(2002年12月15日放送)
脚本:栗山緑 演出:岩井隆央 作画監督:稲上晃
ステーキクッキー
先々代女王様の悲しみ最終章後編。
先々代女王様が今の状態になってしまった経緯が事細かに。
行き違いとは恐ろしい物で。
今回の最大の魅力は大きくなった孫達でしょうか。
実家へ戻る孫達の中でナターシャだけ詳細が謎になってますがこれってまさか・・・。
(まぁ、作り手が描写を忘れた可能性が大ですが)
収録DVD
(46~48話同時収録)
アバンタイトル
ポーズを取るFLAT4。レオンと暁の間にオヤジーデも混ざっててOのポーズ。
『我ら、人間界を救いに来たFLOAT5!』と名乗る5人。床に炎文字が映ったカットになってOPへ。
MAHO堂。皆、織物中。勿論、織っているのはあのタペストリー。
手が止まり疲れた顔でタペストリーを見上げるはづき。だが、見て元気が出たのか嬉しそうに仕事を再開する。
『すまんの~、わざわざ機織り機を持ってきてもらって』とマジョクロスにお礼を言う手すり上のマジョリカ。
『礼には及ばん。先々代の女王様の深い悲しみが人間界を覆い尽くす前にタペストリーを完成してもらわねばならぬからな』と返すマジョクロス。
その裏で糸紡ぎ中のあいおん。ここではづきがあいこに赤い糸を要求。どれみはおんぷに青い糸を要求。
それぞれセッティングするあいおん。
ここで『ジャーン!』とクッキーを持参したハナちゃん、休憩にしようと言うももこ。
が、どれみは休んでる時間なんて無いと言う。こうしてる間にも茨の花から深い悲しみが広がってると続ける。
おんぷは気持ちは分かるけど休みを取った方が能率が上がると進言。
まだ続ける気などれみだが、残念そうなハナちゃんから『折角ステーキ味のクッキー焼いたのに・・・』と言われ
『ス、ステーキ味ぃ? 食べます食べます』と坂上二郎のネタを真似つつ言い出すどれみ。
マジョクロス含め、皆ズッコケ。
で、サブタイトル。
MAHO堂玄関。
当然と言うべきか交代でしているらしく、はづあいが夜中にまた来ると一旦自宅へ帰る。バイバイ~と言う中の面々。
帰ったあいこ。部屋が暗いので幸治パパがまだ帰ってないのかと思う。
だが、居た。しかも様子がおかしい。声をかけるが
『どうせあつことは再婚でけへんのや。寝てた方がえぇ・・・』と眠る幸治パパ。
すぐに先々代女王様の深い悲しみの仕業と気付いたあいこ。ミミに皆を呼びに行かせる。
はづきの家でも同様の事が起きており、ハナちゃんに治療をお願いしていたり。快諾するハナちゃん。
と言う訳で早速アコーディオンパ・オーン。程なく深い悲しみを撤去完了。
何気に黒い物体が出てくる3人の顔は妙に怖かったりする。
ここでミミが窓を叩きだす。『皆、早く行ってあげて』と言うはづきの事もあり、知らせを受けたどれみ達は妹尾家へ移動。
目を覚ましたばあや。ばあやに大丈夫か聞くはづき。
『お嬢様! 今、お夕飯の支度をしますです~!』と元気満々のばあや。
『無理しないでね』と言うはづき。両親も起きそうなので一安心。
妹尾家でも撤去は終わり、あいこがお礼を言っている最中。『どういたちまちてパオ』と返すパオちゃん。
どれみも自宅が心配になってきたらしい。ハナパオに家にも寄っていってと頼む。快諾ハナちゃん。
と言う訳でどれみの家に向かっている最中。マジョリカが下を見て『な、なんじゃあれは!』と絶叫。
そこには道路歩道車中を問わず倒れている人たち。
『酷い・・・』と言うどれみ。『見て、あそこ!』と指差すララ。そこには巨大な茨。
また悲しみを吐き出そうとしたので突撃するどれみ達。だが、地中へ逃げられてしまう。
どれみは倒れてる人達を任せて急いで帰宅。
『分かった』と答えるももこと『任せといて!』と言うハナちゃん。
急いで帰ってきたどれみは両親を呼ぶ。だが、返事は無い。
すると、洋室の方で渓介パパが倒れている。声をかけるが起きる気配はない。
だが、何度か呼んでいると後ろからどれみを呼ぶ聞きなれた声。その声は『そのまま寝かせてあげて』と言う。
そこにはぽっぷとはるかママ。
頭を拭きながら『取材から帰って来たばかりで疲れてるんだよ』と言うぽっぷ。
寝てる理由を知って一安心のどれみ。『今、ご飯作るからね』と言うはるかママに『うん』と答える。
頭にタオルを巻いたままテレビをつけるぽっぷ。
ニュースでも問題になっていたりする。寝たら目が覚めない症候群と言う仮名までついていたり。
美空市付近で発生し関東を中心に猛スピードで広がっているとのこと。
国会でも居眠り者が多発。そんなもの何時もの事なんて言う野暮なツッコミはあり。
新宿駅でも人々が眠り続けていると言う報道をしたところでアナウンサーも襲われて眠ってしまう。
(画像にマウスポインタを乗せると・・・)
驚いて思わず声をあげる春風姉妹。『お姉ちゃん・・・』と言うぽっぷ。
テレビ局にまで深い悲しみが広がってると知り、早くタペストリーを完成させないとと思うどれみ。
MAHO堂にて
眠そうながら交代、休憩し作っているどれみ達。
見ていたりするババ。
外ではハナちゃん、パオちゃん、マジョリカ、ララが奮闘中。
でも、人間だもの・・・疲れるのは当たり前。少し後にはハナちゃんの部屋で3人と1匹ともグッタリだったりする。
魔女界。
その光景を水晶玉で見て、相当疲れてる様子と察する女王様。魔女界からも応援を出した方がと勧めるマジョハート。何気にマジョミラーも居たり。
『その必要はありません』と聞き覚えのある金光宣明さん声。
女王様の左横にFLAT4ならぬFLOAT5が登場。
魔法使い界に広がった深い悲しみをハナちゃん達に取り除いてもらったと言うオヤジーデ。
今度は僕らが人間界を救う番と続く暁。僕達にお任せくださいとフジオも続く。
『ありがとう、皆さん』と感謝する女王様。
MAHO堂。明け方。
何かを飲みながらタペストリーを見上げているどれみ。はづあいを呼ぶ。
どれみ曰く、このタペストリー・・・先々代女王様は幸せそうだが、他の面々の表情がやや硬いそうで。
そう言われてみればと思うはづあい。
自作のタペストリーでは皆を笑顔にしようと提案するどれみ。賛成するはづあい。ニッコリどれみ。
おんももがMAHO堂へ向かっていたり。
サンドイッチを始めとしたお弁当を食べる居残り組。美味しそうに食べるリカララ。
『おんぷともものサンドイッチ、とっても美味しいよ~!』と笑顔で言うハナちゃん。
織りながら嬉しそうにニッコリなおんもも。
欠伸をしているどれみ。お腹が一杯になった急に眠くなって来たとか言ってるとドアを勢いよく開ける音。
入り口を見ると息切れ中のぽっぷ。
どうしたのか聞くどれみ。両親が全然起きないと知らせるぽっぷ。驚いたどれみはハナちゃんにパオちゃんを起こしてきてと頼む。
起こしに行くハナちゃん。
『あたしは先に言ってるから~!』と階段を下りるどれみ
すると『その必要は無いよ』と聞き覚えのあるサエキトモさん声。
後ろの階段に現れたのはFLOAT5。
先々代女王様の深い悲しみの方は僕等とハナちゃん達とで何とかするからと言う暁。
君達はタペストリー作りに集中してよと言うフジオ。
目を潤ませながら『ありがとう、皆』と感謝するどれみ。
『FLAT4もオヤジーデも良いとこあるのね』と言うおんぷ。ニッコリ。
それを見ておんぷに抱きつこうとするオヤジーデ。勿論、そんな場合では無いと他の面々に止められる。
そして、ぽっぷ・ハナちゃん・パオちゃんとFLOAT5は春風家へ出発。
『何か暁君の顔見たら、眠気も吹っ飛んじゃった』と言うどれみ。
続けて『よーし、あたし達も頑張ろう!』と言うどれみと一緒に一斉に飛び上がる他の4人。
ここでアイキャッチ。
早速、春風夫婦を救助。ホッと一息の一同。お礼を言うぽっぷ。仕事を終えてワイワイガヤガヤと中から出てくるFLOAT5。
人を襲い、なおも悲しみを吐き出そうとしている黒い茨に遭遇。
『あれが災いの元か!』と言う暁。
『ミーにまかせろ!』とレオンが飛び蹴りを放つが綺麗に回避され電柱に衝突。
『大丈夫~?』と心配するフジオと他の4人と1匹。
『もう少しだったのに~』と残念そうなレオンに『でも、バトルレンジャーVみたいにカッコ良かったよ~』と言うハナちゃん。
コマンダーハナになろうと言って遊んでる場合では無いとオヤジーデに指摘される。
『そうだけどさ~』と膨れるハナちゃん。
ここでオヤジーデはマスコット姿に変身。ダンスを始める。それを見て面白いと言い出したパオちゃんは一緒に踊りだす。
で、アコーディオンを弾いてと要求。パ・オーンなパオちゃん。
すると、近所の家から悲鳴と共に悲しみが集結。黒~が広がりだす。
『大変!』と言うハナちゃん。FLAT4が集めようとするものの『逃げちゃう!』と言う。
『私にお任せ!』と魔法でパオちゃんを巨大化させるオヤジーデ。
あっと言う間に吸ったので『パオちゃんスゴ~イ』と言うハナちゃん。
『眠ってる人をもっと助けるパオ』と前進開始するパオちゃん。
夜のMAHO堂。どれはづが『できた~!』と声をあげる。2人に持ってきてとあいこ、『合体させよ!』とおんももが言う。
少しだけハサミを入れて遂に完成。
『おお~、大したもんじゃ!』と評するマジョリカ。『本物より楽しそうな感じね』とララも言う。
ババを呼ぶどれみ。はあおもがタペストリーを掲げて見せる。
『おお~お前達! よくぞここまで織ったずら・・・』と言うババ。
そんなババに『ババ、やっぱりタペストリーの柄、思い出してたんだね』と言うどれみ。
謝るババ。当然惚けた意味は目を覚ましても先々代女王様にとって幸せな事なのかどうかと思ったからである。
『だが、これなら深い悲しみに苦しんでおられる先々代の女王様の心を動かす事ができるやも知れんずら』と考えた模様。
はづきに私達を先々代女王様のところに連れてってと言われ『わかったずら』と了承するババ。
タペストリー持参で扉の前にやってきたどれみ達。魔法で心の扉を開く。
扉の先は雪が舞う渓谷の様な場所。寒がるどれみ達。下を見て声をあげるどれみ。だが、前方の岩の尖塔を見て先々代女王様を発見。他の4人も驚く。
『人間は愚かで浅はかな生き物。でも、あの子達は違うと信じていたのに』と言う先々代女王様。
その前に虹色の球体が現れる。
『おばあさま、お誕生日おめでとう』と祝う若いイングリット。
少し歳を取ったイングリットに
『ローラとアンジェラの結婚がダメになったのはおばあさまが何時までも歳を取らないからなの』
と言われ涙を堪える。
『おめでとう、おばあさま』と祝うニッコリなナターシャ。
こちらも歳を取った後『周りの人々も私達を魔女の孫って白い目で見てる』と言う。
更に辛そうな先々代女王様。
3人で『おばあさま、おめでとう!』と祝う少女なマリアンヌ、ローラ、アンジェラ。
それぞれ成長後
『おばあさまと一緒に居たら、あたし達幸せになれないの』とアンジェラ
『もう一緒には住めない・・・』とローラ
『この子達は私とイングリットお姉さまで面倒見るから、心配しないで』とマリアンヌが言う。
ついに涙を流す先々代女王様。
『はい、おばあさま』と花を渡そうとするロイ。
こちらも大きくなった後『皆で決めた事なんだ』と言う。
そして続けて『ごめんなさい、おばあさま』と謝るロイ。
息子のアンリは『死んだ母さんの代わりにあんなに可愛がって育ててくれたおばあさまに何てことを言うんだ!』と怒る。
『いいの、アンリ・・・』と言う先々代女王様。『でも・・・』と言いつつ言葉が続かないアンリ。
孫達は『さようなら・・・』と去っていく。姉5人を呼び止めるロイ。
『ロイ・・・皆で話し合って決めたでしょ?』と言うイングリット。そうじゃないと返すロイ。
このタペストリーを貰っていいかな?と先々代女王様に聞く。泣きながら頷く先々代女王様。アンリは怒りに身が震えている。
アンリに抱かれつつ見送る先々代女王様。
ロイは気にするがナターシャとマリアンヌに連れて行かれる。
雪の上に膝を突く先々代女王様。
『まさか、ロイまで・・・。アンリが死ぬ時だってあれ程戻ってきてくれと手紙を書いたのに』と涙する。
回想。
病床のアンリ『ママに作ってもらった、愛しのトゥルビヨン美味しかった・・・』と事切れる。
『とうとう、あの子達は戻ってはくれなかった』と言う先々代女王様。
『それほどこの私を嫌うか・・・。人間とはそれほど冷たいものだったのか』と嘆く。
アンリの墓前に居るイメージ。
『人間など愛した私が愚かであったのだ』と涙している先々代女王様。雪の上に着いた手を握る。
その頃、人間界。
数多の犠牲を出している茨に忍び足で迫るハナちゃん達。
感付いて逃げようとしたところをFLAT4がしがみついて捕まえようとするが悲しみを植えつけられてしまう。
それを見たハナちゃんは『ハナちゃん、怒っちゃったもんね!』と怒り顔で魔法を使おうとする。
だが、オヤジーデに止められる。
『深い悲しみから生まれた茨を傷つけても、新たな悲しみが生まれるだけです』と諭すオヤジーデ。
そんなやり取りをしている隙に捕まるハナちゃんとオヤジーデ。
パオちゃん、助けに行こうとするが殴られてゴミ箱にナイスシュート。目を回すパオちゃんと締め上げられて苦しむハナちゃん。
泣いている先々代女王様を呼ぶどれみ。
気付いた先々代女王様に『ロイ達は来るつもりだったんです』と説明する。『あなた達は?』と驚きを隠せない先々代女王様。
どれみによると手紙を見たロイ達はすぐに家にかけつけようとした・・・ロイの日記にはそう書いてあったそうだ。日記を掲げるどれみ。
『まさかっ!』と言う先々代女王様。
『本当です』と言うはづき。ここであいこがマジカルステージで日記の中に入ってもらおうと提案する。頷くどれみ。
マジカルステージで『先々代の女王様を日記の中に入れて』と願う。
日記の中に入った先々代女王様。その眼前には馬車に乗るイングリット・アンジェラ・ロイの姿が。
『おばあさまから手紙を受け取った私はイングリット姉さんとアンジェラ姉さんと共に嵐の中、故郷の家を目指した』と読み上げるロイ(乃村健次さん)。
だが、落雷によって炎上しながら倒れた木のせいで馬車が転倒。勿論、3人は投げ出される。
ロイによると、この事故で到着が2週間も遅れてしまったらしい。気絶するロイ。
『既に父の埋葬は終わっており、おばあさまの姿も消えていた』と読み上げるロイ。
『ごめんよ父さん。僕等が家を出たばっかりに、こんな悲しい目に遭わせて』と言うロイ。
『せめてマリアンヌからローラが来てくれていたら』と言うアンジェラ。
『マリアンヌは出産を控えているし、ローラの嫁ぎ先は今戦争の最中だから・・・。多分おばあさまからの手紙が届いていても無理よ』と言うイングリット。
墓前の孫3人を見て『来てくれていたのですか・・・』と涙ぐむ先々代女王様。
『姉さん、僕等が間違っていたんだよ。周りの人達の言葉に負けて、あんなに可愛がってくれたおばあさまを・・・見捨てるなんて』と後悔するロイ。
『罰が当たったのね。お父様の死に目にも会えないなんて』と言うイングリット。
『おばあさまを探しましょう』と提案するアンジェラ。
だが、読み手のロイ曰く見つからなかったそうだ。
それからロイ達は父の命日には必ず集まろうと誓い、おばあさまの無事を祈り続けたらしい。
※数は少ないですが、この辺は大人の事情と言う事でしょうかね? 髪色的に他の孫の子孫っぽい子も居ますが※
その後、自身も孫を持つ様になり、おばあさまの深い悲しみが分かったらしい。
孫を両手にタペストリーを見上げるロイ。感極まったのかタペストリーにすがり付き
『神よ・・・私達が犯した深い罪をお許しください』と嘆く。
それを見ていた先々代女王様は涙せずには居られなかった。ここで現実に戻る。
戻ってきた先々代女王様に『思い出してください、楽しかったあの時の事を』と言うどれみ。
タペストリーを見せるはづき達。それを見て驚く先々代女王様。
終わらない物語開始。
『ロイって言うお孫さんのお家に残っていた先々代の女王様のタペストリーを私達が見て作り直しました』と説明するはづき。
『まさか・・・』と言う先々代女王様に『1000年以上経ってもちゃんと残っていたんです』と言うどれみ。
目を潤ませタペストリーになった光景を思い出す先々代女王様。
イングリット、ナターシャ、マリアンヌ&ローラ&アンジェラ、ロイからそれぞれ誕生日を祝福されプレゼント貰っていたり。
幼年期ズ(マリアンヌ&ローラ&アンジェラ&ロイ)を抱きながら『ありがとう・・・私の可愛い孫達』と言う。
先々代女王様の頬を伝う涙。それが落ちると荒廃した渓谷の様な光景は先々代女王様前に戻る。
驚くババ。そして、最後の茨が消え去る。
人間界では茨が消えて墜落するハナちゃんとオヤジーデ。FLAT4も目を覚ましていたり。
遂に目を覚ました先々代女王様。どれみ達は驚く。強烈な光を放つ先々代女王様。
終わらない物語終了と共に白くフェードアウトして
~おしまい~
第46話『さらば、魔女ガエルの呪い』
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