと察するももこ。
『眠い』と言うどれみ。『チョコ渡す〜』『渡す〜!』と通過していく低学年の女の子。
で、5年1組。高笑いの玉木。
『男子の皆さん、わたくし玉木麗香の愛が詰まったチョコレートをさしあげますわ〜!』とチョコをバラまく玉木。
慌てて受け取る男子達。
(左の画像にマウスポインタを乗せると・・・)
『玉木さん太っ腹!』と拍手するももこ。鳩に餌やるんじゃないんだからと呆れるどれみ。
ちっさいチョコと思う伊藤。森川もケチくさいと同意。
『まぁなんて事を、これは超高級ブランドもののチョコですわよ。簡単に口に出来る安物じゃありませんことよ』
と怒って去って行く玉木。
『でも実はホワイトデーの倍返しを期待してたりして』と言う伊藤。
『うわ! 腹黒!』と思う森川。
『きー! 義理チョコすら貰えないあなた方を哀れんで私がお情けをかけてあげたのに〜』と怒る玉木。
余計なお世話と思う伊藤。お情けでも嬉しいと現れた杉山。お前、良い奴だなと言う森川
(右の画像にマウスポインタを乗せると・・・)
シャキーンとか言いながら髪形を整えている小竹。
『いやいや、それじゃご近所さんに迷惑だしね』とももこに言ってるどれみ。『ふ〜ん』と返すももこ。
そんなやり取りをしていると小竹に追突されるどれみ。何すんのと怒るどれみ。
『惨めだよな。バレンタインに暇な女は。どうせチョコを渡したいと思う相手も居ないんだったら、この俺が!』
と言う小竹。だが
『あんたに関係無いでしょ。そっちこそ義理チョコすらもらえない癖に!』とキレるどれみ。
『バカにすんな! 俺だってチョコの1つや2つ』と反論する小竹。
『あぁ〜そうですか。そりゃようござんした!』と返すどれみ。
結局、何時もの・・・フンッ!
席に着きつつ、人が折角気を利かせて、それとなくごく自然に貰ってやろうとしたのにと愚痴る小竹。
が、机の中にチョコを発見。
『ははーん照れてんだな、どれみの奴。面と向かって渡せないもんだから、机の中に置いちゃったりなんかして。手紙なんか書いたりして、可愛いことするよな〜』
と幸せそうである。
異変に気付いたどれみ。机の下に潜る小竹にビックリ。
『ずっとあなたが好きでした・・・長谷部君・・・』と読む小竹。
『長谷部〜!』とチョコを投げる。受け取る長谷部。
『何だよ小竹!』と言う長谷部に『4年の女子からだコンチクショー! 間違えんなよ!』とキレる小竹。
俺に怒られてもと困る長谷部。
まさるはボーッとしてる最中。黒くフェードアウト。
廊下。
国語の教科書を返しつつ助かったとお礼を言っているどれみ。他の教科書は忘れてないか聞くはづき。
『いや〜、さすがの私もそこまでうっかりさんじゃないよ』と返す。
『しかし、今日は女子達が輝いてるね〜』とおっさん臭い事を言う。
それはやっぱりバレンタインデーだからじゃないかと指摘するはづき。
ここではづきに何かを言おうとするどれみ。だが、はづきは何かを発見する。
『あの子だ』と言うはづき。『何々〜?』と横に来るどれみ。
2人の視線の先には先日、はづきに名前記入を頼んできた女の子がチョコを渡す光景が。
さとし君、中々イケメンである。
MAHO堂にチョコを買いに来てくれた子と説明するはづき。
『そうか、いよいよチョコを渡すんだね、頑張れ!』と応援するどれみ。はづきも応援する。
女の子は後ろ手で隠していた勇気の出るチョコレートを差し出す。受け取ってもらえた。
喜ぶどれみ。頷くはづき。
そんなはづきに今度ははづきちゃんの番だねと言うどれみ。
『勇気を出して矢田君にチョコレートあげたら? 昔みたいに』と励ます。
だが少し落ち込んだ様子で
『あげてもしょうがないわ。まさる君はバレンタイン嫌いだし。私があげたってきっと受け取ってもらえないだろうし』
と返すはづき。
『はづきちゃん、ずっと俯いているよ。折角のバレンタインなのに。そんな風に悩んでる人の為に作ったんでしょ、勇気の出るチョコレート』
と言うどれみ。反応するはづき。
『渡してスッキリしちゃおうよ』とどれみが励ましてるとももこが教室から休み時間終わってると指摘。
見回して慌てるどれみ。あいこもはづきを呼ぶ。
はづきに『スッキリね』と言ってどれみは退場。
『授業!』とあいこ、『先生来るよ』とおんぷが言う。謝るはづき。
で、授業中。
『勇気の出るチョコなら・・・渡せるかな?』と思っているはづき。
MAHO堂。
『よくやったぞお前達、勇気の出るチョコは・・・見事完売じゃ!』と喜んでいるマジョリカ。泣いてたり。
完売の件に驚くはづき。1個も残ってないのが美しいとか言ってるマジョリカ。
確かに何も残ってない。残念そうなはづき。
ここではづきの名を呼んで彼女が反応した後、誕生日を祝うどれみ達。嬉しそうなはづき。
『ハッピーハッピーバースデー』と言うマジョリカ、何時の間にかパーティコスチューム。
『更にジャジャーン! あたし達からはづきちゃんへ〜』とどれみ
『バースデープレゼントー』とあいこ、『MAHO堂特製』とおんぷ、『オリジナル手作りケーキでーす』とももこが言う。
『スゴーイ!』と感動するはづき。
持っていたおんももはおんぷの勧めでティーテーブルにケーキを置く。
最近忙しかったので何時作ったのか気にするはづき。
店が終わってから、皆でこっそりMAHO堂に戻って準備したと答えるあいこ。ちょっと寝不足と付け足すどれみ。
授業中にケーキのデザインを考えたりしたと明かすおんぷ。これまたコッソリと付け足すどれみ。
おめでとうと言う気持ちを込めたらケーキがデカくなっちゃったと明かすももこ。
『皆、ありがとう。嬉しい』と嬉しそうなはづき。そんなはづきの後ろにて何やらサインを送っているどれみ。
『あれー! こんなところにチョコが! MAHO堂特製、勇気の出るチョコレートだ!』と言うももこ。
『えっ! 1個だけ残ってたの!』とおんぷ
『困ったな〜、1個だけ残ってもな〜、誰か買ってくれへんかな〜』とあいこも言う。
『完売しなくては!』と涙目なマジョリカ。恐らくコノ人だけマジである。
『どうしようか〜、この勇気の出るチョコレート』とどれみ
『ホンマにもう欲しい人居てへんのかな〜』とあいこ
『私も渡したい人居ないしね〜』とおんぷ
『食べちゃおうか〜!』とももこが言ってたり。
◇
んなあからさまなやり取りを見て
『勇気の出るチョコなら・・・渡せるかもって思ったじゃない』と思うはづき。
『そのチョコ、私が買う!』と言う。
『よし、売った!』と振り向くどれみ達。
『はい、はづきちゃん。さ、さ、さ、どうぞ!』とチョコを渡しながらどれみ
『お代もキッチリ頂きました〜』と掌にお金を乗せているあいこ
『メッセージカードは自分で入れてね』とおんぷが言う。
『うん、じゃあ・・・行って来るね!』とMAHO堂を出るはづき。
内緒の法則開始。
応援するどれみ達。
既に夕方。
走っているはづきは嬉しそうである。
まずはまさるの家。呼び鈴を鳴らしたが不在の模様。次は学校。ここも居ない様だ。次は公園。
さすがに不安そうな表情のはづき。
『今年も渡せないのかな』と弱気。すると藤原と呼ぶ声。
そこにはまさる。
まさる曰く『MAHO堂に行ったんだけど閉まってた』とのこと。
チョコが完売したから今日は早く終わったと教えるはづき。『そっか・・・』と返すまさる。
暫しの沈黙の後、お互い持っているものを差し出すはづまさ。
『これは?』と聞くはづきに『だから・・・誕生日のプレゼント・・・』と答えるまさる。
はづきの手の物を『それは?』と質問返し。
バレンタインのチョコと答えるはづき。
『1年生の時、チョコ落としちゃったから、ずっと新しいのを渡さなきゃって。チョコ嫌いかもしれないけど・・・』
と言う。
『チョコは好きだ。バレンタインが嫌いなのは、1年の時、藤原を傷つけたからだ』と返すまさる。
『サンキュー』とはづきのチョコを受け取り、自分の花と交換する。
ちょっち間をおいて受け取るはづき。ありがとうとお礼を言う。
『帰るか』と言うまさる。頷くはづき。帰る!
『MAHO堂のチョコのお陰かも』と言うまさる。
『え?』なはづきに『勇気の出るチョコ。春風に頼んで分けてもらったんだ。アレ食ったら何か勇気が出た』と教える。
(はづきは考え事しててどれみのお喋りを聞いてなかったわけで)
『あれは、女の子が勇気を出して告白できるようにって意味よ』と言うはづき。
『え! 食ったら誰でも勇気が出るんじゃないのか』と驚くまさる。
笑うはづき。
『笑うなよ。ちょっと間違えただけだろ』と口を尖がらせるまさる。
『そうなのかも。女の子でも男の子でも勇気が出るチョコなのかもね』と言うはづき。
それを聞いてちょいニッコリした後、『誕生日、おめでとう』と言うまさる。ありがとうと返すはづき。2人は仲良く帰っていく。
『失敗しちゃったね。はづきちゃん、ケーキ食べてないよ』とどれみ
『蝋燭フーもしてないね』とももこ
『こっそりはづきちゃん家行って続きやろ』とあいこ
『私達、今回はコソコソしてばっかりね』とおんぷが言う。
4人は橋の上を歩いて帰ってたり。
『いいんだよ。今日ははづきちゃんが主役の日なんだから』と言うどれみ。
内緒の法則終了と共に黒くフェードアウトして
〜おしまい〜
第12話『7人目の魔女見習い 〜のんちゃんのないしょ〜』
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