第42話『魔法をつかわない魔女』
(2000年12月10日放送)
脚本:大和屋暁 演出:山内重保 作画監督:生田目康裕

女だらけ

40話が♯中で人間界の名作とするならこちらは魔女界の名作と言える話。
ありそうでなかった魔法をつかわない魔女の話。
マジョラン、外見的にも内面的にも結構お気に入りです。
これ1度っきりの登場と言うのが悔やまれるところ。
キャラ絵は使い回しが多いようですが旨いこと表現しています。
この辺りからも〜っとで本格的になる魔女界の話の芽がどんどん出てきます。
マジョハート、マジョランの舞台女優コンビの熱演は必見。
そして、名言はされてませんが10ヶ月健診。

収録DVD

高村めぐみ顔出し付き
(41、43〜45話同時収録)

アバンタイトル

魔女みたいな帽子を被って友達と遊んでる女の子1人。それを家の中から見る見覚えのある面。海辺の家がズームアウトしてOP。



終わると健診。自立歩行ができるかが合格基準らしい。自立歩行できる様になったハナちゃん。じっと見ているマジョハート。
歩けたハナちゃんを見て今までの苦労を思い嬉し泣きなどれみ達。勿論、合格。赤紫ピカから黄緑ピカへ。
すると、どれみ達に向かって『お前達!』と言うマジョハート。ビビるどれみ達。が、マジョハートは複雑そうな表情の後、魔法ハーブのヤーロを差し出す。

んで、サブタイトル。


ハナちゃんがまだまだ歩きたそうと見破るマジョハート。その通り歩きたそうなハナちゃん。ハーブの効能を聞くどれみ。すると、小さな容器を投げ渡されるどれみ。
擦り傷に効くそうだ。子供が歩くようになれば親は毎日擦り傷との格闘らしい。覚悟する様に言われイエッサなどれみ達。が、マジョハートは複雑顔。


ハナちゃんを褒めるあいこ。すると下方に何かあるのを発見。はづきも見つけて降りてみる。どうやら車らしい。
魔女界に車があった事に驚くあいこ。はづきがどうしたか質問。『見ての通り、車の機嫌を損ねてこの有様』と返す魔女。
故障と聞いてどれみが魔法で直そうとするが



車に魔法を使うのを止められる。いきなりそう言われてバランスを崩しながらも持ち直すどれみ。
修理が終わった魔女はどれみ達がまだ居た事に気付く。どれみ曰く何となく。おんぷ曰く車に乗ってる魔女って気になるかららしい。
『お前達、もしかして人間?』と質問する魔女。認めるはづき。やっぱりそっかと言って嬉しそうな魔女。
人間と会うのは久し振りなのだとか。それを聞いて唖然などれみ達を他所に自分の名前がマジョランと自己紹介する魔女。

ここでどれみ、何故魔法で車を直しちゃいけないか質問。愛情の問題と返すマジョラン。
理解を示すどれみに『さすが人間!』と言うマジョラン。自分達がハナちゃんに魔法を使わないのと同じと語るどれみ。
同伴の赤ちゃんがハナちゃんか聞くマジョランに経緯を簡単に説明する。
どれみとあいこは缶投げ。はづきはハナちゃんと水辺で。おんぷは蝶とそれぞれ遊んでる4名。

『人間の子供達・・・』と意味深に呟くマジョラン。すると、はづきがどれみを呼ぶ。どれみが振り返るとハナちゃんまた歩行中。
マジョランがどれみ達がハナちゃんと一緒に居る事を命じたのは女王様かと考えてる中、ハナちゃんズッコケるがどれみが痛がりながらも助けに入り無事だった。

女王様に会うと決めたマジョラン。おんぷは女王様と友達か質問。間髪居れずどれみとあいこはベールの下が気になるから教えてと言い出す。
どれみ達に押される。『知りたい?』と聞きYESなどれみに『じゃ、一緒に行く?』と聞く。更にYESなどれみ。
そんなどれみの手を引き車に乗って何処かへ行くマジョラン。取り残されて呆然な3名は後を追う事に。

走る車。事態が飲み込めないどれみ。マジョラン曰く、女王様に話したい事があり2人はそれまでの人質らしい。何故か嬉しそうにそう語るマジョラン。
女王様に話があるなら他に方法があると思うどれみだがあっけらかんっと言われたせいか怒る気も無い様で。手で風を感じ気持ち良さそうなどれみ。

どれみに魔女界が変と思った事無いか聞くマジョラン。どれみ曰く魔女界そのものが変。
マジョランからすればそういう意味の変じゃないのだがどういう変と聞かれたら答えに詰まる。
ここで聞き方を変えて人間界と魔女界がもっと仲良く出来たらどうか?と質問。それは絶対楽しそうと大賛成などれみ。
ハナちゃんが熟睡する中、マジョランは昔はそうだった事と魔女界から一方的に交流を絶った事を語る。
何がいけなかったと思うか問うマジョラン。判らないどれみにそれが魔法であると明かすマジョラン。
彼女によれば魔女達は魔法が便利すぎて他の大切な事を忘れてしまったらしい。故に自分は魔法を使わないそうだ。
変な魔女と思うどれみ。今頃、皆が心配してると思う。人の心配している場合じゃないと言うマジョラン。
というのも車の前方に突然、無数のサボテンが出てきたから。マジョランは強行突破する腹積もりらしい。ビビるどれみ。興奮気味のハナちゃん。

ここでアイキャッチ。




結局、どれみが魔法でグライダーを出して何とか乗り切った。魔法を見て驚くハナちゃん。
どれみが魔法を使った事を不思議に思うマジョラン。どれみによればマジョランの大事な車が傷つくのが嫌だったらしい。
それを聞いて笑顔になったマジョラン。そのまま進行。

スピードが違うから追いつけないと困るあいこ。はづきの言う様に魔女界には信号が無いからである。
が、目的地は判ってるから追いつけると言うおんぷ。これには納得の2名。


マジョランが魔女って感じがしないと言うどれみ。ならばどういう感じか聞くマジョランに『魔女と言うより板前さん!』と答えるどれみ。
意味不明と返されて焦る。そう言いつつも少し笑顔になるマジョラン。そっちの方がよっぽど楽しい人生を送れてたかもと言う。
異常な程の魔法嫌いの訳が知りたいどれみは質問。どれみは魔法があって良かったと思ってるそうだ。
マジョハートを知ってるかどれみに聞くマジョラン。続けてマジョハートがマジョランの2人目母親と言われて驚きまくりのどれみ。

最初の母親との生活を終えたマジョランは他の子と同様寄宿舎に入った。
そこでマジョランは人を石に変える魔法を使っていいのに怪我を治す魔法は使ってはいけないのかと職員に聞く。
忙しいからと答えが聞けないマジョラン。それからも魔法で友達が捕まえた蝶を魔法で逃がす等の大人を困らせる行動を取ったので


里子に出される事になってしまったマジョラン。そこで出会ったのがマジョハートだった。親子になるなんて自分が納得しない等とネガティブなマジョランだったが
『そんなのやってみないとわからないだろ?』とポジティブなマジョハートの言葉を聞いて驚きを隠せない。


2人は人間界に移動、海辺の家にやってきた。この家がマジョハートの家か聞くマジョランにマジョハートは私達の家と答える。


マジョハートが見つめる中、ご飯を食べるマジョラン。マジョハートの笑顔に気付くと照れながらせっせと頬張る。


青い海を目前にバルコニーにてブランコで遊んでるマジョラン。
マジョハートも笑顔だとマジョランも笑顔に。自分が大空を飛んでる、真っ白な青空が自分を呼んでると語って遊ぼうと言うマジョラン。

ある日、壷を割ったマジョラン。心配するマジョハートにわざと割ったと告白する。そして魔法で直そうとする。
『ダメ!』と言われて叱られると思い頭を庇うマジョラン。だが、マジョハートがしたのはマジョランにはそんな魔法を使って欲しくないと諭す事。
どうして怒らないのか質問するマジョラン。マジョハートにも判らないらしいが今はこうしたいと思ったと答える。


結局、壷は地道に直す事に。修復作業すら今の2人には笑顔の理由。友達も出きマジョハートを皆で呼ぶマジョラン。
薬の調合作業も眺めたり等の楽しい日々を送った。


が、ある日ムッとした顔でマジョハートが帰ってきて出迎えたマジョランに魔女界に帰ると言う。いきなりの話で困るマジョランだが従うしかなかった。

魔女界に戻ったマジョハートはすっかり性格が変わってしまった。だから家を飛び出したと聞いて驚くどれみ。結局、何もわからなかったらしい。
マジョハートが何故、魔女界に帰ったか質問してたら目の前に一方通行の標識の大群が出て来た。

結局、グライダーも車も壊れてしまった。車に謝るマジョラン。どれみはマジョランに女王様の居場所を教える。
そんな事教えていいのか?とマジョランが聞いてると追いついたはづき達がどれみとハナちゃんの解放を要求。

『幸せなんだな、嫉妬しちゃうよ全く』と呟くマジョラン。
それを聞いて笑顔などれみに『その調子でハナちゃんも幸せにしてやるんだな』と耳元で囁いて階段前に突き飛ばす。
マジョランに待つ様言うが仲間達に出迎えられると嬉しそうなどれみ。



女王様の庭。何やらしている女王様に賊が進入したと言うマジョリン。マジョラン『見つけたよ』と進入。
無礼を詫びながらどうしても話したい事があると言う。反応する女王様。マジョリンは『貴様! 一体!?』と敵対姿勢。が、女王様は話を聞くらしい。

すると、突如現れたマジョハートも自分にも聞かせてもらおうと言う。驚くマジョランに何時か現れると思っていたと言うマジョハート。

マジョランに話す様促すマジョラン。マジョランが言いたかった事、それは何時まで人間界との交流を拒むのかと言う事。
自分が人間界に短いながらも居た事。そして、その時に何かを感じた事を述べるマジョラン。その『何か』を気にする女王様に先の壷の話をする。
物を壊した時、人間は悲しむがそれこそが大切と言う話をする。
故に他人を好きにも嫌いにもなると言って、同時に魔女界にそんな感情を持った魔女が何人居るかと問う。理解を示す女王様。
好感触に交流再開と期待するマジョランだが今は無理と女王様に言われてしまう。
立ち上がるマジョラン。それを見て盾みたいに割って入るマジョリン。
女王様によれば長い断絶の間に人間達は魔女界の事を忘れてしまっている為、いきなり再開と言うのは無理と言う。
が、これには不服の様子なマジョラン。魔女界を見捨てるつもりかと食って掛かる。女王様はそうは言ってないと否定。



門番に抑えられながらもマジョランを呼ぶどれみ。はづき達の協力を得てマジョランのもとへ向かう。
マジョランは悪い人じゃないと言いながら走ってくるどれみに言葉が出ないマジョラン。
すると、どれみはマジョランの頬の擦り傷に気付いて先ほどマジョハートから貰った薬を塗ってやる。


昔泣いていた時にマジョハートに塗ってもらって痛いの飛んでいけをやってもらった事を思い出すマジョラン。

ずっと愛されていた事を思い出し女王様にお礼を言うマジョラン。

結局、拘束されたマジョラン。俯いたマジョランに魔女界から追放処分が決まった事。追放先が人間界である事を告げるマジョハート。
それを聞いて反応するマジョラン。幸せになる様に言うマジョハート。人間界を捨てた理由を聞くマジョラン。人間がわからなくなったと答えるマジョハート。
当時、人間界では恐ろしい伝染病が流行っていた。

そんな中、人間が薬草の調合方法を教えてくれと来たらしい。力を貸すことにしたマジョハート。
伝染病の危機は去ったのだが、薬草を法外な値段で売り暴利を貪った者が居た。人間はそんな人ばかりでない弁護するマジョラン。
結果的に大勢の人間を救ったとマジョハートも思い込む努力をした。
しかし、その後に戦争が始まり崩れ落ちた教会を見て自分は無力だったと悟ったマジョハート。

そんな事ないと言うマジョラン。禁呪を使ってまで助けた命を戦争は簡単に奪ってしまうと言うマジョハート。人間界に魔女の居るところなんて無いと言い捨てる。
跪き自分が幸せだったと言うマジョラン。ずっとあの家で暮らしたかったと続けて語る。マジョハートもそこは一緒だった。
ならば何故と問うマジョランに自分の様な辛い思いをさせたくなかったからと答えるマジョハート。
大粒の涙を流すマジョランに今まで黙っていた事を謝る。小さかった彼女に伝える自信が無かったらしい。謝るマジョラン。
幸せになれと言うマジョハートに自分が帰りたかったのはお母さんが居るあの家と言うマジョラン。
涙ながらにきっとまた会えると言うマジョハート。理由に女王様が今はできないと言っていた事をあげる。
それを聞いてどれみの魔法があってよかったと思った事が一杯あったと言うどれみの言葉を思い出すマジョラン。
同時にどれみ達が魔女界に居る理由も悟った。マジョハートも『その時まで元気にやりな』と言う。

そんな2名の今昔の一枚絵で

〜おしまい〜

第43話『ハナちゃんはクラスメイト!?』
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