(2004年7月24日放送)
脚本:成田良美 演出:中尾幸彦 作画監督:青山充
破壊疑惑
第3弾はあいこ。
スポーツ万能と言われているあいこのアキレス腱が判明する話。
まぁ、できないのに言うのは確かにどうか・・・とは思いますが
言ったなら言ったでちゃんと克服しようとするのは見習うべきところ。
終盤の仕打ちに色々言いたいと思ったのは管理人だけでは無い筈。
はづきのある特技が判明する話。
本編じゃ殆ど出番の無かった加納さんが妙に喋ります。
ナイショで珍しくBGMの使い方が地上波らしい回。
収録DVD
(2話同時収録)
アバンタイトル
砂浜の綺麗な海を泳ぐどれみ達。それぞれ楽しそうだが1人足りない。
顔を振って水を飛ばした後、あいこを呼ぶももこ。どれみも続いて呼ぶ。
準備体操をしているあいこ。楽しそうにのほほん状態であいこを呼ぶどれみ達。
3回呼んだところで『やっぱ今日は止めとくわ』と去って行くあいこ。フレームアウトしたところでOPへ。
MAHO堂。うーんと言いつつ14日にバツ印をつけるどれみ。
21日が登校日と言う事で『あと1週間か』と言う。
『夏休みの登校日ね』と言うももこに『学校に行くだけならいいんだけどさ、この日って水泳大会があるじゃん?』と言うどれみ。
すると、横から大きな物音。どれみ、、はづき、おんぷ、ももこビックリ。
落としたのはあいこ。『ご、ごめん、手が滑ってん』と落とした調理器具を拾い上げる。
大丈夫かと心配するどれみに大丈夫と返す。
何話してたんだっけと思うどれみ。
はづきに水泳大会の話と教えられ、自分が潜水競争に出なきゃならないと思い出し嫌がる。
『どれみちゃん、昔から水泳苦手だもんね』と言うはづき。
ここで『あの〜、今日もええかな? お店先にあがっても』と言うあいこ。既に私服、手には水泳の水着入れ。
暇だから大丈夫と答えるどれみ。今日もプールで練習か聞くももこ。『ま、まぁ』と認めるあいこ。
『夏休みに入ってずっとだね』とももこ、『何てったってクラス対抗リレーのアンカーだもんね』とおんぷ
『50メートルも泳ぐんだよね。そんなに泳げるなんてホントすごいよ』とどれみ、『頑張ってね』とはづき
が言う。
何故かあんぐりなあいこ。はづきの頑張ってねの後『ほ、ほな!』と慌てて出発。
『あいちゃんに水泳教えてもらおうかな〜』とか言ってたりするどれみ。ニッコリ呆れ気味のはづき達。
で、あいこは水泳練習。華麗に発進!したまでは良かったが全然前に進まずバタつく。
挙句沈没。プールではまず有り得ない光景だけに皆にじーっと見られてたりする。
浮き輪込みとは言え子供の方が遥かに早く楽しそうである。
水中から立ち上がったあいこは
『何で、何で全然泳がれへんねや〜!』と絶叫。
で、サブタイトル。
夕方の妹尾家。
ため息をつくあいこに『何やため息なんかついて、たこ焼きの方が良かったか?』と聞く幸治パパ。『違うわ』と答えるあいこ。
『やっぱり水泳が上手くでけへんのか』と聞く幸治パパ。『なんでこんな事になってしもたんやろ思て』と答えるあいこ。
『なんや言うてみ〜』と言う幸治パパ。
ちょっち前の話。
5年2組にて西澤先生は『それじゃ、水泳大会の選手を決めま〜す!』と言ってたり。
楽しそうな先生に対し生徒達はブルーである。どうしたのか聞く西澤先生。
『頑張ったって無駄だよ。スポーツ関係で1組に勝てた事ないじゃないですか』と言う木村。
加納のり子も続いて『1組には小竹君、ジーコ(伊藤)君、長谷部君、矢田君。運動神経の良い男子が揃っているものね』と同意する。
(皆サッカーしてるのに、1人だけなぜう○こ座りなのかまさる君)
『それに比べてウチらは』とジト目のみんと。
『勝ってもあげぱんが食べられる訳じゃないし』と柳田、『応援させていただきます』と中田
『あはは、鯛焼きは泳ぎませ〜ん』と吉田、『勝ち負けよりも皆が平和に暮らすことが一番です』と山内。
こんな男子ばっかりである。どんより2組。勝てる訳ないとネガティブだらけ。
そんな態度にあいこブチギレ。『勝負する前から諦めてどないすんねん!』と立ち上がる。
『でも、小竹君にも言われちゃったし』と言う柳田。『小竹ぇ〜?』なあいこ。
海パン一丁でプールのスタート台に足をかけ笑いながら
『どうせ、1組の勝ちは決まりだけどよ、まぁ精々頑張れよ〜、ウスノロ2組諸君!』と言う小竹。
そんなイメージをぶちやぶり
『何やて〜! そんなこと言われて悔しく無いんか〜!』と叫ぶあいこ。
『でも、事実だし』と認めるのり子。『妹尾は水泳も得意なのか?』と聞いてくる木村。
返答に詰まったあいこ。
だが、みんとが『当然よ、あいちゃんはスポーツ万能なんだから』と余計な返答。
そう聞いて『妹尾さんが居れば何とかなるかも』とか言い出す柳田。
反論したいあいこだがこうなってしまったら止まらない。
とうとう、のり子まで『そうよね、あいちゃんが居れば今度こそ』とポジりだす。
リレーのアンカーは妹尾さんと言う事でと勝手に決める西澤先生。拍手を送られてもやってまった状態で真っ白なあいこ。
(半分は成り行きだが、半分は自爆なあいこ。口は災いの元である)
ため息をつくあいこに口は災いの元と言う幸治パパ。
あいこ曰くどんなスポーツもちょっと練習したらできる様になったから水泳も大丈夫と思ったらしい。
『昔、お父ちゃんが特訓したったのにな〜』と自慢げに言う幸治パパ。『特訓?』なあいこ。
あいこがまだ小さかった昔の話。
水に顔つけられる様になったと自慢するあいこ。『ホンマか』と幸治パパに聞かれ頷く。
ここでどっちが長いこと潜ってられるか競争しようと言い出す幸治パパ。
顔をつける妹尾親子。ここは当然ながら体格の差であいこが顔を上げようとする。
だが、確認の為か幸治パパがあいこの頭に手を置いていたので頭を上げられず苦しんでいたり。
事切れた様に上げていた手が沈むあいこ。
そーめん無くなった!
『いやービックリしたわ。顔あげたらお前水に浮いてんねんもん。すぐに水吐かせて大事にはならへんかったけど〜』と悪びれる様子ゼロの幸治パパ。
『アホか! それが泳がれへん原因ちゃうんかい!?』とキレるあいこ。
幸治パパ曰く泳げないのは遺伝。彼自身色んなスポーツが出来たが水泳だけは無理だったとのこと。
顔逸らして言ってるので『目見て言え! 目見て!』と怒るあいこ。
『そやから、諦め〜て言うてんねん!』と開き直る幸治パパ。
でも当人は『諦められるか!』と納得できないらしい。クラスの名誉がかかっているから。
だが、そうは言ってもどうにもならないのが人生。アヒル込みとは言え幼女にも負けた。
息切れしつつ『アカン全然進んでへん』と死にかけ顔のあいこ。でも、もう1回と頑張る。
暑いと思いつつアイスを歩き食べしているどれみ。
横のプールから声が聞こえてきたので気持ち良さそうと見たり。
1人奮闘中の子を見て『あ、あの子も泳げないんだ。何か親近感湧いちゃうぞ』と言ったところでその子と目線が合う。
どれみ目線=50m泳げる筈のあいこが泳げない。
あいこ目線=見られてはいけないものを見られた。
絶叫するどれみ。
MAHO堂。
本当は泳げないのを黙ってた事を謝るあいこ。『そんな、謝ることないわ』と返すはづき。
あいこが泳げないなんて意外と思うももこ。
おんぷは『でも、どれみちゃんのお爺ちゃん家に行った時に川で泳がなかった?』と聞く。
カエル石での回想カット。書き下ろしだったり。
あいこ曰く、あの川浅かったから泳いでるんじゃなくて水遊びしていただけ。
ここでももこが今まで水泳の授業が無かったのか聞く。
ここ2年間水泳の授業は無かったと答えるはづき。
プールを工事したり、冷夏で水温が上がらなかったり、プールの水が抜けたりとハプニングが続いたとのこと。
『そう言えば、水泳の授業が無くなったのはあいちゃんが転校してきてからじゃん』と言うどれみ。
疑い顔の4人。
以下、妄想。
悪魔の様な凶悪な顔で笑っているあいこ。
呪文を唱えつつ『水温よさがれぇ〜! プールよ壊れろ〜!』とか言ってたりする。その通りになるプール。
『水泳の授業は中止やぁ!』と笑うあいこ。
シンクロして笑うどれみ。『なんてね』とジト目。
『してへんしてへん』と否定するあいこ。『だよね』な一同。
あいこ曰く、言い出す機会が無かっただけ。
分かってると言うおんぷ。苦手なことって中々言い出しにくいと同情するどれみ。
水泳大会どうすると聞くももこ。
『それやけど皆にお願いがあんねん』と言い出すあいこ。
当然、水泳をあたしに教えてくれないかと言う事。何が何でも50m泳げる様になりたいそうで。
それでこそあいちゃんと言うあいこ。私たちも協力すると言うおんぷ。
と言う訳でマジカルステージ。『プールよ出て!』と願う。
出たのは小さい子供用のビニールプール。
一旦、驚きながらも誰がビニールプールをイメージしたのかとムッとするあいこ。同時に覗くおんもも。どれみ自供。
25メートルプールじゃなくて子供用プールと思うおんぷ。このサイズで水泳の練習ができるのかと思うももこ。
大丈夫と言うはづきの魔法にて
ミニサイズになったあいこ。なるほどと納得するどれみ。ももこもこれなら思いっきり練習できると同意。
『よっしゃ特訓や!』とやる気満々のあいこ。
まずはどれみ。
『ポイントは迫真の演技』と指導しつつお腹を痛がるどれみ。
足を抱えながら横歩きしてきたあいこ『どれみちゃん、それは〜』と言う。
『ここだけの話、水泳の授業、この手で何度かサボったことが』と裏話をするどれみ。『ええ加減にせい』とツッコミを入れるあいこ。
次はおんぷ。
『ポイントはえ・が・お。思いっきり楽しんで自然に笑うの。目線は気をつけた方がいいわ。水着撮影のコツよ』
とポーズを取りながら言うおんぷ。
『おんぷちゃん、それは・・・』とツッコミを入れるあいこ。
『最近、初めての水着写真集出したの。絶賛発売中よ』とちゃっかり宣伝するおんぷ。
『あたしは泳ぎを・・・』と本音を言うあいこ。
次はももこ。
『次はあたしがTeacherね。まず水泳はswimming。はいリピート』と言うももこ。繰返すあいこ。
続いて『平泳ぎはbreastsrroke』と言うももこ。また繰返すあいこ。
『全然泳ぎ方の練習とちゃうやん! あたしは真剣に泳げる様になりたいの!』とノっておきながらツッコミを入れるあいこ。
『sorry』と謝るももこ。泳げるけど教えて上げられるほど上手くないと言うおんぷ。あたしなんか教えてもらいたいくらいと言うどれみ。
どないしたらええねやと頭を抱えるあいこを突く巨大な指。
はづき曰く、あいこは体に力入りすぎてるとのこと。私にも魔法かけてとお願いする
クロール、背泳ぎ、バタフライ 自在にこなすはづき。
スゴいと感心するどれみ。プロの選手みたいと思うももこ。どうしてそんなに上手なのか聞くおんぷ。
『実は私、小さい頃スイミングスクールに通ってたの』と理由を述べるはづき。
水から上がりゴーグルを外す。この場面がカッコイイと思ったのは管理人だけじゃないはず。
随分本格的と目が点のおんぷ。はづきちゃんが水泳得意なんて知らなかったとこちらも目が点のどれみ。
ここでアンカーははづきが代わってあげればいいんじゃないかと言い出すももこ。それは・・・顔のおんぷ。
どれみも同意するが、あいこ自身、おんぷと同じ気持ちだったようでそれではいけないと言う。
2組の皆を盛り上げたのは自分と言う事で、そんな自分がクラスの為に何もしないのは無責任と思ってるようで。
だからやれるとこまでやりたいとのこと。
『あいちゃん、協力するわ。頑張りましょう』とニッコリ顔で手を伸ばすはづき。嬉しそうなあいこははづきの手を取って頷く。
まずは水の中で息を吐く練習を始めるはづき。水の中では息を止めるのが普通なので正反対な事に驚くあいこ。
息継ぎの時に吐くのと吸うのを同時にやってたら大変でしょと理由を説明するはづき。
顔をつけるあいこ。なんともお間抜けな顔であるが必死。頑張る。見ているどんこ。
次はバタ足の練習。
膝から下だけじゃなくて、腿から大きくすると教えるはづき。教えられた通りやるあいこ。
『1、2、1、2』のリズムを刻む4人。だが、ここで足が攣ってしまう。心配するどれみ達。
一旦練習を切り上げ治療作業。
痛がるあいこを心配するどれみ。本人は大丈夫、大した事あらへんと言い張る。
練習を再開しようとするが、はづきから足が攣った時は無理をしない様に言われる。
筋肉の痙攣を甘く見ない様に忠告を受け、事故に繋がるのも多いと教えられる。
仰せの通り、ソロの場合はそのまま溺死も有り得る恐ろしい怪我である。
だから無理しない様に言われ『ありがとう』と嬉しそうに返すあいこ。
ここでアイキャッチ。
クローズ中のMAHO堂。外の席で椅子に座ったまま机にもたれて寝ているあいこ。
『あいちゃん、お疲れだね』と言うももこ。『そりゃそうよ。毎日ずっと練習してるんだもん』とおんぷは言う。
『本当、根性あるな。あいちゃんは』と毛布を被せてあげるどれみ。ニッコリな3人。
はづきも店内から見てたりする。
そして時は経ち、水泳大会前日。
何とか泳げる様にはなっているあいこ。10メートルまで泳げた。
たった数日でここまで泳げる様になるなんてと嬉しそうなはづき。
だが本人は全然アカンとネガティブ。と言うのもアンカーは50mだから。そう思うのも無理はない。
悔しそうに水面を殴るあいこ。
ビニールプールの端に乗り、はづきにアンカーを代わってとお願いするあいこ。
これには驚きを隠せないはづき。
『はづきちゃんみたいな、上手な人がアンカーに相応しいやろ。クラスの皆の為や。頼むわはづきちゃん・・・』と頼むあいこ。
あいこの意向とは明らかに違うのが分かっているので目が潤むはづき。
『あいちゃんがそれでいいのなら・・・』と答えるはづき。
そして遂に水泳大会当日。
『皆、今日こそ1組に勝つぞ』と言う木村。
『大丈夫よ。2組にはスポーツ万能のあいちゃんが居るんだから』と返すみんと。他の皆も期待の眼差し。
目を逸らすあいこ。どうしたのか聞くみんと。
皆に聞いてほしいことがあるとあいこ。リレーには出られないと辛そうに言う。
当然、驚く一同。
『どうしたの? 調子悪いの?』と聞くのり子。『そんな〜』と言う柳田。
『どうすんだよ、妹尾だけが頼りだったのに』と責める木村。
『でも調子悪いんじゃ・・・』と同情するのり子。
もう仲間割れかと半ニヤな小竹。心配そうに見ているどれもも。
本当は泳げないと告白するあいこ。必死に練習して10mしか泳げなかったことも。
『10m・・・』とのり子、『マジかよ』と木村。明らかに不満を感じさせる発言。
ゴメンと謝るあいこ。今更謝られてもと困る太田。
『あぁもうどうすんだよ!』と頭を掻きながら困る木村。
アンカーは誰がやるのかと言う柳田。『木村君?』と言うのり子に『俺? 無理だって』と返す木村。
『じゃあ2組の負け決定じゃない』と言うのり子。『応援も必要ないですね〜』と中田。
ここでアンカーは私がやると言い出すはづき。
『お前、泳げんのかよ』とジト目の木村に昔、スイミングスクールに通ってたことを話す。驚く木村。他の面々も。
スクールの大会で入賞したこともあるらしいと教えるおんぷ。
『おんぷちゃん・・・』と照れるはづき。『てへっ!』なおんぷ。
空気一転。
『でも、それってすごくない?』とのり子。『藤原さんが居れば勝てるかも』と柳田。
そんな2人を筆頭に盛り上がっている面々。
はづおんにお礼を言うあいこ。何か言おうとするはづきだが詰まる。
『あたしも気合入れて応援するから、2人とも頑張ってな』とニッコリなあいこ。頷くはづおん。
んで、やってきた関先生と西澤先生。
『じゃあ始めるよ〜』と言う関先生。『は〜い』と元気よく答える生徒達。
ホイッスルと共に競技開始。水底に置かれたものを拾い上げたり、潜水競争をしたり。
前者はももこ、岡島、森川、ゆうこ。後者はどれみ、小竹、林野。リング持ちとして萩原、みほ、じゅんじ。
ギャラリーは2枚とも左から吉田、佐藤、佐川、高木、ゆかり、まさはる、小倉、ひろこ、むつみ、平野、島倉、伊藤。
15−14と良い勝負。続いて騎馬戦
参加者は左から杉山、小竹、萩原、飯塚、木村、太田。後ろ姿で分かる1人天野。
応援するあいこ。他にも吉田、さちこ、みんと。
とうとう28−28の五分に。
良い勝負と評する関先生。『同点ですか〜』と言う西澤先生。
『ってことは最後のリレーで勝負が決まるって訳だな!』と言う木村。
『よく頑張ったじゃないか、2組の諸君! けど所詮俺達1組には勝てないのさ!』と余裕で笑う小竹。
怒ったどれみに蹴り飛ばされプールに転落。
『何すんだよ! ホントの事なんだからしょうがねぇだろ!』と怒る小竹。
『あんたねぇ!』とどれみがムッとしてると
『絶対負けねぇかんな』と木村が言ってくる。それを聞いてムッとする小竹。振り向く。
向こうのプールサイドは張り切る意味で大騒ぎ。
『へっ、返り討ちにしてやるぜ』と小竹。
手を叩いて静まらせる関先生。最後の競技に入ると言う。
『くそ〜小竹め。頼むぞ藤原』と言う木村。頷いて立ち上がるはづき。大きく深呼吸。
はづきの心配をするあいこ。ちょっと緊張しちゃってと返すはづき。『はづきちゃん・・・』と少し表情が曇るあいこ。
『うん、大丈夫。あいちゃんの分まで頑張るわ』とメガネを外して言うはづき。
競技リレーを始めると言う関先生。1人25mずつ泳ぎアンカーは50mとルールを改めて説明。
一番手は伊藤とまき。ピストル音と共にスタート。
10秒かぞえて開始。
両者ともほぼ互角。2番手は宮本と奥山。こちらもほぼ互角。
『接戦じゃないですか〜』と言う西澤先生。こりゃアンカー勝負になると思う関先生。
そしてアンカー、はづきと小竹。
体格の差の所為か少し差がつき、1組の奥山の方が先だった。
飛び込む小竹。
『はづきちゃん頑張れ〜!』と応援するあいこ。
さすがに差がついてる・・・と思いきや猛スピードで小竹を追い抜くはづき。ターンも華麗で何と小竹を半周遅れにする。
これには見ていた木村と太田も驚くばかり。
頑張って泳ぐはづき。『もう少し』と思った矢先、異変が。足が攣ってしまったのだ。
『あれ、止まっちゃった』と言うみんと。
『藤原?』と言う関先生に大丈夫ですと返すはづき。
『止まるな藤原、あと少しだ!』と言う木村。
だが、攣りは治まらないらしく歯を食いしばりながらも動けないはづき。
じーっと見ていたあいこ。
自分も足が攣ったこと、そしてはづきに攣ったら無理をしてはいけないと言われた事を思い出す。
『アカン!』とプールに飛び込むあいこ。
10秒かぞえて終了。
歩いてはづきのもとへ行く。あいこが止めている間に小竹に抜かれてしまった。
『何で止めんだよ!』と怒る木村。
『あいちゃん・・・』と言うはづきに
『足攣ってんねやろ。足攣った時は無理したらアカンって教えてくれたんははづきちゃんやんか』と言うあいこ。
謝るはづき。
ゴールして喜ぶ小竹の前を通過する生徒達。救助されたはづきのところに集まっているのだ。
それを見て『何だ? 2組は棄権か。勝負するまでもなかったな』と余裕をかます小竹。
『はづきちゃんに思いっきり追い抜かれてた癖に!』と怒るどれみ。
仰るとおり
もう少しだったのにと残念がるのり子。私が足攣っちゃったからと謝るはづき。
はづきちゃんは悪くないと庇うあいこ。同時に自分が悪いと言う。
『そうだよ。妹尾が泳げないのに俺達を盛り上げて』と同意する木村。
何か言おうとした関先生の横から『ちょっと待ってよ! おかしいよそんな言い方』と怒るどれみ。
振り向く生徒達に
『あいちゃんスゴく頑張ったんだよ。全然泳げなかったのに一生懸命練習して10mも泳げる様になったんだよ』と言う。
たった10mと褒める気ゼロの木村。
『何で!? スゴイことじゃん!』と返すどれみ。『それでも負けは負け』と言い出すのり子。
これには『そんな・・・』としか言えないどれみ。
我慢できなかったか『お前達、水泳大会って何の為にやるか分かってる? 勝ち負けの為にやる訳じゃないよ』と教える関先生。
同意して頷く西澤先生。
でもやるからには勝ちたいと言う木村。1組に勝てるチャンスだったのにとか言うのり子。負けちゃ意味ないとまで言う木村。
『じゃあ聞くけど、木村はどのくらい頑張ったんだ?』と聞く関先生。え?な木村。
『この夏休み、妹尾くらいに木村は頑張ったか?』と聞かれる。何も言えない木村。
『あたしも皆の事言われへん。勝負にこだわって、皆に嘘ついてたのはホンマやし、はづきちゃんにも無理させてしもた』と言うあいこ。
あいこを見ている生徒達。小竹もね。
『あいちゃん・・・』と言うはづき。
はづき、そして他の皆にも頭を下げる。
俺の方こそゴメンと頭を下げる木村。のり子も『あたし達』と謝ろうとするが待ったをかけるあいこ。
『もう謝んのは無しや。2組も1組も関係ない。あたしらは美空小の仲間やんか。なぁ小竹?』と小竹に同意を求めるあいこ。後ろで嬉しそうなどれみ。
『そうだよな。ごめん』と謝る小竹。
『だから謝んのは無しやって』と言うあいこ。笑う生徒達。
『よっしゃあ!』と飛び込むあいこ。『夏休みはまだ終わってへんで、皆で練習しよ!』と言う。
『おう!』と飛び上がる生徒達。
左から杉山、まき、のり子、小竹、岡島、みんと、木村、太田、佐藤、佐川。
『皆、仲直りの記念に一枚撮るわよ』と言う西澤先生。
『はい、チーズ』と言う先生の言葉で『イェーイ!』とポーズを決める生徒達。
笑顔いっぱいのそんなカットから白くフェードアウトして
〜おしまい〜
第4話『ノンスタンダード 〜おんぷのないしょ〜』
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