第51話『さようならMAHO堂』
(2000年1月30日放送)
脚本:栗山緑 演出:佐藤順一 作画監督:稲上晃

15秒だけ

無印はこれで最終回。
見事、最終回に相応しい出来です。当時の放送で涙腺の緩い人なら十分泣けたでしょう。
暫くは おジャ魔女カーニバル・きっと明日は と会えません。
ですが後、この曲が使用される辺りに無印の力の程を垣間見る事ができます。
事実、CSで最終回を迎えた時、♯を見るのが不安になりました。
それだけ、おジャ魔女カーニバルの力は偉大なのでしょう。
そして、展開は期待通りの結果へ。
勿論ですが、1年目と言う事もあってここで終わる様な構成で作られています。

DVD収録

クイズと後期OPノンクレジット付き
(47〜50話同時収録)

アバンタイトル

『あたしたち、今日限りで・・・』と言うどれみの言葉に続いて『普通の女の子に戻ります』と宣言する5人は見習い服を脱いでタップを足元に置く。
タップを置いて去るどれみ達のカットでOP。最終回とは言え寂しいですね。

終わると、いきなりサブタイトル。一応、無印最終回ということもあって千葉さんのテンションは低め。

まさに絶体絶命。マジョルカが禁呪を使う提案をするがマジョリカを呈はしっぺ返しの話を出す。恐れたマジョルカは思い止まる。
どれみ達が箒で飛んでいたことを改めてぶちまける島倉。顔面蒼白などれみ達。
そんでもって、いよいよ玉木があの禁句を口にしようとする。


泣きながらマジョガエルになることを覚悟するどれみ達。おんぷは『このままじゃ、みんなが・・・』と思う。

そして、玉木が今にも言いそうになった時。


『あと1回だけなら・・・』と言ったおんぷが記憶を消す魔法を使う。ハッ!とするどれみ達。が、既に水晶は魔法の輝きを放っていた。

おんぷの魔法の効果で床に倒れる目撃者達。容態を心配するどれみ達だが気絶しているだけと判った。
先頭でMAHO堂に入ってきたおんぷ。禁呪使用後と言う事でぽっぷは心配するが、おんぷは『大丈夫大丈夫』と答える。
すると、おんぷの腕のお守りが風化しているのを発見したぽっぷ。おんぷはそれを知らず店内に戻っていく。

おんぷに禁呪を使わせた事を気にするどれみ達。でもって、ぽっぷは先のお守りの話を伝える。
それに『何〜!?』と驚き顔で食いついたのはマジョルカ。そして、店内から何かが床に当たった様な音がする。

店内を見るとおんぷが倒れていた。急いでかけよるどれみ達。おんぷは苦しそうな表情をしている。

心配するララと黙ったまま目を細めるマジョリカ。すると、その背後ではるかママ達が起き出してビビるマジョリカ。
『みんな、元の服に戻るんじゃ!』と言って2階へ逃亡。『ここはどこ?』なはるかママ。他の親勢も次々と目を覚ます。
(右の画像にマウスポインタを乗せると・・・)


はるかママ達の前に姿を現すどれみ達。はるかママはここがMAHO堂と気づく。生徒達も起き出してくる。皆、記憶は無いようだ。
『どれみ達も気がついたらここに居たの?』と聞くはるかママ。が、どれみ達は答えない。
それに異常事態を悟ったはるかママは『どうしたの?』と質問。そして、おんぷの窮状が伝えられる。

美空市総合病院。おんぷを両親が見守る中、おんぷが怪我も無く、どこも何とも無いと言う診断を受けた事を伝える関先生。
『それじゃ無事なんですか?』と聞くどれみだが『それが、全然意識が戻らないって』と関先生は答える。ただ眠り続けてるらしい。
自身に一任しどれみ達に帰宅を促す関先生。食い下がるどれみだがはるかママに『ここに居てもジャマになるだけよ』と説得され渋々承諾。
『それにしてもケッタイな日ですね』と言う幸治パパ。『ほんと』と答えるはるかママ。
そして、その夜、MAHO堂に向かう3人。


MAHO堂。
マジョリカの診断では20年は眠り続けるということらしい。それを聞いて悲鳴を上げ落ち込むマジョルカ。
おんぷの為に何もできないことを悔しがるどれみとはづき。
『よっしゃ! こうなったら、女王様に頼むしかない!』と言うあいこ。賛成などれみとはづき。

でもって、魔女界の女王様のお城。


だが、女王様からは『おんぷちゃんは、倒れてから24時間以内に意識を回復させないと、100年間眠り続けるでしょう』と言う非情の宣告を受ける。
無論、ショックを受けるどれみ達。同情的などれみに『禁断の魔法を使ったのですから仕方ありません』と言う女王様。
ここでおんぷを助けてもらえる様に頼むどれみ達。暫しの沈黙の後『無理です。女王自ら魔女界のルールを破る訳にはいきません』と断る女王様。
ここでどれみ、先のおんぷのイイ気持ち!発言を伝える。
そして、それを理由にどれみ達を助ける為に使った事を伝え、一生懸命涙ながらにお願いするどれみ達。
(3段目左の画像にマウスポインタを乗せると・・・)
ここで『一つだけ・・・』と口を開く女王様、『女王様!』と止めたそうなマジョリン。顔を上げるどれみ達。
女王様は続けて『水晶玉によるマジカルステージなら、あなた達の力でおんぷちゃんを助けることができるかも知れません
しかし、魔女に成り立てのあなた達では魔力が足りず、水晶玉が割れ失敗してしまうことも考えられます』と言う。
確率があると言うことで希望を持つどれみだが同時に成否に関わらず魔女を辞めなければいけない事も教わる。
これにはショックを隠せないどれみ達。タイムリミットは18時間と言う事でじっくり考える様に言う女王様。



でもって、やっぱりこの人には怒られる。『お前達、魔女になる為に1年間、修行してきたんじゃないのか?』と最もな意見のマジョリカ。
おんぷが自業自得と言うマジョリカに反抗しようとするが睨まれて止めた。『お前ら、ホントにそれでいいのか?』と聞くマジョリカ。
やや、落ち込み顔で女王様にじっくり考える様に言われた事を告げるどれみ。
でもって、本人からの要求でマジョリカを元の姿に戻すことになる。


とりあえず自分さえ戻ればどうでも良いらしい。そこにムッとするどれみ。『つべこべ言わんと、さっさと元の姿に戻せ!』と言うマジョリカ。
だが、どれみの水晶玉の大きさを見て蒼白で不安がるマジョリカ。それを聞いてムッとし止めようとするどれみ。
それを聞いて慌てて謝って続行を願うマジョリカ。

どれみが魔法を使ってマジョリカを元に戻す。

そして、成功! 大喜びで鏡を見まくるマジョリカ。

が、15秒で元通り。大ショックなマジョリカ。

原因はやはり魔力不足らしい。『ゴメン、マジョリカ〜』と謝るどれみだがマジョリカ『ゴメンで済むか〜!』と怒り心頭。
でもって、皆にすっかりお似合いの姿になってると言われキレるマジョリカ。
ここで血走った目で修行をする様に命令する。『でも、おんぷちゃんは?』とどれみが言うがマジョリカは知らないの一点張り。
元に戻れるまで魔女を辞めてはいけない と言って逃亡する。



でもって、春風家。
おんぷを救う=魔女を辞めると言う事を再認識するどれみ。
すると、ドドが横で泣いていた。その姿を見て魔女を辞める=ドドともお別れと言うことを知ったどれみ。
それを聞いたドドは大泣き。どれみもそれにつられて大泣き。
そして、それははづきとあいこも一緒だった。3人の少女が泣く夜が過ぎていく。

ここでアイキャッチ。



でもって、翌日の学校。話題はやはり昨日の話。みんな、MAHO堂に倒れてた理由が判らないらしい。
放心状態のどれみ達登校。このヒントが入るのだがやはり思い出せないクラスメート達。
学校終わったらおんぷの様子を見に行く事で合意した3人。
(下真ん中の画像にマウスポインタを乗せると・・・)

病院前は報道陣だらけ。入りにくいと言うどれみの言葉を聴いて変身して行くことを提案するあいこ。賛成のどれみとはづき。
蝶になる様に言うあいこ。


成功し病室へ進入。中では美保ママが
『私がいけなかったんのよ、私の夢をおんぷちゃんに押し付けて働かせて・・・ゴメンね、おんぷちゃん・・・目を覚ましてちょうだい・・・』
と涙ながらに言う。


おんぷが魔女見習いになった訳を知ったどれみ達。ここでそれぞれの魔女見習いになった動機を聞いてみるどれみ。
はづきは両親の言いなりだった自分を変え様と思って。
あいこは苦労人の父親に楽をさせようと思って。
ここではづきに逆質問を喰らうどれみ。
どれみは好きな男の子に告白する勇気が欲しいから。

それを聞いて笑うはづき。
ここで自分達の願いは魔法がなくても叶えられることに気づいたどれみ達。
おんぷを含めた4人は友達と言う事を再認識する3人。そして、おんぷちゃんを助けると言う意志が固まった3人は箒に乗って去っていく。


病院へ来たどれみ達。はづきが魔法で時間を止める。そして、窓からおんぷの病室へ侵入するどれみ。


でもって、おんぷを連れてMAHO堂へやってきたどれみ達。
マジョリカを呼ぶ。そして『五月蝿いの〜、ここに居るわい。何しに来たんじゃ?』と2階から言うマジョリカ。
どれみが『マジョリカ、あのね〜』と説明しようとしたら『行くのか?』と言い出すマジョリカ。
その口調から説得を展開するはづきとあいこだったがマジョリカは大きな溜息の後
『わかっとる! 1年間もお前らおジャ魔女に付き合っておったんじゃ。こうなることは判っておったわ』と言う。
『いいの?』と聞くどれみに強い口調で『早く行かんか! 時間がないぞ』と言うマジョリカ。笑顔で『うん!』と答えるどれみ達。
扉を前にして『ありがとう! マジョリカ』とお礼を言う。それを聞いて顔を赤くし『ふん! おジャ魔女が・・・』と捻くれるマジョリカ。
(4段目左の画像にマウスポインタを乗せると・・・)
嬉しそうなララを見て『あいつらは優しすぎる。魔女には向いておらん。そこがあいつらの良いとこでもあるんじゃがな』と言うマジョリカ。
『フフ、マジョリカもね』とララに返され『ふんっ!』と強がる。

おんぷ消滅は早速ニュースに・・・。それを見て、直ぐにどれみ達の仕業と気づいたぽっぷは何処かへ出発。

そして、魔女界。魔方陣の上に置かれたおんぷ。『覚悟は良いですね?』と問う女王様。『はい』と答えるどれみ達。
3人がそれぞれの呪文を唱えると水晶玉が輝きを放つ。


『おんぷちゃんの眠りを覚まして!』と願うどれみ達。だが、非情にも魔力は弱まり始める。

すると、ぽっぷもやってきた。ぽっぷも加勢する。それに対し、参加=魔女見習いを辞めることを告げるはづき。水晶玉でないことを指摘するあいこ。
が、ぽっぷは『いいの手伝うの! だってあたし、おんぷちゃんのこと大好きなんだもん、力になりたいんだもん!』と言う。
それを聞いて『よーし、じゃあしっかり頼むよ、ぽっぷ』とお願いするどれみ。『うん!』と答えるぽっぷ。
改めて4人で『おんぷちゃんの眠りを覚まして!』と願う。

一瞬、輝きが戻ったかに見えた・・・がすぐに輝きは失われてしまう。
そして、水晶玉の輝きも失われていく。それを見て『あ〜・・・』と泣き顔になるどれみ達。



『止めなさい! もう水晶玉がもちません!』と言い出す女王様。
だが、どれみ達は止めない。そして
『お願い、おんぷちゃん! 目を覚まして!』と強く願う4人。

すると、強烈な光を放ちだす水晶玉。それには女王様も身を乗り出して驚く。


すると、姿を消していたマジカルステージも姿を現す。そして、おんぷも目を覚ます。目覚めたおんぷ『あたし、どうしちゃったのかしら?』と言う。


おんぷが目覚めたことが嬉しくて泣き出すどれみ達。どれみ達が禁呪の反動から助けてくれた事を伝える女王様。
納得したおんぷ。『ありがとう、みんな』とお礼を言うおんぷ。『ううん』と泣きながら首を横に振るどれみ達。
(右上の画像にマウスポインタを乗せると・・・)

それぞれの水晶玉とポロンを差し出す5人。
『では、水晶玉とポロンを返してもらいます。おんぷちゃんも魔女失格ですからいいですね?』と言う女王様。『はい!』と答えるおんぷ。
そして、女王様の魔法により見習いタップに戻りタップ共々消滅する。
残ったのは元になった楽器だけ。楽器は部屋に戻しておいてもらえるそうだ。
(下真ん中、右下の画像にマウスポインタを乗せると・・・)



いざ、女王様に『これであなた達は魔女ではなくなりました』と言われるとそれぞれ悲しそうな表情になる5人。

そして、女王様の馬車に乗せられ帰る5人。
マジョリンも『もう2度と会う事も無いと思うけど。じゃ』とやや冷たい対応。そして、ドアは閉じられる。
『終わったね・・・』と言うどれみに『うん』と答える4人。
(右の画像にマウスポインタを乗せると・・・)



いざ、店内へ戻ってみるとダンボールだらけの店内でマジョリカ達が何やらしている。
『何してんの?』と聞くどれみに『店じまいの為の荷造りじゃ』と答えるマジョリカ。『え〜!』などれみ達。
『元の姿に戻れんとなった今、店を開いていても意味がないじゃろう』と続けるマジョリカ。
謝りたそうな反応をするどれみ達に対し『こうするのが一番良いんじゃ』と言う。
ぽっぷは嫌がってマジョリカを抱きしめる。そんなぽっぷに『ワシだって別れたくはないわい!』と言うマジョリカ。
それを見て涙を浮かべるどれみ達。きっと明日は開始。ちなみに最終回ということでED1分40秒分の台詞を書きます。


『おジャ魔女じゃったが、ワシはお前らを娘の様に思っておったからの〜。ドド達も連れて行くぞ』とぽっぷの頭を撫でながら言うマジョリカ。
『あたし達がちゃんと面倒を見るから心配しないで、ロロも後で連れに行くわね』と言うララ。
頷きながら『あの、マジョルカは?』と聞くおんぷ。
『マジョルカは一生マジョガエルのままと聞いて落ち込んでおったが、今頃は一足先にマジョガエルの村じゃろうて』と答えるマジョリカ。
『気にすること無いわよ』と言うララ、マジョリカも『さぁ、今日は疲れたじゃろう。早く家に帰ってゆっくり休め』と言う。
笑顔だが力なく『うん』と答えるどれみ達。
『MAHO堂ともお別れやな』としみじみするあいこ。『素敵な経験を一杯させてもらったわ』と言うはづき。
『あたし、もうちょっと魔法使いたかったな〜』と愚痴るぽっぷ。
それを聞いて『ごめんね・・・あたしの為に』と謝るおんぷ。
それに『ううん』とぽっぷが、『おんぷちゃんのおかげであたし達マジョガエルにならずに済んだしね』とどれみが答える。
『お互い様や』と言うあいこ。
ぽっぷもこれに便乗し『そうそう、それに魔法が使える事より、おんぷちゃんが元気で居てくれる方が嬉しいもん』と付け足す。
ここで帰路につくどれみ達。
どれみ『あ〜、いい事言うじゃんぽっぷ』とぽっぷを褒める。
続けて『そうだよね、魔法は使えなくなったけど、あたし達、本当の友達になれたもんね』と言うどれみ。
『どれみちゃん、友達じゃないわ』とツッコミを入れるはづき、『そや、あたしたちは』とあいこが言って
『大親友や〜!』
と皆で言う。笑い声を響かせて帰っていくどれみ達。
ここで、セリフは完全に終了。そして、MAHO堂の窓から飛んだ5つの綿胞子が夜空に消えたところで

〜おしまい〜

おジャ魔女どれみ♯
第1話『どれみママになる!?』
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