第45話『みんなで! メリークリスマス』
(2001年12月23日放送)
脚本:栗山緑 演出:五十嵐卓哉&廣嶋秀樹 作画監督:なかじまちゅうじ

ぶちまけ×2

長門かよこシリーズ最終章。
つまりは解決編です。と言う訳で主要人物も結構登場。
ぶっちゃけ言えば、この回を馬越さんがした方が良かったと思ったり。
まぁ、ドッカーン1話をやろうと思ったら厳しいのかも知れませんが。
完璧、脇役扱いですがハナちゃんのサンタ衣装にも注目。

収録DVD

(41~44話同時収録)

アバンタイトル

クリスマスケーキを作ろうとしているどれみと長門。オーブンにトレイを入れようとしたらば何かに気付いて『わ~!』と声を上げる。
サンタ服を着た見覚えのある姿。後を歩くはづき。あいこ、おんぷ、ももこもどれみと同じ反応。
その先にはやっぱりハナちゃん。サンタ服のハナちゃんを見て可愛いと声を上げるどれみ達。メリークリスマスと拙い口調で言うハナちゃんのアップからOPへ。


体育の跳び箱の授業中。まりなが成功し西澤先生は『次の人』と言う。『はい・・・』と返事するおんぷだが立ち方が明らかにおかしい。
走り方もぎこちない。そして、走ってる最中に倒れてしまうおんぷ。『瀬川さん!』と声をあげる西澤先生と心配する5年2組一同。

で、サブタイトル。

ゆき先生によると撮影疲れが原因。要するに過労。あいこ曰くガザマドン最終シリーズだからと滅茶苦茶張り切ってたらしい。
すると、心配したかよこがおんぷが大丈夫か聞いてくる。少し休めば大丈夫と言うゆき先生は後は自分に任せてと続ける。後を任せる西澤先生。

勉強中の長門。おんぷを気にしてるとゆき先生に声をかけられる。ゆき先生は校長のところへ行くとのこと。


長門は出ているおんぷの手を布団の中に仕舞う。すると、おんぷが目を覚ます。謝る長門。
『ううん、私寝ちゃったみたいね』と言うおんぷ。『うん、気持ち良さそうに寝てた』と返す長門。
欠伸したおんぷは早速授業に戻ろうと言い出す。ゆき先生は無理しない方が良いと言っていたと伝える長門。
が、おんぷは学校に居る方が元気になるからと言う。『え?』な長門に学校に元気を貰いに来てると言うおんぷ。どういう事か長門が聞くと休み時間のチャイムが鳴る。
『もうすぐ分かると思う』と言うおんぷ。『おんぷちゃ~ん!』と聞き覚えのある声。『ほら』と言うおんぷ。声の主は保健室のドアを開けるなり躓いて盛大にズッコケる。


そう、どれみである。長門の机に激突して逆さまの体勢。心配するおんぷ。『今の音もしかして』と言うはづきを筆頭に唖然なあいことももこ。
おんぷに介抱されてどうするとあいこからツッコミが入る。どれみに対し膳は急がば回れと言うももこ。はづきとあいこに善は急げと急がば回れと突っ込まれる。
固まって『面目ない』と謝るももこ。笑うおんぷ。そんなおんぷに元気の素ってどれみ達の事か聞く長門。『ピンポーン』と返すおんぷ。
そんな2人のやり取りが気になるどれみ。だが、おんぷは長門に2人の秘密と振る。友達会話に少々驚きながらもニッコリ顔で『うん』と言う。気になるどれみ達。


そんな会話してると部屋の主が帰還。『瀬川さん、大分よくなったみたいね』とゆき先生に言われ『はい』と答えるおんぷ。
ここで折角だから皆とここで給食を食べて良いか聞くどれみ。『どうぞ』と答えるゆき先生。
ならば、おんぷの分は自分が持ってくると言うあいこ。はづきは持参したおんぷの服を渡す。お礼を言うおんぷ。


体操服から着替えたおんぷ。長門にもし、転校して来た時に2組なら学校に来られなかった事は無かったんじゃないかと言う。『え?』な長門。
おんぷは転校したての頃、友達なんて要らないと思ってたそうだ。自分は芸能人だから他の人とは違うと考えて。
実際、学校に来ても皆特別な目で見るし誰も本当の自分なんて分かりっこないと思っていた。
心に囲いを作って誰とも友達になるもんか・・・と思っていたが、その囲いをあっさり破りのおんぷの心の中に飛び込んできた人が居たのだ。
すぐに『どれみちゃんね?』と気付く長門。頷くおんぷ。どれみ達と居ると芸能人じゃなくて小学生の瀬川おんぷで居られると分かったと言う。
分かる気がすると言う長門はおんぷが羨ましいと続ける。『何言ってるのよ、かよこちゃんはもうどれみちゃんの親友じゃない?』と言うおんぷ。
ここで『お待たせ!』とどれみが来るがやっぱりズッコケる。


今日の酢豚はなかなかイケると言うあいこ。どれみにニンジンをあげる。感謝するどれみ。当然ながら、さっきのズッコケで給食台無し。
どれみにピーマンをあげようとするおんぷだがはづきにダメと言われる。『てへっ、バレたか』と言うおんぷ。実は美味しそうに食べれたりするw
ピーマンははづきがくれるらしい。もももはたまねぎを寄付。感謝するどれみ。長門は豚肉。念願の肉に感激し涙ながらにお礼を言うどれみ。
この頃には、皆のと殆ど違わない量に元通り。食べて幸せそうなどれみ。ここでどれみに自分が学校に来なくなった理由を聞かないのか問う長門。

この言葉には保健室に居る一同が反応。暫しの沈黙の後、『先生達も4年のクラスの皆も必ず聞いたのに』と言う長門。
『だって、もうかよこちゃんは学校来てるじゃん』と言うどれみ。それを聞いて驚いた後、嬉しそうな顔をする長門。
『聞いてくれるかな? 私が学校に来られなくなった訳』と聞く長門に対し美味しそうに食べながら『うん』と言うどれみ。


転校してきた3年の頃。担任の市川先生もクラスの皆も親切にしてくれ、この学校に転校して来て本当に良かったと思ったらしい。
中でもクラス委員の林野は『困った事があったら何でも気兼ねなく相談してよ』と言ってくれたり。ありがとうと言う長門。
前の学校より授業が進んでいたが分からないところは林野が親切に教えてくれたとのこと。

『良いとこあるじゃん』と言うどれみと『悪いクラスじゃないね』と言うももこ。『4年の1学期まではね』と言う長門。『2学期に何かあったの?』と聞くももこ。
頷く長門。席替えがあって頼りにしていた林野と同じ班になり大変嬉しかったのだが
市川先生が班のチームワークを高める為に宿題やハンカチ等の忘れ物をグラフにし班毎に競い合わせた。
これははづき曰く4年の時に経験済み。どれみがよく忘れ物したから何時もビリだったと言うあいこ。固まりながらも『面目ない』と謝るどれみ。


そこまでなら良かったのだがテストの度に班の合計点をグラフにして発表したと言う長門。
さすがにこれには『え~、そんな事までしたの~?』と言うももこ。
今のクラスでそんな事したら自分と小竹のせいで自分の班は絶対ビリと言うどれみ。おんぷもちょっとやり過ぎと言う。
同時進行。そこまで良かったんだけどの会話中
保健室を訪れた関先生と西澤先生に対し静かにする様にジェスチャー、そして長門が話してる最中であるとサインを送るゆき先生。
今の状況に気付いた関先生と西澤先生。3人はカーテン裏にして何やら相談。


運動会の応援旗を作った時の話。
皆が順調に作り上げていく中、まだ未完成の長門の班。長門に対し『もう時間が無いぞ』と言う菊池。
『でも』と返す長門に自分がやるからどけと言う。自分の分だからと言う長門を『お前に任せてたら間に合わねぇよ』と突き飛ばす菊池。
その弾みで絵の具バケツを引っくり返し折角の応援旗は滲んでグチャグチャに。『もう、何やってんのよ~』と言うみんと。修正できる筈も無くドロドロのまま提出する羽目に。
『皆、よく出来たわね』と言う市川先生だったが長門の班の旗を見て『5班は残念だったわね』と言う。落ち込んでいる長門。

そんな話をしている間に関先生と西澤先生が5班の皆を連れてきていたり。それでも林野は次は頑張ろうと言ってくれたのだとか。反応する林野。

ここでアイキャッチ。



それからも自分が5班の足を引っ張ってばかり居たと言う長門。3学期が始まってすぐの頃。
何時もビリだから早く席替えして欲しいと言う菊池 と 同意して何やっても遅いし何時もオドオドしてるし
と言う陰口を聞いてしまった長門。
『酷いわ』と言うはづき。長門は丁寧にやろうとしているだけなのにと言うどれみ。その時、自分は皆から嫌われてる、誰からも必要とされてないんだと思った長門。
黙って聞いてる林野。そう思うと体が震えてきて

林野に相談しようとしたのだが、林野は『ごめん今忙しいんだ。何時までも僕を頼らないでくれるかな?』と返してくる。ショックを受ける長門。

冷たいヤツと言うあいこ。だが、林野はカーテンをどけソレは違うと言う。カーテンの向こうに居た5班の面々を見て取り乱した長門は給食をぶちまけてしまう。

謝りながら給食を拾う長門を手伝うどれみとおんぷ。ハンカチを取り出し片付けを手伝いながら
あの時は忙しくて話を聞いてあげられなかったが長門の事が嫌いだから断った訳では無いと弁解する林野。
なら、何でそう言ったのか聞くおんぷ。ももこも『そうだよ、冷たいよ』と言う。林野曰くその時は冷たくする方が長門の為になると思ったとのこと。
『かよこちゃんの為?』と言うどれみ。その頃の長門は1人で考えれば解決できそうな事でも自分に相談に来ていたと言う林野。
自分で考えないで他人を頼ってばかりいるのは良くないと思ってちょっとキツイ事を言ったそうだ。
それが原因で学校に来られなくなったなら謝るよと言って謝る林野。


みんと、今の話を聞くまでそんな酷い事を言ったのを忘れてたと言う。菊池『俺も・・・』と言う。『何気ない一言でも傷つく人は居るわ』と言うはづき。
『どれみちゃんみたいな子やったら平気なんやろうけどな』と言うあいこ。
『あいちゃん、それって私が鈍感って事?』とムッとするどれみ。『いや~、その~心が広いっちゅうか~』と返すあいこ。
『気にしないっちゅうか~』とももこも便乗。ムッとするどれみ。話が逸れてるので『まぁまぁ』と修正するおんぷ。
菊池も知らない内に傷つけていたと気付いて謝る。みんとももう一度謝る。『菊池君、みんとちゃん・・・』と怒ってない長門。

『良かったねかよこちゃん。誤解も解けたみたいだし、これで一緒に教室で勉強できる様になるかも知れないね』と言うどれみ。
だが、長門曰く自身が学校に来られなくなった理由はコレだけでは無いとのこと。市川先生と両親がそうらしい。
が、林野は市川先生が長門を心配していた筈と不思議そう。

昔の夕方の長門家。
『先生、貴女の為を思って言ってるのよ。このまま学校に来ないと貴女の将来の為にも良くないわ。クラスの皆だって貴女の事を心配してるのよ。だからお願い、学校に来て』
と言う市川先生。頷く長門。だが、どれみと会った時みたく途中でえずいてしまう。長門によると将来etcを考え学校に行かないとダメだと焦るとこうなってしまうらしい。


えずいていた理由が分かったどれみ。先の両親の件が気になる関先生。自分は何もするのも遅いし、前の学校でも虐められたと告白する長門。
父親は長門の話も聞かずに学校が悪いと怒ってばかり、母親は泣いている。
何の解決もしないまま転校したらば今度は長門が学校に行かなくなったとのこと。
『全くお前が付いていながら何をやっているんだ』と言う長門パパ。『どうして私だけが責められなければいけないの?』と返す長門ママ。
妻の頬を一張りする長門パパ。その刹那、戸の隙間からソレを見ていた長門は目を瞑る。辛そうな顔のまま去っていく。

自分が居ると皆不幸になるんだと思ったとさすがに涙なしには語れなかった長門。そんな長門を抱きしめるどれみ。驚き顔の長門。
『辛い思い、一杯したんだね。でもそんな事思っちゃダメだよ。かよこちゃんとても良い子だよ。私、かよこちゃんの事大好きだよ!』と涙を流して言うどれみ。


そう言われれば泣きが激しくなるのは当たり前。暫し長門の大きな泣き声が続く。それを嬉しそうな表情で見ている関係者一同。中には涙目な人も数名。
『長門さん、よく話してくれたわね』と言うゆき先生。原因が分かったおかげで光が見えてきたと言う関先生。
今夜、長門の家に行き両親と話し合おうと言う。『関先生・・・』と言う長門に対し優しい顔で頷く関先生。

その夜、長門の家にやってきたどれみ達。どれみの魔法でハムスターになる。で、壁の上から覗く。

先生達から事情を聞いた両親。辛い思いをさせてしまったと長門に謝る長門パパ。言わなかった自分も悪いと言う長門。
ここで皆さんに是非会ってほしい人が居ると言う関先生。『会ってほしい人?』と聞く長門に市川先生と答える関先生。
『私、会いたくない・・・』と言う長門。すると『逃げちゃダメだよ!』と聞き覚えのある声。『え?』と驚く長門。


声の主ははづき、あいこ、おんぷに押さえられてる最中。壁の上でそんな事をしていたら当然壁から落下する。
この時、人間に戻ったらしくスゴイ音が庭からする。関先生が覗いたらやっぱり庭にどれみ達。『ど、どうも~』と挨拶するはづき。
『どれみちゃん・・・』と言う長門に対し林野とも話せたから市川先生ともちゃんと話した方が良いと言うどれみ。
『う~ん』と答えに詰まる長門。自分達も一緒に行くと言うどれみ達。『うん』と頷く長門。



で、ある日の何処かの校舎。
野菜の収穫をしたり牛の世話をしたり、勉強をしたりしている生徒達。
生徒達のカットを背景に
『ここは色々な事情で学校に行けなくなってしまった子供達の施設でね、動物の世話をしても良いし、野菜や花を育てるのも良い。勿論、勉強したって良い。
やってみたい事をやれる場所なの。私が教師の仕事を休んでココに来たのは長門さんと同じ様に不登校になった子供達と正面から向かい合って接して見たかったから。
先生としてではなく一ボランティア員として一緒に生活する事でこの子達と友達になろうと思ったの』
と語る市川先生。長門があんぐり顔で聞いてると『おばさん、ここどうやるの?』と市川先生を呼ぶ声。勉強を説明する市川先生。
教えたら分かった様だ。『分からなかったら、また一緒にやろうね』と言う市川先生。


市川先生はこの子達から色々学んだお陰で長門にプレッシャーばかりかけていたと気付いたそうだ。『え?』と小さく声をあげる長門。
そんな長門の手を取り謝る市川先生。『先生・・・』とまた涙目な長門。
長門をこのフリースクールへ来ないかと誘う市川先生。ここに来れば学校へ行かなくちゃと思わずに済む上にとっても楽しいと言う。
『ありがとうございます』と言いながら長門は市川先生の手を握り返し手を放し、自分は学校に行きたい、大好きな皆と一緒に勉強したいと言う。
感激して涙する長門ママを抱き寄せてあげる長門ママ。嬉しそうな関先生とゆき先生。長門に駆け寄るどれみ達。


ハナちゃんが見ている中、皆で揃ってケーキを作るどれみ達。


星を刺して遂に完成。『できた!』と言うどれみと『やったね』と言う一同。ハナちゃんも拙い口調で『やった~ね』と2回言う。

そのケーキを代表としたお菓子等を机に置き話している1組2組の面々。そう、長門の出迎えパーティである。
大体、準備できたと察し、どれみとももこに長門を呼んでくる様に言う関先生。


2人を呼んで戻っていくどれみ達。後を追う長門とゆき先生。だが、階段あたりから足が止まったりと長門の様子がおかしい。
そして、ソレは5年教室の前廊下で顕著になる。以前味わった動悸が長門を襲う。そして吐き気を催してしまう。
驚いて駆け寄るどれみ達3人。『気分悪くなった?』と聞くももこ。立ち上がろうとするが出そうなのか崩れ落ちる。
『やっぱり私・・・』と弱気な長門に吐きたければ吐けば良いと言うどれみ。


自分の服を引っ張って『かよこちゃん、ここに吐きな』と言うどれみ。『でも、迷惑かかるし』と返す長門。
『良いんだよ。かよこちゃんの迷惑だったら全然平気だよ。だって私達友達じゃん!』と言うどれみ。その一言に『どれみちゃん』と涙目になる長門。
終わらない物語開始
ももこも自分の服を差し出す。『ももちゃ~ん・・・』と言う長門。


『僕らのだってある』と言う林野を代表に両クラス一同も勢揃い。最前列の林野と菊池とみんと。
『皆』と嬉しそうな長門は立ち上がり歩き出す。その足取りはおぼつかないが彼女なりのペースで進んでいく。
励ます1組2組の面々。その中には当然、はづき、あいこ、おんぷも居る。
そして、遂に関先生のところへ到着。『長門・・・』と声をかけられ『先生・・・』と抱きつく長門。『よくやったね長門』と関先生に言われ泣きながら頷く長門。

『おかえりかよこちゃん。ちょっと早いけど・・・メリークリスマス』と自身のの言葉に反応し歩み寄る長門に言うどれみ。
『メリークリスマス!』とクラッカーを鳴らす生徒達。笑顔と笑い声の拍手喝采。

ニッコリ顔で『メリークリスマス』と返す長門。
長門のアップから終わらない物語終了と共に白くフェードアウトして

~おしまい~

第46話『ハチャメチャ魔法忘年会』
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