第47話『たとえ遠くはなれても』
(2002年12月29日放送)
脚本:影山由美 演出:矢部秋則 作画監督:生田目康裕

利口じゃない

ここからはそれぞれのキャラの〆に入ります。
第1弾はおんぷとももこ。
残り話数の都合上、抱き合わせとなってしまったのが残念。
とは言え、両者の性格を良く捉えて作られた話だと思います。
おんぷがどれみに対する意識が変わった象徴である跨線橋。
ももこはやはりマジョモンローとのやり取り。
この2つがずっと見ていた者にとっては辛い気持ちになるところ。
2002年最後の放送。

収録DVD

(45~46話、48話同時収録)

アバンタイトル

嬉しそうに走っているどれみ。だが、何かに気付いて立ち止まる。
振り返ったソコは6つの分岐路。
ネガアート状態のどれみ『皆、どこに行くの~!』と叫ぶ。ネガアートどれみのアップになってOPへ。


瀬川家。
WE CAN DO!を歌っている自分をテレビで見ているおんぷ。
封筒に何かを入れた美保ママは『じゃあいいのね? おんぷちゃん』と聞く。頷くおんぷ。
一方、飛鳥家でも同じ番組がかかってたり。視聴者はももこ。
すると入室してきた両親から大事なお話があると言われる。妙に辛そうな顔してるので?なももこ。

こちらも視聴中の春風家。
きっと出会えるよ~♪の件を歌ってる春風姉妹。娘2人を見ている春風夫妻。お互いの顔を見てテレビに視線を移す。
屋根の上のアンテナはどうやらVHFの模様。え、関係ない?

で、サブタイトル。


おんぷは機織り機を操作中。接客をしているどれみ達。
『だいぶ折れたね!』と言うももこに『うん、これで良い物作るんだ~』と返すおんぷ。
カウンターのどづこは溜息ついて一休み。どれみ曰くやっと客が皆帰ったらしい。
労を労うララ。客の入りが良いとご機嫌のマジョリカ。
だが、ある音を聞いて表情が変わる2人。それはパオちゃんがヘイキューブを貪る音。
もっと頂戴とハナちゃんに要求するパオちゃん。あげるハナちゃん。幾らでも食べられるとのこと。見る見る減っていくヘイキューブ。
『また、あんなに食っておる・・・。折角、金のウ○チで大儲けじゃと思ったのに』とボヤくマジョリカ。
『この調子じゃ、すぐに借金生活に逆戻りね~』と言うララ。
それを聞いて『皆、頑張って働け! 働くんじゃあ!』と泣きながら喚くマジョリカ。


その他力本願名発言に唖然な一同。

でも、そんなの毎度の事なので皆は笑う。
『何がおかしいんじゃ』と本人はムッとしている。『はーい!』と元気良く返事する一同。
『でもさ、こんな風に皆一緒に仕事するのって久しぶりだよね』と言うどれみ。
同意するあいこ。色々忙しかったと理由を挙げるはづき。
『何かやっぱり楽しいよね』と言うどれみに頷く一同。パオちゃんもご機嫌で吠える。
長話はそれくらいで仕事をする様に言うマジョリカ。
『はーい!』と返事して散るどれみ達。

昨晩意味有り気な動向のあったももこはビーズメーカーの席に戻ったものの元気が無い表情。
同じく、こちらも意味ありげだったおんぷは平然と仕事中。

どれみ達5人と一緒の写真を前に国語のノートを見ているももこ。


回想。教室。
『ももちゃん、それを漢字で書くとね』と言うどれみ。だが、本人もちゃんと理解してなかったらしく指導に詰まる。書いては消すの繰り返し。
さすがに困った表情のももこ。それに輪をかけて困った表情のどれみ。
すると、はづき・あいこ・おんぷがやってくる。3人とも目が点。
『どないしたん?』とあいこに聞かれるどれみ。『ちょっと・・・』と返すどれみ。
舞台はスウィートハウス時代のMAHO堂に移る。
店の机の上で楽しそうに笑ってる5人。仲良く勉強中。
『次はここね』と言うはづき。『うん!』と返事するももこ。
回想終了。


そんな事を思い出し、天井を見上げ溜息をつくももこ。
すると、みのりママがノック後入室してくる。
『ももこ、お引越しの事、明日の朝早くベスに電話して教えて・・・』と言ったところでみのりママはある事に気付いた。
MAHO堂の友達の写真と共に置かれた机の上の漢字ノート。
そして、どれみのイラストと共に描かれた『がんばれももちゃん あともちょっとだ!!』と言う文字。
さすがにこれを見ては『ももこ・・・』と言うしかないみのりママ。
※大体、何を言ったかは想像がつくでしょう※
?なももこ。
『もしかして、アメリカに戻りたくないんじゃない?』と聞くみのりママ。
驚いた様子で『どうして分かったの?』と聞き返すももこ。
『そりゃあ分かるわ。アメリカに戻るって話してから、ももこ何だかずっと変だったもの』と答えるみのりママ。
『ママ、あたし前はいつもアメリカに帰りたいって思ってた。でも、今はどれみちゃん達と離れ離れになりたくない』と本心を話すももこ。
『そうじゃないかと思って、実はパパとちょっと相談したの』と言うみのりママ。
みのりママによると建三パパは日本での仕事が終わったのでアメリカに帰るしかないが
もももがどうしても日本に居たいなら、祖母の家に預かってもらう方法も考えてるとのこと。
それを聞いて嬉しそうなももこ。ももこが一番良いと思う方を選んでいいのよと念を押すみのりママ。
『一番、良いと思う方・・・』と繰り返すももこ。

で、登校途中。
今日の給食、チョコプリンが出ると嬉しそうなハナちゃん。
『プリンの様でプリンでない、あのまったりとした味わいが堪りません』とのほほんどれみ。
『チョコプリンもええけど、あたしは杏仁豆腐が好っきやなぁ~』と言うあいこ。『あれ、美味しいわよね』と同意するはづき。
『いや、絶対チョコプリンが美味しいもんね』と譲らないハナちゃん。あいこも杏仁豆腐は譲らない。

そんな5人の後ろを付いて行っているももこ。
『このまま、どれみちゃん達と一緒に中学校に行きたい』と思っている。
でも、先のみのりママの言葉を思い出す。みのりママの勧めた選択では両親と共に過ごす事ができない。
ももこが一番良いと思う方を選んで良いのよ・・・と言うみのりママの言葉が悩みを深くしている模様。
『どうしたら良いのか分かんない』と無言で首を振りまくるももこ。

ももこに気付いて振り返るどれみ。俯いているももこに『どうしたの? ももちゃん?』と聞く。
何でもないと誤魔化し笑いをするももこ。でも、明らかに引きつっている。

廊下で別れる6人。

1組の教室の黒板側では何やら盛り上がっていたり。
『さぁ、次に私のこのゴージャスなサイン帳に書きたい人は誰かしら?』と問う玉木。

『はいはーい、ハナちゃんサインする~!』と言うハナちゃん。サイン帳を強奪して書き始める。
結果を見た玉木引きつって『何なんですの~コレ!』と声をあげる。描かれたのはただの花丸。
ハナちゃん曰く、コレがハナちゃんのサインと決めたそうで。おんぷの物を真似たらしい。
『巻機山さん! アイドルとかそう言う人のサインじゃなくって~!』と例題を示す玉木。

そこには島倉の書いたページ。自分の写真やメッセージ。
向かいのページには、信子とみほが作った玉木さんの1日とか言うマンガまで作ってあったり。
これには『おー! これは』と声をあげるハナちゃん。
『こう言う風に私へのメッセージを書くんですのよ、卒業の記念に』と教える玉木。
『さすが、みほちゃん上手~』と評するどれみ。『島倉さんもスゴ~イ』とももこも言う。
他の皆にも注目され『それほどでも~』と照れる島倉。
それが気に食わなかったのか睨んでいた玉木だったが、気を取り直し
『皆さんもサイン帳さえ持ってくれば、私の素敵なメッセージ、何時でも描いてさしあげてよ~』と言う。
『ホント~!?』と言うむつみ。島倉は『私、明日早速持ってくるわ』と言う。
続々と持ってくると言う女子達。それを聞いて頷き嬉しそうな玉木。
サイン帳を見て『そっか、分かった!』と言ってたりするハナちゃん。


何時の間にか席に戻ってたりするどれみ。
『もうすぐ卒業しちゃうんだね~』と言うどれみ。頷くももこ。
どれみに『でもさ、あたし達は中学生になっても一緒の学校だもん。寂しくないよね』と同意を求められる。
頷いたももこ。あの事を言わないとと考える。で、いざ言おうとしたらハナちゃんがどれみとももこに助けを求めてきた。
相手は玉木、『巻機山さん、何ですのこのメッセージ!』と怒っている。
玉木が見せたページには『玉木ちゃんがおりこうになりますように』と言う言葉とハナちゃんのイラストを添えられていたり。
それを見てやっちまった顔で引きつるどれみ。
『これじゃ、まるで私が利口じゃないみたいじゃありませんこと?』と抗議する玉木。
当の本人は『え、玉木ちゃんお利口だったの?』と惚け顔。
その言葉にどれみを始め、女子達から笑われる玉木。キレそうだったが島倉に宥められる。
肝心な事言えずに困り顔のももこ。

MAHO堂。
自室にてテレビを前に居眠りしてたりするマジョリカとララ。

店内。
『玉木さん、もうサイン帳始めたの?』と聞くはづき。『あたしらも用意せな』と言うあいこ。
『でも、何か普通のと違うのにしたいね』と言うどれみ。ハナちゃんも同意。
ももこは自分達で作ろっかと提案。賛同するどれみ。
機織りしていたおんぷは『ねぇ、皆。それなら私が織った、この布で!』と生地を見せる。

丁度、部屋で倒れて目を覚ましたマジョリカ『なぬ~!』と絶叫。慌てて部屋に向かうどれみ達。
着くなり、どうしたのか聞く。大変と言うララ。『これを見ろ!』と指差すマリョジカ。
ソレを見たどれみ達はショックを受けた模様。

ここでアイキャッチ。



指差した先のテレビからは
『ここが瀬川おんぷちゃんが入学すると言う遠近学園です』と言う声。
注目するどれみ達。
『ここには芸能人が芸能活動をし易いカリキュラムを組んだクラスが有り、今までにも大勢のアイドルが通っています』
とレポーターが紹介している。
=おんぷが皆と違う学校に行くと気付いた面々。視線をおんぷに向ける。
『今まで黙っててゴメンね』と謝るおんぷ。
『じゃあ』と言うはづき『ホンマなんや・・・』と続くあいこ。認めるおんぷ。他人事では無いももこも驚いた様子。

店内にて。
中学生になったら勉強が大変になる。でも、仕事は続けたい。どっちも頑張りたいと思っての選択だったらしい。
はづきはあの学校、美空町から遠いわよねと指摘。『もしかして・・・』と言うあいこ。
その懸念通り、剛パパの家から通う事になってるらしい。
『それじゃ! 全然会えなくなっちゃうじゃん』とショックを隠せないどれみ。
『どれみちゃん・・・』と動揺するももこ。
おんぷはそんな事無いと否定する。美空町の家はそのままで仕事がなければ何時でも帰って来るつもり。
※現実、そうは上手くいかない気がするのは管理人だけでは無い筈※
『でも、寂しくなるわね』と言うはづき。
『今までとは・・・ちょっと違うけど』と返すおんぷ。
『おんぷちゃんのママもパパのとこに一緒に住むんやろ?』と聞くあいこ。
認めるおんぷ。
『それがええんとちゃう? 家族3人一緒に暮らせんねんもん』とあいこは勧める。
『でも、やっぱショックだよ~』とどれみは嘆く。


でも、ハナちゃんが得意げに皆大事な事忘れてると指摘。魔女になれば何処に居ても好きな時に会えると言うハナちゃん。
これは盲点だったのか嬉しそうな顔のどれみ達。
『ハナちゃんなんて女王様になるんだもんね~。魔法使いまくりで~!』と言い出すハナちゃん。
これには空気が悪くなる。?なハナちゃん。
間もなく、どれみママから乱用はダメと叱られる。はづき達も同意。
やっぱり・・・と座ってガックシ状態のハナちゃん。それを見て笑う5人。
ここでさっきのサイン帳の話をするおんぷ。
先に言ったとおり、自分の作った布でお揃いのを作らないかと聞いてみる。
『それええな』と言うあいこ。『私達しか持ってないサイン帳ができるわね』とはづきも賛同。
最初からそのつもりで作っていたのか問うどれみ。認めるおんぷ。
さすがと褒めるハナちゃん。きっと素敵な記念になると言うももこ。
そうと決まればと、サイン帳作る材料を一緒に買いに行こうとどれみを誘うおんぷ。『うん!』と答えるどれみ。

何時ぞやの跨線橋。手すりに凭れているどれみとおんぷ。
『今日はちょっとビックリさせちゃったかな』と言うおんぷ。
認めるどれみ。おんぷが違う学校に行くなんて考えても無かったらしい。
おんぷ自身も前は仕事と学校の事をそんな真剣に考えてなかったそうで。
『でも・・・』と続けるおんぷを見るどれみ。
ドッカーン33話のさくやの回想。
『私、とっても素敵な女優さんに出会って、その人みたいに最高の女優さんになりたいと思うようになって・・・』
と本心を明かすおんぷ。
※33話で描かれていた描写ですが、この気持ちを人に話したのは初めて※
この夢を叶える為にはやらなくちゃいけない事が沢山あると言う。何時かは外国でお芝居の勉強もしたいとのこと。
『すごいね。もうそんな将来の事ちゃんと考えてるんだ』と感心するどれみ。
ここでどれみに魔女になるのか問うおんぷ。どれみが魔女になるならなってもいいかなと言いだす。
『おんぷちゃん・・・』と嬉しそうなどれみ。
おんぷが見ている線路に視線を移すどれみ。2人で暫し線路を眺める。

MAHO堂。
サイン帳を製作中のどれみ達。
私達はこれからもずっとおんぷちゃんを応援すると言うどれみ。『ねー!』と同意する他の面々。
どんなに有名な女優さんになっても私達の事忘れないでよと言うどれみ。
笑った後、私も夢に向かって頑張らなきゃと言うおんぷ。
『うん、頑張って!』と言うハナちゃんを筆頭に拍手する一同。
『どうして、おんぷちゃんはあんな風にちゃんと自分の道を決められるのかな』と考え込むももこ。
『あー!』と言うはづきの声で我に返る。リボンメーカーで作ったリボンがクシャクシャ。作った本人もビックリクリクリ。

夜の飛鳥家。楽しそうに食事する飛鳥夫妻。ももこも普通に食事中だったが、やっぱり考えてしまう。
ももこ自身、パパママとも離れたくないのだ。

夜、ももこの部屋。
でも、どれみ達とお別れするのも嫌。そう思いつつベッドの中で漢字ノートとサイン帳を見つめるももこ。
ノートとサイン帳を枕の傍らに置く。
『私にはパティシエになるって言う夢があるけど、それって日本でもアメリカでも勉強できるし・・・。あぁ・・・どっちかなんか選べない!』
と布団にもぐりこむももこ。何時の間にか寝てしまった。
ももこの家もVHF!
寝ているももこと月が交互に映る。両方とも映る度に大きくなる。

で、目を覚ますとソコは見慣れない風景。少なくとも、ももこの部屋では無い。
辺りを見回すももこ。前方の町の灯かりを見るなり、アメリカに帰ってきたと動揺を隠せない。
そして、ニューヨークのMAHO堂へ移動。

店内を覗くとマジョモンローが居たり。
わたしのつばさ(インスト)開始
彼女を見て嬉しそうなももこ。読書をしていたマジョモンローもももこに気付いた。


入ってくるなり半泣きなももこ。マジョモンローに呼ばれる間に涙を浮かべ、マジョモンローの名を連呼しつつ抱きつく。
訳の分からない英語(ごめんなさい。全然分かりません)を話した後
『私、どうしたら良いのか全然分かんない。どうやって決めたら良いのか・・・』と言うももこ。
まだ泣いている。
そんなももこの両肩を両手で優しく掴み
『ももこにとって、一番大切なのはどっち? パパとママ? お友達?』
と聞くマジョモンロー。一瞬驚いた顔になりつつも
『それが分からないから困ってるの!』
と声をあげるももこ。
『じゃあ、ももこを一番大切だと思ってるのはどっちかしら?』
と質問を変えるマジョモンロー。
※良い問いかけだと思います。やはり、大切に思う気持ちで親子の間柄に勝るものは無いかと・・・※
『それは・・・』と言うももこを呼ぶ聞き覚えのある声。
振り返ったそこには建三パパとみのりママ。
『パパとママ・・・。私を一番大切だって思ってくれてるのはパパとママよ』
と2人に近寄りつつ言うももこ。
そんなももこの言葉を聞いて顔を見合わせた両親は虹色の光に変わって姿を消す。
(右下の画像にマウスポインタを乗せると・・・)


泣いているももこに
『じゃあ、答えはわかったでしょう?』と言うマジョモンロー。
『でも! でも、どれみちゃん達とずっと会えないなんて、そんなの・・・悲しい。とっても悲しい』と俯いて言うももこ。
そんなももこの肩を右肩を右手でタッチして
『ももこ、あなたがお友達の事を忘れない限り、何時でも会えるのよ』と言うマジョモンロー。目を開くももこ。
『ももこと私がこうして会えたようにね』と少しずつ後ろに下がっていくマジョモンロー。
別れの時と気づいたももこだが、足は何かにくっついた様に動かせない。
『あたし忘れない! 絶対忘れないから!』と叫ぶももこ。
答える様にマジョモンローは姿を消す。
『絶対! 絶対忘れないから~!』ともう一度叫ぶももこ。
わたしのつばさ(インスト)急停止

寝言状態でそこから叫んだ模様。目を覚ますももこ。すっかり朝である。

学校の運動場。ボーっとしているももこ。
その前でドッジボールをしているどれみ達。ももこを誘うどれみ。そうする事にしたももこ。


で、場面変わって何かを作っているももこ。
間もなく見習い服に着替え、魔法で手紙を配達する。宛先は勿論、どれみ達5人。


あいこは食事の支度中、おんぷは楽屋で台本読み中、ハナちゃんはパオちゃんと遊んでる最中、はづきはバイオリンの練習中、どれみはぽっぷとリモコンの取り合い中。
それぞれ配達される。5人とも、目の前に来たので気付いていたり。

代表してか読むどれみ。以下内容。

明日の3時からお茶会をします。皆、あたしの家に来てね。
PS.どれみちゃんはちょっと早く来てお手伝いしてね。
(どれみのみ追伸あり)

?などれみ。

で、飛鳥家。
ケーキを見て
『うわぁ! こんなに美味しそうなケーキ、1人で作れるなんて、魔法が無くても、ももちゃんパティシエになれるね』
と言うどれみ。
『うん! あたし本当になろうと思ってるんだ』と返すももこ。
『そうなったら毎日ももちゃんのケーキ、タダでごちそうになっちゃったりして』とか言い出すどれみ。
ももこ、まさかの快諾。『忘れちゃダメだよ』と言うどれみに頷く。


『どれみちゃんは日本に戻ってきて初めて出来たお友達だから、どんなに遠くに行っても忘れない』
と最初明るく、終盤半泣きで言うももこ。驚くどれみ。
『パパの日本でのお仕事が終わったから、一緒にアメリカに帰らなくちゃいけないの』と事情を説明するももこ。
『そんな・・・ももちゃんまで・・・』とショックを受けるどれみ。
『おんぷちゃんの事もあったから、どれみちゃんにも相談しそびれちゃって。でも・・・でも・・・』
とどれみに泣きながら抱きつくももこ。
どれみも貰い泣き。暫く間を置いて
『そっか! 寂しくなっちゃうけど、いざとなったら魔法使えば良いんだしさ!』
と強がるどれみ。どれみの名を呼ぶももこ。一旦、ハグを解く。
『何処に行ったってあたし達が友達だって事に変わりないじゃん!』と言うどれみ。
『ありがとう、どれみちゃん』とまた抱きつくももこ。
飛鳥家のキッチンで親友2人は泣けるだけ泣いていた。

そして、他の面々も飛鳥家を訪れる。ケーキを持ってくるももこ。
『うわぁ! すごい!』と驚くハナちゃん。
『美味しそう!』とはづおん。
『これ、全部ももちゃん1人で作ったの?』と聞くぽっぷ。認めるももこ。
『さすがやな~!』と感心するあいこ。
『ホントのパティシエみたいだよね~』と言うどれみ。
配り終えて
『今日は私のお茶会に来てくれて、どうもありがとう』と言うももこ。
『どういたしまして』と返すどれみ達。
『今日は皆に大事な話があります』と続けるももこ。どれみを見る。頷くどれみ。
空飛ぶ鳥を伏せ絵にして告白中。

勿論、驚くしかない一同。どれみを除いて。あいこに至っては椅子を倒してまで。

『あたし、何処に居ても皆の事忘れない!』と言うももこの言葉。
飛鳥家上空から美空町を映したところで白くフェードアウトして

~おしまい~

第48話『あいこのいちばん幸せな日』
ドッカーン!48話へ

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