第38話『学校に行きたい!』
(2001年10月28日放送)
脚本:成田良美 演出:岡佳広 作画監督:青山充

蟹股

長門かよこシリーズ第2弾。
前回で友達になったので普通にどれみと付き合ってるかよこ。
ここからどれみらしい素直な気持ちのアタック。
そして、最後にある進展が。
でも、これで解決では無いんですよね。
一般的にはコレで解決とする場合もありますが、私もこちらの方が良いと思います。

収録DVD

(37、39~40話同時収録)

アバンタイトル

夜空を見て流れ星を見るなり、超ビッグなステーキが食べたいと願うどれみ。
が、3回言う前に消えてしまってガックリ。でも、また星が流れたので挑戦するどれみ。声がフェードアウトしてOPへ。


学校。関先生によると本日は星の観察を宿題を出すらしく、生徒達によく聞く様に言う。
関先生が授業を展開する中、どれみは長門から送られた手紙を読んでいたり。嬉しそうなどれみ。


長門が今、何してるかと空を見ながら思うどれみ。長門も空を見ていたりする。溜息をついた直後に学校のチャイムが聞こえてきた。嫌だったのか窓とカーテンを閉める長門。

で、サブタイトル。


部屋から玄関を見ている長門。長門ママが関先生とゆき先生の応対中。
謝る長門ママに『止めてくださいお母さん』と言う関先生。毎日来てもらってるのに長門が顔も見せない事を謝っている様だ。
頭を上げる様に言って長門ママが謝る事では無いと言うゆき先生。また明日来ると言う関先生。また謝る長門ママ。頭を抱え歯を食いしばりながらしゃがみ込む長門。

で、どれみ。宿題は夜7時の北の星を書くこと。で、関先生が北極星が何とか言っていた事を思い出しながら空を見てみるのだが肝心の北極星が分からない。
みさきと電話中のぽっぷ。どれみは電話を貸してと要求。静かにしてよと言うぽっぷに対し、ちょっとだけ自分に電話貸してとお願い。
今、みさきの人生相談に乗ってるからダメと言うぽっぷ。7時10分にはふみお、20分にはたつや、30分にはきみたか・・・と10分おきに予約が入っているらしい。困るどれみ。


夜空を眺めている長門。部屋をノックされ窓を開けたままカーテンを閉め布団に篭る。来たのは長門ママで夕飯を食べに下りて来ないのかと聞く。
お腹空いたのではないかと聞かれ食欲無いと答える長門。複雑そうな顔をした後に溜息をつく長門ママ。
窓を閉めようとしてどれみを発見。その名を聞いて長門も窓の外を見る。長門に手を振って助けを請うどれみ。?な長門。

柄杓の形をした七つの星が北斗七星・・・別名大熊座。でMの形をしているのがカシオペヤ座。その間にあるのが小熊座。
と色々説明するどれみ。ノートに記述していくどれみ。
小熊座の尻尾に当たる星は北極星と言い、北の空は北極星を中心に回っていると説明する長門。

昔、砂漠や海を旅する人達は北極星を目印に進んだとのこと。北極星は真北にあるので方角を知るのに便利なのだ。

スゴイと言うどれみ。星の詳しさに先生みたいと尊敬する。照れる長門。


ここでどれみのノートを見て、星座を繋いだ線の内側に色を塗らないかと提案する長門。もっと分かりやすくなると思うとの考えらしい。どれみも同意。こんな感じに完成。
お礼を言うどれみ。すると、流れ星を見つけ超BIGなステーキが食べたいと願うどれみ。それを見ていた長門は流れ星への願い事かと聞いてみる。
頷きながら3回は中々言えないと言うどれみ。それを聞いてどれみがホントにステーキ好きだと思う長門。
そりゃあ勿論と言うどれみ。MAHO堂のお菓子の試作品でステーキ型のクッキーを作ったらしい。呆れ顔の長門。カーブと厚みがステーキっぽいでしょと言うどれみ。
でも、はづき達には評判が悪いらしい。皆の意見が正しいと思うと納得の長門。
そう言われてプップノプーなどれみを見て笑う。そして、ステーキ型クッキーを貰って良いか聞く長門。勿論と言うどれみ。長門は本当はお腹が空いてたらしい。


星の観察ノートを見せてもらったと言う関先生。1つ素晴らしいノートがあったので紹介するそうだ。生徒達からもスゴイと声が上がる。
ただ、星の位置を記録してるだけでなく星座に関する神話やエピソードも沢山書き込んであり、彩色もされているので見やすいと絶賛の関先生。
誰のノートか聞く林野に春風のと答える関先生。驚くクラス一同。すごいと言うももこ。照れるどれみ。
どじみ1人でできる訳無いと言う小竹。ムッとするどれみ、誰に手伝って貰ったかと聞かれ怒ると見せかけ緩く小竹の肩をタッチしながら長門と答える。
反応する関先生と林野。どれみに長門と知り合いなのか聞く小竹。そうと答え時々会ってると言うどれみ。
星の話を沢山教えてくれてノートに書ききれなかったとのこと。すっげぇ奴と言う小竹。『そうなんだよ』と言って、他にも花や雲に詳しいと言うどれみ。ちょい考えこむ関先生。

で、休み時間。ももこと一緒に出てきたどれみを呼ぶ関先生。長門の様子を質問。『はい、元気でした』と頷くどれみ。頼まれて欲しい事があると言われ引き受ける。

図書館で星座の本を読んでいる長門。そんな長門を大声で呼ぶどれみ。早速、長門に注意される。他の人等にも睨まれ『ごめんなさい』と心中で思いつつ頭を下げる。

これあげると言うどれみ。何か聞く長門に対し流れ星の欠片と答える。これに祈れば願い事が叶うとのこと。
宿題を手伝ってもらったり、可愛いシールを貰ったりした事に対するささやかなお礼とのこと。綺麗と言う感想の後、お礼を言う。
ありがとうを言うのは自分の方と言うどれみ。かよこに手伝ってもらった星座ノートがクラス内で絶賛だったと語る。
『ホント?』とどれみに聞いて『うん』の返事が返ってくる。嬉しそうな長門。



だが、『あれ?』と言う聞き覚えのある言葉に長門の表情が一変。
林野にどうしたのか質問するどれみ。図書館なんだから本を借りに来たと林野に言われ『あぁ、そうっすか』とムッとする。
すると、長門の様子がおかしい事に気付いたどれみ。ここに居る理由を長門に聞く林野。うろたえる長門。
長門は毎日図書館で勉強してると言うどれみ。何故、学校に来ないのかとキツイ質問をする林野。
長門が学校に来なくなってから、学級委員だから先生に色々聞かれて大変だったと言う。
長門が悩んでるんじゃないか、イジメにあってるんじゃないかとか市川先生も関先生も心配していたと続ける。『ちょっと林野君!』と声を荒げるどれみ。
何で学校に来ないのか自分には理解できないと言う林野。何故か問うが長門は泣き出してしまう。そして、そのまま図書館を去る。後を追うどれみ。驚いて立ち尽くす林野。

ここでアイキャッチ。


林野の言い方に怒るどれみ。長門、自分が情けないから消えてしまいたいと言い出す。どうしてか聞くどれみ。
自分が居ると皆に迷惑かけてしまうから、いっそ居なくなった方がと思っている様だ。

そんな事言ったら自分はどうすれば良いと言うどれみ。和やかBGM。
自分なんて何時も皆に迷惑かけてると言うどれみ。
今日は日直なのに遅刻して関先生に叱られ、小竹にはバカにされ、前日はオーブンの温度を間違えケーキ丸焦げ。
一昨日は花瓶を落として割ってしまって大目玉。あの時の皆の怒った顔を思い出すだけで・・・と震えるどれみ。


それは皆大変かもと思う長門。『でしょ?』と言いながら迷惑かけて消えちゃうなら自分なんて何回消えれば良いか分かんないと言うどれみ。
それで誰にも嫌われないのか聞く長門。しょっちゅう怒られるけど、皆友達と言うどれみ。その言葉に反応しながら、自分は皆に嫌われてるからと言う長門。
ひょっとして林野に嫌われてると思ってるかと聞くどれみ。また反応する長門。どれみ曰く、林野は誰にでもあんな調子だから気にすることないとのこと。
林野だけじゃなく皆に嫌われてると言う長門に対し、そんな事ない・・・考え過ぎと言うどれみ。長門が足に顔を埋めてしまいここで会話は終わってしまった。

翌日の登校日。確かにどれみには迷惑かけられてると言うはづき。反応するどれみ。けど、それくらい何でも無いと言うあいこ。『そうそう』と言うどれみ。
でも、どれみは迷惑かけ過ぎと言うおんぷ。落ち込むどれみ。
『ドンマイ×2、人生3歩進んで4歩下がる』と励ますももこ。が、それでは前に進まないとあいこに突っ込まれどれみと一緒に落ち込むももこ。
でも、かよこは良い子と思うおんぷ。普通なら人の宿題を熱心に手伝ったりしないから。はづきも同意。ならば何故、皆に嫌われてると思ってるのか気になるどれみ。
毎日、図書館で勉強してるくらいだからホントは学校に来たいんだと思うと言うおんぷ。
以前は学校を見た途端に帰ってしまったと振り返るはづき。も~っと!20話の回想。よく分かんないからこう言う時は・・・と言う事で。


マジカルステージで『かよこちゃんが学校に来られなくなった訳を教えて!』と願う。すると出てきたのはマイクとテープレコーダー。
マイクと聞いて何を歌えば良いのかとうろたえるはづきだがあいこに歌ってどうするとツッコミが入れられる。
おんぷが取材用のマイクと気付く。テープレコーダーもあるので取材しろと言う事と考える。元4年1組の子に聞けば何か分かるかもと言うどれみ。同意のあいこ。

まずは長谷部と宮前に取材。長谷部も宮前も殆ど話した事が無いそうだ。何かある筈だから思い出してと言うはづき。
長谷部は思い出したがソレは宮前がハゲだったこと。坊主頭って言えと不満そうな宮前。
次の取材相手は菊池。長門と肩が当たった事があったが、大した事無いのに何度も謝られたらしい。
そこをもっと詳しく聞きたがるどれみだが小竹だがマイクを使って『本日は晴天なり』とか言って遊びだす。
邪魔するなと怒るどれみだが小竹は1曲くらい歌わせろと言う。『マイクが壊れるよ!』と叫ぶももこ。


次は萩原と森川。萩原、長門はおんぷの一緒の日に転校してきたと思い出す。森川はおんぷと一緒のクラスになりたかったそうで。
『クラスは別でも、瀬川おんぷは何時もあなたの心の中に居るわ』と言うおんぷ。メロメロ森川。ファンサービスは後にしてと言われ『てへっ』と笑うおんぷ。

次はみほとけいこ。みほ曰くすごく大人しい子。マイペースでノンビリしてたそうだ。けいこによると何でも時間をかけてすごく丁寧にやる。
それに同意しどれみの観察ノートが長門の協力があると知った時はなるほどと思ったと言うみほ。けいこもそうらしい。唖然のどれみ達。

何故か蟹股で階段を下りている関先生の耳にかよこを嫌っている人が誰も居なかったと言うあいこの声が聞こえてくる。
どうして嫌われてると思ってるのか不思議なはづき。覗き魔関先生。

すると、どれみが前を通過する林野を発見。昨日のはちょっと酷いんじゃないかと言う。林野思い出す。
あんな風に言っては可愛そうと言うどれみ。自分は別に責めてなんかいないと言う林野。何で学校に来ないのか聞いただけ、聞くのが悪い事かと逆質問される。
返答に詰まるどれみ。もっと言い方があったんじゃないと言うおんぷ。ちょいと自分の行いを考えてみる林野。
も~っと!35話の回想。たった一言でも傷つく人は居るんだから、もっと人の気持ちを考えろと言うどれみの言葉を思い出す。
自分の一言で長門が泣いたのかと不満げな林野。泣くくらいなら何故言い返さないのかと不思議そう。言い返せない人だって居ると言うはづき。
そんなの言ってくれなきゃ分からないと言う林野。言い返せない方も悪いんだから自分だけを責めるなと言って去っていく。

ヤな感じと思うあいこ。超おたんこなすと言うももこ。何処でそんな言葉覚えたのか気になるはづき。
長門が学校に来られなくなった理由が結局よく分からなかったと振り返るおんぷ。どうしようかと思うあいこ。
分かんないけど自分たちに出来る事をやるしか無いと言うどれみ。それしか無いわねと同意のはづき。『できる事か・・・』と繰り返す関先生。

夕方のMAHO堂。
終わらない物語開始
長門が自分の作ったクッキーを喜んで食べてくれたと言うどれみ。と言う訳で皆でクッキーを作るどれみ達。『かよこちゃんが元気になります様に』と願いを込める。


クッキーを差し出すどれみ。何かと聞く長門に『クッキーよ、私達が作ったの』と言うはづき。おんぷによると、長門の好きな星や雲や花の形になっているそうだ。
どれみちゃんのはヘナヘナやけどと言うあいこ。ワカメかと思ったと言うももこ。ムッとするどれみだが自分のは味で勝負と開き直る。

泣き出す長門。急な事なので驚くどれみとももこ。嫌な事言ったかと心配するあいこ。全部自分が悪いと言って謝る長門。自分が学校いけないから迷惑かけてと言う。
『どれみちゃんに比べたら全然大した事ないわ』と言うはづき、『お菓子の材料、よく間違えるし』とおんぷ『時間にルーズやし』とあいこ、『忘れ物沢山するね』とももこ
に言われ泣くどれみ。ちょい驚き顔の長門。でも、自分達は友達と言うあいこ。それを聞いて嬉しそうなどれみ。はづき達もニッコリ。

ももこ、長門に友達になってと言う。『でも』と言う長門。自分達にならちょっとくらい迷惑かけても全然平気と言うおんぷ。『友達ってそういうもんじゃん?』と言うどれみ。
『皆・・・でも、お母さんはよく悲しそうな顔するし、関先生だってそう・・・忙しいのに毎日毎日家に来て、迷惑に決まってるわ』と言う長門。
『迷惑なわけ無いじゃないか』と言う聞き覚えのある声が返ってくる。
終わらない物語終了


関先生とゆき先生。それを見て驚いた様子で家に入り玄関の戸を閉める長門。残念そうな顔で『あ~』と声をあげるどれみ達。
長門に自分が毎日来てた事がプレッシャーになっていたと察して謝る関先生。
迷惑なんて思った事一度も無いとも言う。正直辛い時もあったとのこと。
毎朝出席を取る時、返事が無いのでその度、どんな思いで家に居るのか気になって長門の力になれない自分が情けないと思ったらしい。
俯いて聞いている長門。でも、長門の事をよく知りたいから、知って力になりたいから諦めないと言う関先生。
ここでどれみから先にあげた星の欠片は関先生からのプレゼントと明かされる。驚く長門。
何でも先生になる勉強していた時にずっと持っていたお守りだから長門の力になれるかも知れないと考えて渡したそうだ。
ゆき先生は知らせたい事があって来たと言う。保健室に新しい机を置いたそうだ。美空小の生徒なら誰でも使える机と言うゆき先生。
勿論、長門も美空小の生徒だから自由。良かったら遊びにいらっしゃいと言う。
で、今夜は冷えるから風邪を引かない様に温かくする様に言って関先生達は去っていく。どれみ達もおやすみと言って帰っていく。

クッキーを眺めている長門。ももこの友達になってと言う言葉、自分達にならちょっとくらい迷惑かけても平気と言うおんぷの言葉
そして、どれみの友達ってそう言うもんじゃん?と言う言葉を思い出す。胸元に輝く星の欠片。
これに祈れば願い事が叶うと言うどれみの話を思い出す長門。星の欠片を握り涙ながらに学校に行きたいと願う。

で、翌日。図書館前のかよこ。今日はランドセルを背負っており館内には入らず図書館前を去る。
学校へ向かうがやっぱり感覚がおかしくなる。そして、今日も帰ってしまう


ところだったが今日は長門の手を掴む手がある。どれみである。そして、はづき、あいこ、おんぷ、ももこもやって来る。
自分達がついてると言うどれみ。1人じゃないと言うももこ。1人だと怖い事は沢山あるけど、友達が居れば怖いものなんて吹き飛ぶと言うはづきとあいこ。
一緒に行きましょうと誘うおんぷ。と言う訳で6人で学校に出発。『皆』と嬉しそうな長門。

保健室の席を見て日当たりは抜群と言うはづき。『温か~い、よく眠れそう』とベッドに顔を当て言うどれみ。どれみは教室でもよく寝てるとツッコミを入れるももこ。笑う一同。

長門、ちょいと笑った後に机の前に行く。そして座っても良いかと関先生とゆき先生に聞く。
質問に驚いたのか関先生と顔を見合わせた後『えぇ勿論よ』と言う関先生。ちょっぴり嬉しそうな長門。
ここで出席を取る関先生。名前を呼ぶが返事が無かったので『返事は?』と言う関先生。嬉しそうに涙目で返事をする長門。

嬉しそうなどれみ達と保健室の面々。その胸元に輝く星の欠片の背景が長門の胸から夜空へと変わり流れ星が流れる。
そんな粋なカットから黒くフェードアウトして

~おしまい~

第39話『学芸会!主役はだーれ?』
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