第27話『北国のハーブと大切な思い出』
(2000年8月13日放送)
脚本:栗山緑 演出:岡佳広 作画監督:青山充

離婚とマリーゴールド

どれみ達のおでかけ話第3弾。今度は日本の最北端北海道。
登場はしませんが飛騨の地名も出てきます。
どれみ達の魔法の使い方に好感を覚えます。
今回、はるかママの意外な一面が判明。
そして、この夫婦のアツアツ振りも実感。

収録DVD

大谷育江顔出し付き
(26、28〜30話同時収録)

アバンタイトル

『長い間、お世話になりました。実家に帰らせて頂きます』と言い出すはるかママ。困る渓介パパ。
どれみとぽっぷにも『さようなら』と言われて跪きながら『はるか・・・カムバーック!』と言う渓介パパのカットでOP。


空をふらふら飛ぶ誰か。その声は聞き覚えのある声。すると、あいこがその誰かを発見して『リリカおばあちゃん?』と言う。。
それはマジョリリカだった。どれみ達も驚く。ここで玄関を開けるあいこだがリリカママが迫ってきたので逃げる。
ここでマジョリカが魔法でエアバッグを出し何とか無事だったリリカママ。
一安心してどれみ達に挨拶するリリカママ。どれみ達は唖然としながら『いらっしゃい』と答える。

で、サブタイトル。


リリカママを見てハナちゃんも嬉しそう。リリカママもマジョリカの小さい時にソックリとしみじみ思う。
が、ハナちゃん不満面。あいこ、同調してマジョリカに『あいこ!』と言われる。ウケるはづきにやったった顔なあいこ。


すると、ハナちゃんがモゾモゾしだす。『ハナちゃん、掻いちゃ駄目だよ』と言うどれみ。どうやらお尻が痒いらしい。
『あらあら、どうしたの?』と聞くリリカママにオムツ被れになった事を教えるはづき。
ララも『軟膏塗ってるんですけど直ぐ掻いちゃって。中々治らなくって困ってるのよ〜』と言う。マジョリカもオムツ被れに有効な魔法ハーブが無いか質問。


『それなら、魔法マリーゴールドね』と即答するリリカママ。はづきはマリーゴールドなら庭にあると喜ぶが野生の物じゃないと駄目らしい。
野生のマリーゴールドの場所を聞くあいこ。リリカママ、少し考えて場所を思い出す。

それは北海道。さすがに驚くはるかママ。『お父さんは釣りの取材で飛騨に行ってるし、お母さんだってお盆は田舎で同窓会でしょ?』と言うどれみ。
はづきパパとリリカママも後押しする。どれみ、オーナー名をリリカと言い間違えたが何とか誤魔化して説得。
ぽっぷも『お母さんも久々に独身気分が味わえて良いじゃない?』と後押し。
はるかママ『それもそうね。じゃあ、お願いしちゃおうかな』とOK。喜ぶどれみとぽっぷ。


練馬インターチェンジからフェリーに乗って北海道へ到着。


『さすが北海道でっかいどう!』と言ってみるどれみは皆に同調を求める。同調するはづき、あいこ、おんぷ。
すると、ララが温泉の案内板を発見。ここでマリーゴールド探しをどれみ達に任してとリリカママを温泉に誘うマジョリカ。

が、場所を知っているのは自分だけと言う事で一緒に探すと言うリリカママ。マジョリカ、リリカママは目を離すと危なっかしいからと心配。
心配無いと言うおんぷ。気が引けると言うララ。だったら、ドド達も連れて行ってと言うどれみ。で、いざ出発。


大凡の場所は判るが何分昔の話で詳しい場所が判らない。と言う事でマジカルステージをする事に。
マジカルステージで『野生のマリーゴールドの場所を教えて』と願う。

で、現れたのは熊。唖然などれみ達。はづきは熊が場所を教えてくれると推測するが熊の態度は明らかにそう見えない。
吠えられて逃げ出すどれみ達。すると、リリカママ魔法を使う。

魔法で白装束になるどれみ達。リリカママによれば死んだフリと言う事らしいが勿論、無駄だった。
続いて、熊とお茶を飲んでみるがやっぱり無駄。そんなこんなしてる間に断崖へ追い詰められるどれみ達。
熊とマリーゴールドの関係が判らないはづき。『アカン、こうなったら魔法や』と言うあいこ。

あいこが魔法で時間を止めたので熊を避けるどれみ達。魔法が解けると熊は崖を落ちていく。
ケガすると心配するリリカママの発言を受け魔法でパラシュートを出すはづき。


何とか助かったどれみ達。で、どれみが横を見ると見覚えのある影が。はづき達も人影を見つけて隠れる。何故かどれみとぽっぷは顔が青い。


何故かと言うと渓介パパが見知らぬ女の人と釣りをしていたから。魚を釣る渓介パパだが小さいという事でリリースする。
その様を見ながら『本当にお上手なんですね』と感心する女性に『いやいや、僕なんかよりアツシ君の方が数倍上手かったよ』と返す渓介パパ。
それを聞いて泣き出す女の人。困った顔の渓介パパの胸を借りる。すると、聞き覚えのある声に『お父さん! 何やってんの?』と言われる渓介パパ。


振り返ってビックリ。そこにはどれみとぽっぷが居たから。『お母さんに言いつけてやる!』と怒るぽっぷ。
『どれみちゃんのお父さん。エエお父さんやと思てたのに見損なったわ!』とあいこが
『ドラマでもよくあるのよねこう言うシチュエーションって。おじ様悪い事はできないわね!』とおんぷもご立腹。
止めははづきの『う〜ん、離婚とマリーゴールドがどう繋がるのかしら?』と言うボヤキ。『離婚』と言う部分に一同ビックリ。
『そんなのヤだよ〜!』と嘆く春風姉妹。

ここでアイキャッチ。


さすがに『お前らいい加減にしろ!』と怒る渓介パパ。唖然などれみ達。
『勝手に誤解するな。ここに居るえいこさんは先月病気で亡くなった山川アツシ君の婚約者なんだ』と言う。
えいこ『渓介さん、ひょっとして娘さん?』と質問。YESな渓介パパ。どれみ達を紹介する渓介パパ。
でもって、えいこも自己紹介。どうやら渓介パパに頼んで亡き恋人の思い出の地へ連れてきてもらったらしい。一安心のぽっぷ。
でも、嘘をついたのが頂けないどれみ。
が、渓介パパは焼きもち焼きのはるかママにバレたら肋骨2〜3本は折られてると言うのが言い分。納得する春風姉妹。


クシャミが出た同窓会のはるかママ。同窓会でもモテモテ?なのかハンカチを出してくる人2名。でもって揉める同人2名。
カラオケの『おジャ魔女はココにいる』が終わったところで拍手喝采。続いてはるかママが渓介パパの好きな奥田民生を歌う事に。


こっちもクシャミが出た。こちらは直ぐ誰かの噂と感付いた。すると、渓介を呼ぶ声。探すと崖の上に釣り人3名。どうやら顔見知りらしい。
聞けば釣具屋のオヤジさんに渓介パパが来てると聞いて一杯飲もうと思って来たらしい。『あ〜、いいねいいね〜』と返す渓介パパ。

で、川辺でジンギスカンを囲むどれみ達。

『ジンギスカンとマリーゴールドってどう繋がるのかしら』と考えるはづき。
おんぷに『はづきちゃん。何ブツブツ言ってるの? お肉冷めないうちに食べたほうがいいわよ』と言われる。

えいこにお酌してもらったリリカママ『昼間からお酒を飲むなんて何百年振りかしら?』と言って皆に驚かれる。
どれみ達もジンギスカンを噴出す。何十年の間違いと何とか誤魔化す。渓介パパ達も何とか納得。


苦労を知ってか知らずか笑うリリカママ。
『貴女の様な気立ての良いお嬢さんが好きになるんだから亡くなったアツシさんってさぞかし素敵な人だったんでしょうね』とえいこに言う。
俯きながら『えぇ』と答えるえいこ。渓介パパによれば川と自然を愛し、地球を愛したイイ奴だったそうで。
キャスティングの腕が最高でソレは芸術らしい。
Q.キャスティングとは? A.釣竿を使ってルアーの狙いの正確さや飛距離を競う競技。


昔を思い出すえいこ。釣りをするアツシをスケッチしている。アツシに見惚れていたえいこ、写真撮影を要求され慌てる。でもって記念撮影。

で、写真を見せてもらうどれみ達。どれみ達にも男前と好評なアツシの写真。ぽっぷに至っては渓介を引き合いに出して褒める。
『笑顔が素敵な人だったんですね』と言うはづき。

それに笑顔だけじゃなく人間としても最高な奴だったと付け足す釣り仲間A。
この川に堰堤を作ろうと言う話になった時も渓スゴかったらしい。堰堤が何か聞くどれみ。
川が氾濫しない様に建てる小さなダムみたいな物と教える渓介パパ。
この川は自然が豊かで大雨が降っても氾濫する川では無いのに堰堤を作ろうと言う話がかつてあったらしい。
その時に渓介とアツシが乗り込んで来て彼等と一緒に反対運動をしたそうだ。
役所に抗議に行った時のアツシは迫力があったのだとか。魚が釣れなくなるからじゃなく豊かな自然を残したいと言うのが彼の気持ちだった。

感謝の意を表す釣り仲間C。この川にキャッチ&リリース区間ができたのも2人のおかげと言う釣り仲間B。
言うまでも無くキャッチ&リリースと言うのは釣った魚を逃がす事。
近年の釣りブームの影響で小魚まで持って帰ってしまって魚が減ってしまい釣り人>魚の数と言う川が増えたそうで
少しでも魚を減らさないようにキャッチ&リリースの運動をしてると話す釣り仲間B。
渓介パパが良い事してると感心するどれみ。照れる渓介パパ。『只の釣りバカじゃ無かったんだ』とぽっぷに言われて皆に笑われる。


『さて、そろそろアツシ君の敵討ちでも始めるか』と言い出す渓介パパ。お供すると言う釣り仲間C。
?などれみとあいこ。渓介パパ、この川の主と言われている岩魚を釣る事と言う。
彼が死ぬ直前にこの川を訪れた事を明かすえいこ。『ずっと入院してたんじゃないんですか?』と質問するはづき。
医者が3日間だけ外出を許可してくれた際にこの川を訪れたのだ。結局釣りができたのは1日だけだそうで。


アツシは魚が釣れる度、愛しそうにキスをして放していたらしい。来る前に涙を見せない約束をしたのだがダメだったらしい。
それを聞いて『辛かったでしょうね〜』と同情するリリカママ。目がウルウルなどれみ達。

そして、今居るこの場所に2人で来た時、アツシにはもう釣りをする体力は無く2人で寄り添って滝を眺めていた。
アツシは心残りが2つあると告白する。『1つは君を幸せに出来なかったこと』と言われ泣きながら『御免なさい、約束したのに・・・』と謝るえいこ。
続けて『良いんだ。それともう一つはさココに棲む主を釣れなかった事だな』と告白するアツシ。
去年、渓介とここに来た時にものの見事に糸を切られ巨大岩魚を釣り逃がしたらしい。
『あの時の手の感触を今でも忘れられないんだよ。もう1度釣って・・・』と言いつつ彼はこの世を去った。

そう言いつつえいこは涙を流す。どれみ達は貰い泣きしながら神様に恨み言を言う。リリカママも貰い泣き。


『アツシさんを蘇らす事はでけへんけど、せめてこの川の主は釣ったらんとな』と言うあいこ。
どれみも『お父さん、絶対釣ってよね』と言う。『勿論!』と言う渓介パパだが日も傾いてきたので終わりも近いらしい。
残念そうなおんぷ。『仕方ないわ』と言うえいこ。すると、ハナちゃんが魔法を使う。それを知って『まぁ、ハナちゃんったら』と言うリリカママ。

すると巨大魚登場。すぐさま渓介の竿にヒット。どうやら、かの巨大岩魚らしい。『渓介さん焦らずゆっくり』と言う釣り人A。
アツシに天国からの応援を乞う渓介。応援するどれみとぽっぷ。驚き顔のはづき、あいこ、おんぷ、えいこ。

すると『ハナちゃん、今度は私の番ね』と魔法を使うリリカママ。

すると渓介パパがアツシに変わる。それを見て驚くえいこ。どれみ達も驚く。そして、とうとう泣き出すえいこ。


丁度、釣り上げたあたりで魔法が切れる。その大きさに驚く釣り仲間達。
釣り仲間Bが剥製にしてアツシの形見にする様言うが、えいこの願いは逃がすこと。
えいこ曰く、この岩魚はアツシの魂。永遠にこの川に居られる様にしてほしいそうだ。
『よし、わかった』と笑顔で逃がしてやる渓介パパ。拍手を送るギャラリー一同。
ここで帰ろうと言う事になるのだがどれみ達が来た理由が気になった渓介パパ。

用件を思い出し慌てるどれみ達。ちなみにはづきはずっと考えてたらしい。すると『マリーゴールドなら咲いてる場所知ってるわ』と言うえいこ。
驚くどれみ達。彼と来た時に綺麗だったからよく覚えてるらしい。『やっぱりマジカステージね。やっと繋がったわ』と納得するはづき。

綺麗さに驚きを隠せないどれみ達。渓介パパもココは知らなかったらしい。
と、ここでどれみがある事に気付く。そう、渓介パパ達が居るのでピコットポロンが使えないのだ。
あいこに相談してるとリリカママがいい考えがあると言う。また魔法を使うリリカママ。
すると熊出現。怖がって逃げるはづき達。でもって、この熊はどれみ達。
何時もこう言う役回りな事に泣くどれみ。が、するべき事を思い出す。

そして難なく魔法マリーゴールドを発見。


何とか逃げ切れたと安心する渓介パパ。すると、どれみが居ない事に気付いて慌てる。
ドキドキの魔法開始。が、直ぐにどれみが魔法マリーゴールドを持ってやって来たのでホッと一安心。


でもって被れたお尻にハーブを塗ってもらうハナちゃん。『良かったねハナちゃん』とおんぷに言われ大喜び。

お礼を言うえいこ。アツシの分まで幸せになる様に言う渓介パパ。『はい!』と答えるえいこ。手を振るどれみ達に振り替えすえいこと釣り仲間達。
見送ったところで『今日のお父さん、超カッコ良かったよ』と言うぽっぷ。同調するどれみ。
どれみ『ねぇお父さん。今度来る時はお母さんも一緒に皆で来ようよ!』と言う。『そうだな』と答える渓介パパ。
どれみに抱きつかれた渓介パパのカットとドキドキの魔法の終了と共に

〜おしまい〜

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