(1999年8月29日放送)
脚本:大和屋暁 演出:五十嵐卓哉 作画監督:馬越嘉彦
マジョリカ大人気
とうとう夏休み編も最後。そして夏休みなのになかった怪談話。
しかし、怖さと言うよりこの話は完全にギャグになってますね。そして意外な方向へ。後は見てのお楽しみ。
この夏休み恒例行事と言うことで後シリーズにも引き継がれるシリーズ。♯の肝試しも楽しいですけどね^^
姿は何度か出てた山内君が初発声にしてゲスト。そして島倉が山内君並みに大活躍。
見てると判りますが、島倉が好きになる話。ゲストじゃないのにまるでゲストみたいな扱い^^
ちなみに2年目もそうだったりします。まぁ、2年目は3人ゲストが増えてますがね・・・。
またまた、変身バンクは登場なし。
比較的明るく終わる話が多いどれみで終わり際が不気味な話。
ちなみに墓の中には管理人の苗字も入ってました。
キャラクターデザインの馬越さんが作画として登場。
収録DVD
クイズと小鳥の気持ちミュージッククリップ付き
(27〜29話、31話同時収録)
アバンタイトル
和服姿の老人を見つめる少年1人。老人の手元には木彫りの動物が。老人は彫刻をしているらしい。
『ほら、できたぞ〜』と言う老人。その木彫りの動物を見て少年の目は輝く。でOP。
終わると、いきなり夕日の階段。どうやら寺の階段らしい。そして門の前にはどれみ達を始めとした3年2組の面々。
小竹が『それじゃ、みんな。覚悟はいいな! せーの』と言ってみんなが
『たのも〜〜〜!!!』と言う。
すると門が開いて一人の坊主の少年が出てくる。『皆さん、ようこそいらっしゃいしました』と出迎える。
で、サブタイトル。
すごく広い寺。写真がまたなんとも歴史を醸し出す。
『夏休み最後の良いお話はある檀家さんのお話です』と言う山内。大体の面々の表情が強張る中ではづきだけ空気が読めないらしい。
その人は娘を亡くし毎日の様に墓参りをしていた。そんなある日、一人の女の子に出会ったそうだ。
次の日も雨の中、傘をささずに立っている少女にその人は声をかけた。
『こんなところで何をしてるんだい?』と。すると少女は
『待ってるの。お父さんの仕事が終わるまでここで待ってる約束だから』と答えた。
それ以上、何を聞いても答えなかった少女。
意味の判らないどれみ『何で?』とあいこに聞いて『ええから、黙って聞き』と言われる。ムッとするどれみ。
女の子は毎日の様にそこにきて寂しげな顔をしていた。
いつしか、その人は少女の笑顔が見てみたくなった。しかし、その女の子に何を聞いても寂しげな表情はそのまま。
『くだらないオヤジギャグでも語っちゃったんじゃないの?』と水をさす信子。それに合わせて
『つまんないギャグほど寒いもんは無いからなぁ〜』と言う佐川。頷くSOS。
それを聞いて『あんたらが言うか〜』とツッコミを入れる島倉。
(右の画像にマウスポインタを乗せると・・・)
で、そんな日々を送っているとある日、少女が言ってきた。
『今までありがとう。やっと明日、お父さんに会えるの』と。それを聞いて
『ほぉ〜、ソレはよかったじゃないか』と言ったその人。笑顔で『うん!』と言う少女。
その少女の笑顔を見たその人はとても幸せな気持ちになったそうだ。
『めでたしめでたし』と話を終わらせる山内。
以外な展開に唖然などれみ達。でも、はづきだけは嬉しそう。
が、そんな道理はなく後日談があるらしい。
さっきとは逆に期待している面々。でもはづきとまさるは複雑。はづきに至っては錯乱状態。
それから、何日か過ぎたある日のあの墓地。
ソノ人は来て早々、持っていた桶を落としてしまう。墓の前に喪服姿の人が集まっていたからである。
不安にかられて『あの女の子に何かあったんですか?』と聞く。
すると『女の子? 亡くなったのはウチの主人でございます』と喪服の女性が答えてくれた。
墓前を見ると男性と共にあの女の子の写真が。しかも、あの笑顔で・・・。
亡くなったのは娘を小さい時に亡くした医者の男性。急患が来ても他に依頼する様に言う医者。ソレを聞いて
『お父さん、行ってあげて。私は大丈夫だから患者さんを助けてあげて。お父さんの仕事が終わるまで私待ってるから・・・。約束するから・・・』
と少女が言う。すぐ戻ることを誓って出かける医者。しかし、少女はその後、逝去。
娘の死に目に会えなかった医者は
『お父さん約束するよ・・・。これ以上、お前の様な子を増やさない様に頑張るから』と泣きながら娘の亡骸に誓った。
誓いどおりその医者は沢山の患者を助けた。少女は父親の仕事が終わるのを待っていた・・・・・・
すると、突然、はづきが悲鳴をあげる。怯えて山内にしがみ付く面々。
女の子が幽霊で父親を迎えに来たと解釈して怖がるはづき。小竹に『お前が一番こえーよ』と、あいこには『ええ話やんか』と言われる。
すると、太田と杉山が悪乗り。はづきの背後から『藤原、後ろに何か居る!』と脅かす。
それに怯えたはづき、どれみ達のもとへ突っ込む。なおも暴走を続けるはづきにまたしても
『右肩にも何か居るぞ〜!』と脅かす太田と杉山。
はづき、今度は柱に抱きつく、太田と杉山は止めに『今度は上だ〜!』と言う。柱からずり落ちて、床にうつぶせて『もう・・・・ダメ!』もう死にかけ・・・。
爆笑している太田と杉山だが・・・『その柱に近づかない方がいいですよ』と山内に言われる。
山内に『居るんですよ、そこに1人!』と言われ慌てて逃げる。
『さすが、山内君が言うと迫力が違うな・・・』とあいこもブルブル。
その一連の動作に苦笑いなどれみ。ふと見るとまさるだけ動じてない。それどころか微動だにしない。まさるのクールさに感心するどれみ。
でも実は
腰が抜けてるだけだったりする。
で、大量の墓が見える山内寺の庭。
『無理無理無理。あんなお話の後に肝試しなんて・・・』と怯えるはづき。
そんなはづきに『あぁ言う話の後なんだから楽しいんじゃん!』と言う小竹。
どれみ、お化けの存在を否定するがはづきには効果無し。ここであいこが
『はづきちゃん。怖なったらマジョリカ思い出すねん』と言ってみる。意外と好反応。
『そや。マジョリカに比べたら、幽霊なんてカワイイもんや!』と続けるあいこ。『そうだよ』と言うどれみ。
どれみとあいこがメチャメチャ貶した甲斐あって立ち直ったはづき。
で、その頃のMAHO堂。やっぱりマジョリカはクシャミ中。
『誰かが噂しとる。モテる女は辛いのぉ〜!』と良い様に考えて『風邪でしょ?』とララに言われる。
で、厳正なるくじ引きの結果。1番手は太田と杉山。
(左の画像にマウスポインタを乗せると・・・)
大声を出しながら通り過ぎる作戦にでた太田と杉山。が、背後に怪しい気配。
振り向くとやっぱり居た。ダッシュで逃げる太田と杉山。幽霊は肩を落として消える。
出たことを伝えるが皆に信じてもらえない。しかし、山内だけは『その話は本当だと思います』と言う。
どうやら、太田達が見たのは山内の祖父らしい。2年前に亡くなったがまだ成仏できないそうだ。
檀家の人達は見たそうだが、何故か彼の前には姿を現さないとのこと。
『これはスクープのチャンスよ! バッチリ、カメラに収めてやるんだから!』と意気込む島倉。楽しそうな信子。
佐川も楽しそう。どれみとあいこは微妙。そして1名、完全に怖がっている。そして今1人^^
次はあいこと信子の番。しかし、少年探偵縦川の話で盛り上がって背後の幽霊に気付かない。また、肩を落として消える幽霊。
ありもしなかったを言ってまだ行ってない面々を怖がらせる信子。あいこはネタバレ敢行。
信子は『ダメよあいちゃん。もっと盛り上げなきゃ』と言うが、あいこがこうしたのも次が・・・
この2人だから。案の定、『マジョリカ』と連呼してまさる片手にダッシュするはづき。
『おい、藤原。さっきから何ぶつぶつ言ってんだよ!』と言うまさるの言葉でブレーキをかける。
ついでに『マジョリカって何だよ?』と聞くまさる。はづきは
『あ・・・おまじない。あいちゃんが教えてくれたの。怖くなったらこう言えって』と説明。
『聞くのか? それ?』とかなり食いつくまさる。
はづきは『えぇ、こう呟くと怖くなくなるの』と答えてまさるが『ホントかよ!?』と返す。すると、その背後に・・・
(右の画像にマウスポインタを乗せると・・・)
まさる『なぁ・・・何か感じねぇか・・・?』。はづき『見ちゃ・・・ダメ!』。
『マジョリカ〜〜!!』とはづきが言った。クシャミが出るマジョリカ。はづきのを皮切りに必至の形相で
『マジョリカマジョリカマジョリカマジョリカマジョリカマジョリカ』と連呼しながら逃げるはづきとまさる。
クシャミ3連発のマジョリカ。さすがに意味不明。
ララに『うるさ〜い! 寝れば〜?』と言われて素直に寝るマジョリカ。
はづき、息切れ。まさるは強がるが冷や汗たっぷりかいている。
『大丈夫やったみたいやな』と言うあいこに『あいちゃんの御呪いのおかげよ』と言うはづき。
『今度は私の番だね』と余裕そうなどれみ。はづきは不思議そうに『どれみちゃんは怖くないの?』と聞いてみる。
『だってさ、山内君の前には幽霊でないって言ってたじゃん? あたし、山内君と一緒だから』と理由を語るどれみ。
しかし、当の山内はなにやらうかない様子。
ここでアイキャッチ。
『山内く〜ん? 歩くの早いよ〜』と泣き言を言うどれみ。どうやら山内は先を急いでるようだ。
『あ、すいません』と謝る山内。どれみが夜のお墓を見て震えてると山内が『大丈夫ですよ』と言ってくる。?などれみ。
『どうせ、僕の前には出てきてくれないんです』と続ける山内。これを聞いて
『山内君? もしかしておじいさんの幽霊に会いたいの?』と聞いてみるどれみ。
『謝りたいことがあるんです。祖父が亡くなった時、酷い事言ってしまって・・・』と語りだす山内。
『おじいちゃんなんか、おじいちゃんなんか、大っ嫌いだぁ〜!』
と言ってしまったらしい。『もし会えるなら、幽霊でも会って謝りたい』と言う山内。しかしすぐに思い直し
『あ・・・お寺の子供がコレじゃちょっと不謹慎ですよね』と言う。で、どれみ達は無事帰還。
『2人とも、ちょっと付き合って』と言うどれみ。意味の判らないはづきとあいこ。
『あたしたち、ちょっとトイレ』と言ってはづきとあいこを誘拐していくどれみ。
山内のことを2人に話すどれみ。『何とかならないかな〜?』と言う。
ここはマジカルステージを使うことに。どれみとあいこは乗り気だが怖がりのはづきは幽霊を呼び出すことに抵抗があるらしい。
気付いて笑いながら『やだな、はづきちゃん』と言うどれみ。『そうや〜』と言うあいこ。
はづき、中止と安心して笑う。
『それしか方法ないじゃん!』
勿論、そんなことはなかった。また禁断症状が出て暴れるはづき
『オケケケケケケケケケケケ』と笑う等、明らかに壊れてるはづき。どうやら大丈夫らしい。で、マジカルステージを行う。
一方の小竹達は遠くで紫の光を目撃。勿論、マジカルステージ^^; 小竹硬直。島倉『スクープよ!スクープよ!』と興奮。
連写しまくるが怯えた小竹に無理矢理撤退させられる。
『山内君をおじいさんの幽霊に会わせてあげて』と願う。すると、光に包まれて馬の形をした作りかけの竹細工が落ちてきた。
出たことを伝える小竹。すると、山内は一目散に何処かへ行ってしまう。撥ねられる島倉www そして、まさるは汗だく。
『さぁ、あたし達もレッツラゴーよ!』と島倉。でも、小竹達拒絶。島倉『だらしないわねぇ!』とボヤく。
一方、マジカルステージで出てきた馬の竹細工の意味を考えてるどれみ達。
すると、草の茂みから何かが飛び出してくる。山内だった。
『山内君、どうしたの?』と聞くどれみ。『この辺で怪しい光を見たって聞いて』と答える山内。
自分達のことと気付いたどれみ達、見なかったよ〜と誤魔化す。
すると、山内何かを発見。バレたと思ったどれみ達ビビるが、山内が見つけたのはどれみが持っていた馬の竹細工。
『一体、これをどこで?』と聞く山内。『空から降ってきたんだよ』と素直に答えそうになるどれみを止めるはづきとあいこ。誤魔化す。
が『そうですか・・・』と言うだけの山内。その様子が気になるはづきとあいこ。どれみは瀕死。
山内は3人を倉に連れて行く。
倉の中にはどれみ達が見つけた竹細工の馬に似た彫刻が一杯置かれていた。全部、山内の祖父が作ったそうだ。
『それじゃ、さっきの馬も?』と聞くどれみ。先の木彫りの馬も山内の祖父が作ったものと気付いたらしい。。
どれみに聞かれて山内は語り始める。
山内はおじいちゃんっ子だった。忙しい両親に代わって何時も祖父が遊んでくれたそうだ。
その日も祖父の下に遊びに行った山内。『何を作ってるんですか?』と聞く。
祖父の手にはあの馬の彫り物。それを見た山内は笑顔になる。
『完成したらお前にやろう』と祖父は言う。
学校から帰ってくるまでに完成させると言う約束をかわした2人。
しかし・・・祖父は帰らぬ人となってしまった。約束を果たせずに・・・。悲しみの余り
『おじいちゃんなんか大っ嫌いだぁ〜!!!』と言ってしまう山内。
馬の彫り物はその時の物。『それで作りかけなんや』と未完成だった理由に納得するあいこ。
『でもさ〜、どうしてその竹細工が降ってきたのかな?』と考えるどれみ。『それが判れば、おじいさんとも会えるんじゃ?』と言うはづき。
しかし、山内からは『無駄ですよ』の言葉。『祖父は僕を許してくれてないんです。僕が酷い事言っちゃったから・・・』
『そんなことないよ!』と言うどれみだが山内は『だったらどうして、僕の前に姿を見せてくれないんですか!?』と返す。
解答に詰まるどれみ。ここで我に返ってキツく言ったことを謝る山内。
『先に戻っていてもらえますか?』と言う。どれみは『でも・・・』と何か言いたそうだがあいこの静止を受け断念。退室するどれみ達。
落ち込む山内。すると、突然、倉の電気が消える。『信秋・・・信秋・・・』声に気付いた彼は振り返った。
すると、そこには霊が。その顔は祖父。祖父の幽霊だ。
祖父の幽霊を見た山内は泣き出してしまう。
『どうしてですか? どうして2年間も姿を見せてくれなかったんです・・・。ずーっと会いたかったのに・・・。
会って・・・会って謝りたかったのに』と言う山内。
少し間をおいて『酷いこと言ってごめんなさい・・・ごめんなさい・・・』と泣きながら謝る山内。すると、祖父の霊が口を開いた。
『謝らなければいけないのはワシの方じゃよ。約束さえ守っておれば、こんなことにはならんかった』と言う祖父の霊。
『それじゃ、やっぱり僕との約束のせいで?』と聞く山内に『それは違うよ。ワシがお前との約束を守りたかったんじゃ』と答える祖父の霊。
竹細工を完成させようと色んな人に声を掛けたが幽霊と言う事でみんな逃げてしまった。
『僕なら逃げなかったのに』と冗談を言う山内。笑う2人。
そして山内が『教えてください。この馬は僕が完成させます』と言う。
で、島倉が覗き。何もないところに喋っている山内を見て『1人で何喋ってんのかしら?』と怪しむ。
『やっぱり何とかしてあげられないかな?』と言うどれみ。『そや、そやったらおじいさんの幽霊に変身するっちゅーのはどうやろう?』とあいこが提案。
グッドアイディアと言うことでタップを取り出すが背後から『何やってんの?』と島倉が出てくる。
『ト、ト、ト、トイレに行ったら道に迷っちゃってさ』と誤魔化すどれみ。
島倉に『変な奴ら・・・』と言われて『ほっとけっちゅーの』ムッとするどれみ。
『変って言えば、山内君も変だったわね〜』と言い出す島倉。反応するどれみ達。
『何か作ってるみたいだったけど、ぶつぶつ一人で喋ってんのよ〜。まるで誰かと話してる様な。変だと思わない? んぁ』
あれ・・・?
竹細工は完成。『ありがとう信秋。ようやく約束が果たせたよ』と言う祖父の霊。
『おじいちゃん・・・まだ行かないでください』と引き止める山内。
『僕、まだ話したい事いっぱいあるんですよ・・・。もっと色んなことだって教えて欲しいし・・・もっともっと一緒に居たいのに・・・』
と泣きながら引きとめようとする山内。そんな彼に祖父の霊は
『居るよ・・・。ワシはこれからもずーっとお前の傍に居るよ・・・』と言う。
約束と言うことで指きりをする山内と祖父の霊。指きりをすると祖父の霊は光の粒となって消えていってしまった。
それを見送る山内。『約束ですよ・・・おじいちゃん』と呟く。
(真ん中の画像にマウスポインタを乗せると・・・)
その頃、島倉の話を聞いて山内のところに行く途中のどれみ。すると、どれみ達の耳に『ありがとう』と言う声が聞こえる。
すると、どれみ達の間を数多の光の粒が通り抜けていく。
振り返るとそこには消えていく光と満月。
『今のって、山内君のおじいさんかな?』とあいこが。『でも怖くなかったわ』とはづきが。『うん。とっても優しい感じがした』とどれみが言う。
ある日の朝。
『今日もいい天気ですよ。おじいちゃん』と祖父の墓に報告する山内。その墓前にはあの馬の竹細工。竹細工のアップになったところで
〜おしまい〜
第31話『モンゴルからのおくりもの』
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