（２００１年１月２１日放送）
脚本：成田良美　演出：山内重保＆廣嶋秀樹　作画監督：川村敏江

必殺引っかき音

４６話と４７話が魔法使い話の前後編ならこちらは最終回の前後編の前編。
主題が違いますが話的には前回の続きでもあります。
ハナちゃんのミルク戻し、死を示唆する描写、落下死するジョルジュ
と、ニチアサ的には今ではできなさそうな重い話。
まぁ、ところどころボケ顔してくれるからまだ助かりますが＾＾；
でも、マジ話と見ればかなり出来のいい方。
も〜っとから最後までかかる壮大な話がここから始まります。

収録ＤＶＤ

永澤菜教顔出し付き
（４６〜４７話、４９話同時収録）

アバンタイトル

暗い花畑を蝶を追いかけながらハイハイするハナちゃん。
すると、自分の目を覚まし自分の呪いを解こうとしている事に誰かが怒る。そして、ハナちゃんの眼前にあった扉が閉まる。
その扉に植物が生えたところでＯＰ。

噴水の前で待っているマジョリカとララ。どれみ達に健診の合否を問う。答えづらそうなどれみを見て落ちたと邪推するマジョリカ。
一応、事情を説明する。マジョリカが話し聞かないとどれみ愚痴るがマジョリカはお前達なら最後の最後で有得ると言う。
ハナちゃんは眠そう。どれみ達曰く魔法をいっぱい使って疲れたらしい。

ハナちゃんをライフウッドに戻したどれみ達。自分達も疲れたと言う事で家に帰る。だが、その夜『許さぬ』の声と共に怪しい物体に包まれるＭＡＨＯ堂の温室。

で、サブタイトル。

そして翌朝。噴水の水は枯れ、何か黒い物体が水に浮いている。
ハナちゃんの朝泣きで起きるマジョリカとララ。ハナちゃんの所に向かうが異変に気付いた。やたら温室が寒く、ライフウッドも枯れているのだ。


泣き方が変と言うララの指摘で検温するマジョリカ。凄い熱らしい。しんどそうなハナちゃん。
場所を２階に移し部屋を加湿してカモミールを食べさせようとするが食べない。氷嚢を乗せてあげても、一瞬で水どころかお湯になってしまう。
ララが言う様に尋常ではない。


寝ているどれみを起こしに来たララ。だが起きない。ララキレて窓を引っかく。すんなり起きたどれみ。


あの後、どれみが召集した３人も合流。はづきはミルクを作り、あいこはララの手伝い付きで氷水で冷やしたタオルをハナちゃんの頭に乗せる。
心配そうなどれみ。はづきはミルクを飲ませるがすぐに口から出してしまう。あいこ曰くお腹は空いてる筈らしい。

鼻づまりと言う事で４人で吸い出してやるどれみ達。少しだけ落ち着いたハナちゃん。
楽になったのかと思うぽっぷだがおんぷは無く力が無くなったと言う。
マジョリカララとはづきは辛そうな顔に。泣いてもハナちゃん助からないと強がるあいこも涙目。
が、あいこの言葉を聞いて自分達がしっかりしないとと改めて思うどれみ達。出来る事は全てやったと言う事で後はマジョハートに頼る事に。


どれみが笑う月を確認。はづき、あいこ、おんぷにそれを伝える。ハナちゃんやっぱりしんどそう。絶対助命を誓うどれみ。
で、マジョリカびっくり、あいこも続く。というのも噴水の水が枯れかけだから。ただ事では無いと察知して魔女界に何か起こっているのかもと考えるマジョリカ。
が、どれみはハナちゃん優先の姿勢。結局、行く事に。そして、出発後水は完全に枯れてしまう。


魔女界では呪いの森が城の前に現れた事が問題になっていた。
この一件を女王様に聞いてみるマジョハート。女王様は解らないと答えつつも自分の行動が先々代の女王の怒り触れたのかもしれないと言う。
すると、マジョリンがやってきた。どうやら、誰かの仕業で人間界と魔女界を行き来する扉が全て閉じられてしまったらしい。
女王様はこうなる事を恐れていたらしい。『マズイ事になりましたね』と同調するマジョハート。
すると、マジョポンが慌ててやって来た。ハナちゃんの窮状を伝える。


ハナちゃんをライフウッドの綿毛を敷き詰めた部屋に運ぶようマジョポンに指示するマジョハート。
ハナちゃんは治るか質問するおんぷ。振り返るマジョハートの前に集合するどれみ達。
マジョハートは解らないと言いつつもこのまま熱が下がらなければ・・・と言う。泣くぽっぷ。



どれみはハナちゃんはママの自分が助けるとポロンを構える。が、マジョリカがどれみを突き飛ばして魔法の使用は阻止。
まさか魔法でハナちゃんを治す気だったか問うマジョリカ。ララも禁呪である事を指摘して怒る。
はづき、あいこ、おんぷも構えるがマジョハートは命を粗末にするなと怒る。

が、ハナちゃんが弱っていくのを傍観できないと言うどれみ。例え命が危険でも構わないと言うはづき。
自分達はどうなってもいいと言うあいこ。ハナちゃんが助かるなら何でもすると言うおんぷ。
それを聞いたマジョハートは暫しの沈黙の後『お前達・・・』としか言えなかった。
すると、どれみが女王様が来た事に気付いた。
女王様曰く、どれみ達にそこまでの覚悟があるならハナちゃんを治す方法が一つだけあるらしい。

ここでアイキャッチ。


それはラブシュプリームと言う真っ赤な花を探す事。が、マジョハートは幾らなんでも危険と反論。
だが、女王様によればハナちゃんを救う方法はこれしかないようだ・・・。女王様に教えてくれる様頼むどれみ達。
ラブシュプリームの花を手にした者は一つだけ願いを叶えられるのだとか。
但し、誰でも出来る訳ではなく無償の愛を持たぬ者は抜く事さえできないらしい。
ラブシュプリームの在処を聞くどれみ。女王様は呪いの森と答える。


呪いの森の前に来たどれみ達。
後から来たマジョハートによればハナちゃんは眠っており、ライフウッドの綿毛に包まれて体調が少し戻ったらしい。ぽっぷは心配そうだがどれみはお礼を言う。

女王様によれば呪いの森に入った者は誰１人として戻ってないらしい。
いや、１人だけ居たが『森には魔物が居る、絶対に森に入るな。森で魔法を使ったら最後・・・』と言って１０００年の眠りについたらしい。
（右の画像にマウスポインタを乗せると・・・）



その話を聞いて本当か再確認するどれみ。怯みながらもＹＥＳなマジョリン。マジョリカはこの事を知らなかったらしい。
この場所に森がある事を不思議がるマジョリカにマジョリンは呪いの森は移動すると説明。何時何処に何故現れるか一切不明とのこと。
女王様は続けて唯一判ってるのがこの森を作ったのが先々代の女王様と言う事だけと語る。驚くどれみ達に女王様は詳細を話す。

今から１０００年以上前の人間界と交流していた時代。先々代女王はお忍びで人間界に行き立ち寄ったケーキ屋で人間の青年と出合った。
ある日、青年は女王の為にケーキをプレゼントした。この一件もあって２人は恋に落ち結婚を望んだ。

人間と結婚するには魔女界の法律により魔女を辞めないといけなくなるのだが女王は迷わず女王の座を降りて結婚。


子供も産まれ結婚生活は幸せだった。だが、ある日夫が彼女の為のケーキの材料であるラズベリー採りに行った際に転落死してしまう。
深い悲しみに陥ったがその時に心の支えとなったのが残された子供。生き甲斐としてそれから生きていく事ができた。
が、魔女ではない人間の息子と魔女である女王の彼女の寿命は雲泥の差。自らの目の前で息子が去っていってしまったのだ。


こんな事なら最初から人間と出会わないほうが良かったと言う考えに辿り着き魔法で魔女界と人間界を繋ぐあらゆる扉を封鎖した女王。
（真ん中の画像にマウスポインタを乗せると・・・）
ここから無印第１話の回想をバックに魔女ガエルの呪いも女王の仕業と語る女王様。



そう聞いてやっぱり驚くマジョリカ。
事実、この呪いは効果が有り人間界に行く魔女は減ったらしい。だが、同時に呪いを知りながらも人間界へ行く勇敢な魔女も居た。
マジョリカや問屋魔女がそうだと言われ照れるマジョリカ。
女王様はマジョリカ達、勇敢な魔女のおかげで僅かでも人間達との交流を絶たずにここまで来れたと言う。
先々代の女王がそれからどうしたか聞くおんぷ。女王様曰く自ら呪いの森に入り姿を消したらしい。
ここで呪いの森に棲む魔物＝先々代の女王様か聞くララ。



すると、マジョリカはどれみ達に森に入ってはならんと言う。先々代女王様は魔女界史上最も強力な魔力を持つと言われていたそうだ。
だから、どれみ達が太刀打ちできる相手では無いと言うのがマジョリカなりの理由。
この意見に同調しラブシュプリームの花を見つけるどころか無事に帰れる保障すらないと現実を語る女王様。
そんな女王様の前に先回りしてそれでも自分は行くと言うどれみ。マジョリカは止めるがどれみの意志は変わらない。
ルピナスの子守唄開始。照れ唖然なマジョリカ。

はづき、あいこ、おんぷも同じ気持ち。『あなたたち・・・』と言う女王様。ぽっぷも気持ちは一緒。
（左の画像にマウスポインタを乗せると・・・）

自分も行くと言うがどれみは残る様に言う。自分に何かあった時、２人とも居なくなったら両親が可愛そうと言うのがどれみの言い分。
マジョリカの顔を垂れる涙はぽっぷの涙。はづきも自分達の代わりにハナちゃんの傍に居てと頼む。
涙ながらに納得したぽっぷにマジョリカを託すどれみ。

どれみ達の気持ちを察しマジョリンにある物を出させる女王様。それは去年手に入れながらおんぷを救う為に失った水晶玉。

今こそ、これを使う時と言う女王様。４人はマジカルステージでロイヤルパトレーヌに。

ラブシュプリームの花を手に入れるには幾多の困難があると指摘しつつどれみ達ならきっとできると言う女王様。
同時に必ず帰ってきてと言う女王様。『はい』と答えるどれみ達。
どれみは自分達が必ずラブシュプリームの花を取ってくるからそれまでハナちゃんの事をよろしくと頼む。
マジョハート、どれみ達が戻るまでハナちゃんを死なせないと誓う。
心配そうなぽっぷ、サヨナラは言わないから絶対無事に帰って来てと言うララ、必ず生きてラブシュプリームの花を持ち帰れと言うマジョリカ。
そして出発する４人。

病床のハナちゃんのカットになったところで

〜おしまい〜

第４９話『さよならハナちゃん』


おジャ魔女どれみ♯各話レビューに戻る