(2001年12月16日放送)
脚本:栗山緑 演出:山吉康夫 作画監督:河野宏之
おジャ魔女のぞき
あいこの家庭話。
前回見ても分かる様に今や普通に会ったりしてますが今回は違う意味での最大の危機。
何時のご時勢も倒産における失職はバカになりませんね。
玉木パパが以上に頼もしい話。
そして、娘も今回は良い働きでした。
収録DVD
(41~43話、45話同時収録)
アバンタイトル
白黒の東京駅。ちょい振り返ってどれみと皆に謝る。そして涙目で新幹線に乗って去っていくあいこ。走っていく新幹線のカットからOPへ。
夕方のMAHO堂。ハナちゃんは何かを待ってる様だ。マジョリカが指を鳴らすとコンセントが刺さってクリスマスツリーが光りだす。
喜ぶハナちゃんと妖精達。これでクリスマスムードが一気に盛り上がると言うララ。クリスマスは1年で一番の稼ぎ時と言うマジョリカ。
と言ってると、ハナちゃんへのクリスマスプレゼントを何にするか相談してるどれみ達の声が聞こえてくる。
おんぷはまだ決めてないらしい。去年は4人とも手袋だったと思い出すどれみ。自分の話を聞けと怒るマジョリカ。
『はいはい』と返すどれみ達。クリスマスケーキをガンガン作って売りまくれと言うマジョリカ。
だが、はづきに決まってるのかあいこが示す様に誰も聞いてない。一応と言うはづきに何かと聞こうとはづきを揺さぶるどれみ。
『それは・・・』と勿体つけて結局秘密。更に揺さぶりが激しくなる。無視されたマジョリカから雷が落ちる。ズッコケるどれみ達とキレるマジョリカ。
で、サブタイトル。
夜、はづきの家にやって来たどれみ、あいこ、おんぷ、ももこの4人。窓からはづきを除く。
ミシンでサンタ服を作っていると気付くおんぷ。『はづきちゃんやる~』と言うももこ。はづきはミシンが上手に使えるからと羨ましそうなどれみ。ミシンに反応するあいこ。
翌日、幸治パパにミシンの事を相談してみる。さすがにクリスマスプレゼントにミシンは高いんちゃうか?と言う幸治パパ。
だが、あいこは思ったよりミシンは高くないと返す。15800円の代物をご紹介。それくらいやったら何とかなると言う幸治パパ。
ミシンがあればお腹が出てきた幸治パパのズボンも直せるし、雑巾なんかチョチョイのチョイとメリットを宣伝するあいこ。
と言う訳でもう1度お願いしたらば、可愛い娘の頼みだからとボーナス出たら買ってくれる事になった。喜んで抱きつくあいこと嬉しそうに苦しがる幸治パパ。
で、その日。東栄無線前には人だかり。それを見た幸治パパはボーナス支給日でも発表されたのかと思う。
だが、『こんな従業員をバカにした話があるか!』と怒号が聞こえてくる。『直ちに撤回しろ』だの『お前じゃ話にならん社長を出せ』だの言っている。
どうしたのか聞く幸治パパ。従業員の返答は東栄無線の倒産。当然、驚く幸治パパ。
そんな事知る由も無いあいこ。はづきにパジャマを作る事にした事を話し、はづきならパジャマのカタログを持っていると思ってと考えを話す。
多分あると答え、良かったらこれから家に来るかと誘うはづき。『うん』と答えるあいこ。そのまま走っていく。
2人でカタログを見ているとばあやがオススメを見せてくる。『わぁ、可愛い』と言うはづきもあいこに勧める。
ハナちゃんにも似合いそうとそうする事にしたあいこ。このカタログを貸してとお願い。OKの返答。
お礼を言って、可愛いだけじゃなく着心地も良いのを作ると言うあいこ。ニッコリはづきとばあや。
帰ってきたあいこ、幸治パパの施錠忘れに気付く。で、上がるなり奥の部屋に誰かを発見。『誰や!』と叫ぶあいこ。
幸治パパと知ったあいこ。ビックリさせんといてと言う。同時に今日はえらく早いと思う。幸治パパは車が故障したと嘘を言う。
『へぇ~』と返して今から晩御飯を作ると言うあいこ。ラーメンで良いか聞かれ『おぅ』と言う幸治パパ。
ここで水を使いながらミシンを何時買ってくれるのか聞くあいこ。不景気でボーナスが出るのが遅れるとまた嘘を言う幸治パパ。だが、近々ミシンは必ず買うとも言う。
はづきに貸してもらったら良いから無理しなくていいと言うあいこだったが幸治パパは
『アホ抜かせ! ミシンの1台くらい何とかなるわ! 子供が余計な気遣うんやない! 飯はいらん、飲んでくる!』と言う。
いきなりの事で唖然のあいこラーメンを落として手を火傷。そんなに怒る事無いのにと変に思うあいこ。
その夜、長谷部ママの秋穂。冗談で盛り上がる渓介パパと長谷部ママ。幸治パパは熱燗をもう1本と要求。
今晩はもう止めた方が良いと言う長谷部ママ。自分は客だからさっさと出さんかいと言う幸治パパ。幸治パパらしくないと気付いて何かあったのかと聞く渓介パパ。
話を聞いてもらったところでどうにもならないと言う幸治パパ。困り顔の2人。結局、帰ることにした幸治パパ。
千鳥足で家に帰り枕に顔を埋める幸治パパ。枕に置かれた紙に気付く。電気をつけて読んでみたらばソレは先に寝たあいこからの手紙。
先の事を謝ってミシンを楽しみにしていると言う内容。風邪引かない様にちゃんとパジャマに着替えて寝てと言うおまけ付き。
あいこはカタログを手に就寝中。布団をかけ直してやる幸治パパ。電気を消す。そして、ドアのところから寝ている娘を見て何て良い子なのに自分ときたらと考えて涙する幸治パパ。
翌日。倒産を知らないあいこは弁当を持って幸治パパを送りだす。昨日の事を謝るあいこに何の事かボケる幸治パパ。酒飲んだらすっかり忘れたとの事。
『もう、これやもんな』と呆れるあいこ。ここであいこに打ち明けようとした幸治パパ。『何? お父ちゃん』とニッコリ顔で返され何でもないと出かける。
就職の為に美空タクシーを訪れるが不景気により余裕が無いと言う事断られる。
大田タクシーの方は同じ東栄タクシーの失職者が先に採用となってしまっており、こちらも断られる。
クリスマスムードの街。ショーウインドウのミシンを眺める幸治パパ。手持ちは2000円。増やそうとパチンコ屋に行ってみたがダメだった。
鳩を前にベンチで弁当を食べる幸治パパ。丁度、公園前に止まったおんぷの車。
おんぷは幸治パパを発見し美保ママにも確かめてもらう。確かにそうと確認しきっと早弁と笑う美保ママ。
気にするおんぷを他所に取材の時間に間に合うかと気にする。と言う訳で公園前から出発する車。何かを決断したのか電話ボックスに走る幸治パパ。
電話先はあつこママの勤めるニコニコホーム。
幸治パパから電話くれるなんて珍しいと言うあつこママ。幸治パパ、頼み事があると言って
あいこがミシンを欲しがっているので、安いミシンでいいからを買って大至急こっちに来てと頼み込む。
大至急と言われてもと困るあつこママだったが幸治パパらしからぬ自分に弱気かつ深刻な態度に何かあったのか問う。
辛そうに『頼む~!』としか言わない幸治パパ。何とか都合つけて行くと言うあつこママ。
そして、また夕方のMAHO堂。
おんぷから幸治パパの話を聞いたあいこ。すごく落ち込んでて寂しそうだったと感想を述べるおんぷ。
その時間なら仕事してる筈とおかしいと思うあいこ。どれみも渓介パパが幸治パパには何か心配事があるんじゃないかと気にしてた事を話す。
出かける前の幸治パパとのやり取りを思い出すあいこ。自分はちょっと出かけるからとおんぷに後を託すあいこ。
門が閉まってるので会社が休みなのかと思うあいこ。通りかかった男性に会社休みなのか質問。
驚いた様子で会社が潰れた事聞かなかったのかと言う男性。驚くあいこ。
ここでアイキャッチ。
倒産の事を問い詰めようと凄い剣幕で帰ってきたあいこだがあつこママを発見しトーンダウン。
『久しぶり、元気やった?』と言うあつこママ。『あいこ喜べ、お母ちゃんがミシン買うてきてくれたで』と言う幸治パパ。
複雑そうなあいこを見て、何やその顔はと言う幸治パパ。あつこママが折角大阪から買って来てくれたのにと呆れる。
そんなんどうでも良いと何故自分に倒産の一件を黙ってた理由を問うあいこ。ちょい怯む幸治パパ。何故、そんな大事な事を教えてくれなかったのかと悲しそうなあいこ。
顔を背ける幸治パパ。幸治パパの気持ちも考えてやりと言うあつこママ。『お母ちゃんは黙ってて』と言うあいこ。
ちゃんと話しててくれたらミシンが欲しいなんて言わなかったと言って『答えんかい! あほ親父!』と怒鳴る。
耐え切れなかったのかあいこの頬を手の甲で打つ幸治パパ。さすがにコレには何するのと怒るあつこママ。
2人に出て行けと言う幸治パパ。自分は娘のクリスマスプレゼントも買ってやれないダメ親父、娘1人も食わしてやれないとアホ親父と自虐。
あつこママにあいこを連れて大阪に帰る様に言う幸治パパ。驚くあつこママ。『それがお前の望んでる事やろ? さっさと出てかんかい!』と言う幸治パパ。
自分は物じゃないと涙ながらに怒るあいこ。とうとうキレてこんな家自分から出て行くと言うあいこ。
荷物を纏める。本当にコレで良いのか幸治パパに問うあつこママ。五月蝿いガキが居なくなってせいせいすると返す幸治パパ。複雑そうな顔のあつこママ。
ランドセルに教科書を詰め終わったあいこ。机の引き出しからハーモニカを取り出す。
買ってもらった金ピカの方をポケットに、ファの音が出なくなった方を机に残していく。さすがに涙目のあいこ。
降りてくる頃にはヌイグルミを抱きながらも怖い顔になっており『お母ちゃん行こう』と言う。
もう1度、幸治パパに本当に良いのか問うあつこママ。幸治パパはあいこを幸せにしてやってくれと頼む。俯くあつこママを呼ぶあいこ。
ヒヨコ文具店前で信子と遭遇するあいことあつこママ。あつこママを見て『だ~れ?』と思う信子。あいこから母親と聞いて初めましてと挨拶して自己紹介する。
あいこの手紙によく出てくるから知っていたあつこママ。あつこママにちゃんと教えてくれていた事に喜ぶ信子。
ここでちょっと出かけないといけないと説明するあいこ。お母さんが大阪から来たから、折角の水入らずを邪魔しちゃ悪いと謝る信子。
また明日と言ったところであいこは『何処に居ても応援してるから、ええ小説書いてな。ほな元気で、さいなら』と言う。さいならの件に?な信子。
信子から聞いて驚きを隠せないどれみ。2度と会えない口ぶりと信子も察した様だ。信子に知らせくれた事へのお礼を言うはづき。
で、マジョリカが水晶玉であいこの現在地を出す。あいこは電車の中。
あつこママに気付くどれみ。悲しそうと思うはづき。ヌイグルミを持ってる事を珍しいと思うララ。おんぷは大阪に帰ってしまうと考える。
自分達とお別れもせず帰ってしまうなんて水臭いとムッとするももこ。見損なったとまで言うが、おんぷは自分達の事を考えて黙って行こうとしてると諭す。
そんな事言ってる場合じゃないし、このままあいことお別れするなんて絶対嫌とどれみは言う。とにかくあいこの家に行く事に。
会社の倒産の事を聞かされたどれみ達。ミシンも買えない自分よりあつこママと居るほうが良いとまた言う幸治パパ。
どれみは私はそんなの絶対嫌だからとあいこを連れ戻してと頼むがほっといてくれと中へ戻る幸治パパ。
ドアを叩いても出てこない。すると中からハーモニカのあの歌が聞こえてくる。中で吹いている幸治パパ。
ファの音が出てないのであいこが宝物にしてた方と気付くどれみとはづき。
ソレを残していったと言う事は本当は止めて欲しいと言う真意に気付くおんぷ。こうなったらマジカルステージと言うどれみ。
マジカルステージで『あいちゃんを大阪に行かせない方法を教えて!』と願う。
すると現れたのは大量の就職雑誌。最大の原因は勤め先の倒産である為のこれで幸治パパの仕事を探せと言う事に気付いたどれみ達。
が、タクシー会社の募集と言うのは意外と少ないと気付いたどれみ。そんな事無いと言うはづきは必死に探す。そして間もなく発見。
来年元旦より事業拡大の為、真面目な運転手さん大募集 玉木タクシー 最後の件に!?などれみ達。
やっぱり、この人の会社。事情を話したらば珍しく嫌味も無く快諾してくれた。と言う訳で妹尾家へ。
幸治パパに頼み込む玉木パパ。とんでもないと言いながらも同情の部分を気にする幸治パパ。
が、玉木パパは同情ではなく麗香やどれみちゃん達からあいこがどんなに素晴らしい娘さんか聞いてると言う。頷くどれみ達。
そのあいこを育てた父だから、心からウチの会社に入って欲しいと言う玉木パパ。『玉木さん・・・』とちょい感動気味の幸治パパ。
どれみはあいこの為にも入ってとお願い。おんぷはそうすればあいことずっと一緒に暮らせると思うと言う。はづきとももこもお願い。
皆にお礼を言って土下座して『こちらこそよろしゅうお願いします』と言う幸治パパ。良かったと喜ぶ玉木パパ。
早速、仕事を頼む。東京駅に妹尾あいこと言う子を迎えに行ってとお願いする。
『さすが児童会長のパパですわ!』と喜ぶ玉木。呆れるどれみ達。この計らいには目がウルウルの幸治パパ。玉木パパは車まで貸してくれた。
出発する幸治パパを見送るどれみ達。玉木と玉木パパにお礼を言うどれみ達。玉木の方はパパに抱きつく。
んで、東京駅。改札に来ていたりするあいことあつこママ。あいこに気持ち変わらないか問う。向こうが出て行けと言ったから変わるも変わらないも無いと返すあいこ。
本心じゃない事くらい分からない訳ではないやろと言うあつこママ。
あつこママ曰くタクシー運転手に凄いプライドがあるとのこと。客を運ぶだけでなく客の喜びや悲しみ、人生を運んでいると何時も言っていたらしい。
そんな幸治パパがタクシー運転手をできなくなり、可愛い娘も育てられなくなる。ヤケになるのは当たり前ではと理解を示すあつこママ。
だが、あいこは『もうええねん。あいこ、あんなお父ちゃん見るのは嫌やねん』と言う。言葉に詰まるあつこママ。
幸治パパは急行中。
とうとう電車待ちのホームまで来てしまった。ハーモニカを吹きながら階段を見るが当然ながら来ない。俯くあいこ。そして新幹線も来てしまった。乗る2人。
飛ばす幸治パパ。大親友のどれみ達にお別れの挨拶をしなくて良いのかと聞くあつこママ。
どれみ達ならきっと分かってくれると返すあいこ。学校の事もあるので冬休みの前にもう1度来るのでその時にちゃんと話す様に言うあつこママ。階段を見ながら頷くあいこ。
タクシーに轢かれそうになりながらも駅へ向かう幸治パパ。
で、諦めて座った後、ふと見たら幸治パパがホームまで来ているのを発見。窓を叩いて呼ぶ。出入り口まで戻るあいこ。
あいこに就職決まった事を話し、さっきは酷い事を言ったと謝る幸治パパ。
涙目あいこに自分の言った事は全部ウソ、あいこが傍に居ない人生なんてカスとまで言う。そして戻ってきてとお願いする。『お父ちゃん・・・』と涙声のあいこ。
すると、後ろからあつこママが降りる様に言う。
ドキドキの魔法開始。
あつこママ曰く、幸治パパが発言をウソと撤回したのなら、あいこも自分の心にウソをついてはいけないとのこと。
戸惑うあいこを半ば無理矢理ホームに戻すあつこママ。荷物も渡す。どれみ達も到着。
荷物を捨て幸治パパに抱きつくあいこ。
そして新幹線は出発。あつこママに謝って、ホンマによう来てくれたと感謝する幸治パパ。あいこもありがとうと言う。新幹線は大阪へ。
迎えに来てくれないと思ってハラハラしたと言うあいこ。『すまん』と謝る幸治パパ。『良かったね、あいちゃん』と思うどれみ。
で、帰ろうとしたところでミシンを新幹線に忘れた事に気付くあいこ。ハナちゃんのクリスマスプレゼントが出来ないと困る。アホやなと言う幸治パパ。
お父ちゃんの娘やからしゃあないと言うあいこと『何やと~』と言う幸治パパ。お互い、またムッとした雰囲気と思いきや勿論、そうではなくニッコリ。
(画像にマウスポインタを乗せると・・・)
そんな2人のカットから
ドキドキの魔法終了
と共に白くフェードアウトして
~おしまい~
第45話『みんなで! メリークリスマス』
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