第34話『お母ちゃんに逢いたい!』
(1999年9月26日放送)
脚本:栗山緑 演出:岡佳広 作画監督:河野宏之

家出の行き先

23話に続く、あいこの家庭編第2弾。
ここから段々人物も揃っていき、かなり本格的になってきます。
以前、あいこの想像に出てきたあいこママのあつこが現実登場。
あいこの両親離婚の裏側が語られます。
そして、ここでの勘違いが後々話に関わってくる事に。
実はどれみとぽっぷが本当は仲が良いと思われる片鱗もここで見る事ができます。
次回は無関係の話という、アニメ界では珍しい独特のテイストを表現している話。
締めの音楽がアレなのが如何にもどれみらしい。

DVD収録

クイズとドキドキの魔法ミュージッククリップ付き
(32〜33話、35〜36話同時収録)

アバンタイトル

砂浜で『お父ちゃ〜ん、お母ちゃ〜ん』と呼ぶ少女一人。そう、あいこ。あいこは拾った桜貝を両親に見せる。
母親に『ほんま。綺麗やね、あいこ』と言われ笑顔になるあいこ。あいこのアップになってOP。

終わると朝の妹尾家。あいこが登校するらしい。誰かがそれを電柱裏から伺ってる。

欠伸をするあいこ。『今日もええ天気や〜。御天とさん、今日も商売繁盛家内安全で頼んます』と拝む。
その誰かが飛び出そうとすると幸治パパがやってきた。戻る人影。
『しっかりせぇ、忘れモンや〜』と言う幸治パパ。『いっちゃん好きな体育がでけへんとこやったわ。お父ちゃんありがとう』と言うあいこ。


『お前な、体育以外に得意なもん無いんか?』と言う幸治パパ。『失礼やな〜、見損なわんといて〜』と怒るあいこ。
『ほぉ、言うてくれるやないか。ほな、何が得意やねん? 国語か? 算数か?』と返す幸治パパ。
A.給食の早食い
『ええ加減にしなさい』とツッコミを入れる幸治パパ。その後、大笑いする2人。ジャレ合いを切り上げて出発するあいこ。それを見て溜息をつく人影。

ずっと、あいこを追いかける人影。橋に差し掛かったところであいこに声をかけようとするがどれみ達が来て中断。
あいこを見て『あいこ・・・』と言うその人。

で、サブタイトル。

チャイムが鳴ってる美空小。杉山は『また遅刻かよ〜』とグダグダになりながら登校中。誰も居ない中1人で登校中。


すると、誰かとぶつかる杉山。『ごめんなさい。大丈夫? どこも痛くない?』と謝るその人。驚きながら『は、はい』と言う杉山。
杉山が落とした体操服入れを拾うその人。返そうとした時、名前を見て『あんた。この小学校の3年生?』と聞く。『あ・・・はぁ』と答える杉山。


授業中。這いずりながら教室に入ってきた杉山。勿論、関先生にはバレバレで『杉山! 何度注意すれば遅刻しなくなるんだい?』と叱られる。

『あっちゃ〜、バレバレのバレリーナ〜! なんちて』と言って寒がられる。

で、校庭10週させられる杉山。それを見て笑うどれみとあいこ。そんな杉山のお尻のポケットには何やら入れられている。

で、MAHO堂。学校の話で盛り上がってるどれみ達にマジョリカが『こぉりゃ〜! ぺちゃくちゃ無駄口叩いとる暇はないぞ〜』と怒鳴る。

どれみ『そんなにガミガミ怒ってると・・・血管切れるよ』と悪態をつく。『誰のせいだと思っとるんじゃ〜!』とキレるマジョリカ。
すると、玄関が開く。怒って文句を言ってるマジョリカに『マジョリカ、お客さんよ』と言うララ。

杉山だった。『何だ杉山じゃん。どうしたの?』と言うどれみに『妹尾に手紙』と答える杉山。
あいこ『あたしに手紙?』と言う。ここでどれみが『それって、もしかして』、はづきが『ラブレター?』と言い出す。
『ば、バカ言ってんじゃねえよ。妹尾に渡してくれって今朝頼まれたんだよ。大阪弁のおばさんに』と赤面して返す杉山。


それを聞いて急に真剣な顔つきになるあいこ。そそくさと下りてきて『その手紙みして』と言って手紙を見せてもらうあいこ。
手紙の裏の名前を見たあいこは驚愕。無言で読み出す。その様子にどれみ達は勿論、マジョリカ達も注目。

ある一文を読んだあいこは時計を見る。すると、悲しそうな表情に・・・。だが、みるみる怒った顔になり
(右の画像にマウスポインタを乗せると・・・)

『何で学校居る時、渡してくれへんかったんや!』と杉山を怒鳴るあいこ。杉山、どれみ、はづきもビビる。
『あ、朝渡そと思ったんだけど、校庭10週も走らされちゃって、そのままうっかり・・・』と弁解する杉山。

『ドアホ〜!』とキレるあいこ。『何だよ。せっかく持ってきてやったのに・・・』と言い返す杉山。
『持ってくんのが遅すぎんねん!』と杉山を殴りそうになるあいこ。ここはどれみ達に止められる。

どれみに『あいちゃ〜ん!』。はづきに『どうしたの?』と言われ思いとどまったあいこの目からは大粒の涙。
一同、ビックリ。『お母ちゃんが・・・会いに来てくれたんや』と言い出すあいこ。
そう、杉山に手紙を渡した人こそあいこのママだったのだ。

『え〜、離婚して離れ離れになってた〜?』と驚くどれみ。『5時までに会いたいって書いてあんねん』と続けるあいこ。
時計を見るどれみ達。時は既に午後5時48分。

『妹尾、ごめん。オレそんなこと全然知らなかったから・・・』と謝る杉山。
ここでどれみが『あいちゃん。ひょっとしたらまだ待ってるかも知れないよ?』と言い出す。それを聞いて、はづきも『行ってみた方がいいと思う』と続ける。
後押しされて行くあいこ。『ホントにごめんな。妹尾』謝る杉山。どれみ達も後を追う。

『あいこ。元気ですか? 100通以上の手紙書いたのに、あいこが全然返事くれへんからお母ちゃんが会いに来たの。
多分、お父ちゃんが手紙あいこに見せてへんからやと思うけど・・・。人目でええ・・・あいこに会いたい!会って・・・この手で抱きしめたい! 』
と言う手紙の文面を思い返すあいこ。『お母ちゃん』と呟くあいこの声が聞こえたのか駅の改札に居たあつこママは振り返る。
『仕事の関係で東京発6時の新幹線で帰らないとならないけど5時までは美空市に居られるの。
学校が終わったら美空駅の改札口まで来て。お母ちゃん・・・待ってるから・・・』
と続けられた手紙。勿論、振り返った先にあいこの姿は無い。気のせいと思いそのまま改札へと進んでしまう。


辿り着いた先にあつこママの姿は無かった。ここで掲示板に気付くあいこ。掲示板を見ると
『あいこ。やっぱりお母ちゃんのこと、ゆるしてくれへんのやね  あつこ』と書かれていた。
それを見て『ちゃう。ちゃうねん・・・ちゃうねん。ちゃうねんお母ちゃん!』と言いながらホワイトボードを叩くあいこ。駅に居た人々もビックリ。

遅れてやってきたどれみ達。あいこを発見。『あいちゃん、お母さんは?』と聞くどれみ。あいこは首を振る。
はづきが『ここで駄目でも東京駅に行けば・・・』と言うがあいこ『許さへん・・・どついたる!』と言い出す。
どれみが『あ、あいちゃん・・・杉山もすごく反省してたよ』と、はづきが『悪気があってやった訳じゃないし』と言うが
あいこは『杉山やない、お父ちゃんや!』と答える。驚く、どれみとはづき。

で、その夜の妹尾家。

『何でやねん! たとえ親子でもやってええことと悪いことがあんねんで? 何でお母ちゃんからの手紙見してくれへんかったんや! 聞いてんのか!』
と責め立てるあいこ。すると、幸治パパ、ぬすっと立ち上がる。叱られると思ったあいこ、身構えるが幸治パパ、スルー。


すると、幸治パパ、押入れを漁り大量の手紙を出してくる。
『封は切ってない・・・手紙読んだら、お前が辛うなると思て・・・それで見せへんかったんや』と言う幸治パパ。
が、あいこの怒りはおさまらず『大きなお世話や! お父ちゃんのアホ! こんな家出てったる!』と言って部屋に戻ってしまう。項垂れる幸治パパ。

手紙や貯金箱をリュックサックに詰め込むあいこ。見に来た幸治パパに『止めても無駄やからな・・・家出する言うたら絶対、家出したる』と言う。

『どこ行く気や?』と言う幸治パパに『教えたら家出する意味ないやろ〜! あほ〜!』と言うあいこ。
さすがにこれには幸治パパもイラッと来たらしく『あぁそうか! 勝手に家出でも何でもすればええがな!』と言い返す。

『あぁ! そうさしてもらいます〜!』と更に反発するあいこ。幸治パパ、言いすぎたと思って追いかけるが
階段で『長い間お世話になりました。ほなさいなら!』とあいこに言われ階段でガックシ。

しかし、あいこは橋で川を眺めていた。ガックリしているあいこを慰めようとするミミ。
『ミミ、慰めてくれるんか? そやけど、どないしよ・・・。勢いで出てきてしもたけど、何処も行くとこあらへんな〜』と言うあいこ。
小学3年生に行く所などある筈がない。すると、突然、ミミが隠れる。
すぐに誰かが『あいちゃん? やっぱり、あいちゃんじゃな〜い』と声をかけてくる。

はるかママだった。『どうしたの? こんなところで?』と言うはるかママ。
あいこ、突然、泣き顔になってはるかママに抱きつく。予想外の展開にはるかママも『あいちゃん?』と戸惑う。

ここでアイキャッチ。



で、舞台は春風家へ。『一晩、ゆっくり休めば、あいちゃんの気持ちも落ち着くと思いますから。ええ、はい、では、ごめんください』
と幸治パパに電話をしているはるかママ。どうやら、傷心のあいこの事を考えて泊めることにしたらしい。
それを聞いてどれみにOKサインを送るぽっぷ。了解の合図をするどれみ。

あいこに宿泊OKを知らせるどれみ。『ほんま? ほな、迷惑かけます』と頭を下げるあいこ。
『何言ってんの? 親友じゃん。あたしはずっと、あいちゃんの味方だからね』と言うどれみ。『ありがとう』とお礼を言うあいこ。

あいこ『どれみちゃん。どれみちゃんのお母さん、優しいてエエ人やな』といきなり言い出す。
『あいちゃんのお母さんだって、そんなに一杯手紙書いてくれて、今日だって会いに来てくれたじゃん』と返すどれみ。頷くあいこ。
どれみ、ベッドに寝そべりながら
『でもさ、大人って何か判んないな。あいちゃんのお父さんだってあんなに優しいのに、どうして離婚なんかしたのかな〜?』と愚痴る。
すると、あいこの口から
『多分、あたしのせいや思う。大阪に住んでる頃、お父ちゃん、今と同じ様にタクシーの運転手やっててん
お母ちゃんは寝たきりのお年寄りの世話する仕事してたんやんか〜。せやけど、2人が仕事で居らん時に
あたし1人でジャングルジムで遊んでてな・・・落ちてケガしてしもてん』
と言う答えが返ってくる。


ベッドに横たわるあいこ。その横で幸治パパ
『1人で遊ばせといたから、こないなことになってしもたんや・・・なぁ、あつこ。今の仕事辞めてくれへんか?』とあつこママに言い出す。
『それはでけへんよ。ウチを頼りにしているおじいちゃんやおばあちゃんが居るんやもん』と断るあいこ。
『そこを何とか頼むっちゅーとるんや、あいこを1人にしておくんはかわいそうやろ? 頼むこの通りや!』
と言う幸治パパ。しかし、あつこママは首を横に振る。
それを見て『オレがこれ程頼んでも、ダメっちゅーんかい?』と怒り出す幸治パパ。

『お父ちゃん、ケンカしたら嫌や・・・。あいこ、1人で居っても全然寂しない』とあいこが仲裁に入る。
幸治パパ『あいこ、ええ子やな・・・。こんなええ子より、赤の他人の老人達の方がお前は大事言うんか!』と怒る。
『そんなことある訳無い。けど・・・』と言葉に詰まるあつこママ。

それから、あいこの両親は顔を合わす度、ケンカする様になったらしい。そして、そのまま離婚した。
いきなり『でもな、ホンマはお母ちゃん、あたしを連れて家出るつもりやったんや〜』と言い出すあいこ。ビックリするどれみ。

手を繋いで去るあいことあつこ。取り残された幸治。そんな幸治を見て居た堪れなくなったあいこは
『お母ちゃん、お父ちゃんかわいそうや、一緒に連れてって!』と言う。勿論『それはでけへんの』と断われてしまう。
『何で〜!? 何ででけへんの? あいこ、お父ちゃんも一緒やないと嫌や〜!』
とあつこママの手を振りほどいて幸治パパの所へ行くあいこ。幸治パパはあいこを抱きしめる。

『あいこ・・・』と言うあつこママに『お父ちゃんの御飯、誰が作るん? お洗濯、誰がするん? なぁ、お母ちゃん、お父ちゃん一緒に連れてったろ』
と言うあいこ。首を振るあつこママ。
『それやったらあいこ。あんたがお父ちゃんの世話したって!』と言う。『お母ちゃ〜ん・・・』と言葉にならないあいこ。
『ええか、頼んだで!』と言って泣き顔になるあつこママ。

そのまま、あつこママはあいこの制止も聞かず去ってしまった。勿論、涙を流しながら・・・。
追おうとするあいこを抱き止める幸治パパ。そして、あつこママは何処かへ消えてしまった。

『あん時のお母ちゃんの後姿。今でも、瞼の裏に焼き付いてるわ・・・。今日な、ホンマお母ちゃんに会いたかった!』
と言うあいこ。それを聞いて複雑などれみ。すると、どれみが何かを思いついた。


『だったら会いに行けばいいじゃん!』と言い出すどれみ。驚くあいこ。『こう言う時こそ魔法だよ!』と続けるどれみ。
俯いて何も答えないあいこに『ね、行こ! 大阪なんてひとっ飛びさ!』と更に続けるどれみ。
それを聞いて『そやな・・・よっしゃ、大阪にレッツゴーや!』とその気になったあいこ。

はづきも合流していざ出発。新幹線と富士を眺めながらの旅路。
どれみは『魔法の箒でこんな遠出するのも初めてだね』としみじみ。
はづきに『あいちゃん、お母さんに会えるといいね』と言われ照れ気味なあいこ。

その頃の春風家。幸治パパが『え!? 居ない?』と驚き顔。
はるかママ『それが、朝早くにどれみと一緒に何処かへ出かけたみたいで』と説明。
それを聞いて『大阪に行ったんじゃないの?』と言い出すぽっぷ。

驚くはるかママと幸治パパ。はるかママに『お金も無いのにどうやって行くのよ?』と聞かれ、そっぽ向くぽっぷ。
ここで幸治パパ、あいこが貯金箱を持っていったのを思い出し
『それ、十分考えられますわ。お騒がせしました。ほな、失礼します』と言って一礼してタクシーに戻って走り去る。

で、どれみ達。あつこママの家に行く事になったが
『待って。この時間帯なら勤め先に行った方が会えるんじゃないかしら』と提案するはづき。
『あ、そっか、あいちゃん、お母さんの勤め先はどこ?』と意見に賛同のどれみ、あいこに質問。
『それが、わからへんねん。手紙にも書いてなかったし』と答える。ガックリなどれみとあいこ。
はづきは『こういう時こそマジカルステージよ』と言う。『そうか!』と納得のどれみとあいこ。


マジカルステージで『あいちゃんのお母さんの勤め先を教えて!』と願うどれみ達。すると、降って来たのはベンチ。

はづきが『どうしてベンチなの?』、どれみ『また失敗か〜』と愚痴ってるとおばあさんが『あの〜』と声をかけてくる。
『どないしたん? おばあちゃん』と聞くあいこに『おじいちゃんに会いに行きたいんやけど、道が判らへんねん』と答えるおばあさん。
(左の画像にマウスポインタを乗せると・・・)
あいこ、おばあさんから借りた地図を見て場所が判ったらしい。道案内をするあいこ。
『あいちゃん? 自分も探さなきゃならないのに』とどれみがやや呆れるが、はづきは『あいちゃんらしいわ』と嬉しそう。


到着。おばあさんがお礼を言ってると『ハニー、ハニー、ここやここや!』と言う声。すると建物の上のほうからおじいさんが手を振っていた。
『お〜、マイダーリン! 今行くで!』と笑顔で向かうおばあさん。

余りにも常識ハズレな会話に呆然などれみ達。すると、はづきがここが老人介護施設である事に気付いた。

で、その庭を見ていると


あいこがあつこママを発見。見に来たどれみを見て照れながらどれみ達の背後に隠れる。
はづき『あ! あいちゃん、ひょっとして! あの綺麗な人がお母さん?』と言う。

『マジカルステージが利いたんだ!』と嬉しそうなどれみ。隠れてるあいこに気付いて『何やってんの? 早く会ってきなよ』と言う。
『いきなりやもん。何か照れてしもて・・・』と言いながら嬉しそうなあいこ。


しかし、あつこママの顔を見てると何故か幸治パパの姿が思い浮かぶ。段々、何が何だか分からなくなってきたあいこ。

『どうしたの? あいちゃん』と聞くどれみに『なんか、照れくさいねん。後にするわ〜』と弁解するあいこ。
続けて『それより、せっかく大阪に来たんやから2人に大阪見物さしたるわ〜!』と無理矢理連行。


で、大阪名物堪能中。しかし、途中から楽しんでるのはあいこだけに・・・。

で、夕方。早々に帰ってきたあいこに『どうしたの? 随分早かったじゃん』と言うどれみ。
『それが、お母ちゃん早番の勤務でもう帰ってしもてな〜』と説明するあいこ。
『大阪見物なんかしてるからだよ〜、何か変だよ? あいちゃん』と言うどれみ。あいこ『そんなことあらへんよ〜』と弁解。
『それじゃあ、住所は分かってるんだし、急いで会いにいきましょ』と言うはづき。


アパートを発見。はづきがベランダにあつこママのと同じ制服が干されているのを発見。間違いない様だ。

『あいちゃん、早く行って会ってきなよ』と言うどれみ。覚悟を決めて行くことにしたあいこ。
しかし、途中で止まってしまう。応援する、どれみとはづき。

しかし、緊張でガチガチ。深呼吸してると突然、大きな泣き声が聞こえてくる。慌てて退散するあいこ。

間をおいて覗いてみるとそこには赤ん坊を抱いたあつこママの姿。

『何でお母ちゃんが赤ん坊抱いてんねん・・・』と呟くあいこ。
すると、あつこママの口から『じき、お父ちゃんが帰ってくるよって泣きやまなアカンよ〜』との発言。ショックを受けるあいこ。

『お母ちゃん・・・再婚してたんや!』と言って泣きながら何処かへ行ってしまうあいこ。追いかけるどれみとはづき。

砂浜で跪くあいこ。『お母ちゃんはもう、あたしのお母ちゃんや無いんや!』と地面を叩き泣き出す。
『酷すぎるよ、せっかく大阪まで会いに来たのに』とどれみが、はづきが『あんまりよ!』とそれぞれ共感。


あいこから泣いてるとの後ろから泣き声。振り返るとどれみ達が大泣きしていた。それを見て
『参ったな〜。2人に先越されてしもて、あたしがよう泣かれへんやん』と言うあいこ。それを聞いて泣き止むどれみとはづき。
その崩れた顔を見て『2人の顔ボロボロやで〜』と大笑いするあいこ。どれみとはづきも大笑い。

さっきの赤ん坊を抱いた男性が『いつもすんまへんな〜、岡村さん』と言う。BGMにあいこのハーモニカ。
それに対して『何言うてますの。困った時はお互い様やないの。なぁ、たかし君』と言うあつこママ。
『ほんま、この忙しい時に風邪なんか引くもんやから、どうもならんわ、ウチの嫁はん。ほな』
と言って去る男性。手を振るあつこママ、夕焼け空を見つめる。


『この浜辺な、昔、お父ちゃんとお母ちゃんとよう来たとこやねん。昼間2人を連れてたったとこもなみんな、ええ思い出の場所やったんや。
どれみちゃんとはづきちゃんのおかげで、あたし吹っ切れたわ。ありがとう』と語るあいこ。ドキドキの魔法開始。
(上段右の画像にマウスポインタを乗せると・・・)
続けて『あたし、どれみちゃんとはづきちゃんと友達になれて、ホンマ良かったわ!』と言うあいこ。『あいちゃ〜ん!』と泣き出しそうなどれみとはづき。
『アカ〜ン、ストップ、もうええって。それよりこの浜辺、何て言うか知ってる?』と質問するあいこ。ううんと首を横に振るどれみとはづき。
『ピチピチビーチって言うねんで』と教えるあいこ。『ピチピチビーチ・・・』と不思議そうに言うどれみ達に
『ピッチピチのギャルがようさん来るからピチピチビーチ。大阪では穴場の海水浴場やねん』と説明。『コテコテだね』と笑うどれみ。

すると、タクシーが到着。勿論、幸治パパの。

幸治パパを見つけてダッシュで向かうあいこ。それを見て呆れ顔ながら一安心の幸治パパ。
『仕事ほったらかして、何で来たんや! アホやな〜』と言うあいこ。『いや、あの、それはな』と返事に詰まる幸治パパ。
そんな幸治パパに『あたしがお母ちゃんとこ行ってしまうんちゃうかって思たんやろ?』と言うあいこ。幸治パパ、またも『あ、それは・・・』と詰まる。
更にあいこ『もう。そんな勘違いして大阪まで迎えに来る様なアホなお父ちゃんを一人にできる訳ないやん!』と言う。
それを聞いてウルッときながら『お前な〜』と苦笑いの幸治パパ。それを見て、あいこも笑顔に。

『どれみちゃ〜ん、はづきちゃ〜ん。帰りはお父ちゃんのタクシー、貸切で帰ろう!』と言うあいこ。
それを聞いて、笑顔のどれみとはづき。『うん』とあいこ達の所へ向かう。静止画になったところで

〜おしまい〜

第35話『転校生は魔女見習い!?』
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