第42話『自分で決める!はづきの道』
(2002年11月24日放送)
脚本:栗山緑 演出:山吉康夫 作画監督:河野宏之

桜木サウラー

ドッカーン!15話以来のはづきのフラグ話。
進路に関して対立するのはよくあること。
一概にどっちが正しいとは言えませんが、やはり知識と経験は親には敵いません。
結局、49話のはづきの様な選択をすることも少なくないはず。
明パパと麗子ママの馴れ初めが分かる話。
そして、祖父母の姿も拝めます。

収録DVD

(41、43~44話同時収録)

アバンタイトル

夕方の河川敷。
バイオリンとトランペットを吹いているはづきとまさる。2人のアップになり向き合ったところでOPへ。


登校時間。
どれみ達に挨拶する玉木。挨拶を返すももこ。
『ねぇねぇ玉木、昨日のバトルレンジャーVの話してたんだけど見た?』と聞くどれみ。
それを聞いて『いつまでもお子ちゃまみたいな事言ってますのね』と嫌味を言う玉木。
『お子ちゃまで悪かったね、ぷっぷのぷ~』と返すどれみとハナちゃん。
指を振りつつちっちっちっと舌打ちをする玉木
『来年は中学生だって言うのに』と言った後、思い出した様にももこに何処の中学へ行くのか聞く。『カレン女学院?』と候補を1つあげながら。
美空中と答えるももこ。わざとらしく驚く玉木。ちょい嫌味入ってるので呆れるあいこ、困り顔のハナちゃん。
学校が違っていても私達は親友ですからと言う玉木。『そ、そうだね』と目が点のももこ。
=この中でカレン女学院に行くのははづきだけか聞く玉木。
『玉木、何言ってんだよ。はづきちゃんは私達と一緒に美空中に決まってるんだから』と言うどれみ。はづきに同意を求める。
『え、ええ・・・』といまいち良い返事では無いはづき。『あら、そうでしたの』と返す玉木。

内心はライバルが減ったとはしゃいでたり。何故かチアガール姿。

で、サブタイトル。

校内。2組のおジャ魔女3人。
さっきの美空中進学の話を聞いて麗子ママと話したのか聞くあいこ。はづき曰く、麗子ママの仕事が忙しくなってまだじっくり話してないらしい。
少し驚いた後、進路は大事と言う事で話し合いを進めるおんぷ。
ここで休み時間終了のチャイム。
『ありがとう、今日話してみるわ』と言うはづき。他の2人と共に教室へ戻る。


西澤先生、入室するなり着席を促す。授業の前にプリントを配るので回す様に言う。
抜き打ちテストと思うあいこ。『そう~』と言うはづき、あいこにプリントを回す。進路調査表と気付いて、一安心のあいこ。
美空中心学の人もそれ以外も金曜日までに提出する様に言う西澤先生。
『はーい!』と手をあげるクラスの半数。もう半数はプリントを見ていたり。
続いて『それと、伊集院さんと藤原さんはカレン女学院の受験案内が届いているから、あとで職員室に取りに来てね』と言う西澤先生。

『先生、私、カレン女学院は受験しませんけど?』と言うはづき。
どう言う事か聞く西澤先生。先生曰く、先の保護者懇談会で麗子ママがカレン女学院を受験するからよろしくと言っていたそうで。
『そんな! そんな勝手な事言ったんだですかっ!』と声を荒げて立ち上がるはづき。
認めて、とにかくよく両親と話し合う様に言う西澤先生。授業を始める。
『はづきちゃん・・・』と同情顔のあいことおんぷ。着席してプリントがクシャクシャになるほど強く握るはづき。
『酷い・・・酷いわ』と心中で言うはづき。顔を見合わせるあいおん。


MAHO堂に場面が移る。
仕事中のどれみ達を見てはづきが不在な事を気にするララ。今日は休みと答えるあいこ。
風邪でもひいたのか聞くマジョリカ。そうじゃなくて進路のことで麗子ママと話し合うらしいと教えるおんぷ。
『お前達と同じ中学へ進むんじゃないのか』と言うマジョリカ。
はづき自身はそのつもりだけど、麗子ママがカレン女学院へ入れたいみたいと教えるももこ。
『へぇ、それは大変ね』と言うララ。
『でも、こればかりは私達がとやかく言う問題じゃないし』と言うおんぷ。あいこも『はづきちゃんが決めるしかないしな』と同意の模様。
『ちょっと皆冷たくない? はづきちゃんと中学別々になってもいいの?』と不満そうなどれみ。
『それは・・・嫌だけど、ね~』とあいこに同意を求めるももこ。同意しておんぷに聞くあいこ。おんぷも同意。
『だったらはづきちゃんに協力してあげようよ』と言い出すどれみ。心配になってきたとビーズメーカーを回しまくる。

と、いきなり現れたハナちゃん。自分が行く中学は美空中って書けばいいのか聞く。
丁度いいところに来てくれたと喜ぶどれみ。はづきの家に行って来るからとハナちゃんに後を頼む。目が点のハナパオ。

お着替えして魔法でツバメで変身するどれみ。

はづきの家に急行。部屋で考え込んでいたはづき、動き出したところで窓を叩く音。どれみ燕が窓を突いているのだ。『どれみちゃん』と気付いたはづき。

どうなったか聞くどれみ。麗子ママが仕事の打ち合わせをしていてまだと答えるはづき。
びしっと言わなきゃダメだよと言うどれみ。『えぇ』と答えるはづき。
『はづきちゃんとはソナチネ幼稚園から一緒だったし、これからもずーっと一緒だよ』と言うどれみ。
肩を抱いたり、両手を持って顔を合わせたりする。
そんなこんなしてるとばあやがやって来る。明らかにトーンが下がって挨拶をするどれみ。怯えてる模様。
何時の間に来たのか気にするばあや。そんな事よりどうしたのか聞くはづき。
麗子ママの打ち合わせが終わったとのこと。どれみに名を呼ばれマジ顔で頷くはづき。

玄関のドアを閉めた麗子ママは、近くに居たはづきに気付き、どうしたのか聞く。話があるんだけどと言うはづき。
実は上から見てたりするどれみとばあや。
『ごめんなさいはづきちゃん、ママ、これから家具メーカーの人と打ち合わせがあるんで出かけなきゃいけないの』と答える麗子ママ。
『それは断って、とても大事な話なの』と珍しく引き下がらないはづき。
『分かったわ、今キャンセルの電話を入れるからあなたのお部屋で待っていてちょうだい』と言う麗子ママ。『はい』と答えるはづき。


場面は部屋へ。どれみとばあやも追跡中。
話の内容を聞く麗子ママ。
中学校の事と前置きし、何故西澤先生にカレン女学院を受験するなんて言ったのか聞くはづき。
はづき曰く、私と話し合って決めることになっていたらしい。
『作文よ』と答える麗子ママ。『作文?』なはづき。
将来の夢と言う作文をこの前読ませてくれたじゃないと言う麗子ママ。認めつつ、因果関係が気になるはづき。
作文にはバイオリニストになりたいと書いてあったでしょと聞く麗子ママ。認めるはづき。
麗子ママに言わせると、バイオリニストになるなら絶対カレン女学院らしい。
芸術コースがあって、中学から専門の先生がついてくれるから絶対良いそうで。
『ま、待って! バイオリニストには確かになりたいけど、今までどおり先生についてレッスンを続けてれば、十分なれると思うわ』と言うはづき。
どれみが覗いて、はづきが後光を放つ謎演出。
どれみとばあやも頷く。はづきにプロになるのはそんなに甘くないと言う麗子ママ。『でも・・・』と引き下がらないはづき。
どうしてママの気持ちが分からないのと悲しそうな麗子ママ。今までは言う事を聞いてくれたのにと過去の事を引き合いに出す。
『ママ、はづきちゃんに良かれと思ってやってるのに』と半泣きの麗子ママ。
泣くなんてズルイと思うと言うはづき。振り向く麗子ママの目には涙が浮かんでたり。
『泣きたいのは私のほうだわ。どうしてそうやって私に自分の考えを押し付けようとするの?』と言うはづき。
はづきにママが言った事で一度だって間違った事があったか聞く麗子ママ。『それは・・・』と言い返せないはづき。
自分の言うとおりにやって来たから、こんな良い子に育ったんじゃないと言う麗子ママ。
『私、別に良い子じゃなくてもいい』と返すはづき。

『はづきちゃん、どうしてママの言う事分かってくれないの? ママを悲しませるの?』とハンカチで目元を拭う麗子ママ。
『私は・・・私は・・・自分の事は自分で決めたいだけなのに!』とこちらも突然泣き出して顔を両手で覆ったまま部屋に走り戻っていく。


そんなはづきを逃げちゃダメだよと止めるどれみ。『どれみちゃん!』と驚く麗子ママ。
『逃げても何の解決にもならないよ。最後まで話し合わなきゃダメだよ』と言うどれみ。『どれみちゃん・・・』と顔を左へ背けるはづき。
『はづきちゃんのお母さんも、はづきちゃんがやっと自分の考えを直接伝えたのに、もっとよく聞いてあげてください』と言うどれみ。
何も言えない麗子ママ。ばあやもどれみ様の仰るとおりと同意し、もっとちゃんと話す様にすすめる。
はづきに謝って、もう少し冷静に話し合おうと言う麗子ママ。椅子に座る。ばあやは床に正座。どれはづも椅子に座ってたりする。
ここで麗子ママにどうしてはづきを思った通りにしようとするのか聞くどれみ。
『それは・・・』と言いつつ返答に詰まる麗子ママ。
ここで『奥様、桜木様との一件をお話になられたのがよろしいのでは?』と勧めるばあや。あんぐり麗子ママ。
はづきも気にする。頷くばあや。『そうね』と決心する麗子ママ。桜木が誰か気にするはづき。

ここでアイキャッチ。


話す麗子ママ。
麗子ママと明パパが出会う前、麗子ママがカレン女学院の大学に通っていた頃の話。

その日は雨、本を傘代わりに走っていた麗子はメガネの男性に受け止められる。
目がウルウルしている麗子。感動しているようで。
彼は『良かったらこの傘どうぞ』と傘を渡して去っていく。アパートがすぐ近くと言う事で走って去っていく青年。
『待ってください、お名前は?』と聞く麗子。青年は答えずに走り去る。



その数日後。
オープンカフェで彼を発見し挨拶する麗子。彼も気付いた模様。自己紹介し、傘のお礼を言う麗子。
『いやぁ、まさかまた会えるとは思わなかったな』と言う青年。麗子はお礼を言おうと何日も探したそうで。
そうだったんだと言って一緒にコーヒーでもどうかと誘う青年。
『ええ。でも私、男の方とこういうところでご一緒したこと無いので・・・』と照れ顔の麗子。
『へぇ、お嬢様なんだな、君って』と言う青年。
『そ、そんな』と恥ずかしがる麗子。そんな彼女の為に椅子を引く青年。『どうも』と座る麗子。
『僕は桜木ヨウイチ。売れない詩人です』と自己紹介する青年。ちょい照れくさそう。
『詩をお書きになるんですか?』と驚いた様子の麗子。
『今も、自分の才能の無さに頭を悩ませていたところなんだ』と言う桜木。
『そんな、桜木さんってきっと優しい詩をお書きになるんでしょうね』と言う麗子。
良かったら読んでくれないかなと勧める桜木。
光の指す先と言うタイトルの詩集。率直な感想を聞かせてくれないかと言う桜木。


詩を読む麗子とさくら散る演出。
『君に伝えたいのは幾万の愛の言葉ではなく、君に見せたいのは幾億の綺麗な星ではない』と言う詩。
そこに書かれていた詩はどれも美しく優しく、麗子ママの心を打ったらしい。
それからは2人はよく会う様になり、桜木はその度に詩を書いて聞かせてくれたそうで。
木を背に向かい合う麗子と桜木。
会えない時は手紙でも詩を送ってくれたとか。
麗子ママはすっかりその詩に心奪われたそうで。そして桜木自身にも。
病床で手紙を読む麗子。そして、桜木の写真のアップ。

回想一旦中断。聞いているどれみとはづき。

回想再開。
両親に交際を認めてもらおうと彼を家に招いたらしい。
彼は何時にも増して詩について熱く語り、交際許可を取ろうとしてくれたそうで。
全てがうまく行くと思ったらしいが、麗子ママの母親は桜木の瞳の奥に潜む鈍い輝きを見逃さなかった。

桜木が帰ったのを見送るなり、自慢げに『お母様どう? 素敵な人でしょ?』と聞く麗子。
『麗子さん、あの方とお付き合いするのはお止めなさい』と言う麗子ママの母親。麗子には相応しくないとのこと。
『どうして? お母様は彼の詩を読んだことが無いから、そんな事おっしゃるのよ』と不満な麗子。

心臓の音を交えつつ、それから桜木の人柄について話し交際を認めてもらおうとしたが母親が首を縦に振ることは無かった。


だから家出しようとした麗子。自分を呼ぶ母親に『お母様止めても無駄よ。私の決心は変わらないわ』と言う。
ここで母親は本を差し出す。『何ですのこれ?』と聞く麗子にフランスの有名な詩人の詩集と答える母親。心臓の鼓動が速くなり止まる。
その詩集には彼の詩にあった幾万&幾億の~詩が載っていた。それを呼んで肩を落とす麗子。
その詩集には桜木の詩と全く同じ詩が書いてあったのだ。

回想、また一旦中断。
『じゃあ、桜木さんの詩は?』と聞くどれみ。『そう、全部その詩集から書き写したものだったの』と答える麗子ママ。
顔を見合わせるどれはづ。麗子ママによると、その事を桜木に問い詰めたらしい。


回想再開。
『もうちょっとだったんだがバレちまったか』と悪びれる様子の無い桜木。どういう事なのか聞く麗子。
『どうもこうもねえよ。世間知らずのお嬢様を騙してたって訳さ』と答える桜木。
『じゃあ、今までの事は全部?』と言う麗子。
『お前の家の財産目当ての茶番劇だったってことさ。とっとと帰りな! お嬢様!』と開き直る桜木。挙句には笑い出す。ショックを受けて去っていく麗子。

桜木の回想終了。
思わず『酷い!』と叫ぶはづき。『私も若くてバカだった・・・』と言う麗子ママ。
ばあや曰く、ショックで何日も部屋に閉じこもり泣いていたそうで。そんな時らしい、明パパが藤原家を訪ねてきたのは。
『パパが?』と聞くはづきにまだ助監督だった頃にこの家を撮影に使いたいと頼みに来たと答える麗子ママ。
『先代の旦那様も奥様もお断りしたのに旦那様ときたら』と言うばあや。


今度は明パパの回想。
玄関にて土下座して頼み込む明。『何度来てもダメなものはダメでございます』と箒で叩くばあや。
そこを何とかと引き下がらない明。この家が主人公の家のイメージにピッタリらしい。
『あなたね~』とばあやが何かを言おうとしたら麗子ママの母親が奥から出てくる。
情熱に負けたらしく許可する麗子ママの母親。ありがとうございますと頭を下げた拍子にばあやの下敷きになる明。なんでやねん!

撮影を始めるなりカットを連呼して撮影を止める監督。『おいあれ!』と台本で指す。それを見た明、ニッコリ。

『お嬢さんごめん! 君がカメラに入っちゃうんだよ』と言う明。
謝る麗子に興味があるならこっちに下りてきたらと誘う。『は、はい・・・』と答える麗子。


撮影を母親達と見学したり、飲み物を差し入れたりする麗子。
飲み物を差し入れられ『やぁ、ありがとう。おーい皆、お嬢さんからの差し入れだ。有り難く飲めよ』と言う明。
それを見て頬が赤くなる麗子。
パパ(明)と話す度に麗子ママの心がどんどん癒されていったそうで。楽しそうに話している2人のカット。
回想一旦終了。

『2ヶ月に及ぶ撮影が終わる頃にはお2人はすっかりラーブラブになられていたのでございましたっ!』と楽しそうに言うばあや。
『ば、ばあや』と恥ずかしがる麗子ママ。『うふっ』と言うはづき。
『本当の事ではございませんか?』と言うばあや。『それはそうだけど』と認める麗子ママ。
『撮影が終わった日には結婚の申し込みをなさったんですよ~♪』とノリノリのばあや。

『はづきちゃんのお父さんやる~!』と嬉しそうなどれみ。麗子ママによると父は反対したらしい。でも、母親の方は・・・


『私は賛成』と答える母親。『お、おい』と困る父親。
『ありがとう』と頭を下げる明、テーブルに頭をぶつけて痛がる。
父親の方は腕組して納得して無い様だが母親の方は明の目がとても綺麗で素敵と評する。
監督やスタッフにも信頼されてるという事できっと良い監督さんになると言う母親。
『ありがとうございます』と頭を下げる明。顔を背ける父親を見る母親。それに気付いたのかジト目で明を見る父親。
嬉しそうに麗子を手を握る明を咳払いで威嚇する。赤面して小さくなる明。

母の説得の甲斐あり2人は結ばれ、はづきが誕生した。どれみとはづきのニッコリカットから夕焼け色の背景に変わる。

で、8年前。
病室のベッドに横たわりつつ麗子ママを呼ぶ母親。『なぁにお母様?』と聞く麗子ママ。
『私が言った通り、明さんと結婚して幸せだったでしょ?』と言う母親。認める麗子ママ。
『はづきちゃんにも私がしたように親としてちゃんと良い道を歩ませる様にしてあげてね』と言う母親。
傍らには小さいはづき。麗子ママは涙を浮かべている。
回想はこれにて完全終了。


先の言葉が母親の最後の言葉になったそうで。何も言えないながら悲しそうなどれはづ。
『はづきちゃん、ママはその言葉を守っているだけなの』と言う麗子ママ。
『そうだったの。ママの気持ちはよく分かったわ』と返すはづき。名を呼ぶ麗子。
が、それと私の進学の問題は違うと思うと答えるはづき。
明日の私開始
『おばあさまはママが間違った道へ行こうとしたからソレを止めようとしたんでしょ』と言うはづき。認める麗子ママ。
私は違うと言うはづき。親友のどれみ達と同じ中学に行くのは悪い事なのか聞く。
はづきを呼ぶどれみ。『それは・・・』と何も言えない麗子ママ。
『とにかく、もう1度よく考えさせてママ』と言うはづき。
『分かったわ。でも、ママははづきちゃんの為だけを思ってアドバイスしているってことは忘れないでね』と言う麗子ママ。
横目で見ていたはづき。俯いて頷く。

夕方の橋に場面が移る。
どれみに心配してきてくれてありがとうとお礼を言うはづき。

川を眺めながらはづきを呼ぶどれみ。
『今日の話聞いてて、あたしはづきちゃんのお母さんと同じ事、はづきちゃんに押し付けてるんじゃないかと思った』と言う。
そんな事無いわと否定するはづき。
自分がはづきと同じ中学に行きたいだけではづきの将来の事なんて考えてなかった気がすると言うどれみ。
『どれみちゃん・・・』と複雑そうなはづき。
あたしのいう事なんか気にせず思ったとおりの中学を選ぶ様に言うどれみ。ありがとうと返すはづき。
ここでまた明日と去っていくどれみ。見送るはづき。振り返ったその顔は悩んでいる模様。

夜のはづき部屋。
『どれみちゃん、無理してあんな事いってくれたのが私には痛いほどよく分かるの。レレ、私どうしたらいいの?』と聞くはづき。
『レレ~』と言うレレ。何も言えない様子。
明日の私終了

で、学校の職員室。
はづきと関先生と西澤先生。
西澤先生の友達もカレン女学院のピアノ科を卒業したが、優秀な教授陣のお陰で国際ピアノコンクールで優勝して今ではプロとして活躍してるそうで。
『そうなんですか・・・。関先生はどうしたら良いと思いますか?』と聞くはづき。
『悩むべし。後で後悔しないように悩めるだけ悩んだ方がいい。以上!』と席を立つ関先生。
『先輩~、それって冷たくありませ~ん?』と言う西澤先生。
『自分の道は自分で決める方がいいよ』と言う関先生。あんぐりはづき。


本日も河川敷でトランペットを演奏中のまさるを発見したはづき。
事情を説明するはづき。『なるほどな』なまさる。『私、どうしていいか分からなくて・・・』と言うはづき。
『俺が美空中へ行けって言ったら、藤原はそうするのか?』と聞くまさる。俯いて何も言えないはづき。
『だったら何でここに来たんだ?』と言うまさる。石を投げて川の上を跳ねさせる。
そして
『何故、自分ってもんを信じないんだ。藤原の人生は藤原のもんだ。家族や友達がとやかく言うもんじゃない。後悔しない為にもお前自身が決めるもんだと俺は思うぜ』
と言う。
顔を上げるはづき。ここではづきにバイオリンを持って来いよとまさるが言う。


夕方の河川敷で演奏をする2人。どっちも子供の演奏ながら息はピッタリ。
『まさる君、ありがとう。なんか心が少し軽くなった』と言うはづき。
まさる『そっか。なぁ藤原、俺とお前は中学が違っても、今までどおり幼馴染で変わらないと思うぜ』と言う。

そんな言葉を思いだしながら進路調査表に記入を始めるはづき。
無言のままBGM終了と共に黒くフェードアウトして

~おしまい~

第43話『1級試験!玉木絶体絶命!!』
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